RUIと私

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RUIと私③

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 私は杉坂すぎさかはるか。とある女子校に通う3年生。

 やっとルイちゃんと遊びに行けたと浮かれていた私は…彼女の変化に違和感を感じてしまった。

 偶然…鹿山塁の仲間が現れて絡まれ最悪な気分になってたら、穏やかに美しい笑顔しか見ないルイちゃんが思わずキレてしまった。

 怒る姿なんて見たこと無かったけど怒るとめちゃくちゃ迫力があって…何故か鹿山塁と重なった。

 なんで?なんで?

 子供の頃、確か鹿山塁が転校してきて…同じ頃にルイちゃんと公園で出会った。

 ルイちゃんと出会う前転校してきた鹿山塁は昔から生意気な感じで、いたずら好きで色んな子を泣かしていたっけ。私も鹿山塁のいたずらに迷惑かけられて、運動神経が悪い私は転んで怪我して松葉杖のお世話になったんだ。

 皆は鹿山塁がわざとやったと言って問題になりかけてたけど、私はちゃんと説明して、塁の疑いは晴れた代わりに私は運動オンチのレッテルを貼られたのだ。

 
 ルイちゃんと鹿山塁を重ねてしまうなんて…

 怪我が治る頃に現れた公園の天使ルイちゃんは私に優しくて、すぐに転んでしまう私を知ってか?支えてくれたり、誰かにぶつかりそうになると自分の方に引き寄せてくれて、

「遥ちゃん、周りに気をつけないと。」

 って、お姉さんみたいに面倒見が良いから甘えちゃったんだよね。

 そんな優しいルイちゃんが鹿山塁の顔と重なるなんて?ルイちゃんの変化に違和感を抱いた私にルイちゃんは怒ったのかな?

 でも、ルイちゃんからの連絡は途絶えてしまった。だから以前ルイちゃんから教えてもらった、ルイちゃんのお婆ちゃん家を尋ねることにした。

「ルイちゃんはルイちゃんなのだから、その変化もちゃんと受け入れなきゃ。勝手に私のイメージを押し付けてはいけないよね?」

 そう自分に言い聞かせて。
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