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エピローグ
殺人モンスター降臨
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九州の東海岸線は猛暑の夏を乗り越え紅葉シーズンを迎えようとしていた。休日の昼間は家族連れや市民ランナーで賑わう運動公園であるが、平日の深夜ともなると人通りは殆ど無い。外灯の途切れた植樹帯を貫く歩道を一人の若い女が家路を急ぐ。派手な化粧に強い香水の匂い、歩行ラインが左右に揺れる。水商売の女のようだ。
女性の後ろから等間隔を保ちながら黒い影が続く。外灯に右半分が照らされた。長身の男性である。時期外れの黒いコートに身を包み、肩から大きめのショルダーバッグを吊るしている。黒いシルクハットにサングラスに黒マスク。全身黒ずくめである。男の右手が左腰のバッグに伸びファスナーを開ける。中がキラリと光った。男の手がそれに触れた。男の右手が握ったのは大型のサバイバルナイフである。
男の歩きが速まる。女の歩きは相変わらずおぼつかない。男が背後に接近したが気付いた気配はない。男の左手が女の背後から伸び掌が女の口を塞いだ。女は絶叫を上げたつもりであるが、くぐもった声となって闇に吸収された。男は女を持ち上げ植樹帯の中に投げ入れた。女の口が解放されたが恐怖で声を上げられない。男は女に馬乗りとなり、右手のナイフを振り下ろした。ナイフの切っ先は心臓部を貫き、女はギャーという一声で絶命した。
男のナイフは女の身体に向けて往復運動を繰り返す。二度、三度、四度。ナイフの切っ先が肉を食い込み鮮血が吹き出す度に快感が男の背筋を貫く。五回目の振り下ろしの瞬間、熱く固く膨張した陰茎が爆発した。男の絶叫が上がる。恍惚感に全身が震える。その後も快感は萎えることはなく体全体を包み込む。肩、胸、腹へ、刺し傷が刻まれる。この度にドクンドクンと快感が波打つ。血にまみれた男は帽子を脱ぎ、サングラスとマスクを外した。男は恍惚の表情を浮かべ、女の身体を覆った血を手ですくい取り口元に運ぶ。手を口の中に入れペチャペチャと音を立てる。男の息遣いが荒くなる。ナイフが女の腹部を切り裂く。男はナイフを地面に突き立て女の腹の裂け目に両手を差し入れ左右に引き開く。内臓が剥き出しとなった。男は剥き出しの内臓に顔を埋め舌を這わす。腹腔内に溜まった血液を吸う音が続き、その後にウーウーといううめき声が漏れる。男の陰茎は六回目の白い体液を噴射させた。
男の赤黒く染まった顔が上げられた。男は両手で大腸を掬い上げ頭上に掲げた。その大腸を頭の上に落としながら、狂気となって野獣のような咆哮を上げた。
(了)
女性の後ろから等間隔を保ちながら黒い影が続く。外灯に右半分が照らされた。長身の男性である。時期外れの黒いコートに身を包み、肩から大きめのショルダーバッグを吊るしている。黒いシルクハットにサングラスに黒マスク。全身黒ずくめである。男の右手が左腰のバッグに伸びファスナーを開ける。中がキラリと光った。男の手がそれに触れた。男の右手が握ったのは大型のサバイバルナイフである。
男の歩きが速まる。女の歩きは相変わらずおぼつかない。男が背後に接近したが気付いた気配はない。男の左手が女の背後から伸び掌が女の口を塞いだ。女は絶叫を上げたつもりであるが、くぐもった声となって闇に吸収された。男は女を持ち上げ植樹帯の中に投げ入れた。女の口が解放されたが恐怖で声を上げられない。男は女に馬乗りとなり、右手のナイフを振り下ろした。ナイフの切っ先は心臓部を貫き、女はギャーという一声で絶命した。
男のナイフは女の身体に向けて往復運動を繰り返す。二度、三度、四度。ナイフの切っ先が肉を食い込み鮮血が吹き出す度に快感が男の背筋を貫く。五回目の振り下ろしの瞬間、熱く固く膨張した陰茎が爆発した。男の絶叫が上がる。恍惚感に全身が震える。その後も快感は萎えることはなく体全体を包み込む。肩、胸、腹へ、刺し傷が刻まれる。この度にドクンドクンと快感が波打つ。血にまみれた男は帽子を脱ぎ、サングラスとマスクを外した。男は恍惚の表情を浮かべ、女の身体を覆った血を手ですくい取り口元に運ぶ。手を口の中に入れペチャペチャと音を立てる。男の息遣いが荒くなる。ナイフが女の腹部を切り裂く。男はナイフを地面に突き立て女の腹の裂け目に両手を差し入れ左右に引き開く。内臓が剥き出しとなった。男は剥き出しの内臓に顔を埋め舌を這わす。腹腔内に溜まった血液を吸う音が続き、その後にウーウーといううめき声が漏れる。男の陰茎は六回目の白い体液を噴射させた。
男の赤黒く染まった顔が上げられた。男は両手で大腸を掬い上げ頭上に掲げた。その大腸を頭の上に落としながら、狂気となって野獣のような咆哮を上げた。
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