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第五十二話『ニーチャ1』〇
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ルルニアを自室のベッドに寝かせ、濡れ布巾で身体の汗を拭った。横になったおかげか体調も回復し、呼吸も落ち着いてきた。少しの時間で上体を起こせるまでに回復した。
頃合いを見て切り出したのは、膣内での射精を一定期間休むという提案だ。確かにあれは俺にとっても至上の快楽だったが、その度に死に掛けていては互いの身が持たない。
「休んでいる期間中に俺は闘気の練度を上げるつもりだ」
「まぁ、それは仕方ありませんよね……」
「ルルニアに我慢を強いることになるから、希望があるなら叶える。何でも言ってくれ」
何でも、と聞き返された。間を置かずに頷くと、ルルニアは唐突に服の前をはだけた。次いで乳房を二倍三倍と大きくし、身体全体も大人の体型に変えた。
「────そういうことでしたら今日は身体に触れずエッチしましょうか」
どういう意味か聞き返す間もなく、ルルニアは自分の乳房を揉んだ。
乳首を摘まみながら細く喘ぎ、股間のワレメに指を這わせ始めた。
俺は突然の自慰に困惑し、外に出るべきか聞いた。ルルニアの返事は自慰の続行で、指の勢いが止まらない。艶やかな声と熱っぽい目で見られ、段々と股間が膨らみ始めた。
「まさか一緒にしろって言ってるのか?」
「……ん、ふ……あ……んむっ」
「そ、そんなにしたらまた体調を崩すぞ!」
早く早くと指の動きで急かされ、陰茎の大きさと角度が最大になる。耐え切れず前傾姿勢を取ると、ルルニアは自分の口の前で人差し指と親指の輪っかを作った。
「………………♡」
陰茎を咥えているかのように指の輪っかを上下させる。大きく開いた口の中で舌を踊らせ、間接的に俺の性欲を刺激する。これまでの経験が思い返されて陰茎が苛立った。
「今日はしっかり休ませるつもりだったのに……くそ!」
ここまで挑発されて無視は出来ない。俺はズボンを脱ぎ捨て、近くにあった椅子を引いてベッドの前に座った。そして自慰真っ最中のルルニアを見ながら竿をしごいた。
「ふふふっ、そう来なくては」
ルルニアは乳房を寄せて上げ、乳首を口の目の前に持っていって先端を吸った。チャパチャパとわざとらしく音を立て、俺の普段の攻めは丁寧過ぎるのだと煽ってきた。
「くそっ、声と動きだけなのに何で……」
陰茎を擦る速度を上げると、ルルニアも膣口に入れた指の速度を速めた。飛び散る愛液でシーツの白が点々と濡れるが、攻めはそこで終わらない。かなりの激しさだった。
「い、痛くないのか……?」
「ん、ふっ、あふっ、あん!」
「闘気でそれをやったらどれだけ……」
よがり狂ってくれるのだろうか、そんな感想を抱いた。
「っ!? これ……ダメだ。イっぐう!」
急激に陰茎の快楽が高まり、堪え切れずに射精した。飛び散った精子はベッドにも届かず、誰の糧にもならずに床に落ちる。何故か申し訳ない気持ちが湧いた。
絶頂の熱を冷ましているとルルニアは片足を持ち上げ、休む間もなく自慰を再開した。足先から太ももに尻、股関節に鼠径部が強調されて淫らだった。淫ら過ぎた。
「……俺がお前の足を好きだと分かって……!」
このまま二回戦に入ろうと、そう告げられていた。
俺は椅子に戻るか考え、浮かせた尻のままベッドの上に近づいた。陰茎をルルニアの顔と同じ位置に移動させ、見せつけるようにしごいた。
このまま口に入れられたらと思うが、今日は無理だ。ルルニアも顔を寄せず、中指と薬指による膣口の抽挿を見せつけてくる。もう片方の手でクリトリスを攻め始めた。
「クリトリスはこうやって……根元を押すようにっ、擦るんです。ここに一番気持ち良いところがあって、ゾクゾクってぇ……ん……あうっ!」
「解説、するな。我慢してないとこっちもすぐ出そうなんだ……!」
「ふふふ、膣の中は上側を擦るのが……っ、良いんですよ。こうやってグリグリーっとすると、頭の中がバチッて──っ! 弾けちゃうん……です」
ルルニアは我が身の絶頂を寸止めで抑えた。
イクなら一緒にと、暗に伝えて待っていた。
陰茎の裏筋を強めに擦ると、股間の奥から強烈な射精感が昇ってきた。促すようにしごきの速度をゆっくり強くすると、一回目にも劣らぬ射精が起きた。
ルルニアも膣壁の上側を指で掻き、プシャッと潮を噴いた。絶頂で身体を小刻みに震わせ、疲れ混じりの顔で俺を見上げ、鈴口から漏れる精子を見た。
「……中で出して上げられなくて、ごめんなさい」
精子に思考力何てない。誰かの中に出さないのなら絶頂の副産物となる白い体液でしかない。だがこれが俺の子の源なのも事実であり、それを慈しむルルニアに劣情が湧いた。
「……また勃っちゃいましたね」
「……今のはルルニアが悪い」
ルルニアは片足を下ろし、少し考えてから言った。
「三回目なら量も少ないでしょうし、口に出しますか?」
「……今日はダメだ。今も相当疲れてるだろ」
「でもこの子たちが床に落ちるのを見るのも悲しいです」
俺だってやれるならやりたい。ルルニアが望むなら三回目は口に出してもいいのではないか。自分の我慢弱さを呪いながらベッドに片方の膝を乗せた、その時だ。
「────誰です?」
ルルニアが警戒の眼差しで外を見た。そこに何かいるのかと思って振り向き、ハッとなった。窓から自慰合戦を観戦していたのは、幼きサキュバスのニーチャだった。
頃合いを見て切り出したのは、膣内での射精を一定期間休むという提案だ。確かにあれは俺にとっても至上の快楽だったが、その度に死に掛けていては互いの身が持たない。
「休んでいる期間中に俺は闘気の練度を上げるつもりだ」
「まぁ、それは仕方ありませんよね……」
「ルルニアに我慢を強いることになるから、希望があるなら叶える。何でも言ってくれ」
何でも、と聞き返された。間を置かずに頷くと、ルルニアは唐突に服の前をはだけた。次いで乳房を二倍三倍と大きくし、身体全体も大人の体型に変えた。
「────そういうことでしたら今日は身体に触れずエッチしましょうか」
どういう意味か聞き返す間もなく、ルルニアは自分の乳房を揉んだ。
乳首を摘まみながら細く喘ぎ、股間のワレメに指を這わせ始めた。
俺は突然の自慰に困惑し、外に出るべきか聞いた。ルルニアの返事は自慰の続行で、指の勢いが止まらない。艶やかな声と熱っぽい目で見られ、段々と股間が膨らみ始めた。
「まさか一緒にしろって言ってるのか?」
「……ん、ふ……あ……んむっ」
「そ、そんなにしたらまた体調を崩すぞ!」
早く早くと指の動きで急かされ、陰茎の大きさと角度が最大になる。耐え切れず前傾姿勢を取ると、ルルニアは自分の口の前で人差し指と親指の輪っかを作った。
「………………♡」
陰茎を咥えているかのように指の輪っかを上下させる。大きく開いた口の中で舌を踊らせ、間接的に俺の性欲を刺激する。これまでの経験が思い返されて陰茎が苛立った。
「今日はしっかり休ませるつもりだったのに……くそ!」
ここまで挑発されて無視は出来ない。俺はズボンを脱ぎ捨て、近くにあった椅子を引いてベッドの前に座った。そして自慰真っ最中のルルニアを見ながら竿をしごいた。
「ふふふっ、そう来なくては」
ルルニアは乳房を寄せて上げ、乳首を口の目の前に持っていって先端を吸った。チャパチャパとわざとらしく音を立て、俺の普段の攻めは丁寧過ぎるのだと煽ってきた。
「くそっ、声と動きだけなのに何で……」
陰茎を擦る速度を上げると、ルルニアも膣口に入れた指の速度を速めた。飛び散る愛液でシーツの白が点々と濡れるが、攻めはそこで終わらない。かなりの激しさだった。
「い、痛くないのか……?」
「ん、ふっ、あふっ、あん!」
「闘気でそれをやったらどれだけ……」
よがり狂ってくれるのだろうか、そんな感想を抱いた。
「っ!? これ……ダメだ。イっぐう!」
急激に陰茎の快楽が高まり、堪え切れずに射精した。飛び散った精子はベッドにも届かず、誰の糧にもならずに床に落ちる。何故か申し訳ない気持ちが湧いた。
絶頂の熱を冷ましているとルルニアは片足を持ち上げ、休む間もなく自慰を再開した。足先から太ももに尻、股関節に鼠径部が強調されて淫らだった。淫ら過ぎた。
「……俺がお前の足を好きだと分かって……!」
このまま二回戦に入ろうと、そう告げられていた。
俺は椅子に戻るか考え、浮かせた尻のままベッドの上に近づいた。陰茎をルルニアの顔と同じ位置に移動させ、見せつけるようにしごいた。
このまま口に入れられたらと思うが、今日は無理だ。ルルニアも顔を寄せず、中指と薬指による膣口の抽挿を見せつけてくる。もう片方の手でクリトリスを攻め始めた。
「クリトリスはこうやって……根元を押すようにっ、擦るんです。ここに一番気持ち良いところがあって、ゾクゾクってぇ……ん……あうっ!」
「解説、するな。我慢してないとこっちもすぐ出そうなんだ……!」
「ふふふ、膣の中は上側を擦るのが……っ、良いんですよ。こうやってグリグリーっとすると、頭の中がバチッて──っ! 弾けちゃうん……です」
ルルニアは我が身の絶頂を寸止めで抑えた。
イクなら一緒にと、暗に伝えて待っていた。
陰茎の裏筋を強めに擦ると、股間の奥から強烈な射精感が昇ってきた。促すようにしごきの速度をゆっくり強くすると、一回目にも劣らぬ射精が起きた。
ルルニアも膣壁の上側を指で掻き、プシャッと潮を噴いた。絶頂で身体を小刻みに震わせ、疲れ混じりの顔で俺を見上げ、鈴口から漏れる精子を見た。
「……中で出して上げられなくて、ごめんなさい」
精子に思考力何てない。誰かの中に出さないのなら絶頂の副産物となる白い体液でしかない。だがこれが俺の子の源なのも事実であり、それを慈しむルルニアに劣情が湧いた。
「……また勃っちゃいましたね」
「……今のはルルニアが悪い」
ルルニアは片足を下ろし、少し考えてから言った。
「三回目なら量も少ないでしょうし、口に出しますか?」
「……今日はダメだ。今も相当疲れてるだろ」
「でもこの子たちが床に落ちるのを見るのも悲しいです」
俺だってやれるならやりたい。ルルニアが望むなら三回目は口に出してもいいのではないか。自分の我慢弱さを呪いながらベッドに片方の膝を乗せた、その時だ。
「────誰です?」
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