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第六十七話『雨音の下で2』〇
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俺はルルニアの身体の両脇に手をつき、全身に覆いかぶさるような姿勢を取った。どこから舐めるべきか少しだけ悩み、手始めにと耳の裏を舐めた。
「んっ……ふふっ、くすぐったい……ですよ?」
桃色の髪と地肌の境界線に沿って舌を這わせ、うなじにキスをした。
脇腹を撫で回しながら顔を下げていき、肩甲骨の間の柔肌を舐めた。
ルルニアの背中にはホクロも染みも無く、陶磁器のごとき美しさだ。それを自分の唾液で汚しているという行為が扇情的であり、どこまでも夢中になれた。
(……俺の匂いをつけるんだ。乳首や股間だけじゃなく、身体全体にだ)
背中の真ん中から横に逸れ、薄っすらくぼんだ腋を舐め回した。
右が終わったら左へと移り、背中に戻ってキスマークをつけた。
「うー……、あぅぅ……、愛し合う、すご……いぃ」
ニーチャは巨大な乳房を持ち上げ、自分の乳首を舐めていた。おっかなびっくりだった膣口に指の先端を入れ、押し殺した声で喘いでいる。許しをもらえるなら混ざるのにと、そんな切実さが伝わってきた。
「前に言った通りですよ。どれだけ懇願されてもグレイゼルはあげません」
「分かっ……てる……けどぉ……」
「ニーチャもだいぶ限界の様子、そろそろ本番へと移りましょうか」
発言の意図を察し、俺は舌の位置を腰から尻に変えた。
どこもかしこも背中とは比べ物にならないほど柔らかく、乳房とも違った弾力がある。右の尻肉をまんべんなく舐め、左の尻肉に軽めの噛み痕をつけ、一度顔を離した。
(……ここから、俺はどうすれば)
許されるなら尻のワレメの中を舐めたかった。だがここは病の温床となる不浄の穴、宗教的な意味でもそう簡単に触れられる場所では無かった。
進むべきか他の場所に行くべきか悩んでいると、ルルニアは膝を折って尻を持ち上げた。開かれたワレメの先は異次元めいた清潔さであり、穴周辺に至っては花のごとき美しさだった。
「何を戸惑っているんですか、私はサキュバスですよ?」
「でも……ここはその」
「不浄だと言うのなら、あなたの舌で清めて下さい。外だけでなく中にも唾液を入れて、隙間なく私をあなたの物に塗り替えて下さい」
誘惑するように尻穴をヒクヒクと動かされた。俺はたまらず尻のワレメの中に鼻と口を突っ込み、恥も外聞も捨てて夢中に尻穴を舐め回した。
「あ……きゅふっ!? 舌……ふか……いぃ! お尻も揉まれて、ますっ。身体全部グレイゼルのモノに……されちゃい……あう!?」
「……はぁはぁ……俺の、全部俺のだ」
「もっと……もっと、激しくてもいいんで……すよ。私は壊れてたりなんてしませんから……、もっと余すとこなく舐め、てぇっ!?」
途中でルルニアは足を踏ん張らせ、腰を小刻みに痙攣させた。尻の穴を攻めたことによる絶頂と分かり、無意識にしごいていた陰茎から精子が出た。
尻から口を離してベッドに座ると、ルルニアが膝立ちで起き上がった。
俺の両肩に手を乗せて押し倒し、身体の向きをグルリと逆方向に回した。
「まだ……です。私たちの夜は……まだ、終わりません」
精子にまみれた陰茎に口を近づけ、喉奥へと押し込んだ。突然の快楽に背筋が伸びるが、そこで気がついた。俺の眼前にはルルニアの股間があり、ワレメからは愛液が垂れていた。
「そうか、今回はそう……いうっ、……趣向か」
俺は両手で尻を掴み直し、浮いているルルニアの股間を自分の口へと押しつけた。ワレメを舌で開いて膣口を舐め、溢れてくる愛液を無心で吸い続けた。
「あうっ!? きゅぅっ!? それっ、つよいぃ!?」
「ぐぁっ! 咥えながら……喋る、なっがっ!?」
「はふ……クリトリスも、にゃめて……っ、くらさぃ」
ひたすらに互いの快楽を貪り合った。すでに二回射精が起きていたが陰茎は衰えず、ルルニアもまた二回潮を噴いていたが口を離さなかった。
ニーチャは一度自分の指で絶頂し、物欲しそうな目で椅子から離れた。あくまで俺たちの性行為には混ざらず、ベッドの前で攻め合いを観戦した。
「ニーチャも……早く……」
体温が際限なく高まっていき、思考がグラついてきた。このまま行けばルルニアと溶け合ってしまう、そんな思いを抱くほど快感で脳が溶けていた。
四度目の射精を迎えたところで限界に達し、ルルニアの股のワレメから口を離した。ベッドの上に腕を投げ出すとルルニアも俺の隣に倒れた。五分掛けて呼吸を整え、疲れ切った顔を見合った。
「はぁ……今回は……私の、勝ち……ですね」
「何……言ってんだ。そんな息……荒げて」
「それはお互い様……です、よ」
「後で白黒……つけて、やる」
股間の舐め合いから闘気の防備を固めていたが、ルルニア相手では効果が薄かった。俺たちの成長曲線は並んでおり、油断すれば一方的に絞り尽くされる。今後もたゆまぬ鍛錬が必要だった。
(……俺には国を守る力なんてない。闘気を使えたとて、他人よりちょっと強いだけだ。だから俺は皆を守ってくれるルルニアを、家族を守り通す)
大切な温もりを腕で抱き、雨音を聞きつつ目を閉じた。
「んっ……ふふっ、くすぐったい……ですよ?」
桃色の髪と地肌の境界線に沿って舌を這わせ、うなじにキスをした。
脇腹を撫で回しながら顔を下げていき、肩甲骨の間の柔肌を舐めた。
ルルニアの背中にはホクロも染みも無く、陶磁器のごとき美しさだ。それを自分の唾液で汚しているという行為が扇情的であり、どこまでも夢中になれた。
(……俺の匂いをつけるんだ。乳首や股間だけじゃなく、身体全体にだ)
背中の真ん中から横に逸れ、薄っすらくぼんだ腋を舐め回した。
右が終わったら左へと移り、背中に戻ってキスマークをつけた。
「うー……、あぅぅ……、愛し合う、すご……いぃ」
ニーチャは巨大な乳房を持ち上げ、自分の乳首を舐めていた。おっかなびっくりだった膣口に指の先端を入れ、押し殺した声で喘いでいる。許しをもらえるなら混ざるのにと、そんな切実さが伝わってきた。
「前に言った通りですよ。どれだけ懇願されてもグレイゼルはあげません」
「分かっ……てる……けどぉ……」
「ニーチャもだいぶ限界の様子、そろそろ本番へと移りましょうか」
発言の意図を察し、俺は舌の位置を腰から尻に変えた。
どこもかしこも背中とは比べ物にならないほど柔らかく、乳房とも違った弾力がある。右の尻肉をまんべんなく舐め、左の尻肉に軽めの噛み痕をつけ、一度顔を離した。
(……ここから、俺はどうすれば)
許されるなら尻のワレメの中を舐めたかった。だがここは病の温床となる不浄の穴、宗教的な意味でもそう簡単に触れられる場所では無かった。
進むべきか他の場所に行くべきか悩んでいると、ルルニアは膝を折って尻を持ち上げた。開かれたワレメの先は異次元めいた清潔さであり、穴周辺に至っては花のごとき美しさだった。
「何を戸惑っているんですか、私はサキュバスですよ?」
「でも……ここはその」
「不浄だと言うのなら、あなたの舌で清めて下さい。外だけでなく中にも唾液を入れて、隙間なく私をあなたの物に塗り替えて下さい」
誘惑するように尻穴をヒクヒクと動かされた。俺はたまらず尻のワレメの中に鼻と口を突っ込み、恥も外聞も捨てて夢中に尻穴を舐め回した。
「あ……きゅふっ!? 舌……ふか……いぃ! お尻も揉まれて、ますっ。身体全部グレイゼルのモノに……されちゃい……あう!?」
「……はぁはぁ……俺の、全部俺のだ」
「もっと……もっと、激しくてもいいんで……すよ。私は壊れてたりなんてしませんから……、もっと余すとこなく舐め、てぇっ!?」
途中でルルニアは足を踏ん張らせ、腰を小刻みに痙攣させた。尻の穴を攻めたことによる絶頂と分かり、無意識にしごいていた陰茎から精子が出た。
尻から口を離してベッドに座ると、ルルニアが膝立ちで起き上がった。
俺の両肩に手を乗せて押し倒し、身体の向きをグルリと逆方向に回した。
「まだ……です。私たちの夜は……まだ、終わりません」
精子にまみれた陰茎に口を近づけ、喉奥へと押し込んだ。突然の快楽に背筋が伸びるが、そこで気がついた。俺の眼前にはルルニアの股間があり、ワレメからは愛液が垂れていた。
「そうか、今回はそう……いうっ、……趣向か」
俺は両手で尻を掴み直し、浮いているルルニアの股間を自分の口へと押しつけた。ワレメを舌で開いて膣口を舐め、溢れてくる愛液を無心で吸い続けた。
「あうっ!? きゅぅっ!? それっ、つよいぃ!?」
「ぐぁっ! 咥えながら……喋る、なっがっ!?」
「はふ……クリトリスも、にゃめて……っ、くらさぃ」
ひたすらに互いの快楽を貪り合った。すでに二回射精が起きていたが陰茎は衰えず、ルルニアもまた二回潮を噴いていたが口を離さなかった。
ニーチャは一度自分の指で絶頂し、物欲しそうな目で椅子から離れた。あくまで俺たちの性行為には混ざらず、ベッドの前で攻め合いを観戦した。
「ニーチャも……早く……」
体温が際限なく高まっていき、思考がグラついてきた。このまま行けばルルニアと溶け合ってしまう、そんな思いを抱くほど快感で脳が溶けていた。
四度目の射精を迎えたところで限界に達し、ルルニアの股のワレメから口を離した。ベッドの上に腕を投げ出すとルルニアも俺の隣に倒れた。五分掛けて呼吸を整え、疲れ切った顔を見合った。
「はぁ……今回は……私の、勝ち……ですね」
「何……言ってんだ。そんな息……荒げて」
「それはお互い様……です、よ」
「後で白黒……つけて、やる」
股間の舐め合いから闘気の防備を固めていたが、ルルニア相手では効果が薄かった。俺たちの成長曲線は並んでおり、油断すれば一方的に絞り尽くされる。今後もたゆまぬ鍛錬が必要だった。
(……俺には国を守る力なんてない。闘気を使えたとて、他人よりちょっと強いだけだ。だから俺は皆を守ってくれるルルニアを、家族を守り通す)
大切な温もりを腕で抱き、雨音を聞きつつ目を閉じた。
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