エッチな精気が吸いたいサキュバスちゃんは皆の癒しの女神

のっぺ

文字の大きさ
89 / 170

第八十九話『女神の国7』〇

しおりを挟む
 遠く離れた山々にまでドラゴンの叫びと攻撃の轟音が響き渡る。獣たちは命の危険を感じて野山を駆け回り、ほど近い位置に暮らす人々は一様に身をすくませる。そんな中、

 俺は持てる力のすべてを使い、ルルニアの尻に腰を打ちつけていた。大切な人たちの顔を媚薬の効力でかき消し、無我夢中に子宮へ精子を注ぐ。それが自分の役目と信じた。

「〝あぎゅっ♡!? 〝お〝おっ♡♡ グレイゼりゅ♡ 〝もっどぉ♡♡♡!!」

 現時点で互いの絶頂は五回にまで達していたが、ルルニアは次を求め続けた。すでに体力は底を尽き欠けていたが、一向に満足してくれる様子がない。

「〝な〝め、るなっ!! これでもまだ、足りないって言う気かぁ!!」

 両手で翼を掴み、暴走した思考で陰茎を打ち込む。ドチュバチュゴチュとおよそ性行為とは思えない音が響くが、ルルニアは汗だくで夢心地な顔をした。

「〝あ〝おっ♡♡!? 〝し、じぎゅうの奥に、〝おちんちん来てまひゅ♡♡!? 〝ス〝コ〝ス〝コざれでっ♡♡♡ 〝お〝な〝か壊れちゃいましゅ♡♡♡」
「これ……で、六回目だ!!」
「〝が〝おっ!??? ドピュドピュ出でまひゅ♡♡!? 〝お〝ま〝ん〝こがおかひくなっれっ♡ 〝耐〝え〝ら……〝い〝き〝き〝ま〝す♡♡♡!!?」

 六回目の射精で視界が白く染まる。
 わざわざ回数を多くこなすのは、それが最も効率が良いからだ。

(……量もそうだが、俺の精気は回復力も高い。瀕死にならない程度に吸ってもらって、一定量回復したらまた挿入して射精する。これを繰り返せば……)

 ドラゴンにすら届く強さが手に入る。立ち眩みで陰茎を抜くと、ルルニアは身体の向きを変えた。尻尾で俺の腰を抑え、小さくなった陰茎を口に咥えた。

「……ふぁ、あぁむ、ちゅぁぷれぁむ」

 ここに来て労わるように亀頭を舐めてくる。緩急をつけられて陰茎は硬さを取り戻し、七回目の射精をしそうになる。けれど絶頂の瞬間に口が離れた。

「出そう……だったのに、なん……で」
「お射精はこっち、ですよ。私のぼ・う・や」
「……っ! それはそっちが勝手に!」

 母乳と瞳の力で思考力を奪ったのだろうと、そう抗議する。ルルニアは少し考える素振りを見せ、身体を大人から幼女へと変え、足を広げて仰向けになった。

「ねぇねぇ、パパ。ルルのお股にもお射精して?」
「何を言って……」
「ルルのここ、パパのおちんちん欲しがってるよ?」

 両手で開かれた膣口の中に、これまで注いだ精子は残っていなかった。
 ルルニアも皆のために精気の吸収を急いでいるのだと、それが分かった。

「……そう、だ。俺は皆のために性行為をしているんだ。……決して気持ち良くなりたいわけじゃない。パパって俺を呼ぶルルニアを見て、興奮しているわけじゃない……」

 異常性癖に目覚めてなどいない。そう言い聞かせ、小さなワレメに亀頭を当てた。前回と同じく竿は半ばまでしか入らなかったが、発せられた声が性欲を際限なく高めた。

「パパ♡ パーパ♡ もっと、もっとジュポジュポしてぇ♡♡」
「だまっれ、黙ってくれ……!」
「おちんちん、好き♡♡ パパのことは、それ以上に大好き♡♡」

 この流れでイクのは不味いと、そう思った。だがルルニアは両足を持ち上げ、俺の腰をがっちり捕まえた。必然的に陰茎は膣内で固定され、七回目の射精を果たした。

「……ふふふ、一番濃かったんじゃないの? パパ?」
 そんなはずがないと反論したかったが、声が出なかった。

 昼と違って夜のルルニアの性欲は底なしだった。七回目の射精で媚薬の効果は完全に消え、これ以上は無理という弱音が漏れる。陰茎も萎えてしまっていた。

 水分不足で頭痛もしてきたため、一度仕切り直しをしようとした。するとルルニアは通常時の形態に戻り、今度はうつ伏せになった。そして尻を持ち上げた。

「………………♡♡♡」

 尻をフリフリ振り、ワレメを広げて七回目に出した精子をゴポリと垂らす。
 まだ全然足りぬと、八回目を早く始めようと挑発の眼差しを向けてくる。

「ふざけやがって……! 絶対に後悔させてやるっ!!!」

 根性で陰茎を勃起させ、怒りのまま膣口に挿入する。腹を突き破るぐらいの勢いで抽挿するが、ルルニアは楽し気にあえぐだけだ。それが許せなくて首筋に噛みついた。

「〝あ〝うっ♡♡ 〝い〝た〝い〝れ〝す♡♡ 〝もっと強く……噛んで♡♡ 〝もっと強く腰を打ちつけて……〝く〝ら〝ひゃい♡♡♡!!?」
「ぐくっ、くそ……がぁ!!」
「キスして、くらはぃ♡♡♡ グレイゼル、必死で可愛いれひゅ♡♡ 何も考えられなくなるぐらい♡♡! わらひを求めて欲しいです♡♡♡!!」 

 身を喰らい合うようなキスをし、八回目の絶頂へと到達した。ルルニアは腰をガクガクと揺らし、足のつま先まで痙攣させ、精子まみれのワレメから潮を噴き出した。

「はぁ……はぁ……」
「ふぅ……ふぅ……」

 ベッドは水浸しとなっており、倒れ込むとビチャリと水音がした。
 もう立ち上がる気力は残ってなく、息を整えながら天井を見上げた。

「もう……無理……だ。これ以上は……死ぬ……」

 陰茎も金玉も限界を訴えていた。ちょっとでも気を抜けば気絶しそうだと思っていると、ルルニアが起きた。俺の腹に手を乗せ、足を大股で開いて腰の上にまたがってきた。

「十回はさすがに無理そうですね。でも九回なら……どうです?」

 陰茎の裏筋にワレメを押し当てるが、勃起は起きなかった。
 もうやめようと懇願するが、ルルニアは亀頭を膣口に当てた。
 そんなことをしても無駄と言うが、認識の甘さを思い知らされた。

「……へ? 何だこ……れ!? ぐっ!? んぁぐっ!?」

 ルルニアの膣は別の生き物のように動き出した。膣壁を狭めてヒダで陰茎を包み、根本から亀頭までを順に揉みしだく。腰もグリグリと回され、陰茎は少しずつ硬さを取り戻した。

「……やめ、ろ。もう一度出し……たら、おかし……がぁ!?」

 腕に力が入らず、ルルニアをどかすことができない。陰茎は腰の動きに合わせて前へ右へ後へ左へと揺れ、ふつふつと射精感がこみ上げる。俺は抵抗できず九回目の絶頂へ至った。
 
「はい、ごちそうさまでした」
 満足げな顔で下腹部をさすり、ルルニアはベッドから降りた。

 膣口からこぼれる精子を体表から吸収し、身体を大人に成長させた。九回も射精した影響か角は後頭部からも二本生え、大きな翼の下に小さな翼が二つ生えた。

 身体の紋様も赤く脈動するように光り、全身からは力の波動が発せられた。ロウソクの台がカタカタ震えるのを見て、魔物としての格が上がったのを実感した。

「……私の縄張りに土足で踏み入ったこと、後悔させてきます」

 瞳を輝かせ、身体の黒い部分を白く染めた。女神としか言いようがない外見となり、俺の元へと来た。「行ってきます」と言ってキスをし、窓の外に出て超高速で飛翔した。

「…………皆を頼んだぞ。ルルニア」
 果たすべき役目を終え、俺は深い眠りについた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

乳首当てゲーム

はこスミレ
恋愛
会社の同僚に、思わず口に出た「乳首当てゲームしたい」という独り言を聞かれた話。

巨乳すぎる新入社員が社内で〇〇されちゃった件

ナッツアーモンド
恋愛
中高生の時から巨乳すぎることがコンプレックスで悩んでいる、相模S子。新入社員として入った会社でS子を待ち受ける運命とは....。

完全なる飼育

浅野浩二
恋愛
完全なる飼育です。

【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)

かのん
恋愛
 気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。  わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・  これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。 あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ! 本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。 完結しておりますので、安心してお読みください。

一夏の性体験

風のように
恋愛
性に興味を持ち始めた頃に訪れた憧れの年上の女性との一夜の経験

処理中です...