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第百三十五話『移り変わる日常1』〇
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何かがおかしい、そんな疑念をここ半月ほど抱いていた。
目覚めの直前に見る夢はルルニアとの性行為ばかりだし、いつも射精の瞬間に目を覚ます。夢精したと思ってパンツを見るが、陰茎は朝勃ちもせず萎えていた。
「…………怪しいとは思ってたが、やっぱりか」
厚手の毛布をどかすと、パンツから勃起した陰茎が飛び出ていた。表面には唾液らしき粘液がまとわりついており、射精寸前な状態となっている。
容疑者と思しきルルニアは毛布の中にうずくまって隠れていた。イタズラの最中に俺が跳ね起きたため、慌てて狸寝入りを決めたような体勢だった。
「…………俺が寝ている間にこっそり抜いてたな?」
いつからだと問い詰めるが、反応はなかった。
黙秘するならそれも良しと、俺は毛布をどけた。
ベッドを下りてルルニアの足元に回り、俯瞰で見下ろした。さすがのルルニアも秋の中頃ともなれば寒いらしく、下着を身に着けるようになった。これはこれでエッチだった。
「だんまりを決め込む気なら、俺にも考えがあるぞ」
「……す、……すぅふぅ……すぅ」
「分かった。『今のルルニアは熟睡している』んだな。俺に何をされても目を覚ますことはないし、途中で主導権を奪ったりもしないんだな?」
十秒待っても返事がなかったため、下着の側面を手で掴んだ。
細くしなやかな足を揃えて伸ばし、足先へと慎重にずり下げた。
それが済んだら太ももを大股に開き、股のワレメに顔を近づけた。
膣口に息を吹きかけると、下半身がピクリと跳ねた。眠っているのが嘘だと証明するように、中は愛液で濡れている。俺は中指と薬指を膣口に挿れ、ゆっくりと抽挿を行った。
「……ん、ふぅ……ん……んんっ」
緩急もつけずに一定の速度を心掛けていると、吐息に不満な感情が乗り始めた。わざとらしく速度を落としてみると、自分から快楽を求めてるように腰がヘコヘコと動き出した。
「やぁ、もっと……つよく……ふぅ……ん」
「ずいぶんとハッキリとした寝言じゃないか。でも『今のルルニアは熟睡している』んだから、望みを叶えてやる必要はないな。そうだろ?」
「……ひど、……ぃ……ん、ふ……んんっ」
次第にルルニアの顔が上気し、額に汗が浮いてきた。目を覚ましてごめんなさいするなら絶頂させてやるつもりだったが、未だ強情な態度を崩す様子がなかった。
「この期に及んでだんまりか、なら相応の対応をさせてもらうぞ」
最終通告を終え、俺は股のワレメに陰茎の裏筋を押し当てた。闘気を多く纏わせて表面を擦り、ルルニアの顔を注意深く観察し、絶頂の瞬間を見計らって竿を離した。
「…………ぇ」
寸止めを喰らって漏れた嘆きを聞き流し、膣口に亀頭を当てた。中に挿れずに入口の周辺だけを執拗になぞっていき、今度もまた絶頂の間際で陰茎を離した。
「…………ぅう」
顔に苦悶の表情が浮かぶのを見つつ、俺は自分の手で陰茎をしごいた。ルルニアは薄く目を開け、指で股のワレメを大きく開き、ここに出してくれと訴えた。
俺は陰茎を膣口の前へ持っていき、しごきを強めた。射精の瞬間に期待に満ちた眼差しを向けられるが、狙いを唐突に変えて『お腹の上』に出してやった。
「……え? へ??」
膣内に射精してもらえると思っていたのか、唖然とした顔で起きた。
背を起こして精子にまみれたお腹を見下ろし、液面に指を這わせた。
「あぁ、ルルニア。今起きたのか、おはよう」
「……おはようございます。つかぬことをお聞きしますが、何ゆえにおちんちんを布で拭いているんですか? 二回戦をするんですよね?」
「しないぞ。なんせルルニアは寝起きだしな」
「……へぇ、サキュバス相手にここまで焦らして今さら放置ですか? そっちがその気だって言うのなら、私だって手加減はしませんよ?」
ルルニアは瞳を輝かせ、身動きを封じてきた。続けざまに俺の身体を引っ張ってベッドの上に転ばせ、噛みつくような勢いでキスをしてきた。
「良いようにされて悔しいので、意地でもエッチはしません。代わりにグレイゼルの身体中にキスマークをつけます。抵抗は無駄ですからね」
「……元はと言えば、俺の寝込みを襲ったのが原因じゃないのか?」
「悪いのはグレイゼルです。おちんちんを舐める度にあんな可愛い反応をされたら、何度だってイタズラしたくなります。私は悪くありません」
顔に三箇所、首に二箇所、肩回りと胸板に五箇キスマークをつけられた。オマケとばかりに臍を舌でほじられ、朝のエッチは終了した。
乱れたベッドを整えて服を着ていると、自室の扉が開かれた。顔を出したのはニーチャであり、ガーブランドの来訪を知らせてくれた。
「もうそんな時間か、急いで準備をしないとな」
身重となったルルニアを守るため、少しでも強くなろうと思い立った。ニーチャを通して稽古をつけてもらうお願いをしてみたら、快い返事をもらえた経緯がある。
「それじゃあ少し外に出てくる」
「はい、どうか無理はなさらず」
ルルニアに見送られ、俺は自室を出て外を目指した。
――――――――――
お久しぶりです。ここから第四章となります。
十二月に大きな予定はありませんが、寒い時期なので急な病に罹って休むかもしれません。そうならないように気をつけますが、もしもの場合はご了承をお願いいたします。
目覚めの直前に見る夢はルルニアとの性行為ばかりだし、いつも射精の瞬間に目を覚ます。夢精したと思ってパンツを見るが、陰茎は朝勃ちもせず萎えていた。
「…………怪しいとは思ってたが、やっぱりか」
厚手の毛布をどかすと、パンツから勃起した陰茎が飛び出ていた。表面には唾液らしき粘液がまとわりついており、射精寸前な状態となっている。
容疑者と思しきルルニアは毛布の中にうずくまって隠れていた。イタズラの最中に俺が跳ね起きたため、慌てて狸寝入りを決めたような体勢だった。
「…………俺が寝ている間にこっそり抜いてたな?」
いつからだと問い詰めるが、反応はなかった。
黙秘するならそれも良しと、俺は毛布をどけた。
ベッドを下りてルルニアの足元に回り、俯瞰で見下ろした。さすがのルルニアも秋の中頃ともなれば寒いらしく、下着を身に着けるようになった。これはこれでエッチだった。
「だんまりを決め込む気なら、俺にも考えがあるぞ」
「……す、……すぅふぅ……すぅ」
「分かった。『今のルルニアは熟睡している』んだな。俺に何をされても目を覚ますことはないし、途中で主導権を奪ったりもしないんだな?」
十秒待っても返事がなかったため、下着の側面を手で掴んだ。
細くしなやかな足を揃えて伸ばし、足先へと慎重にずり下げた。
それが済んだら太ももを大股に開き、股のワレメに顔を近づけた。
膣口に息を吹きかけると、下半身がピクリと跳ねた。眠っているのが嘘だと証明するように、中は愛液で濡れている。俺は中指と薬指を膣口に挿れ、ゆっくりと抽挿を行った。
「……ん、ふぅ……ん……んんっ」
緩急もつけずに一定の速度を心掛けていると、吐息に不満な感情が乗り始めた。わざとらしく速度を落としてみると、自分から快楽を求めてるように腰がヘコヘコと動き出した。
「やぁ、もっと……つよく……ふぅ……ん」
「ずいぶんとハッキリとした寝言じゃないか。でも『今のルルニアは熟睡している』んだから、望みを叶えてやる必要はないな。そうだろ?」
「……ひど、……ぃ……ん、ふ……んんっ」
次第にルルニアの顔が上気し、額に汗が浮いてきた。目を覚ましてごめんなさいするなら絶頂させてやるつもりだったが、未だ強情な態度を崩す様子がなかった。
「この期に及んでだんまりか、なら相応の対応をさせてもらうぞ」
最終通告を終え、俺は股のワレメに陰茎の裏筋を押し当てた。闘気を多く纏わせて表面を擦り、ルルニアの顔を注意深く観察し、絶頂の瞬間を見計らって竿を離した。
「…………ぇ」
寸止めを喰らって漏れた嘆きを聞き流し、膣口に亀頭を当てた。中に挿れずに入口の周辺だけを執拗になぞっていき、今度もまた絶頂の間際で陰茎を離した。
「…………ぅう」
顔に苦悶の表情が浮かぶのを見つつ、俺は自分の手で陰茎をしごいた。ルルニアは薄く目を開け、指で股のワレメを大きく開き、ここに出してくれと訴えた。
俺は陰茎を膣口の前へ持っていき、しごきを強めた。射精の瞬間に期待に満ちた眼差しを向けられるが、狙いを唐突に変えて『お腹の上』に出してやった。
「……え? へ??」
膣内に射精してもらえると思っていたのか、唖然とした顔で起きた。
背を起こして精子にまみれたお腹を見下ろし、液面に指を這わせた。
「あぁ、ルルニア。今起きたのか、おはよう」
「……おはようございます。つかぬことをお聞きしますが、何ゆえにおちんちんを布で拭いているんですか? 二回戦をするんですよね?」
「しないぞ。なんせルルニアは寝起きだしな」
「……へぇ、サキュバス相手にここまで焦らして今さら放置ですか? そっちがその気だって言うのなら、私だって手加減はしませんよ?」
ルルニアは瞳を輝かせ、身動きを封じてきた。続けざまに俺の身体を引っ張ってベッドの上に転ばせ、噛みつくような勢いでキスをしてきた。
「良いようにされて悔しいので、意地でもエッチはしません。代わりにグレイゼルの身体中にキスマークをつけます。抵抗は無駄ですからね」
「……元はと言えば、俺の寝込みを襲ったのが原因じゃないのか?」
「悪いのはグレイゼルです。おちんちんを舐める度にあんな可愛い反応をされたら、何度だってイタズラしたくなります。私は悪くありません」
顔に三箇所、首に二箇所、肩回りと胸板に五箇キスマークをつけられた。オマケとばかりに臍を舌でほじられ、朝のエッチは終了した。
乱れたベッドを整えて服を着ていると、自室の扉が開かれた。顔を出したのはニーチャであり、ガーブランドの来訪を知らせてくれた。
「もうそんな時間か、急いで準備をしないとな」
身重となったルルニアを守るため、少しでも強くなろうと思い立った。ニーチャを通して稽古をつけてもらうお願いをしてみたら、快い返事をもらえた経緯がある。
「それじゃあ少し外に出てくる」
「はい、どうか無理はなさらず」
ルルニアに見送られ、俺は自室を出て外を目指した。
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