エッチな精気が吸いたいサキュバスちゃんは皆の癒しの女神

のっぺ

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第百四十一話『旅立ちに向けて1』〇

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 一日目には長期の不在を知らせるための挨拶回りを行った。二日目には家の掃除と荷造りを進め、あっという間に三日目の夜を迎えた。

 後は明日に備えて就寝すべきだが、もう一つやることがあった。
 自室のベッドに座っていると、裸のルルニアが扉から出てきた。

「すいません。ニーチャとプレステスに力を与えるのに手間取りまして」

 母乳を与えてきたばかりだからか、乳首と乳輪が薄っすら湿っていた。角は立派で翼は刺々しく、尻尾は元気に揺れている。体調は万全のようだ。

 ルルニアは俺に持たれかかり、口元に乳首を近づけてきた。胸の大きさは広げた手の平からこぼれるほどあり、片方を揉みつつ片方を口に咥えた。

「────それでは始めますね」

 サキュバスの母乳には催眠効果があり、飲めば飲むほどに眠気が湧いた。優しく頭を撫でられているうちにまぶたが落ち、俺は深い眠りについた。

 ふと目を覚ますと頭上に見知らぬ天井があった。周囲には白塗りの壁に大理石の床に金のシャンデリアと、豪勢過ぎる一室の景色が広がっていた。

「……ここにくるのも久しぶりだな」

 ここは淫夢の中、ルルニアの魔力によって作り出された偽りの空間だ。
 幻影と違うのは部屋の中の物に触れるという点で、感触も本物同然だ。

 色々と便利な力だが、日常的に使うことはなかった。俺もルルニアも直接肌を重ねて愛し合うのが好きであり、結婚式の後に数回使って封印していた。

 久しぶりのお披露目となったのは、今回の旅で必要となったからだ。移動時の馬車や就寝時のテントと、必然的に人の目が増える。相手に気を遣わせず吸精する方法としてこれ以上はなかった。

「────お待たせしました、グレイゼル」
 その声で部屋の扉が開かれ、三人のルルニアが姿を現した。一人は通常時の体型であり、両脇にいる二人は幼女と大人の体型になっている。

「ふふっ、久しぶりだね。おにぃちゃん」
「元気にしていましたか、愛しのあなた」

 幼女の『ルル』がしなを作り、大人の『ルニア』が豊満な乳房を見せつけてくる。近づかれるだけで陰茎がそそり立ち、二人はクスクスと蠱惑的な笑みを浮かべた。

「あ、勃起してる♡ こんな小さな身体に興奮したの?」
「待て、そんな風につつくな」
「ルル、それだと痛いですよ。こう優しく撫でてあげないと」
「……っ、亀頭が手で包まれて」

 身体は全裸になっており、無防備な陰茎を二人が弄ぶ。
 淫夢だからか身体が動かず、寝そべったままで悶えた。
 ルルニアは俺の頭に回り込み、無言でキスをしてきた。

「淫夢の中じゃ……闘気の防備が効かな……うぅ!?」

 ルルが俺の股ぐらに入り込み、金玉を口に含んで転がした。
 ルニアはベッドの横に移動し、胸で俺の陰茎を挟んできた。

 一切の抵抗は許されず、一回目の射精が起きた。ルニアは精子を口に溜め込み、グチュグチュとわざとらしく音を立てた。そしてルルの元へ近寄り、二人でキスをして精子を分け合った。

「ん、おにぃちゃんの精子……、おいし」
「当然ですよ。私たちの夫です……から」

 口の隙間から白濁した液がこぼれ、胸に滴る。身体を擦り合うことで汗が混ざり、身体の前面が光沢を発していく。ムワッと漂う淫らな匂いに興奮が高まった。

「もっともっと、おにぃちゃんの匂いをつけて……ね♡」
「身も心も全部、私たちをあなたのモノにして下さい♡」

 二人は俺の両脇に座り、足で陰茎を攻めてきた。ルルは痛くない程度に竿を蹴り、ルニアは足の裏で竿をしごく。ルルニアは腰を持ち上げ、俺の顔に股間を乗せてきた。

「……んぁ、ちゅぷ……ごく……はぁふ、んん……ごく」

 膣口から溢れる愛液を吸っていると、二回目の射精が起きた。
 ルルとルニアは足を離し、耳打ちをして膣に陰茎を挿入した。

「おにぃちゃん、今おちんちんを挿れてるのはどっち?」
「ルニア……だ。ルルの膣は……こんなに深くな……ぐっ」
「残念、不正解。ここは淫夢だし、こんなこともできるんだよ」

 その言葉で顔を覆っていた腰が持ち上がった。挿入を行っていたのはルルであり、陰茎を根本まで沈み込ませている。臍回りのお腹は陰茎の太さと長さでボコッと膨らんでいた。

「それ、大丈夫なのか? 内臓が大変なことになってるんじゃ……」
「大丈夫に決まってるでしょ。夢の中は何でもありなんだよ」
「……ぐっ、そんな激しく腰を振ったら出て……うっ!」

 俺の心配をよそにルルは腰を大振りに回す。お腹の盛り上がりが連動するのを見て、三回目の射精が起きた。ルルは満足そうに陰茎を抜き、次はルニアが挿入を行った。

 座りの姿勢はがに股で、腰が上下に激しく振られた。金玉に残った精子をすべて吸いつくす気かと思うほどの勢いがあり、こらえ切れずに四回目の射精をしてしまった。

「は、は、はっ! どうです……か! あなた♡♡!!」
「ま……て! 今出したばかりで……がぁ……!?」
「トロトロなお顔、もっともっと見せて下さい♡♡!!」

 五回目の射精が起き、俺は腰を弓なりに逸らした。がに股のまま陰茎が抜かれ、膣口から精子がゴボリと音を立てて垂れた。それがエッチ過ぎた。

 俺たちは時間も忘れて貪り合い、何度目かの絶頂で気を失った。倦怠感に包まれながら目覚めると、視線の先の天井は見慣れたものに戻っていた。

「……あれ、確かルルニアに射精をして……それで」

 視線を横に向けると、添い寝しているルルニアと目が合った。その顔は上気しており、身体には汗が浮いている。股のワレメからは俺が出したであろう精子が溢れていた。

「どうでしたか? 三人エッチの感想は?」
「……凄く良かった。でもこうして起きると……物足りない感じがするな」
「所詮は夢ですし、直接の愛し合いには敵いませんね」

 得意げに言うルルニアが可愛かった。細く柔らかな髪に手を通すと、赤らんだ頬を乗せてきた。淫夢のおかげかベッドはさほど濡れておらず、毛布を被ってじゃれ合った。

「……腹、大きくなってきたな」

 脇腹をくすぐり合っていた時、ルルニアの下腹部に指が触れた。子宮の辺りが薄っすら盛り上がっており、断りを入れて撫でてみた。固いというよりは厚い感触だった。

「……耳、当ててもいいか?」

 妊娠初期の範疇なため、鼓動は聞こえないはずだ。それでも試したくなり、毛布を少しどけて耳を当てた。耳に届くのはルルニアの体内の音だが、胸が温かくなった。

「俺は父親に、ルルニアは母親になるんだな」
「そしてこの子は、世界一幸せな夫婦の子になります」
「名前とかやっぱりもう決めた方がいいかな」
「時間はありますし、旅の帰りにでも決めましょうか」

 子どもは男の子がいいか、女の子がいいかを話し合った。あれやこれやと意見が交わされるが、結局はどちらであっても平等に愛そうと結論が出た。

「一人でも多く、俺たち家族の未来を祝福してもらおう。そのために」
「ミーレさんとロア、お二人が笑顔になれるように尽力すべきですね」
 誓いのキスを交わし、俺たちは揃って眠りについた。
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