エッチな精気が吸いたいサキュバスちゃんは皆の癒しの女神

のっぺ

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第百四十七話『宿で過ごす夜2』〇

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 ディアムを見送り、宿の部屋の前でフェイと別れた。
 扉を開けるとルルニアはベッドの上におり、俺を見るなり服を脱いだ。月明りに桃色の髪を透かし、両手を後ろに回してこれ見よがしに髪を持ち上げた。

「────それでは今日の夜伽を始めましょうか」

 上体を逸らし、丸みを帯びた妊娠中のお腹を強調してきた。調教されきった俺の陰茎はたちどころに勃起し、膣口への挿入を求めてズボンを張り上げた。だが、

「なぁ、そろそろ膣への挿入はやめないか? お腹もその……だいぶ大きくなったし」
「まだギリギリ妊娠初期の期限内ですよ。それにこちらで出さないと私の力が弱まります」
「ロアを助けるために使う可能性があるか。いやでも、身体に負担があることを考えたら……」

 良い妥協点がないか探っていると、ベッドに座らされた。
 思いつきに適当な相槌を打たれ、ズボンをずり下げられた。
 気づいた時には押し倒され、瞳の輝きで身動きを封じられた。

「今日の淫夢はどうします? また三人でエッチをしますか?」
「…………ルルニアに任せる。どうせ俺は寝てるだけだしな」
「潔い敗北宣言ですね。ではこういう趣向はどうですか?」

 ルルニアは俺の身体に覆いかぶさり、耳打ちで淫夢の内容を告げてきた。そんなことも可能なのかと感心し、許可を出して深い眠りについた。

 気づけば俺は町の中を歩いていた。周囲に建ち並んでいるのはレンガ造りの家であり、暗い風合いの木材を使った家はどこにも建ってなかった。

「…………あれ、何でそんなこと思ったんだ?」

 路地の先に視線を向けると、そこに薬屋の先生が立っていた。
 急に足を止めた『オレ』を睨み、早くついてくるように叱った。

「何をボケッとしてるんだい。帰ったらまたお勉強だよ」
「すいません! すぐに行きます!」
「これだからガキはやだね。面倒ったらありゃしないよ」

 オレの年齢は十二歳、先生は今年で四十九歳になるお婆さんだ。
 近くこの国の平均寿命に到達するが、年寄り扱いをするともの凄く怒る。丸一日ご飯を抜きにされかけた苦い経験を経て、女性に年齢を尋ねる怖さを思い知った。

「そうだ。オレは先生の下で修業をしていて……それで」

 慌てて追いかけて曲がり角を折れるが、先生の姿が消えた。
 見失うような道ではないと思っていると、大雨が降ってきた。

「何だこれ急に……! 先生、先生! どこにいるんですか!」

 雨は数分で雷雨となり、前に進むことができなくなった。通り過ぎるまで雨宿りしようと思って軒下に立っていると、横にあった扉が開かれた。

「あら、可愛らしいお客さんですね」

 そこにいたのは恐ろしく美人な女性だった。頬の輪郭も鼻筋も整っていて、胸ははち切れんばかりの大きさになっている。長く伸びた桃色の髪が光沢を発しており、見惚れて視線を下ろし……びっくりした。

「な、何で下にスカートを履いてないんだよ!?」
 女性は下着だけを身に着けていた。露出した太ももには曲線の美があり、形の良い膝から足首までを見下ろしてオレは前かがみになった。

(……嘘だろ、足を見ただけでこんな……!)
 勃起した陰茎が濡れて張りついたズボンを持ち上げる。急いで興奮を静めようとするが、女性は胸を強調するように目線を合わせてきた。

「どうしたの、ぼうや?」
「ち、近づくな! オレは用事があるんだ!」
「ふふふ、こんな雷雨に外に出たら危ないですよ」

 逃げ出そうとしたところで手首を掴まれた。どういうわけか抵抗できず、家の中へ連れて行かれた。あれよあれよという間に上着を脱がされ、椅子に座らされてびしょ濡れの髪を拭かれた。

「濡れたままだと風邪を引きます。大人しくして下さいね」
「……そっちが勝手につれてきたんだろ」
「私は『ルニア』といいます。あなたのお名前は何ですか」

 オレはグレイゼルと名乗った。お姉さんは嬉しそうな顔で前側に回り、胸元を拭いてきた。自分でできると言うが全然聞いてくれなかった。

 抵抗虚しく上半身を拭かれ、腰の辺りで手が止まった。ルニアが見つめていたのは勃起したオレの陰茎であり、カアッと顔が熱くなった。

「もしかしてこれ、お姉さん身体で興奮しちゃいました?」

 怒られるかと思ったが、ルニアは布地越しに陰茎を撫でた。そこから発せられる快感は自分の手で触れてしまった時と別物であり、身体が強張った。

「……や、やめ! やめろ!? これ頭が変に……くぅ!?」

 亀頭の表面を手の平で回され、足の先がピンと張った。快感から逃れようとルニアの肩を掴むが、押しのけるのだけの力が出なかった。
 辛さと気持ち良さの狭間で揺れるオレを、ルニアが微笑で見つめた。ズボンを下げられて陰茎が顔を出し、中心を指と指で摘ままれた。

「ふふふ、小さくて可愛らしいですね」

 チュコチュコとしごかれ、倍以上の快感が昇ってきた。ルニアは空いた手で金玉を揉み、鈴口から溢れた汁を舌先で舐め、オレの陰茎を咥えた。

「だ、だめだ! だって今、出て……あぁ!?」

 尿道の中を粘ついた何かが流動し、勢いのまま溢れ出した。
 オレは無意識にルニアの頭を抱きかかえ、口の中に何かを全部を出した。

「……やめてって言ったのに……、ぐすっ」
 おもらしをして許されるのは幼児だけだ。

 情けなさで涙を流していると、ルニアがオレの後頭部を撫でた。そのまま抱かれて鼻先が乳房の谷間に沈み、心地よさと呼吸の苦しさを同時に味わった。

「ごめんなさい。グレイゼルくんが可愛くて我慢できなくなりました。どうか許してくれますか?」
「…………口におしっこ出したの、許してくれるのか?」
「おしっこ? あれは……ふふふ、決して悪いものではありませんよ。お詫びと言っては何ですが、グレイゼルくんがしたいこと何でもします。どうですか?」

 何でも、と言われて心臓が高鳴った。視界を埋めている巨乳からは心地よい香りが立ち昇っており、手で触れてもいいかと尋ねた。

 ルニアは上着の裾をたくし上げ、豊満な乳房をこぼした。両手で寄せて上げられると迫力が増し、萎えた陰茎が再度勃起した。

「どうぞ。これはグレイゼルくんを困らせたお詫びですから、好きに触っていいですよ。乳首と乳輪がお好きなら、口で吸ってもいいです」

 夢にしても都合が良すぎではないかと思うが、疑問以上に性欲が湧いた。何か悩むのは後でいいと、乳房に触れて柔らかさを堪能した。乳首を咥えて舐め転がした。

「……今日はグレイゼルくんと会えて良かったです。もしまた会うことがあれば、膣の中でお射精をしましょうか。とっても気持ち良いですよ」

 頭がぼんやりして上手く聞き取れなかった。気づけば雨が止んでいたが、オレはルニアの温もりに包まれることを選んだ。思考を放棄して目を閉じた。
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