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第十七話『夜伽の時間2』〇
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刻印のせいで足腰が立たず尻もちをつくと、振動で膨らんだ陰茎が無様に揺れた。
ルルニアは口角のニヤつきを強め、陰茎の裏の筋に指で触れた。慈しむようにそっと撫でられ、快感の電流が下半身から脳髄に昇る。反射で足をピンと張ると、ルルニアは竿の中心を握って俺を見上げた。
「指で撫でただけじゃないですか。そんなに気持ち良かったんですか?」
「…………き、急に触られてびっくりしただけで」
「取り繕おうとしても遅いですよ。あなたはもう私の手の中にいるんですから」
もう片方の手の平で亀頭を覆い、右回り左回りと表面を丁寧に撫で回していく。一番敏感な場所を連続で刺激され、痛みと快楽が同時に襲い掛かってくる。俺は歯を食いしばって耐えた。
なかなか射精しない俺に業を煮やしてか、ルルニアは顔を陰茎の上に移動させた。続けて口を開けて舌を出し、唾液を一滴二滴と落とした。ぬめりを得たことで手淫の快感が倍増しとなった。
「……待て、これ以上はもう耐えられない」
「我慢は毒ですよ。まずは一回出しましょうか」
「……いや、だ、ダメだ、手を離……うっ」
我慢しきれず高まった欲望を吐き出す。ルルニアはニチャミチャと白濁にまみれた手を開いて閉じ、裸の胸元に精子を拭った。次いで乳房に乳首、みぞおちをから臍の下まで擦り込んだ。
二階の窓から差し込む月明りにルルニアの濡れた身体が光る。神秘的な光景の源が俺の精子と知らされ、背徳感と征服感が同時に湧いた。
(…………あぁ、俺はとっくに)
ルルニアの魅力の虜になっていた。卵型に整った美人な顔立ちに長いまつ毛、小柄ながらも女性らしさのある身体つき、性行為に命を捧げる者がいても何らおかしくない美貌だ。
「すっきりしましたか、グレイゼル」
「…………」
「ふふふっ、惚けた顔も可愛いです」
放心しているとルルニアの瞳の輝きが収まった。これで終わりかと安堵して足に力を入れるが、思うように立ち上がれずフラついた。
「どこに行くんです? まだ一回と申したはずですよ?」
薬を取りに行かねばと言うが、返事の代わりに陰茎を強めに握られた。射精したばかりで柔らかくなり掛けていたが、数回撫で回されただけで固さが戻ってしまった。
「今ので疲れたんだ。もうこれぐらいでやめないか?」
「私は満足していませんので、頑張って耐えて下さいね」
亀頭を撫でる速度が徐々に早くなり、快楽の熱がより強く再燃する。
思考が弾けて視界が真っ白に染まり、口から情けない声が漏れ出した。
「耐えるのは構いませんが結末は同じですよ」
「ふ、ぐ、でも、うっ、うぅっ」
「まだ尊厳を保つ気でいるんですか? どうせ全部無駄なのに」
「俺は、こんな……あぎ、ぐっ」
「これも耐え切りますか。なら数を数えてあげましょう」
そう言い、ルルニアは「九、八」と数字を口にした。意図を計れぬまま陰茎を弄ばれる最中、「四、三、二」と数字が終わりへと近づく。一が来た瞬間に竿を思いっきりしごかれ、甘やかな声が耳に届いた。
「ぜろ、ぜーろ、ぜろ」
ふいに思い出されたのは子ども頃の追いかけっこだ。『ぜろ』の合図が脳内で『出していい』に変換され、拒絶の意思に反して二回目の射精が起きてしまう。
出す瞬間に腰を引いたせいで精子がルルニアの髪に飛び散った。汚してしまったことを謝罪するが、そちらに意識を払うことなく三度目の攻めが始まった。
「なっ!? も、もう無理だ! やめてくれ!」
気持ち良過ぎて頭がどうになりそうだった。俺は階段に爪を立てて首を何度も横に振った。自分の身体が自分のものではなくなったような感覚が怖かった。
「お、お願いだ。これ以上は、もう……!」
「五、四、三、二、いーち」
「それ、やめ、やめて、ぐ……くうっ!」
ぜーろ、という合図に俺の陰茎が応える。三度目なのに射精の衰えはなく、破裂するような勢いで精子が噴射される。鈴口の先にはルルニアの口があり、舌が浸るほど口内が精子に埋め尽くされていく。
「ルル……ニア……」
これが夢見心地か、身体が浮いているような感覚が消えなかった。
呼吸を整えて思考を回復させ、階段に寝そべったままで下を見た。
ルルニアは口に溜まった精子を咀嚼し、「んくっ」と息をついて一口分を飲み込む。粘つきが喉に引っかかるのか、苦しそうな顔で喉をゴクリと鳴らした。
「……んーんん、う、んー……くぅ」
額に眉が寄っているところを見るに、身体的な負担は相変わらずのようだ。長く時間を掛けて二口目を飲み、しっかり咀嚼して三口目を胃へと流し込んだ。
今度こそと思って二階に行こうとすると、ルルニアは俺の足首に尻尾を絡ませた。待つように言われたと解釈して従うと、口を大きく開けて中を見せてきた。
「どうれぇふ、ぐれいぜぇる……」
舌の裏にも歯茎の脇にも精子の痕跡は残っていない。自分の下半身から出たモノが直接ルルニアの身体に取り込まれたと示され、連続射精の後なのにムラついた。
(…………変態か俺は)
罪悪感を抱き、俺はズボンを履き直した。
ルルニアは口角のニヤつきを強め、陰茎の裏の筋に指で触れた。慈しむようにそっと撫でられ、快感の電流が下半身から脳髄に昇る。反射で足をピンと張ると、ルルニアは竿の中心を握って俺を見上げた。
「指で撫でただけじゃないですか。そんなに気持ち良かったんですか?」
「…………き、急に触られてびっくりしただけで」
「取り繕おうとしても遅いですよ。あなたはもう私の手の中にいるんですから」
もう片方の手の平で亀頭を覆い、右回り左回りと表面を丁寧に撫で回していく。一番敏感な場所を連続で刺激され、痛みと快楽が同時に襲い掛かってくる。俺は歯を食いしばって耐えた。
なかなか射精しない俺に業を煮やしてか、ルルニアは顔を陰茎の上に移動させた。続けて口を開けて舌を出し、唾液を一滴二滴と落とした。ぬめりを得たことで手淫の快感が倍増しとなった。
「……待て、これ以上はもう耐えられない」
「我慢は毒ですよ。まずは一回出しましょうか」
「……いや、だ、ダメだ、手を離……うっ」
我慢しきれず高まった欲望を吐き出す。ルルニアはニチャミチャと白濁にまみれた手を開いて閉じ、裸の胸元に精子を拭った。次いで乳房に乳首、みぞおちをから臍の下まで擦り込んだ。
二階の窓から差し込む月明りにルルニアの濡れた身体が光る。神秘的な光景の源が俺の精子と知らされ、背徳感と征服感が同時に湧いた。
(…………あぁ、俺はとっくに)
ルルニアの魅力の虜になっていた。卵型に整った美人な顔立ちに長いまつ毛、小柄ながらも女性らしさのある身体つき、性行為に命を捧げる者がいても何らおかしくない美貌だ。
「すっきりしましたか、グレイゼル」
「…………」
「ふふふっ、惚けた顔も可愛いです」
放心しているとルルニアの瞳の輝きが収まった。これで終わりかと安堵して足に力を入れるが、思うように立ち上がれずフラついた。
「どこに行くんです? まだ一回と申したはずですよ?」
薬を取りに行かねばと言うが、返事の代わりに陰茎を強めに握られた。射精したばかりで柔らかくなり掛けていたが、数回撫で回されただけで固さが戻ってしまった。
「今ので疲れたんだ。もうこれぐらいでやめないか?」
「私は満足していませんので、頑張って耐えて下さいね」
亀頭を撫でる速度が徐々に早くなり、快楽の熱がより強く再燃する。
思考が弾けて視界が真っ白に染まり、口から情けない声が漏れ出した。
「耐えるのは構いませんが結末は同じですよ」
「ふ、ぐ、でも、うっ、うぅっ」
「まだ尊厳を保つ気でいるんですか? どうせ全部無駄なのに」
「俺は、こんな……あぎ、ぐっ」
「これも耐え切りますか。なら数を数えてあげましょう」
そう言い、ルルニアは「九、八」と数字を口にした。意図を計れぬまま陰茎を弄ばれる最中、「四、三、二」と数字が終わりへと近づく。一が来た瞬間に竿を思いっきりしごかれ、甘やかな声が耳に届いた。
「ぜろ、ぜーろ、ぜろ」
ふいに思い出されたのは子ども頃の追いかけっこだ。『ぜろ』の合図が脳内で『出していい』に変換され、拒絶の意思に反して二回目の射精が起きてしまう。
出す瞬間に腰を引いたせいで精子がルルニアの髪に飛び散った。汚してしまったことを謝罪するが、そちらに意識を払うことなく三度目の攻めが始まった。
「なっ!? も、もう無理だ! やめてくれ!」
気持ち良過ぎて頭がどうになりそうだった。俺は階段に爪を立てて首を何度も横に振った。自分の身体が自分のものではなくなったような感覚が怖かった。
「お、お願いだ。これ以上は、もう……!」
「五、四、三、二、いーち」
「それ、やめ、やめて、ぐ……くうっ!」
ぜーろ、という合図に俺の陰茎が応える。三度目なのに射精の衰えはなく、破裂するような勢いで精子が噴射される。鈴口の先にはルルニアの口があり、舌が浸るほど口内が精子に埋め尽くされていく。
「ルル……ニア……」
これが夢見心地か、身体が浮いているような感覚が消えなかった。
呼吸を整えて思考を回復させ、階段に寝そべったままで下を見た。
ルルニアは口に溜まった精子を咀嚼し、「んくっ」と息をついて一口分を飲み込む。粘つきが喉に引っかかるのか、苦しそうな顔で喉をゴクリと鳴らした。
「……んーんん、う、んー……くぅ」
額に眉が寄っているところを見るに、身体的な負担は相変わらずのようだ。長く時間を掛けて二口目を飲み、しっかり咀嚼して三口目を胃へと流し込んだ。
今度こそと思って二階に行こうとすると、ルルニアは俺の足首に尻尾を絡ませた。待つように言われたと解釈して従うと、口を大きく開けて中を見せてきた。
「どうれぇふ、ぐれいぜぇる……」
舌の裏にも歯茎の脇にも精子の痕跡は残っていない。自分の下半身から出たモノが直接ルルニアの身体に取り込まれたと示され、連続射精の後なのにムラついた。
(…………変態か俺は)
罪悪感を抱き、俺はズボンを履き直した。
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