エッチな精気が吸いたいサキュバスちゃんは皆の癒しの女神

のっぺ

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第四十話『精気と闘気3』〇

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 家の敷地に着くと食欲をそそる香りが漂ってきた。薬の材料の仕分けを済ませてから家に戻ると、ルルニアが昼食の準備をしている場面に出くわした。

「あ、おかえりなさい、今日はお早いお帰りですね」
「色々あってな。ミーレはどうした?」
「だいぶ前に山を下りました。そろそろ村に着く頃合いかと思います」

 そういえば庭の馬がいなかった。昼食の献立は川魚の香草焼きと豆のスープらしく、完成にはもう少し掛かるらしい。座って待つように言われるが、俺はその場で足を止めた。
 これまで意識してなかったが、普段着とエプロンの組み合わせはエッチではないか。作業の度に裾がゆらゆら揺れ、刃物を使う際に丸いお尻が突き出る。段々ムラついてきた。

(……急にめくったら驚かれるよな)
 悶々と悩む俺に気づかず、ルルニアは鼻歌を奏でて調理している。指の先につけた豆のスープの味見をし、頷きと共に鍋をかき回す。やはり調理を邪魔するなど言語道断だ。

(……闘気の話を聞いて気が急いたな)
 自分もまだまだ未熟だと、呆れのため息をついた。
 諦めて座ろうとし、ルルニアのスカートを掴んだ。

「え」
「あ」

 気づけば勝手に身体が動いていた。言い訳しようにも手はスカートの裾をつまんでおり、ルルニアは目をパチクリさせて俺を見てきた。

「……スカート、めくりたくなっちゃったんですか?」
「いや、俺は別に」
「……なら何でふくらはぎの位置まで持ち上げてるんです?」

 弁明しながらも裾をまくる手が止まらない。不意打ちに思考が追い付かないのか、ルルニアは手でスカートの裾を引っ張って足を隠そうとした。その淑やかさが興奮を誘った。

「ルルニア、スカートをめくってもいいか」
「え、あの、エッチするなら脱ぎますが……」
「そのままがいい。俺にたくし上げさせてくれ」

 前側の防御は固いが、後側は無防備だ。一定の速度でスカートをめくっていると、ルルニアが足を閉じてきた。空いている手で尻を撫でると「わひゃ!?」と声が漏れた。

「え、え? 今の、何?」
 早速だが尻を撫でる指先に闘気を集中させてみた。力の波動の流れを意識しながら丸みと柔らかさを確かめていると、指の微細な動きに合わせてルルニアが跳ねた。

「ひうっ!? 火、強すぎ……っ、なっちゃいます。一回止め……んみゅ!?」
「これぐらいなら放っておいても消える。今はこっちに集中しろ」
「何で……今日はそんな意地悪で……ひゅふ!? あう!?」

 真っ赤になった耳を甘噛みし、防御が緩んだ隙をついてスカートを一気にめくった。続けて指を尻から股関節に移し、下着の中にあるワレメを指でなぞった。
 数秒足らずで指が湿り、触っている箇所から水音が響き出す。この期に及んで抵抗するルルニアの口をキスで黙らせ、指を膣口の中へと滑り込ませた。

「んに!? ひゃっ、やっ、何で!? こんな……いひゅっ!?」
「もう少し攻めるか、もっと闘気を……」
「何を……いっれ、指だけなのに気持ち良すぎ────あんっ?! さ、さっきから何か変です! 一度指を離し……やっ、そんな激しく!!??」

 中指と薬指を上下に動かして膣壁をなぞる。とめどなく愛液が溢れ、調理場の床に雫が滴っていく。闘気の異常な快楽に耐え切れず腰が逃げるが、俺は容赦の無い攻めを続けた。

「あ、〝あだまがバチバチじまず! ぎもぢよさが、ざっぎがら消えないんでずっ?! グレイ……っ、ちょっとだけでいいんでず! 腕をはなじ……ふぅぐっ!?」

 愛液の潮噴きに合わせて足がビンとなる。ぐたりと寄り掛かって来たところを支えて膣口の攻めを再開すると、ルルニアは驚愕の顔で喘ぎ狂った。
 瞳の力で身動きを封じようとするが、今の位置関係を維持すれば拘束されない。俺は今までの意趣返しもかね、指を膣口からクリトリスへ移動させた。

「なっ!? ク、クリトリスだけはダメです!」
「何がダメなんだ? ずっと前に階段でした時、何回イってもやめてくれなかったよな? あの時の俺もこんな風にどうにかなりそうだったんだぞ?」
「あ、謝ります! ですからそこは……!」
「酒場の時に舌で舐めたばかりだろ。指より良い何てあるわけがないんだから、気持ち良くなるのはルルニアの問題だ。自分のエッチさを恨むんだな」

 包皮に触れた時点で「〝おっ!?」と可愛く汚い喘ぎ声が漏れた。優しく剥いて中のクリトリスを弄ぶと、目から涙をこぼして足をガクガク震わせた。そして派手にイった。
 少しするとワレメに触れていた手が温かくなった。我慢の限界が来たのかルルニアは失禁し、足と床がビチャビチャになった。無言で手を離すと見返り顔でキッと睨まれた。

「……屈辱、屈辱です。こんなわけの分からないまま絶頂させられて、主導権を握れないまま好き放題されて、あまつさえお漏らしする……自分が許せません!」

 快楽の余韻が消えないのか、足が生まれたての小鹿のように震えている。
 ルルニアは俺に指を突きつけ、「この借りは倍で返しますから!」と宣戦布告してきた。ようやく俺はルルニアと対等に戦える力を手にしたのだと、闘気の強さを実感した。

(……俺だってもう、やられるばかりじゃない)
 勝利の栄光を胸に刻む。ちなみに昼食はお預けとなった。
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