2回目チート人生、まじですか

ゆめ

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拡大する魔の手

死闘フィニッシュ

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「『荒れ果てろ』」
「は……ぐっ……がッ………な……にを……ぐ……ぐぁぁぁぁぁあ!!!!!!!」

 ブァーザンは何が起こったのか分からない、という顔のまま叫び声をあげ…死んだ。

「……ふぅ……悪ぃな…でもそっちから仕掛けてきたんだからな」

 俺は一息つく。

 何をしたのか。何故ブァーザンが死んだのか。
 
 俺は先までの戦闘の中ずっとある事をしていた。最後の詠唱の時まで、ずっと。
 それは何かと言うと自らの魔力を流し込んでいたのだ・・・・・・・・・・・・・・・勿論魔法に、魔力感知にも特化している魔族が気が付かないはずが無い。だから送る魔力はできる範囲内で最大限に、そして俺が魔法を使用している時などを上手く利用していた。

 ま、割りと賭けみたいなもんだったけどさ。や、気が付かれてたら終わってた。まじ。

 そして俺の魔力が大体ブァーザンの全身へ流れる量を流し込んだら最後の仕上げ。
 軽く弱らせ、そして中の俺の魔力を暴走・・させた。

 弱っていたブァーザンはそれに対応できず、死亡。俺の勝利ってわけ!

 やー余裕余裕…

 そう思いつつ腕をグルングルン回していた。

「あ、っっでっ……」

 あ、肩はずれてた…よいしょっ、

 なんとか肩をはめ直す。

 はい。ギリギリの勝利でした。

「あぁぁぁぁしんどっ!!!!!なにあれ!まじ辛っ!あんなんもしかしてまだ来んの!?無理無理ぃ!触らないで近づかないで俺死ぬから~ってほんと今の戦いで38回ぐらい死ぬかと思ったよ!あぁぁぁぁ」

 約1分間に1回死にそうだったってことか。
 ふむ。

 よく死ななかったな。俺。

とりあえず体全体に回復魔法をかけてあらかた治す。

「あー…せっかく買ったばっかの服がボロボロ…弁償しろよ」

 俺はしょうがないので同じ時に買った別の服を異空間からだし着る。
 外で着替えてるけど気にしません。
 だって誰もいないし。気にしたら負……


「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」

 け?
 へっ?
 何この甲高い悲鳴。

 しかもなんでめっちゃ近くから聞こえんの?


 俺はやな予感を感じつつ顔を声の方向へと向ける。

 そこには案の定1人の女の子が立っていた。


 あ、結構身分高いな。この人。

 などと衣服から予想をつける。や、まぁ現実逃避だけどさ。


「なっ、なっ、何をしてるのです!あなたは!!!!!!!!」

「…着替え」

 そこで俺は丁度下着以外の服を脱ぎ終えた。



 タイミング最悪。
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