40 / 92
5-10 :クリア、頑張ってね。
しおりを挟む
「俺は異能のおかげでな、逃げても容易に先回り可能なんだわ」
幾度の瞬間移動の末に、中田文兵は逃げた背の高い少女を先回りする形で出現した。
背の高い少女は驚きのあまり尻餅をつき、体を震わせていた。
「震えるなよ、それでも異能を持った落とし子かよテメェ」
中田文兵が戦意を煽りながら背の高い少女に手を伸ばそうとしたその時。
中田文兵が連れてきた巫女装束の少女が咳き込み始め、中田文兵の視線が自然とそちらへと向く。
巫女装束の少女は皮膚炎を起こし全身から血をにじみ出させている事に気がついた。
「や、やっぱり効いてない」
背の高い少女がそう言った事によって、巫女装束の少女がそうなっている原因が彼女にあると理解し。彼女がとうに無差別攻撃を中田文兵に向けて行なっており、そして効かないことに震えていたのだと理解する。
「なるほどなるほど……テメェは仲間を捨ててまで逃げたかったわけだ。やっぱりつう事はコレが効かねぇって予想がついていたもんなぁ」
中田文兵は巫女装束の少女を壁際へと投げ捨て。背の高い少女へと歩み寄った。
阿保、馬鹿、鈍間、ドジ、クズ、間抜け、役立たず。少女の家族にとってこのような罵詈雑言は、もはや少女の名称であった。
少女は指示されるまでは何もせず。いざ指示すれば不器用で居ない方がマシだと言われる。
他の兄弟姉妹達と同じく持っていた父の役に立ちたいという信念は、いつしか誰かの役に立ちたい思いへと変貌し、そして悉く空回りしていった。
幼き頃より既に、愛する兄弟姉妹は勿論、敬愛する生みの親にすら期待されなくなり、適当にあしらわれるようになった。
そして少女は適当にあてがわれた雑業をこなしながら、遠くから己ができない事をやる仲間たちをただ羨ましく思いながら、観察するのが日課になるまでそう時間はかからなかった。
病にて自身の全てが終わりそうなこの時も、ボンヤリとした目を開けて、仲間の最期、その始まりから終わりまでを、最早癖になっている日課を行う様に、目で追いかけ回した。
「ありゃ、死んだか……効かねぇって解ってんなら受け入れればいい物を。変に抵抗しやがって。銃弾が服に穴を開けやがった。怒られるんだよなぁ……それで、元凶が死ねば症状は治まるか。楽になって来たところ悪いが、次はテメェの処分だ」
中田文兵が病発する少女を処分し終り、巫女装束の少女に銃を向ける。
「役に……役に立たなきゃ……私は……私はまだ……」
少女は震える両手を地面に着いた。「なんだ? 降参か? 無駄だぞ。俺はテメェを知らねぇ。テメェが命を得るには俺はテメェを知らなすぎるんだよ。だからこのまま処理する」中田文兵とその行為は意味はないと引き金を引こうとするが、少女の頭は沈み、射程から外れる。
「あん?」
中田文兵は沈んだ原因をみる。少女が両手で触れている地面。それがドロリと溶けて少女を沈めていた。中田文兵は行動させまいと再度引き金を引くが。どろりと溶けた地面から槍や剣が刃先から飛び出し。中田文兵の腕を持ち上げて射線を変更、その隙に少女はどろりと溶けた地面の中へと全身を浸からせ、液体となったそれと下の階へと落ちて行った。
「だぁ畜生! 服が!」
中田文兵は剣や槍によって切り裂かれた服の部位を見て顔をしかめ、穴が開いた床に目をやり。すぐさま下の階層へと瞬間移動をする。逃げ去ろうとする少女の背後が見えたので更に瞬間移動。真正面に登場しようとするが。少女がその前に壁に触れたことによって溶けだし、大量の槍を出現させ。中田文兵の瞬間移動する地点をずらされる。
「よく対応できたなオイ」
中田文兵は想定の位置に出現できなかったために銃の発砲は外れ、少女に向けようとした頃には少女は床に触れて溶けだした床と共にさらに下の階層へと落ちて行った。
「こう……こう……こう……こう……こう……」
少女は腰に抱えた竹筒の蓋を外し。鋼色の塊に触れ槍、方天戟《ほうてんげき》を形成し。それを思いっきり魔の前に丁度出現した中田文兵の拳銃を握る手に向かって振り上げた。中田文兵は突然の衝撃に手を放してしまい、拳銃が宙を舞う。それを少女が掴み取りドロリと液状化させる。これで接触的な攻撃しか現在少女を殺す手段がなくなった中田文兵に少女は間髪入れずに方天戟で突き飛ばし、逆方向へと逃げる。おいて行かれた中田文兵は深く深呼吸して「蝗ィ!!」と叫んだ。自身が病気に侵されたことを近くして一旦消滅した蝗アヤメがその声に反応して「な、なによ」と言いながら出現する。
「アイツ俺の動きを読んできやがるぞ。どこが馬鹿だ。あぁ!? それともそう言う能力か?」
「し、知らないわよ。私が知ってる話って仲が良かった子の又聞きだし……それにあの頃の私は自分に自信が持てないから一杯一杯で周りを見てる余裕がなかったし……って、人に聞いといて居ないしあの阿保ぉ!」
中田文兵はアヤメが「知らないわよ」と言った時点で少女を追いかける作業に戻る。たとえ動きを読まれても大丈夫だ。追いかけまわしていつか疲弊し力尽きた所を狙うのだ。
「ふーふー」
「疲れてるねぇ……ほらぁ頑張って逃げろよぉ……死ぬぞ? このままだと死んでしまうぞぉ?」
そう切り替えて、中田文兵が少女を追いかけ回す事、十数分。中田文兵は永遠と同じ距離を保ち、常に少女を全力で走らせ続けた。荒んでいく呼吸。弱りゆく動き。完治したとはいえ削れていた体力。少女の終りが近づいていく。
「い、やです。い……やです……はぁ……はぁ……」
終わりに抗う少女に。無情にもその終りを贈る者の足音が近づいていく。
「いやぁ、俺はいくらでも走れるんだよ。疲労耐性てのもあるみてぇだな。いやぁここまでインチキだと笑えてこねぇか? 悉くテメェらの戦力が意味を成してねぇもんなぁ。でもよぉ。この能力な。テメェらが俺で実験した産物なんだよなぁ」
絶望、どうあがいても勝ち目のない、逃げきる事もできない状況。それでも少女が走り続けるのは。純粋に死にたくないから……ではなく。誰かの役に立ちたいから……実はこれもほんの少し違う。
「巫女装束と言うより巫女配色なだけだが……多分あの子だな。はぁ漸く見つけた……ん? あっやっべナカタニさん止まってください」
「あん? おーリーダーじゃねぇか。救出対象の護衛は?」
「その救出対象に1人だけ、殺さないでくれと言われましてね……おいアンタ。もう逃げなくていい……挟まれて動けなくなってらっしゃる?」
「いや違う。オイ、地面に触れんじゃねぇ! 助かるもんが助かんなくなるぞ!」
「ヒゥ!?」
「脅さないであげてください。だからアヤメに悪役って呼ばれるんですよ……アンタ。
3Ic_35であってますかね?」
「……い、い……はい」
「そうか、アンタは幸運だ。アンタには弁護人がいたんだ。それに……よくナカタニさんから生き延びた。頑張ったな。アンタは生きててもいいんだ……アンタがロロ=イアを裏切ってくれるのならの話だけど」
「嘘……あぁ……」
少女はただ。誰かに褒められたかったのだ。よく頑張ったと言われたかったのだ。天月博人と中田文兵はこの時、死ななくてもいいのだと涙したのだと思ったが、少女は生まれて初めて、見知らぬ人からではあるが褒められたことに、自身が確かに頑張っていたことを褒められて、頭を撫でられて感極まり涙していたのだった。
この後、残滅を確認し。少女と救出対象たちは第1拠点に保護された。
「へーナカタニさんの動きをそんな風に……っよ……っほ……っふ……ナカタニさん」
「あん?」
「この子、ジブンが動くよりも先に視線を結果の場所に動かしてます」
「つまり?」
「人の行動結果……と言うよりも人の動きの一歩先を見ているんです。視線がジブンよりも先に動いているんでわかりやすいですよ。この子相手にジブンが普通に闘えば負けますね。闘いにおける師匠のような人がこんな感じなので覚えがあります」
「マジか……闘いにおける師匠ってなんだ……」
「そこらへんは追々、とりあえずこの子は人の動きを読むことに関しては天賦の才があるんですよ」
「天賦の才?」
「天才ってことです。アンタには才能が有る」
「そ、そうですか?」
「ウイ、自信を持って良い。君は天才だ。もしかしたら闘いの天才かもね」
そして少女は、天月博人に鬼の様に強い子になるという期待を込めて鬼童、そしてこの世界の一員となりますようにと世界。鬼童世界と名付けられ。
自身を褒めてくれた天月博人に懐くのであった。
「やっだ。可愛い!」
「そ、そうでしょう……ッム!?」
第1拠点に屋宮亜里沙が新しく来た子たちがどんな子なのかと見に来て。早速、鬼童世界の頭部を自身の山脈に抱えて沈めさせた。
「あの人はいつからタガが外れたんですか……可愛いと思ったら絶対愛でるお姉さんになってますけど……」
「テメェが何でも受け入れるからだ。ほら、責任持って止めてこいよ。世界のやつがタップしてんのに気がついてねぇぞあの人」
「か、勘弁を……」
どうやら鬼童小日ノ丸は、屋宮亜里沙のお気に召した様だ。
幾度の瞬間移動の末に、中田文兵は逃げた背の高い少女を先回りする形で出現した。
背の高い少女は驚きのあまり尻餅をつき、体を震わせていた。
「震えるなよ、それでも異能を持った落とし子かよテメェ」
中田文兵が戦意を煽りながら背の高い少女に手を伸ばそうとしたその時。
中田文兵が連れてきた巫女装束の少女が咳き込み始め、中田文兵の視線が自然とそちらへと向く。
巫女装束の少女は皮膚炎を起こし全身から血をにじみ出させている事に気がついた。
「や、やっぱり効いてない」
背の高い少女がそう言った事によって、巫女装束の少女がそうなっている原因が彼女にあると理解し。彼女がとうに無差別攻撃を中田文兵に向けて行なっており、そして効かないことに震えていたのだと理解する。
「なるほどなるほど……テメェは仲間を捨ててまで逃げたかったわけだ。やっぱりつう事はコレが効かねぇって予想がついていたもんなぁ」
中田文兵は巫女装束の少女を壁際へと投げ捨て。背の高い少女へと歩み寄った。
阿保、馬鹿、鈍間、ドジ、クズ、間抜け、役立たず。少女の家族にとってこのような罵詈雑言は、もはや少女の名称であった。
少女は指示されるまでは何もせず。いざ指示すれば不器用で居ない方がマシだと言われる。
他の兄弟姉妹達と同じく持っていた父の役に立ちたいという信念は、いつしか誰かの役に立ちたい思いへと変貌し、そして悉く空回りしていった。
幼き頃より既に、愛する兄弟姉妹は勿論、敬愛する生みの親にすら期待されなくなり、適当にあしらわれるようになった。
そして少女は適当にあてがわれた雑業をこなしながら、遠くから己ができない事をやる仲間たちをただ羨ましく思いながら、観察するのが日課になるまでそう時間はかからなかった。
病にて自身の全てが終わりそうなこの時も、ボンヤリとした目を開けて、仲間の最期、その始まりから終わりまでを、最早癖になっている日課を行う様に、目で追いかけ回した。
「ありゃ、死んだか……効かねぇって解ってんなら受け入れればいい物を。変に抵抗しやがって。銃弾が服に穴を開けやがった。怒られるんだよなぁ……それで、元凶が死ねば症状は治まるか。楽になって来たところ悪いが、次はテメェの処分だ」
中田文兵が病発する少女を処分し終り、巫女装束の少女に銃を向ける。
「役に……役に立たなきゃ……私は……私はまだ……」
少女は震える両手を地面に着いた。「なんだ? 降参か? 無駄だぞ。俺はテメェを知らねぇ。テメェが命を得るには俺はテメェを知らなすぎるんだよ。だからこのまま処理する」中田文兵とその行為は意味はないと引き金を引こうとするが、少女の頭は沈み、射程から外れる。
「あん?」
中田文兵は沈んだ原因をみる。少女が両手で触れている地面。それがドロリと溶けて少女を沈めていた。中田文兵は行動させまいと再度引き金を引くが。どろりと溶けた地面から槍や剣が刃先から飛び出し。中田文兵の腕を持ち上げて射線を変更、その隙に少女はどろりと溶けた地面の中へと全身を浸からせ、液体となったそれと下の階へと落ちて行った。
「だぁ畜生! 服が!」
中田文兵は剣や槍によって切り裂かれた服の部位を見て顔をしかめ、穴が開いた床に目をやり。すぐさま下の階層へと瞬間移動をする。逃げ去ろうとする少女の背後が見えたので更に瞬間移動。真正面に登場しようとするが。少女がその前に壁に触れたことによって溶けだし、大量の槍を出現させ。中田文兵の瞬間移動する地点をずらされる。
「よく対応できたなオイ」
中田文兵は想定の位置に出現できなかったために銃の発砲は外れ、少女に向けようとした頃には少女は床に触れて溶けだした床と共にさらに下の階層へと落ちて行った。
「こう……こう……こう……こう……こう……」
少女は腰に抱えた竹筒の蓋を外し。鋼色の塊に触れ槍、方天戟《ほうてんげき》を形成し。それを思いっきり魔の前に丁度出現した中田文兵の拳銃を握る手に向かって振り上げた。中田文兵は突然の衝撃に手を放してしまい、拳銃が宙を舞う。それを少女が掴み取りドロリと液状化させる。これで接触的な攻撃しか現在少女を殺す手段がなくなった中田文兵に少女は間髪入れずに方天戟で突き飛ばし、逆方向へと逃げる。おいて行かれた中田文兵は深く深呼吸して「蝗ィ!!」と叫んだ。自身が病気に侵されたことを近くして一旦消滅した蝗アヤメがその声に反応して「な、なによ」と言いながら出現する。
「アイツ俺の動きを読んできやがるぞ。どこが馬鹿だ。あぁ!? それともそう言う能力か?」
「し、知らないわよ。私が知ってる話って仲が良かった子の又聞きだし……それにあの頃の私は自分に自信が持てないから一杯一杯で周りを見てる余裕がなかったし……って、人に聞いといて居ないしあの阿保ぉ!」
中田文兵はアヤメが「知らないわよ」と言った時点で少女を追いかける作業に戻る。たとえ動きを読まれても大丈夫だ。追いかけまわしていつか疲弊し力尽きた所を狙うのだ。
「ふーふー」
「疲れてるねぇ……ほらぁ頑張って逃げろよぉ……死ぬぞ? このままだと死んでしまうぞぉ?」
そう切り替えて、中田文兵が少女を追いかけ回す事、十数分。中田文兵は永遠と同じ距離を保ち、常に少女を全力で走らせ続けた。荒んでいく呼吸。弱りゆく動き。完治したとはいえ削れていた体力。少女の終りが近づいていく。
「い、やです。い……やです……はぁ……はぁ……」
終わりに抗う少女に。無情にもその終りを贈る者の足音が近づいていく。
「いやぁ、俺はいくらでも走れるんだよ。疲労耐性てのもあるみてぇだな。いやぁここまでインチキだと笑えてこねぇか? 悉くテメェらの戦力が意味を成してねぇもんなぁ。でもよぉ。この能力な。テメェらが俺で実験した産物なんだよなぁ」
絶望、どうあがいても勝ち目のない、逃げきる事もできない状況。それでも少女が走り続けるのは。純粋に死にたくないから……ではなく。誰かの役に立ちたいから……実はこれもほんの少し違う。
「巫女装束と言うより巫女配色なだけだが……多分あの子だな。はぁ漸く見つけた……ん? あっやっべナカタニさん止まってください」
「あん? おーリーダーじゃねぇか。救出対象の護衛は?」
「その救出対象に1人だけ、殺さないでくれと言われましてね……おいアンタ。もう逃げなくていい……挟まれて動けなくなってらっしゃる?」
「いや違う。オイ、地面に触れんじゃねぇ! 助かるもんが助かんなくなるぞ!」
「ヒゥ!?」
「脅さないであげてください。だからアヤメに悪役って呼ばれるんですよ……アンタ。
3Ic_35であってますかね?」
「……い、い……はい」
「そうか、アンタは幸運だ。アンタには弁護人がいたんだ。それに……よくナカタニさんから生き延びた。頑張ったな。アンタは生きててもいいんだ……アンタがロロ=イアを裏切ってくれるのならの話だけど」
「嘘……あぁ……」
少女はただ。誰かに褒められたかったのだ。よく頑張ったと言われたかったのだ。天月博人と中田文兵はこの時、死ななくてもいいのだと涙したのだと思ったが、少女は生まれて初めて、見知らぬ人からではあるが褒められたことに、自身が確かに頑張っていたことを褒められて、頭を撫でられて感極まり涙していたのだった。
この後、残滅を確認し。少女と救出対象たちは第1拠点に保護された。
「へーナカタニさんの動きをそんな風に……っよ……っほ……っふ……ナカタニさん」
「あん?」
「この子、ジブンが動くよりも先に視線を結果の場所に動かしてます」
「つまり?」
「人の行動結果……と言うよりも人の動きの一歩先を見ているんです。視線がジブンよりも先に動いているんでわかりやすいですよ。この子相手にジブンが普通に闘えば負けますね。闘いにおける師匠のような人がこんな感じなので覚えがあります」
「マジか……闘いにおける師匠ってなんだ……」
「そこらへんは追々、とりあえずこの子は人の動きを読むことに関しては天賦の才があるんですよ」
「天賦の才?」
「天才ってことです。アンタには才能が有る」
「そ、そうですか?」
「ウイ、自信を持って良い。君は天才だ。もしかしたら闘いの天才かもね」
そして少女は、天月博人に鬼の様に強い子になるという期待を込めて鬼童、そしてこの世界の一員となりますようにと世界。鬼童世界と名付けられ。
自身を褒めてくれた天月博人に懐くのであった。
「やっだ。可愛い!」
「そ、そうでしょう……ッム!?」
第1拠点に屋宮亜里沙が新しく来た子たちがどんな子なのかと見に来て。早速、鬼童世界の頭部を自身の山脈に抱えて沈めさせた。
「あの人はいつからタガが外れたんですか……可愛いと思ったら絶対愛でるお姉さんになってますけど……」
「テメェが何でも受け入れるからだ。ほら、責任持って止めてこいよ。世界のやつがタップしてんのに気がついてねぇぞあの人」
「か、勘弁を……」
どうやら鬼童小日ノ丸は、屋宮亜里沙のお気に召した様だ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる