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8-3 :何度繰り返しても歩みは止めない
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終わってしまったことは仕方がない。何かしらの進展があるかはわからないけれど当初の予定通りミランダ・レインと接触しよう。アンナ・レインの事例から、明日には天月博人の記憶を甦らせてループに気が付くだろう。
また、ミランダ・レインはこの時点で天月博人が正常になっているのに気が付いているはずで、内心は警戒状態にあると思われる。それを踏まえて行動しよう。
(さぁ働くぜ。チャールズは酷使される心の準備はいいかい?)
メイド喫茶と言う職場であるが為、女性はウエイトレス、男性はなるべく厨房から出てくるなと言った感じで役割が違う以上、ミランダとのコミュニケーションが取りにくいのは仕方がないと割り切って、脳内で無機物を相手に茶番を繰り広げながらフライパンを握る。握りながらも考える。……どうやってミランダ・レインと接触をしようと。
休憩時間が迫る。記憶通りではあるのだが残念なことにミランダ・レインと休憩時間は被らず。メイド喫茶に勤めて年長であると記憶しているブライアンという名の男と一緒にスッタフルームで昼食を摂る。
「本当にデイヴィはよく働くなぁ。おかげで凄く助かってるよ」
「いやぁ、力になれてうれしいです」
「うんうん、どんどん力になってくれ。しかしミランダも人が悪いなぁ。こんな子が弟に居るのなら教えてくれてもよかったのに。そうしたらもっと前から店の料理を仕込めたのに」
そんなに褒められると、出ていきにくくなるなぁと乾いた愛想笑いの声が出る。
「そうしたら、ミランダと一緒に居られたのになぁ」
すると、ブライアンが深々とそう言った。
「……ブライアンさん。もしかして」
「あぁ、そうだよ。僕はミランダのことが好きなんだよ。なぁ、ミランダの兄弟である君にお願いがあるんだ。聞いてくれるかい?」
同性故に言いやすいのだろうか、これを何かの機会と見たのか。ブライアンは少しはにかみながら迫りくる。天月博人はこういう話題は嫌いではない。嫌いではないのだが……ミランダ・レインはロロ=イアだ。関わらせ難いのだ。
「は、はい」
「ミランダと僕の仲を取り持ってほしいんだ」
なのでこれは非常に好ましく思えないように思える。結局はループなかったことになるのだから意味も薄いかもしれないと。
だが……やっぱりこういう話題は嫌いではない。また、自信の恋愛が決して実ることが無くなったのも相まって応援したくもある。
「……わかりました。ちょっと頑張ってみます」
だからか、天月博人はこの願いを断れなかった。
自信なんぞに何ができるのかと考えて、せめてブライアンにどういう感情を抱いているのかくらいは確認しよう。前回のこともあるからどうせ聞いてはいたはずなのだと。そう思ってメイド喫茶が終わり後片付けの時を狙って声をかけた。
「今日も忙しかったなー」
「そうだね」
ミランダ・レインは既にうつらうつら眠たげだ。ぼんやりした回答しかこなさそうで少し心配になる。
周囲に目をやる。誰も凍えが聞き取れるほど近くないのを確かめて、早速本題へと踏み込んでみる。
「ところで、ブライアンさんの事、どう思ってんの?」
机を吹いていたミランダ・レインがズルりと転びそうになり、天月博人は助けようと思わず手を伸ばしそうになるが、彼女はダルマのように耐えて起き上がる。
何時もの眠そうな視線の中にじっとりとした物を感じる。
「……直球過ぎるよ君」
「だってわかっているんでしょう? なら変に遠回りするには無駄かなと」
「わかってるのなら他に聞くことないの?」
「今のところ何も思いつかないので無いです。それで、どう思ってるんですか?」
実際、ループの容疑者としてそれほど疑っていないので、他に聞きたいことは大いにあるが教えられそうな物は無く、聞けることがほとんどない。
だからというか何というか、取り敢えずループの脱出に協力的かどうかを知りたく、少しでも記憶が早く甦るように、また天月博人がこう言った話題が嫌いじゃない為に話題を続ける。
するとミランダ・レインは黙り込み俯く。(え? まさか)と思い顔を覗き込んでいると。彼女の綺麗な白い顔が仄かに赤みがかる。
「……両思いなんですか」
「い、いや別にそうじゃない。私はブライアンの事なんて何とも思ってない。好きでもなんでもないんだ」
「目に見える動揺が真逆のことを言ってますよ。
それと万が一物陰で聞いていたら非常になんとも言えない状況になりますから。やめたほうがいいかと
今思えば、ジブンの昔の友人がそんな感じに盛大に自爆してて後悔していたので」
じっとりとした視線を向けられたまま、少し拗ねたように口先と尖らせて「だったらここで聞くなよぉ……自爆させたいのか君は」と小声で天月博人を攻める。
デーヴィッド ・レインの記憶から見てもあまり見ない。家でもメイド喫茶での業務中でも、ほんのりとしか動かない眠そうな表情筋が今この時、柔らかく見える。
いじらしく見えた。そして申し訳ないけれど、少しだけ弄りたくなった。
「口にしたら自爆しそうな思いを秘めていると」
「お、おい。そんな解釈をするな。や、やめてほしい……本当にやめて、顔から燃えそうに熱いから」
ミランダ・レインは恥ずかしさを紛らわす為にか、口元を腕で隠す。
「そんな反応をするなら。最早、両思いだと断定しても良いですよね?」
「ち、ちがっ!……うぅ」
天月博人は少し、ミランダ・レインとブライアンとの出会いと想い合うきっかけのようなものを聞きたく思うけれど、それ以上踏み込むとまた記憶改変を食らいそうだと自重する。
「恥ずかしい」
ロロ=イアの落とし子と言うには彼女の様子は余りにも可愛らしい恋する乙女のようで、こういう気持ちにはロロ=イアだとか出生は関係ないのだと天月博人は思い至り、互いに互いを想いあっているのならと応援したい気持ちが湧いた。
「恥ずかしいって。何を躊躇しているんですか。気持ちがわかっているミランダなら、その気持ちを告白したらいい話なのはわかるでしょ?」
「そうだけど……違う、違うんだ。躊躇する問題はそこではないのよ……私の所属するところは世界の敵だから……」
「ふーん、世界消滅という事象を保護してるわけでしょ? ならどうせ滅ぶんだしって考えて好きに生きていいと思うけれど」
「……ちょっと待って、世界消滅ってどういう事?」
ミランダ・レインの反応から蝗アヤメの例を思い出す。世界に的だというのはわかっては居ても、世界が消滅する事自体は、ロロ=イアの落とし子は知らないようだ。
何もかもを知っているかのような2Cu_4とか言うクソピエロが異質なのだろう。
「そのままの意味です。アンタ達ロロ=イアはこの世界に乗り込む事に成功したものの世界そのものを虫食い状になるような傷をつけた。傷は広がり消えることを悟り、直すことも自身らでは叶わないと判断すると。
他の世界がこの世界を奪い、直し、拠点としないように焦土作戦を決行、消滅する運命を保護する方針になった。そんな組織です」
「そんな……嘘だよ。
お父様達は私達と共に居場所を作る為だって……デタラメだよ。
私は信じないから。お父様達がそんなことするわけがない」
機嫌を損ねたと言うかなんと言うか、ミランダ・レインはさっさと机を吹き始めて、床を拭く天月博人を置いて帰っていった。
続いてスタッフルームに戻るとブライアンが「えーと、ミランダが不機嫌なように見えたけど最悪な結果になっちゃったかな?」と恐る恐る自信をなくしそうに笑いながら言った。
「口にできないくらいいろんな想いを秘めているようですよ」
そう返すしか思いつかなかった。
アンナ・レインやポーレッド・レインが感じるほどにミランダ・レインが放つ空気が重い、すぐに寝て、朝起きてそそくさと仕事へ向かう。
遠慮なく思ったことを口にしすぎたなぁと一日中チャールズと踊っていると。ふと、ミランダ・レインが「今日は一緒に帰ろ」と提案した。そのじっとりとした目の中に鋭さを感じる。
世界がもう3、4時間経つとループする頃だ。何をされようが怖くはないと了承するが、いざその時がくるとどうやら襲いかかる流れではないらしい。
「今って、今日と昨日を4回くらい繰り返してるでしょ?」
どうやら記憶を甦らせ、現状に気がついたようだ。この問いに天月博人はうなずいて肯定する。
「それで、この状況を打破する方法を探していると……別に協力してもいいと私は思ってる。
でも条件がある。この君に対する記憶が湧いてきたのって君の力だよね多分。なら、このループの解決方法がわかったら私の記憶を甦らせて。
世界消滅が本当かどうかを確かめたいから。その前提知識は保持したいの」
一日中考えていたのだろうか話が早い、だけれど協力する姿勢にようだ。
「一応聞くけれど、その根底には何のためとありますか?」
「ブライアンと居られる仕事の時間と、家にいるポーレッドお姉様とアンナの為よ。満足?」
「少しだけ意見を言わせてほしい。姉妹も? いざとなればブライアンさんを連れて逃げレバいいのに」
「無理、私に姉妹か恋を選ばせないで。どっちも選べないくらい大事なんだよ」
「成る程、わかりました。では手を組みましょう」
ミランダ・レインは想い人が居る。また姉妹も等しく好ましく想っている。わずかな期間でも手を組む人間性としては十分であると、そう言う判断である。
また、ミランダ・レインはこの時点で天月博人が正常になっているのに気が付いているはずで、内心は警戒状態にあると思われる。それを踏まえて行動しよう。
(さぁ働くぜ。チャールズは酷使される心の準備はいいかい?)
メイド喫茶と言う職場であるが為、女性はウエイトレス、男性はなるべく厨房から出てくるなと言った感じで役割が違う以上、ミランダとのコミュニケーションが取りにくいのは仕方がないと割り切って、脳内で無機物を相手に茶番を繰り広げながらフライパンを握る。握りながらも考える。……どうやってミランダ・レインと接触をしようと。
休憩時間が迫る。記憶通りではあるのだが残念なことにミランダ・レインと休憩時間は被らず。メイド喫茶に勤めて年長であると記憶しているブライアンという名の男と一緒にスッタフルームで昼食を摂る。
「本当にデイヴィはよく働くなぁ。おかげで凄く助かってるよ」
「いやぁ、力になれてうれしいです」
「うんうん、どんどん力になってくれ。しかしミランダも人が悪いなぁ。こんな子が弟に居るのなら教えてくれてもよかったのに。そうしたらもっと前から店の料理を仕込めたのに」
そんなに褒められると、出ていきにくくなるなぁと乾いた愛想笑いの声が出る。
「そうしたら、ミランダと一緒に居られたのになぁ」
すると、ブライアンが深々とそう言った。
「……ブライアンさん。もしかして」
「あぁ、そうだよ。僕はミランダのことが好きなんだよ。なぁ、ミランダの兄弟である君にお願いがあるんだ。聞いてくれるかい?」
同性故に言いやすいのだろうか、これを何かの機会と見たのか。ブライアンは少しはにかみながら迫りくる。天月博人はこういう話題は嫌いではない。嫌いではないのだが……ミランダ・レインはロロ=イアだ。関わらせ難いのだ。
「は、はい」
「ミランダと僕の仲を取り持ってほしいんだ」
なのでこれは非常に好ましく思えないように思える。結局はループなかったことになるのだから意味も薄いかもしれないと。
だが……やっぱりこういう話題は嫌いではない。また、自信の恋愛が決して実ることが無くなったのも相まって応援したくもある。
「……わかりました。ちょっと頑張ってみます」
だからか、天月博人はこの願いを断れなかった。
自信なんぞに何ができるのかと考えて、せめてブライアンにどういう感情を抱いているのかくらいは確認しよう。前回のこともあるからどうせ聞いてはいたはずなのだと。そう思ってメイド喫茶が終わり後片付けの時を狙って声をかけた。
「今日も忙しかったなー」
「そうだね」
ミランダ・レインは既にうつらうつら眠たげだ。ぼんやりした回答しかこなさそうで少し心配になる。
周囲に目をやる。誰も凍えが聞き取れるほど近くないのを確かめて、早速本題へと踏み込んでみる。
「ところで、ブライアンさんの事、どう思ってんの?」
机を吹いていたミランダ・レインがズルりと転びそうになり、天月博人は助けようと思わず手を伸ばしそうになるが、彼女はダルマのように耐えて起き上がる。
何時もの眠そうな視線の中にじっとりとした物を感じる。
「……直球過ぎるよ君」
「だってわかっているんでしょう? なら変に遠回りするには無駄かなと」
「わかってるのなら他に聞くことないの?」
「今のところ何も思いつかないので無いです。それで、どう思ってるんですか?」
実際、ループの容疑者としてそれほど疑っていないので、他に聞きたいことは大いにあるが教えられそうな物は無く、聞けることがほとんどない。
だからというか何というか、取り敢えずループの脱出に協力的かどうかを知りたく、少しでも記憶が早く甦るように、また天月博人がこう言った話題が嫌いじゃない為に話題を続ける。
するとミランダ・レインは黙り込み俯く。(え? まさか)と思い顔を覗き込んでいると。彼女の綺麗な白い顔が仄かに赤みがかる。
「……両思いなんですか」
「い、いや別にそうじゃない。私はブライアンの事なんて何とも思ってない。好きでもなんでもないんだ」
「目に見える動揺が真逆のことを言ってますよ。
それと万が一物陰で聞いていたら非常になんとも言えない状況になりますから。やめたほうがいいかと
今思えば、ジブンの昔の友人がそんな感じに盛大に自爆してて後悔していたので」
じっとりとした視線を向けられたまま、少し拗ねたように口先と尖らせて「だったらここで聞くなよぉ……自爆させたいのか君は」と小声で天月博人を攻める。
デーヴィッド ・レインの記憶から見てもあまり見ない。家でもメイド喫茶での業務中でも、ほんのりとしか動かない眠そうな表情筋が今この時、柔らかく見える。
いじらしく見えた。そして申し訳ないけれど、少しだけ弄りたくなった。
「口にしたら自爆しそうな思いを秘めていると」
「お、おい。そんな解釈をするな。や、やめてほしい……本当にやめて、顔から燃えそうに熱いから」
ミランダ・レインは恥ずかしさを紛らわす為にか、口元を腕で隠す。
「そんな反応をするなら。最早、両思いだと断定しても良いですよね?」
「ち、ちがっ!……うぅ」
天月博人は少し、ミランダ・レインとブライアンとの出会いと想い合うきっかけのようなものを聞きたく思うけれど、それ以上踏み込むとまた記憶改変を食らいそうだと自重する。
「恥ずかしい」
ロロ=イアの落とし子と言うには彼女の様子は余りにも可愛らしい恋する乙女のようで、こういう気持ちにはロロ=イアだとか出生は関係ないのだと天月博人は思い至り、互いに互いを想いあっているのならと応援したい気持ちが湧いた。
「恥ずかしいって。何を躊躇しているんですか。気持ちがわかっているミランダなら、その気持ちを告白したらいい話なのはわかるでしょ?」
「そうだけど……違う、違うんだ。躊躇する問題はそこではないのよ……私の所属するところは世界の敵だから……」
「ふーん、世界消滅という事象を保護してるわけでしょ? ならどうせ滅ぶんだしって考えて好きに生きていいと思うけれど」
「……ちょっと待って、世界消滅ってどういう事?」
ミランダ・レインの反応から蝗アヤメの例を思い出す。世界に的だというのはわかっては居ても、世界が消滅する事自体は、ロロ=イアの落とし子は知らないようだ。
何もかもを知っているかのような2Cu_4とか言うクソピエロが異質なのだろう。
「そのままの意味です。アンタ達ロロ=イアはこの世界に乗り込む事に成功したものの世界そのものを虫食い状になるような傷をつけた。傷は広がり消えることを悟り、直すことも自身らでは叶わないと判断すると。
他の世界がこの世界を奪い、直し、拠点としないように焦土作戦を決行、消滅する運命を保護する方針になった。そんな組織です」
「そんな……嘘だよ。
お父様達は私達と共に居場所を作る為だって……デタラメだよ。
私は信じないから。お父様達がそんなことするわけがない」
機嫌を損ねたと言うかなんと言うか、ミランダ・レインはさっさと机を吹き始めて、床を拭く天月博人を置いて帰っていった。
続いてスタッフルームに戻るとブライアンが「えーと、ミランダが不機嫌なように見えたけど最悪な結果になっちゃったかな?」と恐る恐る自信をなくしそうに笑いながら言った。
「口にできないくらいいろんな想いを秘めているようですよ」
そう返すしか思いつかなかった。
アンナ・レインやポーレッド・レインが感じるほどにミランダ・レインが放つ空気が重い、すぐに寝て、朝起きてそそくさと仕事へ向かう。
遠慮なく思ったことを口にしすぎたなぁと一日中チャールズと踊っていると。ふと、ミランダ・レインが「今日は一緒に帰ろ」と提案した。そのじっとりとした目の中に鋭さを感じる。
世界がもう3、4時間経つとループする頃だ。何をされようが怖くはないと了承するが、いざその時がくるとどうやら襲いかかる流れではないらしい。
「今って、今日と昨日を4回くらい繰り返してるでしょ?」
どうやら記憶を甦らせ、現状に気がついたようだ。この問いに天月博人はうなずいて肯定する。
「それで、この状況を打破する方法を探していると……別に協力してもいいと私は思ってる。
でも条件がある。この君に対する記憶が湧いてきたのって君の力だよね多分。なら、このループの解決方法がわかったら私の記憶を甦らせて。
世界消滅が本当かどうかを確かめたいから。その前提知識は保持したいの」
一日中考えていたのだろうか話が早い、だけれど協力する姿勢にようだ。
「一応聞くけれど、その根底には何のためとありますか?」
「ブライアンと居られる仕事の時間と、家にいるポーレッドお姉様とアンナの為よ。満足?」
「少しだけ意見を言わせてほしい。姉妹も? いざとなればブライアンさんを連れて逃げレバいいのに」
「無理、私に姉妹か恋を選ばせないで。どっちも選べないくらい大事なんだよ」
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