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レッスン4
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濃い匂いで目覚めた知世は、体にかかっている白い液体を見て顔を赤らめた。
昨日の行為の半分以上覚えていないが、体に残っている感覚は鋭敏だ。
シーツが肌に擦れるだけで、体の内側が熱くなる。
「ひゃっ!」
起きた氷室が知世の手を取り指を絡める。
それだけで飛び上がる程の刺激を感じる。
「おはようございます。体は大丈夫ですか?」
「ええ」
「それはよかった」
氷室は微笑むと、知世を抱きかかえ風呂場に向かう。
ボディソープを手のひらに取り、体に残った昨日の余韻を一つずつ消し去るように優しく洗う。
洗っているだけだ。頭では理解しているのに、体はまだ欲しがるように熱を帯びる。
知世が反応しているのには気づいているが、敢えて何も声をかけないまま、氷室は頭から足の指先まで丁寧に洗う。
「ここは洗っても洗っても汚れてきますね」
トロトロの愛液を垂れ流している秘部はことさら念入りに洗う。体は熱くなるが、イかないくらいの刺激に知世の腰は焦れったそうに揺れる。
それでも氷室は知世の欲しいものを与えない。
シャワーから上がる頃には、知世の息は絶え絶えで自ら立つことはできなかった。
良い感じに熱を帯びている知世に服を着せる。
「下着はもう使い物になりませんね」
穿いて来ていた下着は愛液で濡れそぼっており使い物にならなかった。
代わりにラブホテルの自販機で下着を買い穿かせる。股のところに穴が空いたセクシーグッズだ。
そのような下着を身に付けたことのない知世はそれだけで顔が真っ赤になる。下着の間からはみ出している無防備なクリトリス。
いつもは守られているところが剥き出しになっていることに、知世は心もとなさと同時に興奮をしてしまう。
知世の変化を氷室はもちろん見逃すはずはなかった。
「どうされたいのですか?またイかせてほしいのですか?」
知世は期待した目で氷室を見つめる。だが、肯定の言葉は出てこなかった。
あれだけ乱れたというのに、氷室の思うとおりになるのは立場が許さないのだろう。
望まないことはしない。
氷室は知世の身支度を整えると立ち上がる。
「そろそろ時間です。立てますか?」
差し出した手を跳ね除ける力は、もうなかった。
いや、あったとしても知世は氷室の手を払い除けなかっただろう。
結婚前の最後の一時。正臣の妻となったら、氷室との関係は終わりだ。
父から氷室を解放し、彼が知世に気持ちが残らないように目の前で抱かれる。
これで一条の呪縛から逃れられるだろう。
知世ができる精一杯の、血の繋がっている氷室への餞と愛だった。
支えられるように車の助手席に座らされる。穴の空いた下着から覗くクリトリスにシートの布が擦れる。
それだけで知世は身を捩るくらい敏感になっていた。
「ダメですね。ちょっと擦れるだけでイヤらしい汁が溢れていますね」
氷室は知世のお尻を抱え、シートとの間にタオルを引く。
シートとは違ったゴワゴワとした繊維が当たり、知世は軽く達する。
「っつ……」
イき癖がついている知世は、それだけでは足りないように愛液を垂れ流す。
「困りましたね……」
全く困った様子もなく氷室は呟くと、ホテルで使ったローターを取り出した。
知世が静止する前に素早くクリトリスに固定し、スイッチを入れる。
「ひっ……あっ!んっ……」
「しばらくこれで耐えてくださいね」
助手席で悶る知世のシートベルトをつけ、運転席に乗り込むと静かに車を発進した。
車は一条の家ではない方に向かう。どこに行くか尋ねようとするが、断続的にくる刺激で知世は満足に言葉を紡ぐことが出来ない。
「どっ......んっ!ふぁ......。どこっ......っつ!!」
つい口許が緩む。努めて冷静に答えようとするが、言葉尻に暗い喜びが混じった。
「私の家です」
驚いたように目を見張るが、氷室の言葉に気に止める余裕はなく、ローターと車の振動に知世は翻弄され続けた。
昨日の行為の半分以上覚えていないが、体に残っている感覚は鋭敏だ。
シーツが肌に擦れるだけで、体の内側が熱くなる。
「ひゃっ!」
起きた氷室が知世の手を取り指を絡める。
それだけで飛び上がる程の刺激を感じる。
「おはようございます。体は大丈夫ですか?」
「ええ」
「それはよかった」
氷室は微笑むと、知世を抱きかかえ風呂場に向かう。
ボディソープを手のひらに取り、体に残った昨日の余韻を一つずつ消し去るように優しく洗う。
洗っているだけだ。頭では理解しているのに、体はまだ欲しがるように熱を帯びる。
知世が反応しているのには気づいているが、敢えて何も声をかけないまま、氷室は頭から足の指先まで丁寧に洗う。
「ここは洗っても洗っても汚れてきますね」
トロトロの愛液を垂れ流している秘部はことさら念入りに洗う。体は熱くなるが、イかないくらいの刺激に知世の腰は焦れったそうに揺れる。
それでも氷室は知世の欲しいものを与えない。
シャワーから上がる頃には、知世の息は絶え絶えで自ら立つことはできなかった。
良い感じに熱を帯びている知世に服を着せる。
「下着はもう使い物になりませんね」
穿いて来ていた下着は愛液で濡れそぼっており使い物にならなかった。
代わりにラブホテルの自販機で下着を買い穿かせる。股のところに穴が空いたセクシーグッズだ。
そのような下着を身に付けたことのない知世はそれだけで顔が真っ赤になる。下着の間からはみ出している無防備なクリトリス。
いつもは守られているところが剥き出しになっていることに、知世は心もとなさと同時に興奮をしてしまう。
知世の変化を氷室はもちろん見逃すはずはなかった。
「どうされたいのですか?またイかせてほしいのですか?」
知世は期待した目で氷室を見つめる。だが、肯定の言葉は出てこなかった。
あれだけ乱れたというのに、氷室の思うとおりになるのは立場が許さないのだろう。
望まないことはしない。
氷室は知世の身支度を整えると立ち上がる。
「そろそろ時間です。立てますか?」
差し出した手を跳ね除ける力は、もうなかった。
いや、あったとしても知世は氷室の手を払い除けなかっただろう。
結婚前の最後の一時。正臣の妻となったら、氷室との関係は終わりだ。
父から氷室を解放し、彼が知世に気持ちが残らないように目の前で抱かれる。
これで一条の呪縛から逃れられるだろう。
知世ができる精一杯の、血の繋がっている氷室への餞と愛だった。
支えられるように車の助手席に座らされる。穴の空いた下着から覗くクリトリスにシートの布が擦れる。
それだけで知世は身を捩るくらい敏感になっていた。
「ダメですね。ちょっと擦れるだけでイヤらしい汁が溢れていますね」
氷室は知世のお尻を抱え、シートとの間にタオルを引く。
シートとは違ったゴワゴワとした繊維が当たり、知世は軽く達する。
「っつ……」
イき癖がついている知世は、それだけでは足りないように愛液を垂れ流す。
「困りましたね……」
全く困った様子もなく氷室は呟くと、ホテルで使ったローターを取り出した。
知世が静止する前に素早くクリトリスに固定し、スイッチを入れる。
「ひっ……あっ!んっ……」
「しばらくこれで耐えてくださいね」
助手席で悶る知世のシートベルトをつけ、運転席に乗り込むと静かに車を発進した。
車は一条の家ではない方に向かう。どこに行くか尋ねようとするが、断続的にくる刺激で知世は満足に言葉を紡ぐことが出来ない。
「どっ......んっ!ふぁ......。どこっ......っつ!!」
つい口許が緩む。努めて冷静に答えようとするが、言葉尻に暗い喜びが混じった。
「私の家です」
驚いたように目を見張るが、氷室の言葉に気に止める余裕はなく、ローターと車の振動に知世は翻弄され続けた。
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