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春は遠いよどこまでも 3
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悔しかった。
負けを認めるしかなかった。いや、負けしかないこの状況に目の前の男は勝利の美酒に酔う様にゆったりとロッキングチェアでワインを傾けていた。
というかキャンプ用の椅子にロッキングタイプってあるんだ?ワインは雪の中にぶっ刺して冷やして飲むものだったっけ?
もうもうと炎が立ち上る焚火の前で俺は兎のもも肉にかぶりつきながらビールを呷っていた。
雪山でビールを飲むとかバカだろう。そう思ってた時もありました。
だけど俺まで焼こうとする焚火の熱と、あつあつの湯気が立ち昇るクレージーな味付けの兎の肉はその過程を見ていたのにもかかわらず俺の舌を一瞬で虜にしたのだった。
「うめぇ、お前はなんでこんなにもうめぇんだよ……」
モモをざっくりと切り分けてプラスチックのキャンプ用のプレートの上に置いてくれた物を恐る恐ると噛みつけば滴る脂と薪のほのかな香り、プチプチとした肉の繊維はややワイルドな匂いもあるが、ジャンクでクレージーなスパイスと競い合い、淡白な兎の肉名魅力を十分に引き立てて、気が付けば骨を齧っていた。
「お前こんな贅沢な暮らしをしてるのかよ」
「肉が捕れた時はな」
「野菜と同レベルで言うな」
「はっ!さっきまでビビってたくせに知った形になったらご機嫌かよ」
「いや、あれは慣れが必要だぞ?
昔の人間は四足は食べなかったって言うだろ?」
「だから兎は一羽二羽って言う鳥と同じ数え方なんだよ。ピーターのお父さんだってシチューになるくらいのメジャーな肉なんだよ。って言うかさ、ドラマとかで料理とかしないの?昔あった食育で豚だったか?育てて潰していただきますじゃないけどそれの実話って昔ドラマでやってただろ」
「俺のデビュー前だな。見てた覚えはあったけど、正直記憶に残ってない」
「それが俳優のお言葉www」
いい感じに酔っぱらった綾人は赤ではなく白ワインをステンレスのコップに入れて肉を焼いた網に置いて温めだす。ホットワインかよと雑な作り方だけどツマミのドライフルーツをそこにポイポイと入れてひたすら温まるのを待っていた。
「お前だけ美味いの味方してんじゃねぇ!」
「ビールで良いって言っただろ」
「そう言うのは俺にも分けろって言ってるんだ」
言いながら俺もステンレスのコップを持ち出して来て綾人から白ワインを貰ってドライフルーツを入れる。次第に水分を含んでぷるんぷるんの果物に戻った物をワインと共に頂くデザートが出来上がっていた。
その隣では水の張った鍋とインスタントラーメン。
「お前統一性のない食事なのにどうして胃袋を刺激する危険なメニューを考える」
「ふふふ、皆様働いている昼間からのアルコールと人をダメにするインスタント。そして都会でもお目にかかりにくい兎のローストはこの山奥に暮らす人間の特権だ!自分でさばけるのなら楽しんで何が悪い!」
「ダメとは言わないけど、お前の将来の健康が気になるな」
「そこは山暮らし。ナチュラルに高地トレーニングとアナログな生活に筋肉バカコンビ程じゃないけど脱ぐと凄いぞ?」
「そこは理解してるけどな」
ジムで鍛えた体をあっという間に押さえつけられた手並みに、俳優としての肉体的な美を求めた筋肉何て役に立たない事を思い知らされた。
ふてくされながらもワインを舐めながらジャガイモにチーズをかけて口へと運び、またワイン。
罪悪感しかねえ……
パチン、パチンと爆ぜる薪の音に耳を傾けるように目を瞑る。
飯田さんや圭斗達が帰ってしまい、この山奥にはめんどくさそうに俺の面倒を見る綾人と二人で取り残されてしまった。早寝早起きするつもりはなかったもののSNS断ちしたせいかこれと言って拾う話題もなく早寝早起きが自然と身につき、朝は綾人が起きる物音で目を覚まし、夜は土間のストーブの炎の音を子守唄に眠りにつくのだった。最初の数日は何時間でも寝れるというように綾人も俺を起こさずに休ませてくれていたが、次第に寝る時間と起こる時間が整い出して、運動ではないが雪の降らない日は烏骨鶏の小屋の掃除を手伝わせてもらうのだった。一応毎日はするが、小屋だけじゃ運動不足になるだろうと言って雪を掻いて天然の雪で囲まれたサークルを作ってそこで遊ばせれば軒下にまで移動して僅かなむき出しの地面を懸命に突く姿に雪をかき分けてやれば春はまだ遠いというのにじっと冬の寒さを耐えるかの如く深い緑の絨毯がそっと息を潜めていた。
春まではまだ遠いな……
いつか呼ばれてここを離れる日が来るのだろう。ここで見つけたものなんて何があるというも少し神経がタフになったなということぐらいしかない。社長と多紀さん以外と連絡は取らないまま過去の人間になるのかと思うも少しだけ寂しく思うのだった。
人間不信…とは言わないだろうが、あれから綾人に目を逸らすなと言って俺の友人だった奴らの俗に言う裏アカをプリントアウトしたものを突きつけられて読まさせられた。山のような莫大な量に心はどん底にいたはずなのに更にまだ先があった底まで突き落とされたが
「そういう人間関係を作ってきたのは蓮司だろう?お前が起こしてきた行動がこう言った人間を集めただけだろ。
恨むのなら見る目がなかった自分を真っ先に恨むべきじゃないのか?」
綾人は年下のくせに多紀さん並みの厳しいことを言う。否、多紀さんだってここまで厳しくは言わない。
わかってる。俺にはきちんと芸能界の厳しさを教えてくれる人がいたから学生の延長のような感じで活動はしなかっただだ。ただそれだけの差。
役をもらえ、認められ、一人前になったつもりでもたくさんの人に支えられてることを忘れてはいけない。
今は沢山ではないが心から俺を守ろうとしている人達に支えてもらっている事を、どこか失念していたらしい。
綾人に鼻で笑われるのも当然だと一瞬落ちかけた思考は急に目が覚めたようにこんな所で冬キャンを満喫している場合じゃないと警笛が鳴った。
むくりと立ち上がった俺に綾人は胡乱げな視線を俺に向けて目があった。
情けない顔してるな蓮司?
見上げる視線の中にいる俺を挑発するように口の端に弧を描き
「綾人、悪いが少しやりたいことがあるから暫く手伝い出来なくても良いか?」
「食う寝る遊ぶ以外なら食事の一人分も二人分も変わらないから好きにすれば?」
「悪い。離れのテレビは……」
「特に有料チャンネル入ってないけどネットテレビだから見ようと思えば見たい放題?」
「少し篭ってくる。向こうに布団持ってっても?」
「二階に布団あるからそっち使って」
雪に中運ぶ気かというもののそれも構わない。俺は立ち上がって荷物を持って離れに移動。徐にリラックスできるようにジャージに着替えてテレビをつける。後はカード決済で見たい放題の有料チャンネルの手続きを済まし
綾人が気を利かせてかポットにお湯を汲んだ物とインスタントな飲み物各種、ちょっとした軽食やらストーブの薪やらを運び入れてくれたのも気づかずに流れるように映し出されるテレビを寝る時間以外全て集中して見るのだった。
負けを認めるしかなかった。いや、負けしかないこの状況に目の前の男は勝利の美酒に酔う様にゆったりとロッキングチェアでワインを傾けていた。
というかキャンプ用の椅子にロッキングタイプってあるんだ?ワインは雪の中にぶっ刺して冷やして飲むものだったっけ?
もうもうと炎が立ち上る焚火の前で俺は兎のもも肉にかぶりつきながらビールを呷っていた。
雪山でビールを飲むとかバカだろう。そう思ってた時もありました。
だけど俺まで焼こうとする焚火の熱と、あつあつの湯気が立ち昇るクレージーな味付けの兎の肉はその過程を見ていたのにもかかわらず俺の舌を一瞬で虜にしたのだった。
「うめぇ、お前はなんでこんなにもうめぇんだよ……」
モモをざっくりと切り分けてプラスチックのキャンプ用のプレートの上に置いてくれた物を恐る恐ると噛みつけば滴る脂と薪のほのかな香り、プチプチとした肉の繊維はややワイルドな匂いもあるが、ジャンクでクレージーなスパイスと競い合い、淡白な兎の肉名魅力を十分に引き立てて、気が付けば骨を齧っていた。
「お前こんな贅沢な暮らしをしてるのかよ」
「肉が捕れた時はな」
「野菜と同レベルで言うな」
「はっ!さっきまでビビってたくせに知った形になったらご機嫌かよ」
「いや、あれは慣れが必要だぞ?
昔の人間は四足は食べなかったって言うだろ?」
「だから兎は一羽二羽って言う鳥と同じ数え方なんだよ。ピーターのお父さんだってシチューになるくらいのメジャーな肉なんだよ。って言うかさ、ドラマとかで料理とかしないの?昔あった食育で豚だったか?育てて潰していただきますじゃないけどそれの実話って昔ドラマでやってただろ」
「俺のデビュー前だな。見てた覚えはあったけど、正直記憶に残ってない」
「それが俳優のお言葉www」
いい感じに酔っぱらった綾人は赤ではなく白ワインをステンレスのコップに入れて肉を焼いた網に置いて温めだす。ホットワインかよと雑な作り方だけどツマミのドライフルーツをそこにポイポイと入れてひたすら温まるのを待っていた。
「お前だけ美味いの味方してんじゃねぇ!」
「ビールで良いって言っただろ」
「そう言うのは俺にも分けろって言ってるんだ」
言いながら俺もステンレスのコップを持ち出して来て綾人から白ワインを貰ってドライフルーツを入れる。次第に水分を含んでぷるんぷるんの果物に戻った物をワインと共に頂くデザートが出来上がっていた。
その隣では水の張った鍋とインスタントラーメン。
「お前統一性のない食事なのにどうして胃袋を刺激する危険なメニューを考える」
「ふふふ、皆様働いている昼間からのアルコールと人をダメにするインスタント。そして都会でもお目にかかりにくい兎のローストはこの山奥に暮らす人間の特権だ!自分でさばけるのなら楽しんで何が悪い!」
「ダメとは言わないけど、お前の将来の健康が気になるな」
「そこは山暮らし。ナチュラルに高地トレーニングとアナログな生活に筋肉バカコンビ程じゃないけど脱ぐと凄いぞ?」
「そこは理解してるけどな」
ジムで鍛えた体をあっという間に押さえつけられた手並みに、俳優としての肉体的な美を求めた筋肉何て役に立たない事を思い知らされた。
ふてくされながらもワインを舐めながらジャガイモにチーズをかけて口へと運び、またワイン。
罪悪感しかねえ……
パチン、パチンと爆ぜる薪の音に耳を傾けるように目を瞑る。
飯田さんや圭斗達が帰ってしまい、この山奥にはめんどくさそうに俺の面倒を見る綾人と二人で取り残されてしまった。早寝早起きするつもりはなかったもののSNS断ちしたせいかこれと言って拾う話題もなく早寝早起きが自然と身につき、朝は綾人が起きる物音で目を覚まし、夜は土間のストーブの炎の音を子守唄に眠りにつくのだった。最初の数日は何時間でも寝れるというように綾人も俺を起こさずに休ませてくれていたが、次第に寝る時間と起こる時間が整い出して、運動ではないが雪の降らない日は烏骨鶏の小屋の掃除を手伝わせてもらうのだった。一応毎日はするが、小屋だけじゃ運動不足になるだろうと言って雪を掻いて天然の雪で囲まれたサークルを作ってそこで遊ばせれば軒下にまで移動して僅かなむき出しの地面を懸命に突く姿に雪をかき分けてやれば春はまだ遠いというのにじっと冬の寒さを耐えるかの如く深い緑の絨毯がそっと息を潜めていた。
春まではまだ遠いな……
いつか呼ばれてここを離れる日が来るのだろう。ここで見つけたものなんて何があるというも少し神経がタフになったなということぐらいしかない。社長と多紀さん以外と連絡は取らないまま過去の人間になるのかと思うも少しだけ寂しく思うのだった。
人間不信…とは言わないだろうが、あれから綾人に目を逸らすなと言って俺の友人だった奴らの俗に言う裏アカをプリントアウトしたものを突きつけられて読まさせられた。山のような莫大な量に心はどん底にいたはずなのに更にまだ先があった底まで突き落とされたが
「そういう人間関係を作ってきたのは蓮司だろう?お前が起こしてきた行動がこう言った人間を集めただけだろ。
恨むのなら見る目がなかった自分を真っ先に恨むべきじゃないのか?」
綾人は年下のくせに多紀さん並みの厳しいことを言う。否、多紀さんだってここまで厳しくは言わない。
わかってる。俺にはきちんと芸能界の厳しさを教えてくれる人がいたから学生の延長のような感じで活動はしなかっただだ。ただそれだけの差。
役をもらえ、認められ、一人前になったつもりでもたくさんの人に支えられてることを忘れてはいけない。
今は沢山ではないが心から俺を守ろうとしている人達に支えてもらっている事を、どこか失念していたらしい。
綾人に鼻で笑われるのも当然だと一瞬落ちかけた思考は急に目が覚めたようにこんな所で冬キャンを満喫している場合じゃないと警笛が鳴った。
むくりと立ち上がった俺に綾人は胡乱げな視線を俺に向けて目があった。
情けない顔してるな蓮司?
見上げる視線の中にいる俺を挑発するように口の端に弧を描き
「綾人、悪いが少しやりたいことがあるから暫く手伝い出来なくても良いか?」
「食う寝る遊ぶ以外なら食事の一人分も二人分も変わらないから好きにすれば?」
「悪い。離れのテレビは……」
「特に有料チャンネル入ってないけどネットテレビだから見ようと思えば見たい放題?」
「少し篭ってくる。向こうに布団持ってっても?」
「二階に布団あるからそっち使って」
雪に中運ぶ気かというもののそれも構わない。俺は立ち上がって荷物を持って離れに移動。徐にリラックスできるようにジャージに着替えてテレビをつける。後はカード決済で見たい放題の有料チャンネルの手続きを済まし
綾人が気を利かせてかポットにお湯を汲んだ物とインスタントな飲み物各種、ちょっとした軽食やらストーブの薪やらを運び入れてくれたのも気づかずに流れるように映し出されるテレビを寝る時間以外全て集中して見るのだった。
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