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私は敵国の彼に愛されて~敗北した私に出来ること~

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(待って、兄様が……)
彼と一緒に馬に乗るのはやぶさかではない。
でも今は違うのだ……。
(兄様を助けないと)
そう思っていると突然彼は馬を止める。
私もその動きに合わせて馬を止まらせると彼に体を引かれた。
そして彼の胸に飛び込む形になってしまう。
そのまま彼は私の腰に手を回すと力強く抱き締めてきた。
(なっ!?)
そのまま耳元で囁かれる。
「悪い子、そんな余裕があるのだな?」
彼の囁き声が私の耳をくすぐる。
(ち、近い……)
彼の息遣いが分かってしまう距離。
私の心臓は破裂しそうな勢いでバクバクと音を立てる。
そして彼はそのまま顔を離すと私の目を見ながら話し出したのだ。
「少し気が変わった、おい、城の制圧は終わっているんだったな?」
「はっ、城は陥落させましたから我が軍しかおりません」
そう言われてリューズは、私を見ると
「お仕置してから帰ろうか? 今後、逆らわれては困るからね」
そう言って私の頬に手を当てるとそのまま唇を近づけてくる。
(ダメ!)
私は咄嵯に顔を背ける。
その行動に彼は少し驚いたような顔をするがすぐにニコリと微笑むとこう言ってくるのだ。
そして、今度は反対の手で私の顎を掴むと無理矢理振り向かせてくる。
(ダメだわ……このままじゃ……)
私は必死に抵抗をするがやはりビクともしない。
(このままではキスされてしまう)
そんなの絶対に嫌だ。
「やめて」
「おい、」
ドサッと地面に落とされる。
「服を裂け」
兵士達が動揺して、それでも指示に従ってくる。
そして、私の服が破られ始めた。
(いやぁぁあああっ)
このまま連れて行かれたら何されるか分からない……。
怖いそれが私の思った再会後の第1印象だった。
私は、服を破られると、皇帝リューズの前で羽交い締めにされる。
「どういたしましょう?」
「そうだな、開脚させろ」
リューズは私の方を見ると口を開く。
その言葉に私は愕然とする。
(そ、そんな)
それは、とても恥ずかしい格好だった。
ただでさえ下着姿なのに、それを広げられるだなんて……。
(イヤッ!)
私は思わず顔を背けてしまうが後ろから掴まれている為それが出来ない。
そのまま脚を開かされる。
(みないで……)
涙が滲む目を瞑るとリューズが話しかけてくる。
「嫁前の女がこんなことをされるとは、さぞ屈辱だよな?」
私は何も答えられない。
リューズは私の体をじっくりと見ながら話す。
「だんまりか? 気に入らない、おい、少し乱してやれ、中は、汚すなよ?」
その言葉に兵士は頷くと私のスカートを捲る。
そして下着に手をかけると一気にずり下ろそうとしてきた。
(イヤッ!)
私は抵抗しようと体を動かそうとするが後ろから押さえ込まれており、動けない。
そんな私を他所に兵士は私の下着を剥ぎ取っていく。
(いやぁぁああっ)
私は恥ずかしさで顔を赤くするが、それを無視して更に脚を開かせようとする。
するとそこにリューズがやってくると、私の股の間に指を這わせてきたのだ。
(そこはダメッ!)
思わず声が出そうになるが口を塞がれていて出せない。
リューズはそのまま指を這わせ始めると、やがて割れ目をなぞってきたのだ。
(はうっ♡)
思わず声が出そうになるが口を押さえられて言葉にならない声しか出ない。
そんな私の様子を見て彼はニヤリと笑う。
(いやぁっ、そんな所触らないで!)
しかし彼は止めるどころか更に激しく責め立ててくる。
最初はゆっくりと上下に擦るように動いていた指が次第に早くなっていき、時折中にまで侵入しようとしてくるのだ。
(やめてっ、お願いだからっ)
しかし、彼は止めてくれるどころか耳元で囁いてくる。
「許してください、リューズ様だろう?」
その声を聞くだけで背筋がゾクッとする。
(ダメだわ、逆らえない)
私は必死に耐えようとするが体がビクビクと跳ね上がる。
リューズはそんな私の様子を見て楽しそうに笑うと今度は別の兵士に指示を出す。
そして彼は私の股の間に顔を近付けると、そこに吸い付いてきたのだ。
(いやぁぁあっ!)
突然の刺激に頭が真っ白になる。
リューズはそのまま舌で舐め始めると、やがて小さな突起を見つけるとそこを口に含み吸い上げてきたのだ。
「~~~~っ!」
私は声にならない叫びを上げる。
あまりの刺激の強さに意識が飛びそうになる。
そんな私を他所にリューズは執拗に責め立ててくる。
(もう無理、やめてっ)
しかしそんな思いとは裏腹に彼は更に激しくしてくると、ついには舌で割れ目を押し広げてきた。
(いやぁっ!)
私の抵抗も虚しく中に舌が侵入してくるとそのまま膣内で暴れ始める。
(お願いだからっ!)
これ以上されたらおかしくなると思い必死に抵抗するがやはり逃れられない。
そのまま舌で中を掻き回され続け、私は次第に抵抗が弱まっていった。
そして、私の体の力が抜けるとリューズはようやく口を離してくれた。
(やっと解放された……)
そんなことを考えていると今度は別の兵士が私の背後に立っていて何かをお尻に押し付けてきたのだ。
(ひっ!?)
その感触に驚くとリューズが話しかけてくる。
どうやら私のお尻に性器を押し付けていたようだ。
「どうして、リューズ、酷い」
「入れてやれ、うんと虐めてやれよ」
リューズの指示に兵士は頷くと、
そして露わになったお尻を手で掴むと左右に広げてきたのだ。
そしていよいよ入れられる。
兵士の大きなそれがおしりの穴を開き始める。
私は恐怖で体が震え始めた。
(い、いやっ!)
しかし無情にもそれは入ってきた。
メリメリと肉を割って入ってくる感覚に吐き気を催す。
(痛い、痛いよ……)
あまりの痛みに涙が出そうになるが歯を食いしばって耐える。
そして一気に奥まで突き刺されると同時に激しく腰を打ち付けてくるのだ。
「おしりはヤダ」
私は涙目で訴えるが兵士は聞いていない様子で激しくピストン運動を始める。
(いやぁああっ)
あまりの衝撃に頭が真っ白になる。
「粗相をするから、お仕置しているんだぞ? 分かるか? ディアラ?」
リューズが耳元で囁いてくる。
私は必死に耐えながら首を横に振るが、彼は私の中をかき混ぜるように動かし始める。
(いやぁああっ、だめぇえっ)
あまりの激しさに私は悲鳴を上げるが兵士はお構い無しといった様子で腰を打ち付けてくる。
そして更に動きが激しくなると私のお腹の中に何か熱いものを感じると同時に中に入っていたモノが引き抜かれて行った。
(終わった?)
そう安堵したのも束の間、今度は別の兵士が私を後ろから持ち上げたかと思うと自分の上に座らせてきたのだ。
(えっ?)
そしてそのまま挿入してくると再び腰を動かし始める。
先程中に出された精液が潤滑油の役割を果たしているのか痛みは殆ど感じなかったが、それでも違和感だけは拭えなかった。
それに先程の兵士が出した精液のおかげで滑りが良くなっておりスムーズに動くことができたためか、先程までとはまた違った感覚に襲われるのだ。
(こ、これが男の人の……)
それを自覚した瞬間、私は羞恥心で顔が熱くなるのを感じた。
(あぁっ!)
しかし私が恥じらって顔を背けると、リューズがそれを見透かしたかのように囁いてくる。
「やめろと言うまでしりを犯される、あと何分持つかな?」
リューズの言葉に絶望しながらも必死に耐え続ける。
しかし、いつまでたっても終わる気配はなく、逆に激しさは増していくばかりだった。
(どうして……)
私は涙を流しながらも耐え続けたが限界は訪れようとしていた。
(もうダメッ!)
そう思った瞬間だった。
今までで一番強く突き上げられるとそのまま中に熱いものが流れ込んで来たのだ。
それと同時に私も絶頂を迎えてしまうとそのまま地面に倒れ込んでしまったのだ……。
(もう嫌だよ……誰か助けて……)
そんな私の思いも虚しく、次の兵士がおしりを犯していく、
「終われ」
とリューズが言わなければ終わらないのだ。
私はひたすら耐え続けた。
リューズが飽きるまで……。
そしてようやく解放されると私は地面の上に倒れ伏すことになるのだった。
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