氷の魔法使いは愛されたくて

sweetheart

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ハラハラ落ちる私の涙に幸せそうな顔で舌を這わせてくる。

「綺麗ですよ、レディ」
「はぁ、はぁ、先生」
「もっと見せて?」
「嫌です」
「どうして?」
「恥ずかしいから」

そう言ったら彼は悲しそうな顔をした。
だから私は慌てて訂正するように言ったのである。

「嘘です、もっと見てほしいです」
「そうですか、可愛いですよ」

そう言いながらも私のアソコからは愛液が溢れていたのである。
その為、先生は興奮してしまったのか腰の動きが早くなったのだった。

「あっ、ああっ! 先生! 奥まで届いてる!」
「レディの中気持ちいいです」

そう言って更に速度を上げていく。

「ああぁぁぁぁあ!」

そして遂に限界を迎えたのか盛大に潮を吹き出しながら果ててしまったのである。

「まだまだですよ、レディ」
「えっ? あっ、ちょっ、まっ、ああぁぁあ!!」

その後も何度も犯され続けた結果疲れて眠ってしまったようだ。
翌朝目が覚めると目の前には裸の先生が寝ていた。

(えっ? 私、昨晩……)

思い出した瞬間顔が真っ赤になる。
するとそれに気づいたのか彼が起き上がった。

「おはようございます、レディ」

そう言うと微笑んでくれたのである。
そんな先生を見て安心したのかホッと一息つくことができた。
そして起き上がり先生の方を見ると首筋にはキスマークのような痣があったのである。
それを指摘すると彼は照れ臭そうに笑った後に言ったのだ。

「レディもつけますか?」

そう言われて私は迷うことなく頷いたのだ。
すると彼は私の首筋に顔を埋めて強く吸い付いたのである。
痛みを感じると同時にチクリとした刺激がありその後に温かい吐息がかかったことでゾクッとした感覚に襲われた。

「レディの肌は柔らかくて甘いですね」

そう言われて更に恥ずかしくなると同時に嬉しく思った。

「ありがとうございます」

そう答えると彼はまた微笑んだのである。

「さぁ、着替えをして朝食にしましょうか?」

そう言うと立ち上がり服を着始めた。
私も続いて服を着ようとすると先生に止められたのだ。

「待ってください、私が着せてあげましょう」

そう言われて戸惑っているうちに服を脱がされてしまい下着姿になってしまう。

「恥ずかしいです」
「大丈夫ですよ、可愛いです」
「でも、ミセス先生の方がよっぽど」
「貴女が魅力的なだけですよ、さぁ、手を挙げて」
言われるがままに手を上げるとワンピースを着せられブラウスも着せられていく。

「靴下履きなさい」

そう言われて自分で履くと最後にストッキングを渡され履く様に促される。
そして最後にリボンタイをつけられたのだった。

「完成です」

そう言って私の髪を整えると先生は満足気に微笑む。

「ありがとうございます、先生」
「いいえ、似合っていますよ」

そう言って頭を撫でてくれた。

そして二人でリビングに向かい朝食を食べた後身支度を済ませると玄関に向かう。

「忘れ物はありませんね?」

そう聞かれて確認をするが特に問題はなかったので頷くと彼も頷いたので家を出ることにする。
家から少し歩いたところにある馬車乗り場に行くと丁度良く一台停まっていたのでそれに乗ることにする。
すると御者の人に声を掛けられた。

「どちらまで行かれますか?」

そう尋ねられたので私が答えるよりも先に先生が口を開いたのだ。

「アルディオン邸に向かいます」

いよいよ擬似だが婚約したと伝えに行くのである。

「緊張していますか?」
「はい、先生」

ぎゅっと不安げに握りしめてしまえばそっと手を握られる。

「大丈夫、傍にいますよ」
「はい、先生」

そっと笑うと私にだけ見える角度で微笑んでくれる。
優しく見つめ返してくる彼の瞳には慈しみの色が浮かんでおりそれがとても嬉しかった。

「君が不安になることはないですよ」
「でも」
「私がいます」

そう言われて安心した気持ちになることができた。
アルディオン邸に到着すると馬車を降りて門番に用件を伝えるとすぐに通されたのである。

(随分簡単に通してくれるのね?)

そう疑問に思っているうちに屋敷に到着したので呼び鈴を鳴らすと中から使用人が出てきたので挨拶をする。

「ご機嫌麗しゅう存じます、アルディオン公爵令嬢」

そう言って頭を下げると向こうも同じように挨拶をしてくる。

「おかえりなさいませ、ご主人様は書斎でお待ちしております」

そう言われたので案内をしてもらった。
そして書斎まで辿り着くとノックをする。

「入れ」

中から声が聞こえてきたので入室許可を得ると扉を開いて入っていく。
そこには父が座っており私たちの姿を見ると立ち上がって挨拶をしてくださるのでした。

「これはこれは、我が不出来な娘のために、わざわざミセス先生ありがとうございました、リアナ、部屋に戻っていなさい」

けしてお父様は、私を見ようとしない。
ミセス先生としか話していない、
それは、あの日のことを咎めるかのように感じる。
私が泣きそうになっていると、ミセス先生が私の代わりに返事をしてくれた。

「リアナ·オルグード·アルディオンは、私が責任持って育てていきます、勿論、貴族に戻れなくてもいいという覚悟の上で」
「なっ」

お父様は、信じられないといった様子で私を凝視する。

「リアナ! 貴様、自分が何を言っているのか分かっているのか?」
「はい、もちろんですわ、お父様」

私は毅然とした態度で答えるが内心は怖くて堪らない。
(ミセス先生)
ギュッとドレスの裾を握りしめるとそっと手が触れる。
私は思わず肩をビクッと跳ねさせてしまったが彼は気にすることなく話を続けた。

「アルディオン卿、この娘の教育方針はこちらに任せていただけないでしょうか?」
「何だと!? この子の親は私だ! 私が決めることだ! 部外者が口を挟むな!」

(やっぱり、そうだよね)
私は項垂れてしまうが先生は冷静に話し始める。

「失礼ですが、リアナさんは、魔法の才能があります、魔法の才がありながらもスクールから追い出されて、そしてこちらでも虐待まがいの対応をされたとお子さんから聞きました。
彼女がこの家にいないのが何よりの証拠でしょう」

ミセス先生の凛とした声が響き渡る。

「何をいうのかと思えば、我が家の家庭事情に介入するのはおやめ頂きたい」
「私の事は、ミセスで十分です、そもそもそのお子さんの担任をしておりましたが? お忘れになりましたか? 何より、その貴方が追い出したお子さんがどんな想いをしていたのか知っておりますか?」
「なっ、追い出した? その娘が勝手に出ていったんじゃないか!」
「ほう?」

先生の雰囲気が変わったように感じられた。
今までの穏やかな雰囲気とは違い、威圧的で冷たい空気が漂っている。

「貴方はそう思い込みたいだけでしょ?」
「なんだと?」
「あぁ、失礼致しました、つい、年甲斐もなく熱くなってしまいました。
私が保護をしていたので連れてまいりましたが、お邪魔のようなので失礼致します」

そう言うと私の腕を取り踵を返す。
私も慌てて頭を下げて部屋を出た後は振り返ることなく屋敷を後にした。

「せ、先生」
「どうしました? レディ」
「あの、大丈夫なんですか?」

そう恐る恐る尋ねると彼は笑顔で答えてくれる。

「待ちなさい、その子はここに置いていけ、リアナ、時期にエルナンド公爵が来る、支度しろ」

何の話だろうか?

「お父様、何を」
「お前は、その席で、エルナンド公の公爵夫人となるのだ」
「……」

つまりは婚約者を勝手に立ててしかも本人の同意無しで嫁がせようとしているのだ。

「お父様、それって勝手過ぎます! 私の気持ちを無視してるじゃないですか!」

私は思わず声を荒げてしまう。
でも父は冷たい眼差しのまま。

「お前は黙っていろ! 公爵家の血筋を保つためには必要な措置だ」

その言葉に心が凍りついた。
やっぱり私は単なる道具なの?

「ふむ…… これがアルディオン卿のやり方ですか」

ミセス先生の声が静かに響く。
穏やかな口調だけど、どこか冷ややかだ。

「ミセス先生! 何を考えている! これはアルディオン家の問題だ!」
「お父様……お願い……もう……」

涙がこぼれそうになる。その時、

「アルディオン卿、この件については魔法省としても介入せざるを得ません」

低い声と共に現れたのは、黒髪の騎士姿の青年。
アルディオン卿の顔が青ざめる。
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