異世界に来たらオークになっちゃってたオレの流離譚

桜二朗

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序章

はじまりは闇の中

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 ここはどこだ。気が付くとオレは闇の中にいた。
 何が起こったのだろう。意識が朦朧として記憶も曖昧だ。
 
 何者かに拉致られたのか。瞬時にそんな考えが脳裏を過る。手に伝わる地面の感触と、カビ臭さに僅かに糞尿の香りが混じることから、自分の居る場所が人間が住むような場所ではないことがわかる。だが、拉致にして少し妙だ。手足は縛られていない。それどころか目隠しも口を覆うテープもない。着ていた洋服が破られていたこと以外にとくに変わった点は見られない。
 
 部屋の壁は冷たい岩肌で覆われ、正面には木で作られた格子が見える。まるで洞窟の中の牢屋だ。格子の向こうから通路の奥にある、松明らしき明かりが揺れているのが見える。良く見ると通りを挟んだ迎えにも、いくつか同じような部屋があるのが見える。やはりここは地下牢のようなものなのか。

 どうやらオレは意識を失っているうちに、とんでもない場所へ連れて来られたようだ。立ち上がろうとした拍子に酷い目眩に襲われ、薄暗い部屋の中の状況も相まって平衡感覚を失って尻もちをついた。何故か足腰に力が入らない。もしかして薬でも打たれたのか。そう言えば妙に喉が乾いている。薬の後遺症か何かだろうか。オレは這いつくばって格子にしがみ付き、やっとの思いで柱にもたれ掛かるようにして座った。

 取り敢えず煙草でもと思ったが、当然のように持ち物は何もない。この薄汚い部屋で事の成り行きに身を任せるしかなさそうだ。こんな状況で自分が拉致られる理由が、両手の指で足りないほど浮かぶようなヤツなどロクなもんじゃない。かく言うオレもその類の1人だ。そう考えればお誂え向きの最後なのかも知れない。



 オレの名は霧山コウスケ。職業、会社社長。会社と言ってもインチキな登記で興した会社だし、社長と言っても社員は不法滞在の外国人3名だけで、オレは営業と実務全般とその他諸々を兼業している。オレの経営する“カッチャルバッチャル商会”は、表向きは健康食品の輸入販売会社だが、その実態は簡単な雑用雑務から探偵まがいの仕事や、違法すれすれのグレーゾーンまで何でも請け負う”地下社会の便利屋”だ。

 社員は3名。インドネシア出身の事務員のナム、中国出身でコンピューター全般に詳しい陳、そして社名を考えたインド出身でお調子者の実働班のシン。ヒンディー語で“ごちゃ混ぜ”を意味する社名の通り、多国籍なスタッフで構成されている。3人とも不法滞在就労者だ。ナムと陳には事務所の近くにオレの名義で部屋を借り与え、シンは事務所として使っているオレ名義のマンションに寝泊まりしている。もちろんいずれも地下社会に繋がりのある物件だ。

 日本の外国人労働者数は100万人と言われているが、これは正式な労働者としての数だ。不当労働をする出稼ぎ留学生や不法滞在者を入れれば、既に150万人を超えているとも言われている。

 彼らは皮肉の意味を込めて自らを『WAYウェイ』と呼ぶ。これは移民を蔑視するスラング『What are you?《お前は何だ?》』の頭文字を繋げたものだ。この国の地下社会には、様々な事情を抱えたありとあらゆるWAYが潜伏している。

 両親が健在な日本人なら引き籠りでも、それなりに不自由のない生活が期待できるだろうが、不法滞在者である彼らにとってそれは容易なことではない。そんな彼らと一般社会を繋ぐ懸け橋となるのが、オレたちカッチャルバッチャル商会だ。こんないい加減な会社だが、設立して9年目を迎えようとしていた。

 職業柄いろいろな方面に“貸し”も“借り”も少なくない。地下社会は繊細だ。その微妙なバランスが崩れると、予期せぬ恨みを買って命を狙われることもある。

 だから拉致されて半殺しの目に遭ったり、下手を打てばドラム缶にコンクリート詰めにされて海の底なんて可能性も十分に考えられる。ところが拉致しておきながら、こんな意味のわからない場所で放置プレーとはいったい何故だ。

 その時、微かに奥の暗闇の中に気配を感じた。微かな息遣いと体毛が壁に擦れるような音が聞こえる。誰かいるのか。地面に敷かれた干し草を押し分けるように足を運ぶ音が聞こえる。人間のものではない。どうやら四足動物のようだ。

 「ズモォォ……」

 格子に掴まって立ち上がろうとした矢先に、僅かだが重低音の鳴き声が聞こえた。何だこの鳴き声、まさか奥に牛でもいるのか。と言うことはここは厩舎なのだろうか。そんんことを考えていると、それは闇の中から重量感のある足取りでゆっくりと近付いてきた。

 天井の亀裂から差し込める明かりが、一瞬だけ奇妙な角のようなものを照らし出した。ヘラジカの枝角を思わせる巨大な角だ。ただ、それは大きく弧を描きおかしな方向に折れ曲がっているように見えた。

「ブモォ、ズモォォ!」

 獣が自分の存在を誇示するかのように鳴き声を上げる。すぐそこまで荒い鼻息が近付くと、その姿が松明に照らされ闇の中に異形が浮かび上がった。サイを思わせる巨体を薄汚れたモップのような長い毛足の体毛に包まれ、4本の大きな角を生やす奇妙な姿の獣だ。

 何だコイツは。オレの背中は一気に粟立った。獣は体毛の隙間から覗く白く輝く瞳で、オレを品定めするかのように見つめる。

 その獣は異様な角と全体のアンバランスさが相まって、何とも言えない不気味さを醸し出していた。仮にそれが普通のヘラジカだったとしたも、体長は2メートルを優に超え、体重に至っては成人男性8人以上にも及ぶ巨大な獣が、鎖にも繋がれずに目の前に現れたのだ。大抵の者は恐怖を覚えるに違いない。

 4本の奇妙な形の枝角は、よく見ると頭部からではなく下顎から突き出している。角ではなく牙だ。それは、大きく弧を描きながら自らに向かうと、分岐した鋭い先端がそのまま額や鼻先に突き刺ささりそうになっていた。そのうちの1本などは、既に鼻先に深く食い込んでいるではないか。

 背中の中央部分がまるでラクダのコブのように大きく隆起し、耳なのか体毛の塊なのか判別できないものが、頭部から地面すれすれまで長く垂れ下がっており、幅の広いやや長めの特徴的な鼻は、その先端をクネクネと別の生物のように器用に動かしている。

 一見して離れた目の位置や実用的とは思えない牙の形、鈍重な動きから考えても肉食動物には見えないが、だからと言ってオレの身の安全が約束されるという訳ではない。北米では年間に数百人ものドライバーがヘラジカと衝突して死亡するらしい。その衝撃は車同士の追突事故並みだと言う。車に乗った状態でも死亡するような巨獣が、生身の肉体に突進してきたら何が起こるのかなど考えるまでもない。

それに意外と知られていないが、象やカバに代表されるように興奮状態にある草食動物の凶暴性は、飢えを満たすために獲物を捕える肉食動物に勝るとも劣らない。以前に興奮状態の象が家屋3棟をあっと言う間に薙ぎ倒す映像を見たことがあるが、あんなものに素手で立ち向かうのは自殺行為以外の何物でもない。

 オレは無意識のうちに後退り、格子に背中をピタリと付けた状態で、闇の中からその全貌を露わそうとする巨獣に釘付けになっていた。謎の巨獣は警戒心を露わにするように鼻息を荒げ、前足でガツガツと地面を掻いて不快感を露わにしている。オレだって出来る事ならこの格子の向こうへ行きたい。だが、格子扉には錆び付いた閂が通されていてビクともしないのだ。

 時間を掛ければ体重の乗った蹴りで、閂を壊すことも可能かも知れない。だが、目の前で鼻息を荒げる巨獣は、とてもそれを許してくれそうには見えない。格子を掴む手に少しずつ握力は戻って来ていたが、足元はまだ多少ふらついていた。武器になるようなものでもあれば先制攻撃を喰らわして、相手が怯んだ隙にテコの原理で閂と格子の接合部を破壊して逃げることも出来たのだが。素手でこの巨獣を倒すような者がいるとしたらそれこそ化物だ。無意味なことを知りながらも、オレは両拳を顎の高さに構え左足を1歩前に突き出した。

 「おめぇ、何しデんだぁ?」

 突然の声に驚いて振り向くと、薄暗い通路に豚面の怪物が立っていた。比喩的な話などではない。その顔は薄暗い中でも、明らかに人間とかけ離れた存在であることを容易に認識できるものだった。下膨れの体型で、僅かに開いた口元からは細かい牙が覗き、額には目立つ十字の傷跡。粗末な作りではあるが人間のような衣服を身に着け、両手に木製のバケツのようなものを持ち、白濁した瞳でオレをみつめている。

 「今日はオラがコイツの世話する当番だド思ったんだゲどな?」
 「…………」
 「つーが、お前、中に入っデんのに鍵まで閉めてどうする気だ。ドジな野郎だなぁ」

 そう言うと豚面の怪物はブヒブヒと鼻を鳴らしながら笑い声を上げ、閂を抜いて扉を開けた。まったく意味はわからないが、この豚面の化物はオレに対して敵意がないようだ。豚面の怪物はそんなオレのことなどお構いなしの様子で、木製のバケツに入った餌らしきものを部屋の床に無造作にばら撒く。すぐに巨獣が近くへ寄ってくると、嬉しそうに鼻を鳴らしながら地面に撒かれた餌を貪り食っている。

 「おめぇ、暇だったらちょっと手伝だっデくんねえガ?」

 そう言うと豚面の怪物はオレにバケツを1つ手渡すと、格子に閂を掛けてスタスタと先を歩き出す。しばらく進んだ所で振り返るとオレを見て、早く来いとばかりに手招きをする。手伝いと言われても相手は化物だ。急に心変わりでもして襲い掛かってきたらどうしたものか。そんな心配をしながらもここは素直に言うことを聞くことにした。

 どうやらここは洞窟の中らしい。豚面の怪物は通路の途中に置いてあった松明を1本手にすると、そのまま曲がりくねった通路をスタスタと進んでいく。途中でいくつかの部屋を横切った。戸口から部屋の中へ視線を向けると、何匹もの豚面の怪物たちが雑魚寝する姿が見えた。豚面の怪物の巣窟だ。驚きのあまり声を上げそうになりオレは慌てて口を押える。

 そのまま進んで行くとようやく出入口らしき大きな穴があり、そこには2人の豚面の怪物が槍を傍らに置いて座って談笑していた。見張り役なのだろう。

 「おう、ハック。餌やりの時間が? ご苦労さん」
 「あぁ。おめぇさんらも夜の見張りご苦労さん。餌はもうやったんだ。これから水汲みに行っデくる」
 「おお。気を付けでな」

 そんな言葉を交わすとオレを先導する豚面の怪物は、何食わぬ顔でバケツを持ったまま洞窟から外へと出た。どうやらコイツの名前はハックと言うらしい。振り向くと洞窟の入口には巨大な木が根を張っており、その太い根の隙間に隠れるようにして洞窟の入口があった。入口に座り込んだ2人の見張り役は、すれ違いざまに一瞬だけオレに視線を向けたが、すぐに興味を無くしたように談笑の続きを始めた。

 オレはハックの持つ松明の灯かりを頼りに、後をついてそのまま坂道を下って行く。しばらくすると水の流れる音が聞こえて来きた。茂みが開けると、そこに月明かりを反射して輝く沢が見えた。水だ。

 「待デ、待デ。慌デると滑る────」

 言い終える前に沢に駆け寄って水を飲もうとしたオレは、滑って強か腰を打った。ハックはブヒブヒと鼻を鳴らしながら笑うと「だがら言ったろ?」と得意気にオレを見下しながら手を差し出す。一瞬、その差し出された手の意味をオレが理解できないでいると、ハックは「ほれ、掴まれ」と言ってオレの手を掴んで引き起こした。化物に窘められたうえに手助けされるとは、まったく調子が狂う。

 喉がカラカラだったオレは、沢の畔に膝まづくと水に直接顔をつけて存分に飲んだ。腹を壊すなど心配している場合ではない。オレはただ喉を潤すことだけを考えていた。

 「おめぇ、随分と喉が乾いでダんだな?」

 何がおかしいのかハックはそう言うと、またブヒブヒと笑った。逃げ出すならこのタイミングだ。今のうちに笑っておけ化物め。オレは傍らに置いたバケツに手を掛けた。半分だけ水を汲み、遠心力を利用して思いっ切り豚面をぶん殴る。だが、そのまま逃げるのは妙手ではない。さっきコイツが忠告したようにここら辺は足場が悪い。それに月明かりだけでは視界も悪く、逃げ切る前に見付かってしまう可能性も高い。

 バケツを喰らって怯んだ豚面の怪物の背後に周り込み、思いっ切り頸動脈を締め上げてやる。そうすればいくら化物とは言え気絶くらいはするだろう。オレはこれでも格闘技には少しばかり自身がある。上手く松明を奪うことが出来れば更に好都合だ。それから慎重に山を下り、車道まで出ればきっと車が通り掛かるはずだ。地下社会で生きるオレが警察に逃げ込むわけにはいかないが、仲間に連絡さえ出来れば何とかなるはずだ。

 そんなことを考えながら手で救った水を飲むふりをして、オレは横でバケツに水を汲むハックの様子を窺う。化物の癖にコイツの動きはまったく隙だらけだ。これならやれる。傍らに置いたバケツに予定通り半分だけ水を汲む。その時、視界の端に奇妙なものが映った。今のは何だ。違和感を覚えたオレはそっとバケツを置いて、再び沢の中を覗き込んだ。そこに映るのは歪な影だ。

 「ちょ、ちょっと松明を貸してもらえますか?」
 「あぁ、ほらよ」

 オレは耳元で鳴り響くようにうるさい心音を敢えて無視するように努めながら、ハックに借りた松明をかざして再び沢の中を覗き込んだ。

 「なっ!?」
 「どうした? 魚でもいだのが?」

 思わずオレが漏らした声に、ハックが不思議そうに問い掛けた。こんな暗い中で魚なんて見えるわけがない。オレは恐る恐る自分の顔に触れてみた。慣れ親しんだ自分の顔とかけ離れた感触が指に伝わり、それと同時に顔には指先の感触が伝わる。

 突き出て先の潰れた鼻に、僅かに下顎から突き出した小さな牙。何で今まで気付かなかったんだ。まるで地獄の深淵を覗くような思いで、再び覗き込んだ水面に豚面の怪物が映る。オレが手で顔を触れると、水面に映る豚面の怪物も顔を触れる。手に伝わる感触と水面に映るその姿に、オレは愕然として思わず手に持った松明をその場に落とした。岸の水に触れた松明が、ジュッと音を立てて消えると辺りは一気に闇に包まれた。

 「あぁ! おめぇ、何しデんだよ……」

 豚面の怪物が慌てて松明を拾い上げるが、火は既に消え去った後だ。ブツブツと文句を言いながらも、豚面の怪物はとりあえず一旦洞窟へ戻ろうとオレに声を掛ける。だが、今のオレにはそんな言葉は届かない。怪物から逃げ出そうと思っていた自分自身も、怪物になっていたのだ。

 「うわぁぁああ!」
 「ど、どうしたんだ? おめぇ、大丈夫ガ!?」

 頼む夢なら覚めてくれ。信じもしない神様に祈りながらその場に倒れると、オレの意識は再び深い闇の中へと落ちて行った。
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