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プロローグ〜
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十分も経たないうちに、ソロウ達にもワイバーンの気配が伝わり始めた。
暗闇の中、一定の速度で繰り返される呼吸のような木葉のざわめきと、汗が滲むほどの重い威圧感──。
──そして、ついにワイバーンの鋭い眼光が地と空を隔てる深緑の隙間を見透して四人の影を捉える。
狩りの開始を告げる咆哮が森全体に轟いた瞬間、四人は反射的に足を止めていた。
心なしか空気が冷たくなったように感じられる。
絶望の中、ミハルは杖を掲げて四人に防御魔法を、ギムナックは弓を引き絞りながら反応速度上昇のスキルを、ソロウは剣の柄に手を掛けて身体能力強化のスキルを発動する。
発動と同時に彼らの体が黄色、水色、赤色の淡い光に包まれると、リュークは小さな歓声を上げて、その様子を食い入るように見た。
「俺達がワイバーンを引き付ける。リューク、お前は先に行け」
上方を睨み付けたまま剣呑な表情で言ったソロウに対し、リュークは「どうして?」と納得いかない顔。
「皆も行くでしょう?」
「無理だ。だから早く街へ行って、このことをギルドに報告しろ」
「あの……」
リュークは何やら言いたげに口を開くが、うまく言葉が出てこない。
そうこうしているうちにワイバーンの気配が上へと遠ざかり滑空体勢に入ったのが分かった。隠れていた小鳥や小動物が茂みから一斉に逃げ出して森が騒然とする。
「ミハル、防御結界!」
いち早くギムナックが叫び、ミハルが呪文を唱えながら杖を高くつき出した。黄色に近い光の壁が頭上を覆い始めるも、自ら作り出したそれを見上げるミハルの横顔は死を覚悟していた。
リュークは手を伸ばした。
そしてワイバーンの鼻先が木々の天井を割る前に、ただ小さな手をかざしてミハルの光の壁をさらに強化する魔法と、跳ね返りの魔法を放った。
そのあとは瞬きにも満たない間の出来事で、冒険者たちがはっとしたときには、近くの大木のそばに巨大なワイバーンの体が転がっていたのだった。
暗闇の中、一定の速度で繰り返される呼吸のような木葉のざわめきと、汗が滲むほどの重い威圧感──。
──そして、ついにワイバーンの鋭い眼光が地と空を隔てる深緑の隙間を見透して四人の影を捉える。
狩りの開始を告げる咆哮が森全体に轟いた瞬間、四人は反射的に足を止めていた。
心なしか空気が冷たくなったように感じられる。
絶望の中、ミハルは杖を掲げて四人に防御魔法を、ギムナックは弓を引き絞りながら反応速度上昇のスキルを、ソロウは剣の柄に手を掛けて身体能力強化のスキルを発動する。
発動と同時に彼らの体が黄色、水色、赤色の淡い光に包まれると、リュークは小さな歓声を上げて、その様子を食い入るように見た。
「俺達がワイバーンを引き付ける。リューク、お前は先に行け」
上方を睨み付けたまま剣呑な表情で言ったソロウに対し、リュークは「どうして?」と納得いかない顔。
「皆も行くでしょう?」
「無理だ。だから早く街へ行って、このことをギルドに報告しろ」
「あの……」
リュークは何やら言いたげに口を開くが、うまく言葉が出てこない。
そうこうしているうちにワイバーンの気配が上へと遠ざかり滑空体勢に入ったのが分かった。隠れていた小鳥や小動物が茂みから一斉に逃げ出して森が騒然とする。
「ミハル、防御結界!」
いち早くギムナックが叫び、ミハルが呪文を唱えながら杖を高くつき出した。黄色に近い光の壁が頭上を覆い始めるも、自ら作り出したそれを見上げるミハルの横顔は死を覚悟していた。
リュークは手を伸ばした。
そしてワイバーンの鼻先が木々の天井を割る前に、ただ小さな手をかざしてミハルの光の壁をさらに強化する魔法と、跳ね返りの魔法を放った。
そのあとは瞬きにも満たない間の出来事で、冒険者たちがはっとしたときには、近くの大木のそばに巨大なワイバーンの体が転がっていたのだった。
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