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第51話 立花の過去と選択ミスとハッピーエンド
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あたしは、ニーナの部屋に向かった。
話を聞いて欲しかったし、一緒に立花を説得してもらいたかった。
――コンコン
「涼子です、ニーナさん」
あたしは、部屋の扉をノックした。
「あら涼子様、先生との話はよろしいのですの?」
ニーナはあたしに尋ねた。
「それがですね…。」
あたしは、ニーナにさっき立花さんに言われたことを話した。
「どう思いますか? だってフィリップさんの時だって危険には巻き込まれてるし、今さら邪魔者にするなんて……」
あたしは、ニーナは味方になってくれると思っていた。
「涼子様、申し上げにくいのですが、先生の言う通りにされた方がよろしいと思いますわ」
ニーナは厳しい顔をした。
「えっなんで、ニーナさんまで……」
あたしは、とても驚いた。
いつも優しくて、可愛らしいニーナがこんな顔をするなんて……。
「それどころか申し訳ありませんですの。あのとき私も先生を挑発して依頼を受けるようにそそのかし、こんなに取り返しのつかないことになってしまいました……。ぐすん」
ニーナは涙ぐんでいた。
「フィリップの件は先生の意図の外で起こったことですので、今回とは違いますわ。先生は自分の経験からの判断で涼子様をここに連れてきたはずですの。しかし、それが涼子様の死の危険に直結しまった。これは先生には耐えきれないことですの」
ニーナの目から涙がポロポロ出ていた。
「そんな、あたしがお願いしたことなのに、立花さんやニーナさんが責任を感じるなんておかしいです」
あたしは、ニーナが泣いてしまったので焦ってしまった。
「涼子様ぁ、私もあなたに死なれたら耐えきれません。どうかご理解してくださいまし」
ニーナは涙でメイクが落ちかけた顔で私の目を見た。
「そういえば、立花さんは【また】とか【もう】とか言っていました。前に何かあったのですか?」
あたしは、ニーナに質問した。
「先生は、探偵を始めたばかりのころ、ある事件で親友を亡くしていますの。その方は先生の指示で証拠を探していました。先生は自信の無さから場所の指示を曖昧に出しましたの。そして、かなり時間がかかってしまい、戻ってきた犯人に殺されましたの」
ニーナは立花の過去の話をした。
「あのとき、先生はかなり沈んでいましたわ。自分をずっと責めていました。でも、それからなのです。どんな時でも自信満々で話をするようにされてましたわ。それがポリシーになったと思われます」
立花がいつも自信満々の理由がわかった。
「そうだったんですね。立花さん、その時と今の状況を重ねているのかあ。ところで、ニーナさんはその時、助手は既にされていたのですか?」
あたしは、ニーナに質問した。
「いいえ、私は容疑者にされていましたわ。お恥ずかしながら…」
ニーナはさらっと凄いことを言った。
「ええーニーナさんが容疑者にですか?じゃあニーナさんの潔白を立花さんが証明したということですか?」
あたしは、自分のことより興味があった。
「そうですわね。まわりの全員が私を犯人だと決めつけていましたが、先生だけは親友が亡くなられた後も私を信じてくれましたわ」
ニーナは立花の話をするとき少し誇らしい顔をする。
「それで立花さんの助手になったのですね」
あたしは、ニーナの【信頼】の理由がわかった。
「涼子様、私の話は以上です。先生は自分の選択ミスであなたを犠牲にしたくないのです。もちろん、涼子様が帰られても私達は全力で涼子様の父上を救出します。ここは私達を信じて欲しいですわ」
ニーナはこれまでにないぐらい真剣な顔をした。
「ニーナさん……」
あたしは、どうすれば良いか分からなくなった。
立花の部屋を出て1時間が過ぎた。
あたしは今度はニーナと2人で、立花の部屋に行った。
「やあ、涼子くん。考え直してくれたかね?」
立花はあたしの顔をじっと見た。
「あたし……。やっぱり戻りません」
きっぱりと覚悟を決めて言った。
「涼子くん」
「涼子様」
立花とニーナは同時に声を出した。
「立花さんもニーナさんも誤解してますよ。あたしは2人に会えて幸せだし、それに信じています。立花さんならあたしを帰さなくても、丸っと全部解決してくれるって。だってあたしは立花さんの【依頼人】だから、【信頼】しているんです」
あたしは笑顔で言った。
「涼子くん、君は本気で言っているのかね。【魔王の力】だっていつ暴走するか分からないのだよ」
立花はまだ暗い顔をしていた。
「大丈夫ですよ、あたしには頼りになるみんなが居ますから。自信しかありませんよ」
あたしは立花をじっと見ながら言った。
「やれやれ、君は素直すぎるねぇ。負けたよ。でもありがとう」
立花は静かに微笑んだ。
「過激派を抑えつつ、君のお父さんを救出し、涼子くんの【魔王の力】を消滅させる。それでハッピーエンドかな」
立花は髭を触りながら言った。
「お願いします。頼りにしてます」
あたしは頭を下げた。
「先生がそうおっしゃるなら私は全力でサポートしますわ。本当は涼子様とお別れするのはとても寂しかったのですの」
ニーナも笑ってあたしを見た。
あたしは、必ず生きて父に文句を言ってやろうと心に決めた。
話を聞いて欲しかったし、一緒に立花を説得してもらいたかった。
――コンコン
「涼子です、ニーナさん」
あたしは、部屋の扉をノックした。
「あら涼子様、先生との話はよろしいのですの?」
ニーナはあたしに尋ねた。
「それがですね…。」
あたしは、ニーナにさっき立花さんに言われたことを話した。
「どう思いますか? だってフィリップさんの時だって危険には巻き込まれてるし、今さら邪魔者にするなんて……」
あたしは、ニーナは味方になってくれると思っていた。
「涼子様、申し上げにくいのですが、先生の言う通りにされた方がよろしいと思いますわ」
ニーナは厳しい顔をした。
「えっなんで、ニーナさんまで……」
あたしは、とても驚いた。
いつも優しくて、可愛らしいニーナがこんな顔をするなんて……。
「それどころか申し訳ありませんですの。あのとき私も先生を挑発して依頼を受けるようにそそのかし、こんなに取り返しのつかないことになってしまいました……。ぐすん」
ニーナは涙ぐんでいた。
「フィリップの件は先生の意図の外で起こったことですので、今回とは違いますわ。先生は自分の経験からの判断で涼子様をここに連れてきたはずですの。しかし、それが涼子様の死の危険に直結しまった。これは先生には耐えきれないことですの」
ニーナの目から涙がポロポロ出ていた。
「そんな、あたしがお願いしたことなのに、立花さんやニーナさんが責任を感じるなんておかしいです」
あたしは、ニーナが泣いてしまったので焦ってしまった。
「涼子様ぁ、私もあなたに死なれたら耐えきれません。どうかご理解してくださいまし」
ニーナは涙でメイクが落ちかけた顔で私の目を見た。
「そういえば、立花さんは【また】とか【もう】とか言っていました。前に何かあったのですか?」
あたしは、ニーナに質問した。
「先生は、探偵を始めたばかりのころ、ある事件で親友を亡くしていますの。その方は先生の指示で証拠を探していました。先生は自信の無さから場所の指示を曖昧に出しましたの。そして、かなり時間がかかってしまい、戻ってきた犯人に殺されましたの」
ニーナは立花の過去の話をした。
「あのとき、先生はかなり沈んでいましたわ。自分をずっと責めていました。でも、それからなのです。どんな時でも自信満々で話をするようにされてましたわ。それがポリシーになったと思われます」
立花がいつも自信満々の理由がわかった。
「そうだったんですね。立花さん、その時と今の状況を重ねているのかあ。ところで、ニーナさんはその時、助手は既にされていたのですか?」
あたしは、ニーナに質問した。
「いいえ、私は容疑者にされていましたわ。お恥ずかしながら…」
ニーナはさらっと凄いことを言った。
「ええーニーナさんが容疑者にですか?じゃあニーナさんの潔白を立花さんが証明したということですか?」
あたしは、自分のことより興味があった。
「そうですわね。まわりの全員が私を犯人だと決めつけていましたが、先生だけは親友が亡くなられた後も私を信じてくれましたわ」
ニーナは立花の話をするとき少し誇らしい顔をする。
「それで立花さんの助手になったのですね」
あたしは、ニーナの【信頼】の理由がわかった。
「涼子様、私の話は以上です。先生は自分の選択ミスであなたを犠牲にしたくないのです。もちろん、涼子様が帰られても私達は全力で涼子様の父上を救出します。ここは私達を信じて欲しいですわ」
ニーナはこれまでにないぐらい真剣な顔をした。
「ニーナさん……」
あたしは、どうすれば良いか分からなくなった。
立花の部屋を出て1時間が過ぎた。
あたしは今度はニーナと2人で、立花の部屋に行った。
「やあ、涼子くん。考え直してくれたかね?」
立花はあたしの顔をじっと見た。
「あたし……。やっぱり戻りません」
きっぱりと覚悟を決めて言った。
「涼子くん」
「涼子様」
立花とニーナは同時に声を出した。
「立花さんもニーナさんも誤解してますよ。あたしは2人に会えて幸せだし、それに信じています。立花さんならあたしを帰さなくても、丸っと全部解決してくれるって。だってあたしは立花さんの【依頼人】だから、【信頼】しているんです」
あたしは笑顔で言った。
「涼子くん、君は本気で言っているのかね。【魔王の力】だっていつ暴走するか分からないのだよ」
立花はまだ暗い顔をしていた。
「大丈夫ですよ、あたしには頼りになるみんなが居ますから。自信しかありませんよ」
あたしは立花をじっと見ながら言った。
「やれやれ、君は素直すぎるねぇ。負けたよ。でもありがとう」
立花は静かに微笑んだ。
「過激派を抑えつつ、君のお父さんを救出し、涼子くんの【魔王の力】を消滅させる。それでハッピーエンドかな」
立花は髭を触りながら言った。
「お願いします。頼りにしてます」
あたしは頭を下げた。
「先生がそうおっしゃるなら私は全力でサポートしますわ。本当は涼子様とお別れするのはとても寂しかったのですの」
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