名探偵に憧れた私はついうっかり異世界に探偵事務所を構えてしまった

冬月光輝

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第52話 過激派と心当たりと一筋の涙

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――翌日――

「本当に君も来るのか?遊びに行くわけじゃ無いんだぞ」
 レオンはあたしにそう言った。

「当たり前です。父があんな状態なのにじっとしてられません」
 あたしは譲らなかった。

「おい、大丈夫なのかよ?」
 レオンはあたしを指さしながら立花に尋ねた。

「うーん、過激派の人間が涼子くんの存在に気付けば必ず狙われるからねぇ。我々と共にいた方が安全かもしれないよ」
 立花はあたしの同行を許してくれた。

「私が涼子様の身は守ってみせます。参りましょう」
 ニーナは、力強く宣言した。

「僕は忠告したからな。足引っ張るなよ」
 レオンは渋々従う。

「ところで、投獄された父の所にどうやって行くのですか?」
 あたしは尋ねた。

「まあ、一応心当たりがあってねぇ」
 立花は、答えを濁す。

「僕は非常に気が進まないが、確かにそれしか無いな」
 レオンは乗り気じゃないようだ。

――15分後

 少し大きな家の前にあたし達は居た。

――コンコン

ノックをすると扉が開いた。

「思ったより早く来たじゃないかタチバナ‥」
 真っ白な長髪は見覚えがある。ヒースだ。

「いやあ、君に少しお願いがあってねぇ」
 立花は、先日あんなことがあったのに平気で話している。

「ん?お願いか、お前らには借りがあるからな。まあ上がりなよ」
 ヒースは家にあたし達を家に入れた。

「それにしても似てるなあ姫様と‥」
 ヒースはあたしをじっと見つめてため息を吐いた。

「はぁ、えへへ」
 あたしは、愛想笑いをして家の中に入った。

「それで、頼みっていうのはどんな事なんだ」
 ヒースは椅子に座ってあたし達に尋ねる。

「涼子くん。全てを話すけど大丈夫かい?」
 立花はあたしに確認をとる。

 あたしは黙って頷いた。

 立花は幽閉されている和也の話をヒースにした。例の映像を交えて。
 ヒースは珍しく話をきちんと聞いていた。

「――と言う訳で、我々は和也さんの救出を考えているんだ」
 立花の話は終わった。

「なるほど。確かに俺が上から聞いていた話とは全然違うな。姫様が【魔王の力】の復活を阻止してくれるという話で我々は捜索していたからな。しかし姫様はもう‥」
 ヒースは目から一筋の涙が出ていた。

「しかし、あなたが姫様のご息女だったとは‥結婚までは知っていましたが、俺は最近までずっと遠征に行ってましたのであなたのことは知りませんでした」
 ヒースはあたしの顔を見て、穏やかな表情になった。

「お前も、知っていると思うが監獄の警備は堅い。カズヤのやつを助けるのは並大抵じゃないぞ。他の親衛隊の力を借りるという手もあるが裏切り者というのは、おそらく親衛隊の誰かだ」
 ヒースは立花に話しかけた。

「そうなんですよ。しかし、誰が裏切り者なのか今から調べていては時間がない。和也さん自体分かっていませんでしたから」
 立花は髭を触りながら話している。

「そこで救出あたり、あなたの力を借りたいのですが‥」
 立花は作戦をあたし達に話した。


「まさか、そんな大胆に‥」
 レオンは驚いて入る。

「なるほど、確かに俺の力が必要だな」
 ヒースは乗り気になってくれた。

「先生、一歩間違えれば全滅ですわ。他に方法はありませんけど‥」
 ニーナも驚きながらも承諾する。

「立花さん、あたしに協力できることがあったら言ってください。頑張りますね」
 あたしは立花の作戦に乗れることが嬉しかった。

 今夜救出作戦は実行されることとなった。
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