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27.聖女様、命令する ◇

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「なんですか? 水でも欲しいのですか?」
「はぁ……はぁ……うるせぇ……」
「ふふふ……お望みはこれでしょう?」

 私は自分の唇を彼の元へと運ぶ。
 口の中の熱い物を出し、彼の口へとねじ込む。

「ん……ちゅ……はぁ……あぁ……」
「んん!? ちゅ……かはぁ……」

 彼は突然の事に困惑の声を上げている。
 だが、舌を絡ませると、その感触が良いのか、彼の方からも絡ませてくる。

「ちゅ……んん……はぁ……ふぅ……」
「はぁ……んん……ふはぁ……」

 しばらくの間、私たちは水分補給を続ける。
 なんでしょうか、薬の影響かは分かりませんが、接吻だけでもものすごく興奮します……。
 彼の口の中は、先ほどのお茶と茶菓子の味がした。
 そこに彼の唾液が混ざり、新たな味の組み合わせが完成する。
 その味を堪能しつつ、私は彼の槍を攻める。

「ん……ちゅ……うは……あぁ……」

 私の舌を堪能する中、彼は喘ぎ声を上げる。
 この位置からでは先端の部分しか攻めることしかできなかったが、彼は満更でもなかったようだ。

「ちゅ……あぁ……」
「あぁ! ……んふぅ……かは……」

 上下運動を加速させると、先端の液体が尚の事漏れ出ている。
 ……そろそろ限界と言ったところでしょうか……実際私もそろそろ……。

「ん……ちゅ……ぷはぁ……」
「はぁ……ぷは……はぁ……」

 彼の唇から離れ、私の唾液と混ざり合ったものを手の甲で拭う。
 彼の口は、もはや噴火の後のようになっていた。

「そろそろ限界でしょう? ……はぁ……はぁ……」

 私は彼の下腹部に再び体を向かわせる。

「脚を上げなさい……はぁ……はぁ……降りないように手で抑えてなさい……」

 私がそう指示を出すと、彼はゆっくりとそれに従う。
 ……が、興奮のあまり、その動きはかなり遅かった。

「……さっさとやりなさい!」

 私は両手で彼の両足を上げる。
 彼は若干驚いたものの、興奮のあまりどうでもいい様子だった。

「……さっさと自分の脚を掴みなさい……これから気持ちよくしてあげますから……」

 彼はゆっくりと頷き、言われた通りにする。
 彼は自身の穴をこちらに見せびらかしている状態になった。

「ふふふ……前よりかは綺麗になっていますね……」

 私は穴の入り口に指の腹を振れさせながらそう言う。
 穴は早く入れて欲しいのか、ひくひくとしていた。

「なんです? ……入れて欲しいのですか?」
「はぁ……はぁ……」

 彼は息だけをしていて、質問に答えなかった。
 私はしびれを切らし、彼の耳元に顔を近づける。

「……言いなさい、どうしてほしいのですか?」

 私は彼の耳元でそう囁き、要求を聞く。
 こうでもしないと恐らく彼は答えない。
 さて……お望みは何なのでしょうか?
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