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第1章 世界の研究者、猪飼瑠璃
第19話 カードに描かれているもの
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「それにしても、このカードは何なんだろう?」
私は箱の中にある赤いカードを取り出す。
恐らくスマートウォッチの色と合わせている物だと考えるけど……。
「この赤いカード……変わった絵が描かれてる?」
見た感じ、「侍と巫女を混ぜたような鎧を身に纏った戦士」に見える。
戦士とは言っても、人型ではあるが人間には見えない。
全身赤色というか朱色で、サングラスというか……VRみたいな複眼に、ロボットみたいな顔つき……特撮番組に出てきそうな感じだな。
「ねぇねぇルリルリ! このカードなんかカッコよくない?」
リンはそう言ってピンクのカードを見せてくる。
リンの持っているカードには、「全身ピンク色で、リンの見た目をロボットにしたみたいな人型の何か」のように見えた。
目は私の持っているカードの人物とは違い、SF映画に出てきそうなロボット少女みたいな緑色の目をしている。
カッコいい……というよりかは、かわいいって感想が出てくるかな。
「黒いカードには角の生えた……なんやろうか? 瑠璃はんにはどう見える?」
ラピスは黒いカードを私に見せてくる。
確かに、ラピスに生えているような角に、V字の青い目、そして例によってメカメカしい見た目の人型の何かが描かれている。
「ゴルドとキセノンのは?」
「うーん、よくわからん」
「これ……私に……そっくり?」
ゴルドの持つ黄色いカードには、「ゴルドの見た目をロボットにしてヘルメットを被せたような人物」、キセノンのカードには「ステレオタイプな吸血鬼にチャイナドレスを掛け合わせてロボットにさせたような人物」が描かれていた。
二度目だけど、これ古代の兵器? カードに描かれているもの、どう見ても近未来なんだけど!?
「色と……見た目的に……持っているカードは……私たち……だったり……する?」
キセノンが考案を述べる。
私が……これ? なんか全然違う気がするんだけど……。
……そう考えているうちに、空間の中で輝いている光が点滅し始めた。
な、なに?
「あかん、さっさと出ないと……」
「だね! さ、行こ!」
リンとラピスが顔を合わせて合図を送る。
何2人で納得してるの!?
「え? 何があったの?」
「この部屋が消滅するんだ! さっさと出ねぇとやべぇぞ!」
「えぇ!?」
しょ、消滅!?
「落ち着いて……出よう……瑠璃ちゃん……」
「あ、うん!」
キセノンの落ち着いた口調を聞いていると、こちらも自然と落ち着いた。
私たちは足早に、出口へと向かった。
私は箱の中にある赤いカードを取り出す。
恐らくスマートウォッチの色と合わせている物だと考えるけど……。
「この赤いカード……変わった絵が描かれてる?」
見た感じ、「侍と巫女を混ぜたような鎧を身に纏った戦士」に見える。
戦士とは言っても、人型ではあるが人間には見えない。
全身赤色というか朱色で、サングラスというか……VRみたいな複眼に、ロボットみたいな顔つき……特撮番組に出てきそうな感じだな。
「ねぇねぇルリルリ! このカードなんかカッコよくない?」
リンはそう言ってピンクのカードを見せてくる。
リンの持っているカードには、「全身ピンク色で、リンの見た目をロボットにしたみたいな人型の何か」のように見えた。
目は私の持っているカードの人物とは違い、SF映画に出てきそうなロボット少女みたいな緑色の目をしている。
カッコいい……というよりかは、かわいいって感想が出てくるかな。
「黒いカードには角の生えた……なんやろうか? 瑠璃はんにはどう見える?」
ラピスは黒いカードを私に見せてくる。
確かに、ラピスに生えているような角に、V字の青い目、そして例によってメカメカしい見た目の人型の何かが描かれている。
「ゴルドとキセノンのは?」
「うーん、よくわからん」
「これ……私に……そっくり?」
ゴルドの持つ黄色いカードには、「ゴルドの見た目をロボットにしてヘルメットを被せたような人物」、キセノンのカードには「ステレオタイプな吸血鬼にチャイナドレスを掛け合わせてロボットにさせたような人物」が描かれていた。
二度目だけど、これ古代の兵器? カードに描かれているもの、どう見ても近未来なんだけど!?
「色と……見た目的に……持っているカードは……私たち……だったり……する?」
キセノンが考案を述べる。
私が……これ? なんか全然違う気がするんだけど……。
……そう考えているうちに、空間の中で輝いている光が点滅し始めた。
な、なに?
「あかん、さっさと出ないと……」
「だね! さ、行こ!」
リンとラピスが顔を合わせて合図を送る。
何2人で納得してるの!?
「え? 何があったの?」
「この部屋が消滅するんだ! さっさと出ねぇとやべぇぞ!」
「えぇ!?」
しょ、消滅!?
「落ち着いて……出よう……瑠璃ちゃん……」
「あ、うん!」
キセノンの落ち着いた口調を聞いていると、こちらも自然と落ち着いた。
私たちは足早に、出口へと向かった。
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