170 / 424
第6章 さぁ、ファッションショータイムだ!
サキュバスの過去 その9 ~武器選び~
しおりを挟む
「すみません……」
「なんで謝るんだい?」
「いや、ウチの特技……使えまへんやろ?」
「そんなこと無いさ! 踊りが得意という事は、相手を魅了することが得意ってことだろ? つまりだな……踊りで相手を惑わすとか……そういうのに使えそうかなって考えたのさ!」
「あ、相手を魅了……ですか」
それって使えるんかいな? そんなことをしている暇があるなら、さっさと攻撃した方がええ気がするんやけど……。
「よし、ここが武器屋だ!」
「……ここが」
厳つい防具や剣が目印の店……一目で武器屋だとわかった。
ウチはアンはんと共に、店の中へと入った。
「らっしゃーい……あぁアンタか」
入店すると、店主の人間の女性が出迎えた。
口ぶりからすると、アンはんと顔馴染みのようやった。
「よっ! 今日新人が入所したもんでな、こいつの特技が行かせる武器が無いかと思って……」
「ほう……この辺で新人の探索者とは珍しいじゃないの」
「そうなんだ! 全く、みんな私たちの事を野蛮な奴らだの何だの……」
「そりゃ、アンタはそう言われても仕方が無いよ」
「私はそうだが、誠実な奴だっているぞ?」
「まぁ、そりゃ分かるけどさ……」
2人はそのまま世間話を始めてもうた。
ウチの武器選びに来たとちゃうんかいな! なんやねん、2人で楽しそうに……。
「おおっと、つい話が長くなってしまったね、そうそう、この子の武器を選んでくれよ」
「はいはい、んー、どれどれ……」
店主はんはウチの体を触り……体をまじまじとチェックしはった。
……なんか、ドキドキするわ。
「君はサキュバスかい?」
「は、はい!」
「ほぉ……随分いい肉体してるじゃない、何か運動でもやっていたのかい?」
「と、特には……」
店主はんはウチの腕や腰を触り感想を述べる……なんか、恥ずかしいわ。
「あぁ、その子、踊りが得意らしいぞ」
「踊りかぁ、まぁサキュバスならそうだろうね、男を魅了するのに踊りを使うって言うし……っと、ではなぜ探索者なんかに?」
「それは私も気になるな、サキュバスはあまり金に困るイメージが無いのだがね」
2人はウチが何故探索者をやりたいのか疑問に思っとるようやった。
まぁ……世間様から見たらそうやろなぁ、サキュバスとインキュバスは必ず固定の顧客が数人いるわけやし、金に困るなんてないやろなぁ。
どないしょう……「男が苦手やからです」なんて恥ずかしい理由、言えるわけない。
あかんなぁ……なんて言い訳しょうかなぁ……。
「なんで謝るんだい?」
「いや、ウチの特技……使えまへんやろ?」
「そんなこと無いさ! 踊りが得意という事は、相手を魅了することが得意ってことだろ? つまりだな……踊りで相手を惑わすとか……そういうのに使えそうかなって考えたのさ!」
「あ、相手を魅了……ですか」
それって使えるんかいな? そんなことをしている暇があるなら、さっさと攻撃した方がええ気がするんやけど……。
「よし、ここが武器屋だ!」
「……ここが」
厳つい防具や剣が目印の店……一目で武器屋だとわかった。
ウチはアンはんと共に、店の中へと入った。
「らっしゃーい……あぁアンタか」
入店すると、店主の人間の女性が出迎えた。
口ぶりからすると、アンはんと顔馴染みのようやった。
「よっ! 今日新人が入所したもんでな、こいつの特技が行かせる武器が無いかと思って……」
「ほう……この辺で新人の探索者とは珍しいじゃないの」
「そうなんだ! 全く、みんな私たちの事を野蛮な奴らだの何だの……」
「そりゃ、アンタはそう言われても仕方が無いよ」
「私はそうだが、誠実な奴だっているぞ?」
「まぁ、そりゃ分かるけどさ……」
2人はそのまま世間話を始めてもうた。
ウチの武器選びに来たとちゃうんかいな! なんやねん、2人で楽しそうに……。
「おおっと、つい話が長くなってしまったね、そうそう、この子の武器を選んでくれよ」
「はいはい、んー、どれどれ……」
店主はんはウチの体を触り……体をまじまじとチェックしはった。
……なんか、ドキドキするわ。
「君はサキュバスかい?」
「は、はい!」
「ほぉ……随分いい肉体してるじゃない、何か運動でもやっていたのかい?」
「と、特には……」
店主はんはウチの腕や腰を触り感想を述べる……なんか、恥ずかしいわ。
「あぁ、その子、踊りが得意らしいぞ」
「踊りかぁ、まぁサキュバスならそうだろうね、男を魅了するのに踊りを使うって言うし……っと、ではなぜ探索者なんかに?」
「それは私も気になるな、サキュバスはあまり金に困るイメージが無いのだがね」
2人はウチが何故探索者をやりたいのか疑問に思っとるようやった。
まぁ……世間様から見たらそうやろなぁ、サキュバスとインキュバスは必ず固定の顧客が数人いるわけやし、金に困るなんてないやろなぁ。
どないしょう……「男が苦手やからです」なんて恥ずかしい理由、言えるわけない。
あかんなぁ……なんて言い訳しょうかなぁ……。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
46
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる