夢の記憶【朗読台本集】

憑 桜兎 -Yoru Sakuto-

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人間がしたこと

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読み手…♂♀



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人災……それは、人によって引き起こされる【 災害 】。

天災……それは、自然的に起こる【 災害 】。



自然は、私達人間に心地よい環境を与えてくれていた。太陽の暖かさに匂い…雨の冷たさと透った空気。夜空の輝きに、風に乗る草木や街の匂い。

一つ…深く息を吸えば、思考が落ち着き心が落ち着き…穏やかになってゆく。


自然は何かを守るために…必要な動きをする。


陽も雨も風も…地上にある草木には必要不可欠。


地球が生命を持つことに、必要不可欠なものである…と、私は思うのです。条件が整ったからこその生命。保つにも当たり前になっている。


なのに…人間は……。

なぜ…。



人間は自然の為に…と、沢山の対処と対応を繰り返している。繰り返してきた。しかしそれらは、いつ…自然の為になったのだろうか。現状の数字を見て判断して、良い結果だとしても…統計的にはどうだ。何も…良い方向になど進んでいないのではないのだろうか?


自然の為…なんかではない。


何でもかんでも、保身のためでしかない。



天災…天災…と。


今の地球に、天災があるのだろうか…と、私は思う。



人間がしてきた、繰り返してきた、保身でしかなかった行動で創られていく環境に、適応するように…修正するように…修復するように、自然が頑張ってくれているのではないのだろうか。

今、起こる天災は…人災でしかない、と……思えて仕方ない。





天災は、生物にとって危険なものであることは、昔から変わらない。けれど…現代において、一番危険なのは…人間。



怖いのも、危険なのも…人間だ。






END
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