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十一話
添い寝作戦
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***
全員で地下に移動すると、まずは普通量の霧で眠れるか試してみようという事になった。ソルがベッドにごろんと寝転がり、グレイがいつもの濃さで霧を放つ。緩いジャージに包まれた体がゆっくりと霧に覆われ、やがてそれが換気扇に全て吸い上げられる頃、ソルの目がぱちりと開かれた。
「ダメだ…、ふぁ~あ…眠くはなるが、狼の野郎がソワソワしてて寝付けねえ」
その言葉を裏付けるように銀色の瞳はらんらんと光り、耳と尻尾もご健在だった。ソルは俺達の方を向くように寝返りを打ち、肘をついて見上げる姿勢になった後、
「ふぁーあ…」
もう一度大きな欠伸した。その欠伸につられて俺も欠伸が出た。一応、霧が残ってる間は息を止めていたが、室内ということもあって、微量に霧が滞留しているのだろう。俺にも少し催眠の効果が効いてきていた。
(このままだと俺が先に落ちるな…)
目を擦っていると、ソルが寝転がったまま横の布団を叩いてくる。
「ほれ、そこの眠そうな兄さん、オレの横が空いてるぜー」
「…馬鹿言うな。恋人と上司兼相手のセフレがいる前でベッドになんて入れるか」
「くくっ、そう聞くとなかなかキモイ相関図だなぁ」
ソルは他人事のように笑った。それから俺の両隣の男達を見る。
「でぇ?どうすんだよ。オレの不眠が改善されなきゃ体力気力が削られてもっと狼化しやすくなっちまうぜ?」
「馬鹿言わないデ!添い寝なんてダメに決まってるデショ!」
「別に取って食ったりしねえよ、ただの添い寝だぜ?」
「ダメったらダメ!こういうのは行為そのものより、それを許可したって事実の方が重くなってくるノ!二人の関係に傷をつけるような事は許可できないワ!」
「ケッ!じゃあ今日のオレはどうすりゃいいんだ。濃い霧使ってくれんのかよ?昼間の脱走の件もあるしやめた方がいいんじゃねえかねぇ」
「…っ、確かに連続で使えばリスクが上がってしまうし…やっても隔日になる…ケド」
グレイは言い淀んだ。添い寝は許可したくないけどソルと狼を寝かしつけられる方法が他にない。次また狼が脱走すれば首輪によって処分されてしまうし下手な事もできない。グレイが困りきった顔で俯くのを見て、俺は「なあ」と切り出した。
「昼間の狼ってどうやって脱出したんだと思う?地下の鍵はかけてあったし、扉も破壊されてなかった…狼の意識だけで脱出できるとは思えねえんだけど」
地下の鍵はここの面子しか持ってないし協力者がいたという線も薄い。
「…防犯カメラの映像を見てみるのはどうだ」
フィンが部屋の隅に置かれた機械を指さす。店の外にも設置されてる小型の機械、防犯カメラが地下の天井にも設置されていた。
「てめえにしては良い着眼点じゃねえの」
ソルが感心するように言って、パソコンの前に移動した。十秒もかからずに該当データを引っ張り出してくる。
「再生するぜ」
パソコン画面を四人で覗き込む。録画データが早送りで再生され、ちょうど昼前に俺とフィンが地下室を訪れた所まで来た。そこから十分、ニ十分と時を進めていくと、俺達が出発してから三十分程経過した頃にむくりとソルが起き上がってくる。頭の上には銀色の耳が生えており、ソルは画面を一時停止させてから「やっぱ記憶ねえな」と唸った。
「うっすら見てる感じもねえの?」
「ああ、これっぽっちもな。いつもはもうちっと意識が残ってんだけどよぉ」
「あたしの濃い霧で寝かされた影響でしょうネ。この時間じゃまだ霧を浴びてから半日程度。ソルはまだ深い催眠下にいて当然ヨ」
「なるほど…」
ソルが再び再生させると、狼はベッドの上で猫のように伸びをしてから両手足で床に着地した。そのまま四つん這いで歩こうとして…人型での歩行に違和感を覚えたのか、首を傾げた後すっくと立ち上がる。体に動きが染みついてるようでよたよたしつつも二足歩行をすぐに習得して、狼は迷わず地下室の扉へ向かっていく。
ドンドン!ガチャガチャ!
引っ掻いたり叩いたりするが、頑丈に作られた地下の扉はその程度では開かない。狼はまた首を傾げる。
ドンッ!!
一度強めに体当たりしたがびくともせず…狼はしょんぼりと尻尾を垂らしてベッドに戻った。そこで諦めるのかと思えば狼は部屋をくるくる回りだして、何かに気付いた様子でPCの前で足を止める。
ガサガサ
PC机を手当たり次第に引っ掻き回し始めた。
(部屋から出られない八つ当たりで机を荒らしてるのか…?)
「てんめええやめろおお!その機械高いんだぞ!ああ!コードを傷付けんな!!破損する!!ああああデータ飛んだらぶっ殺すぞぉッッ!!」
「ソル…これ過去の映像だから…」
画面の自分(※狼)を見て悶絶するソルに軽くつっこんでからパソコンに視線を戻せば
ぴたっ
ふと、画面内の狼の手が止まった。
「あ…!」
荒らしてるだけに思えた狼の手には地下室の鍵が握られていた。とっさに皆で顔を見合わせる。誰も何も言わず画面に視線を戻せば、狼は再び二足歩行で地下室の扉に近づき、もたつきながらも
ガチャン
鍵を開けてしまった。そして画面外に消えていく。
「ま、マジか…狼が自分で扉の鍵を開けたのかよ…」
「ありえないワ!“道具を使う"だなんて狼の知能でできっこないワヨ…」
衝撃映像に放心状態になってると、黙々と録画映像を巻き戻し狼の挙動を観察していたソルが「やっぱりな」と呟いた。
「やっぱり?」
「狼の野郎とオレは体を共有してる。だから互いの感覚が癒着してきてる気がするぜ」
「癒着…?」
「ああ、オレは狼の衝動を、野郎は人間の知性を、体を通して学び合ってるっつーか…内側の事だからうまく説明できねえけどよぉ」
「互いの感覚が癒着する…寄生型の幻獣に似た話を聞いたことがあるワ。お客さんの噂程度だけど…専門家に聞いたら、今のソルの状況も少しは紐解けるカモ」
「専門家か…」
パッと浮かんだのは情報屋の顔だった。
(後で聞いてみるか、他にも…聞きたい事あるし…)
「ってわけで、狼の野郎に少しでも素直に寝てもらう為にも、ライの添い寝は急務だと思うぜぇ?」
やはり話はそこに行きつくらしい。ソルはすでにベッドに戻っていて、欠伸交じりにこちらを見上げてくる。グレイもさっきまでのように止めてくる様子はない。俺の言葉・判断を待っているらしい。
「…」
俺としては横で寝るだけなら構わなかった。ソルとグレイの助けになるのなら一週間ぐらいここで寝ても…いや、ソルが寝たら寝室に戻りたいが、気にはならないと思った。問題はそれでフィンと気まずくならないかだ。チラリと横を見れば、オレンジの瞳がこちらを向いていた。真剣な眼差しにドキリとすると
「ライはどうしたいと考えている?」
「え、」
「私は…、駄犬にルールを守る気があって、ライが希望するのであれば、……奴との添い寝を許そうと思っている」
「フィン…」
「私達の前でおかしな事をすれば首が締まるのは奴自身だ。そこまで駄犬は愚かではあるまい」
本当にその通りだ。流石にソルも二人がいる前では手を出してこないだろう。冷静かつ合理的な台詞に俺は驚いた。
(やっぱりフィン…)
「ライ?」
「……いや、うん、俺も同じ意見だったし、試してみよう」
フィンの心配するような声に、俺はなるべく明るい声で答えて、ソルのベッドに乗り上げた。
全員で地下に移動すると、まずは普通量の霧で眠れるか試してみようという事になった。ソルがベッドにごろんと寝転がり、グレイがいつもの濃さで霧を放つ。緩いジャージに包まれた体がゆっくりと霧に覆われ、やがてそれが換気扇に全て吸い上げられる頃、ソルの目がぱちりと開かれた。
「ダメだ…、ふぁ~あ…眠くはなるが、狼の野郎がソワソワしてて寝付けねえ」
その言葉を裏付けるように銀色の瞳はらんらんと光り、耳と尻尾もご健在だった。ソルは俺達の方を向くように寝返りを打ち、肘をついて見上げる姿勢になった後、
「ふぁーあ…」
もう一度大きな欠伸した。その欠伸につられて俺も欠伸が出た。一応、霧が残ってる間は息を止めていたが、室内ということもあって、微量に霧が滞留しているのだろう。俺にも少し催眠の効果が効いてきていた。
(このままだと俺が先に落ちるな…)
目を擦っていると、ソルが寝転がったまま横の布団を叩いてくる。
「ほれ、そこの眠そうな兄さん、オレの横が空いてるぜー」
「…馬鹿言うな。恋人と上司兼相手のセフレがいる前でベッドになんて入れるか」
「くくっ、そう聞くとなかなかキモイ相関図だなぁ」
ソルは他人事のように笑った。それから俺の両隣の男達を見る。
「でぇ?どうすんだよ。オレの不眠が改善されなきゃ体力気力が削られてもっと狼化しやすくなっちまうぜ?」
「馬鹿言わないデ!添い寝なんてダメに決まってるデショ!」
「別に取って食ったりしねえよ、ただの添い寝だぜ?」
「ダメったらダメ!こういうのは行為そのものより、それを許可したって事実の方が重くなってくるノ!二人の関係に傷をつけるような事は許可できないワ!」
「ケッ!じゃあ今日のオレはどうすりゃいいんだ。濃い霧使ってくれんのかよ?昼間の脱走の件もあるしやめた方がいいんじゃねえかねぇ」
「…っ、確かに連続で使えばリスクが上がってしまうし…やっても隔日になる…ケド」
グレイは言い淀んだ。添い寝は許可したくないけどソルと狼を寝かしつけられる方法が他にない。次また狼が脱走すれば首輪によって処分されてしまうし下手な事もできない。グレイが困りきった顔で俯くのを見て、俺は「なあ」と切り出した。
「昼間の狼ってどうやって脱出したんだと思う?地下の鍵はかけてあったし、扉も破壊されてなかった…狼の意識だけで脱出できるとは思えねえんだけど」
地下の鍵はここの面子しか持ってないし協力者がいたという線も薄い。
「…防犯カメラの映像を見てみるのはどうだ」
フィンが部屋の隅に置かれた機械を指さす。店の外にも設置されてる小型の機械、防犯カメラが地下の天井にも設置されていた。
「てめえにしては良い着眼点じゃねえの」
ソルが感心するように言って、パソコンの前に移動した。十秒もかからずに該当データを引っ張り出してくる。
「再生するぜ」
パソコン画面を四人で覗き込む。録画データが早送りで再生され、ちょうど昼前に俺とフィンが地下室を訪れた所まで来た。そこから十分、ニ十分と時を進めていくと、俺達が出発してから三十分程経過した頃にむくりとソルが起き上がってくる。頭の上には銀色の耳が生えており、ソルは画面を一時停止させてから「やっぱ記憶ねえな」と唸った。
「うっすら見てる感じもねえの?」
「ああ、これっぽっちもな。いつもはもうちっと意識が残ってんだけどよぉ」
「あたしの濃い霧で寝かされた影響でしょうネ。この時間じゃまだ霧を浴びてから半日程度。ソルはまだ深い催眠下にいて当然ヨ」
「なるほど…」
ソルが再び再生させると、狼はベッドの上で猫のように伸びをしてから両手足で床に着地した。そのまま四つん這いで歩こうとして…人型での歩行に違和感を覚えたのか、首を傾げた後すっくと立ち上がる。体に動きが染みついてるようでよたよたしつつも二足歩行をすぐに習得して、狼は迷わず地下室の扉へ向かっていく。
ドンドン!ガチャガチャ!
引っ掻いたり叩いたりするが、頑丈に作られた地下の扉はその程度では開かない。狼はまた首を傾げる。
ドンッ!!
一度強めに体当たりしたがびくともせず…狼はしょんぼりと尻尾を垂らしてベッドに戻った。そこで諦めるのかと思えば狼は部屋をくるくる回りだして、何かに気付いた様子でPCの前で足を止める。
ガサガサ
PC机を手当たり次第に引っ掻き回し始めた。
(部屋から出られない八つ当たりで机を荒らしてるのか…?)
「てんめええやめろおお!その機械高いんだぞ!ああ!コードを傷付けんな!!破損する!!ああああデータ飛んだらぶっ殺すぞぉッッ!!」
「ソル…これ過去の映像だから…」
画面の自分(※狼)を見て悶絶するソルに軽くつっこんでからパソコンに視線を戻せば
ぴたっ
ふと、画面内の狼の手が止まった。
「あ…!」
荒らしてるだけに思えた狼の手には地下室の鍵が握られていた。とっさに皆で顔を見合わせる。誰も何も言わず画面に視線を戻せば、狼は再び二足歩行で地下室の扉に近づき、もたつきながらも
ガチャン
鍵を開けてしまった。そして画面外に消えていく。
「ま、マジか…狼が自分で扉の鍵を開けたのかよ…」
「ありえないワ!“道具を使う"だなんて狼の知能でできっこないワヨ…」
衝撃映像に放心状態になってると、黙々と録画映像を巻き戻し狼の挙動を観察していたソルが「やっぱりな」と呟いた。
「やっぱり?」
「狼の野郎とオレは体を共有してる。だから互いの感覚が癒着してきてる気がするぜ」
「癒着…?」
「ああ、オレは狼の衝動を、野郎は人間の知性を、体を通して学び合ってるっつーか…内側の事だからうまく説明できねえけどよぉ」
「互いの感覚が癒着する…寄生型の幻獣に似た話を聞いたことがあるワ。お客さんの噂程度だけど…専門家に聞いたら、今のソルの状況も少しは紐解けるカモ」
「専門家か…」
パッと浮かんだのは情報屋の顔だった。
(後で聞いてみるか、他にも…聞きたい事あるし…)
「ってわけで、狼の野郎に少しでも素直に寝てもらう為にも、ライの添い寝は急務だと思うぜぇ?」
やはり話はそこに行きつくらしい。ソルはすでにベッドに戻っていて、欠伸交じりにこちらを見上げてくる。グレイもさっきまでのように止めてくる様子はない。俺の言葉・判断を待っているらしい。
「…」
俺としては横で寝るだけなら構わなかった。ソルとグレイの助けになるのなら一週間ぐらいここで寝ても…いや、ソルが寝たら寝室に戻りたいが、気にはならないと思った。問題はそれでフィンと気まずくならないかだ。チラリと横を見れば、オレンジの瞳がこちらを向いていた。真剣な眼差しにドキリとすると
「ライはどうしたいと考えている?」
「え、」
「私は…、駄犬にルールを守る気があって、ライが希望するのであれば、……奴との添い寝を許そうと思っている」
「フィン…」
「私達の前でおかしな事をすれば首が締まるのは奴自身だ。そこまで駄犬は愚かではあるまい」
本当にその通りだ。流石にソルも二人がいる前では手を出してこないだろう。冷静かつ合理的な台詞に俺は驚いた。
(やっぱりフィン…)
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「……いや、うん、俺も同じ意見だったし、試してみよう」
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