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十一話
心配する幼馴染
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「ライ、今まで何してたんだよ。スマホ失くしたにしても…半年以上音信不通になるっておかしいだろ。そもそも昨日の男らはなんなんだ?あんなえげつないイケメン揃えてロマンス詐欺でもする気か?」
「ロマンス詐欺って…んなわけねえから…」
セツに幻獣の話をするわけにもいかないし、とりあえず幻獣要素は伏せて、前職を辞めた所からグレイに拾われる所までを話した。
「厄介な後輩に目をつけられて、辞職に追いやられて、家を追い出されて、夜の店に拾われて、そして…あのイケメンズと暮らすことになったと」
「…うん」
「…え、お前がロマンス詐欺を受けてるってコト…?」
「ちげえわ」
話を聞いてなかったのかと冷静に突っ込むと「聞いた結果の感想だっつの」と腕を組みながらいわれた。
「“失恋につけこまれて変な男に引っ掛かる"ってレベルじゃねえよ!お前大丈夫か?!宗教入れられたり高そうな壺買わされたり怪しい仕事させられてねえか??」
「全部大丈夫だ」
「即答されると逆に怖えよ!」
二か月前に同じ質問をされたら俺も不安になってたかもしれないが今は心の底からグレイ達を信頼しているし迷うことはなかった。だが、セツはいまいち信じられないのか、顔をしかめたまま「絶対あの男達は胡散臭い!」と唸ってる。
「俺の見立てじゃ、あのイケメン共はタラシと猫かぶりとヤリチンだ」
フィン=タラシ、ユウキ=猫かぶり、ソル=ヤリチン
(…あってるかもしれない…)
「ライ、悪いことは言わないからあの男達は止めとけ。お前には難易度が高すぎる…というか、どれ選んでも絶対泣かされるぞ」
ガチの心配顔で諭されるが、すでに付き合ってしまっている為なんとも返しにくかった。俺が気まずそうにしてるのを見て「まさか」とセツが目を見開いた。
「お前!まさか!すでに奴らの手に!!?」
「…敵の手に落ちたのかみたいなテンションで言うな。やべえ感じに見えるだけで根は良い奴らだから(※下半身緩いけど)」
「(疑いの目)」
「ほんとだってば。…で、金髪の男、フィンって言うんだけど…その人と今は付き合ってる」
「なんっ…これまた一番胡散臭そうな男を選びやがって…っ」
言いながらがばっと頭を抱えてしまう。カミングアウトをした時並みの動揺っぷりだろう。
(まあ…セツが戸惑うのも当然だよな…)
突然姿を消した幼馴染が、えげつない面した外人イケメンを連れてきて「一緒に仕事してる同居人かつ恋人です」なんて紹介してきたら、普通何かしら疑って入るだろう。セツは頭を抱えていた手を額に置きかえ、はぁ…と深いため息を吐く。
「てか真人さんと別れてんのが何より驚いたわ…。真人さんあんなにお前にベタ惚れだったのに、一体どうしちまったんだ」
「…」
「いや…悪い、終わった恋愛に口出すのは野暮だよな」
真人との関係は基本誰にも話してないが、唯一セツだけは開示していたし、会わせてもいた。ノーマルのセツにとって男の恋人というのはかなり複雑そうだったが、真人の俺への態度を見て思う所があったのか…その日の帰り道では「コイツ、面倒臭い奴ですけどよろしくお願いします」と幼馴染らしい暖かい言葉を送ってくれた。
(懐かしいな…)
後輩のやり口(インキュバスの魅了)を話すわけにもいかないし軽いすれ違いからの自然消滅…と誤魔化すしかないのだが、変に嘘をつきたくなかったから俺もそれ以上は頷くだけに留めた。
「そうか、なんというか…辛かったな」
セツが気遣うように肩を叩いてくる。
ぽんぽん…
俺達は普段あまりスキンシップをしない。避けているというより元々女好きのセツは男に触りたがらないし、俺も俺で妙な感じになるから、お互いに暗黙の了解でそうしているのだが、この時ばかりはセツの大きな手が優しく肩を叩いてきて特別な感じがした。何も言わず、二人で公園を眺めながら感傷に浸ってると、
「お客様、大変お待たせしました」
女性がお盆を二つもって現れる。そこには頼んでいたお団子の他にも、おにぎりやお新香などの小皿ものっていて「あれ」とセツと一緒に首を傾げた。
「おにぎりは母からです。きっとお昼食べれてないからって…もしよければこちらも召し上がってください」
「マジですか!腹減ってたんで嬉しいです!」
「ありがとうございます、いただきます」
互いに礼を言うと「ごゆっくりどうぞ」と女性が笑顔で去っていく。その背中を見送った後、セツは手元のお盆に視線を落とし苦笑を浮かべた。
「こりゃ…すげえうまそうだけど、炭水化物祭りでトレーニーなら発狂しちまうな」
「セツは今も筋トレしてんの?」
「そりゃしてる。いっそ筋トレが仕事だ」
「うわぁ…」
今のセツはフィット感のある半袖シャツに白パンツを着てるので脱がなくても体形がわかる。消防士らしく全体的に筋肉質な体をしていて(特に上半身は分厚い)、背が高いからそこまでマッチョ感はないが、筋トレしてる男なら一度は憧れる立派な体をしていた。ちなみに胸元は少し開けられ、そこにサングラスがかけられている。
(チャラいけど…すげえ似合ってるから腹立つ…)
どうでもいいが、サングラスの先が胸筋の厚みで着地できてないのを見て「自分も胸筋鍛えよう…」と心に決めたのだった。
「ライはちょっと痩せたか?」
俺と同じように互いの体を確認していたセツが腹辺りを指さしてくる。
「ああ、仕事辞めた時に結構こけちまって…今は戻してる所」
「お前…元々痩せ方なんだから食わねえと骨になっちまうぞ。肉を食え、肉を」
「食ってる。お前の周りのマッチョと比べるな」
「あー悪い悪い。俺の周りマッチョ率高えもんな…って!おいやめろ、せっかくの休日にむさ苦しい男(※同僚)を思い出させるな!」
「はは、酷い言い草だな」
「お互い暑苦しいと思ってるからいいんだよ!」
セツの男への拒絶っぷりに笑いながらついでにと近況報告をしあう。
「へえ、セツは先月こっちに来たばかりなのか」
「ああ、元々人が足りてねえのは聞いてたからな。試しに異動願いを出してみたら速攻通って驚いたぜ」
「え、異動願い?お前が希望をだしたのか?」
セツは中学で地元に戻って以来一度も外に出てない。てっきり地元に永久就職を決め込むと思ってたが、一体どんな心境の変化だろう…と驚く俺に、セツはお茶をすすりながらとんでもない事を言い放った。
「何他人事みたいな面してんだ。俺はお前のためにこっち来たんだぞ」
「?!」
「昨日も言ったろ。警察に届けかけてたって。あれはマジの話だ。音信不通になってすぐにお前の職場と部屋の管理人に連絡したが“知らない”の一点張り。時間をあけて連絡したら今度は繋がりもしねえ。一度連休を使ってこっちに探しに来たが…まあ手掛かりも無しに見つけられるわけもなく、長期休暇なんて優雅なもんをとれる仕事でもねえから、泣く泣くその時は地元に帰ったわけだ」
「そんなに…探してくれてたのか…」
「そりゃたった一人の幼馴染だし、お前を探そうとする物好きも俺ぐらいだろうからな…。だがやっぱ遠隔じゃどうしようもなくてな。万策尽きた俺は、仕方ねえから役立たずの警察さんに届けようとしたわけだが………まさかのそのタイミングで見つけちまったんだ」
「見つけた?」
セツがスマホの画面を見せてきた。
「!!!」
そこには、やはりというべきか、狐ヶ崎の秘伝羽織で幼くなった俺が映っていた。まさかお前もコレを…とギョッとするのと同時にどんだけ拡散されてるんだと不安になる。
「ロマンス詐欺って…んなわけねえから…」
セツに幻獣の話をするわけにもいかないし、とりあえず幻獣要素は伏せて、前職を辞めた所からグレイに拾われる所までを話した。
「厄介な後輩に目をつけられて、辞職に追いやられて、家を追い出されて、夜の店に拾われて、そして…あのイケメンズと暮らすことになったと」
「…うん」
「…え、お前がロマンス詐欺を受けてるってコト…?」
「ちげえわ」
話を聞いてなかったのかと冷静に突っ込むと「聞いた結果の感想だっつの」と腕を組みながらいわれた。
「“失恋につけこまれて変な男に引っ掛かる"ってレベルじゃねえよ!お前大丈夫か?!宗教入れられたり高そうな壺買わされたり怪しい仕事させられてねえか??」
「全部大丈夫だ」
「即答されると逆に怖えよ!」
二か月前に同じ質問をされたら俺も不安になってたかもしれないが今は心の底からグレイ達を信頼しているし迷うことはなかった。だが、セツはいまいち信じられないのか、顔をしかめたまま「絶対あの男達は胡散臭い!」と唸ってる。
「俺の見立てじゃ、あのイケメン共はタラシと猫かぶりとヤリチンだ」
フィン=タラシ、ユウキ=猫かぶり、ソル=ヤリチン
(…あってるかもしれない…)
「ライ、悪いことは言わないからあの男達は止めとけ。お前には難易度が高すぎる…というか、どれ選んでも絶対泣かされるぞ」
ガチの心配顔で諭されるが、すでに付き合ってしまっている為なんとも返しにくかった。俺が気まずそうにしてるのを見て「まさか」とセツが目を見開いた。
「お前!まさか!すでに奴らの手に!!?」
「…敵の手に落ちたのかみたいなテンションで言うな。やべえ感じに見えるだけで根は良い奴らだから(※下半身緩いけど)」
「(疑いの目)」
「ほんとだってば。…で、金髪の男、フィンって言うんだけど…その人と今は付き合ってる」
「なんっ…これまた一番胡散臭そうな男を選びやがって…っ」
言いながらがばっと頭を抱えてしまう。カミングアウトをした時並みの動揺っぷりだろう。
(まあ…セツが戸惑うのも当然だよな…)
突然姿を消した幼馴染が、えげつない面した外人イケメンを連れてきて「一緒に仕事してる同居人かつ恋人です」なんて紹介してきたら、普通何かしら疑って入るだろう。セツは頭を抱えていた手を額に置きかえ、はぁ…と深いため息を吐く。
「てか真人さんと別れてんのが何より驚いたわ…。真人さんあんなにお前にベタ惚れだったのに、一体どうしちまったんだ」
「…」
「いや…悪い、終わった恋愛に口出すのは野暮だよな」
真人との関係は基本誰にも話してないが、唯一セツだけは開示していたし、会わせてもいた。ノーマルのセツにとって男の恋人というのはかなり複雑そうだったが、真人の俺への態度を見て思う所があったのか…その日の帰り道では「コイツ、面倒臭い奴ですけどよろしくお願いします」と幼馴染らしい暖かい言葉を送ってくれた。
(懐かしいな…)
後輩のやり口(インキュバスの魅了)を話すわけにもいかないし軽いすれ違いからの自然消滅…と誤魔化すしかないのだが、変に嘘をつきたくなかったから俺もそれ以上は頷くだけに留めた。
「そうか、なんというか…辛かったな」
セツが気遣うように肩を叩いてくる。
ぽんぽん…
俺達は普段あまりスキンシップをしない。避けているというより元々女好きのセツは男に触りたがらないし、俺も俺で妙な感じになるから、お互いに暗黙の了解でそうしているのだが、この時ばかりはセツの大きな手が優しく肩を叩いてきて特別な感じがした。何も言わず、二人で公園を眺めながら感傷に浸ってると、
「お客様、大変お待たせしました」
女性がお盆を二つもって現れる。そこには頼んでいたお団子の他にも、おにぎりやお新香などの小皿ものっていて「あれ」とセツと一緒に首を傾げた。
「おにぎりは母からです。きっとお昼食べれてないからって…もしよければこちらも召し上がってください」
「マジですか!腹減ってたんで嬉しいです!」
「ありがとうございます、いただきます」
互いに礼を言うと「ごゆっくりどうぞ」と女性が笑顔で去っていく。その背中を見送った後、セツは手元のお盆に視線を落とし苦笑を浮かべた。
「こりゃ…すげえうまそうだけど、炭水化物祭りでトレーニーなら発狂しちまうな」
「セツは今も筋トレしてんの?」
「そりゃしてる。いっそ筋トレが仕事だ」
「うわぁ…」
今のセツはフィット感のある半袖シャツに白パンツを着てるので脱がなくても体形がわかる。消防士らしく全体的に筋肉質な体をしていて(特に上半身は分厚い)、背が高いからそこまでマッチョ感はないが、筋トレしてる男なら一度は憧れる立派な体をしていた。ちなみに胸元は少し開けられ、そこにサングラスがかけられている。
(チャラいけど…すげえ似合ってるから腹立つ…)
どうでもいいが、サングラスの先が胸筋の厚みで着地できてないのを見て「自分も胸筋鍛えよう…」と心に決めたのだった。
「ライはちょっと痩せたか?」
俺と同じように互いの体を確認していたセツが腹辺りを指さしてくる。
「ああ、仕事辞めた時に結構こけちまって…今は戻してる所」
「お前…元々痩せ方なんだから食わねえと骨になっちまうぞ。肉を食え、肉を」
「食ってる。お前の周りのマッチョと比べるな」
「あー悪い悪い。俺の周りマッチョ率高えもんな…って!おいやめろ、せっかくの休日にむさ苦しい男(※同僚)を思い出させるな!」
「はは、酷い言い草だな」
「お互い暑苦しいと思ってるからいいんだよ!」
セツの男への拒絶っぷりに笑いながらついでにと近況報告をしあう。
「へえ、セツは先月こっちに来たばかりなのか」
「ああ、元々人が足りてねえのは聞いてたからな。試しに異動願いを出してみたら速攻通って驚いたぜ」
「え、異動願い?お前が希望をだしたのか?」
セツは中学で地元に戻って以来一度も外に出てない。てっきり地元に永久就職を決め込むと思ってたが、一体どんな心境の変化だろう…と驚く俺に、セツはお茶をすすりながらとんでもない事を言い放った。
「何他人事みたいな面してんだ。俺はお前のためにこっち来たんだぞ」
「?!」
「昨日も言ったろ。警察に届けかけてたって。あれはマジの話だ。音信不通になってすぐにお前の職場と部屋の管理人に連絡したが“知らない”の一点張り。時間をあけて連絡したら今度は繋がりもしねえ。一度連休を使ってこっちに探しに来たが…まあ手掛かりも無しに見つけられるわけもなく、長期休暇なんて優雅なもんをとれる仕事でもねえから、泣く泣くその時は地元に帰ったわけだ」
「そんなに…探してくれてたのか…」
「そりゃたった一人の幼馴染だし、お前を探そうとする物好きも俺ぐらいだろうからな…。だがやっぱ遠隔じゃどうしようもなくてな。万策尽きた俺は、仕方ねえから役立たずの警察さんに届けようとしたわけだが………まさかのそのタイミングで見つけちまったんだ」
「見つけた?」
セツがスマホの画面を見せてきた。
「!!!」
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