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3章 共同作戦
連行される親子
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「え!?きゃぁぁぁぁ!!」
飛ばした魔力が突き刺さり、ディアナ様が雪像と化しました。そして放たれた闇のオーラは収まり、青空が戻ってきます。
あ、やってしまった。そう思いました。緊急時とはいえ、衆目の前でこの力を使ってしまいました。
「おい!ディアナに何をしたんだ!この小娘ごときが!」
騎士に取り押さえられているテレネシア公爵が吠えます。恐る恐る魔法を解除すると、ディアナ様は何が何だか分からない様子です。
「な…何が…起こって…」
「闇魔道具の使用は証明された!連行しろ!」
王太子殿下の一言で隠れていた警備の方がディアナ様を捕まえます。
「何をするの!!私は公爵令嬢ですのよ!!」
引きずられ、ディアナ様は為す術なく連行されました。
「次だ、テレネシア公爵。貴方は数多くの不正を行った。証拠もある。」
「な、何のことやら。」
周りの人達はザワついていますが、続いてテレネシア公爵の告発が始まります。
そして、ここまで来ても公爵はとぼけるようです。まぁ、あれだけ厳重な証拠隠滅をしていたのですから自信があるのかもしれませんね。
「これを見ても同じ事が言えるか?」
殿下が出したのは1枚の書類。
隣国にて偽名で行われた不正取引の証拠です。商人たちが証言しました。もちろん、裏取りもすんでいます。僅かな手がかりを1つ1つ集め、推察し、隣国まで不正が及んでいるのが発覚したのです。
公爵の顔がみるみるうちに青ざめていきます。
「なん、だと……」
「申し開きはあるか?」
「う、嘘だ!誰かが私を陥れようと!」
「ほう、私とエメリック公爵の共同捜査を疑うのか?」
「え、あ………」
「連れて行け。」
衛兵の方が公爵を連れて行きます。公爵は諦めたのか無抵抗でした。ズルズルと引きずられ、パーティーの会場から遠ざけられます。
公爵はその時に一言、ポツリと呟きました。
「何故……王妃の事もあと少しだったのに……」
”王妃”とは間違いなくリリアーナ王妃のことでしょう。呟きを聞いた人々がざわめきます。それは王太子殿下も同じです。
「待て、リリアーナ様がどうした?」
「…………」
公爵が答えることはありませんでした。
モヤモヤとした不安が収まることは無く、テレネシア公爵が会場を引きずられて行くのを見届けました。
飛ばした魔力が突き刺さり、ディアナ様が雪像と化しました。そして放たれた闇のオーラは収まり、青空が戻ってきます。
あ、やってしまった。そう思いました。緊急時とはいえ、衆目の前でこの力を使ってしまいました。
「おい!ディアナに何をしたんだ!この小娘ごときが!」
騎士に取り押さえられているテレネシア公爵が吠えます。恐る恐る魔法を解除すると、ディアナ様は何が何だか分からない様子です。
「な…何が…起こって…」
「闇魔道具の使用は証明された!連行しろ!」
王太子殿下の一言で隠れていた警備の方がディアナ様を捕まえます。
「何をするの!!私は公爵令嬢ですのよ!!」
引きずられ、ディアナ様は為す術なく連行されました。
「次だ、テレネシア公爵。貴方は数多くの不正を行った。証拠もある。」
「な、何のことやら。」
周りの人達はザワついていますが、続いてテレネシア公爵の告発が始まります。
そして、ここまで来ても公爵はとぼけるようです。まぁ、あれだけ厳重な証拠隠滅をしていたのですから自信があるのかもしれませんね。
「これを見ても同じ事が言えるか?」
殿下が出したのは1枚の書類。
隣国にて偽名で行われた不正取引の証拠です。商人たちが証言しました。もちろん、裏取りもすんでいます。僅かな手がかりを1つ1つ集め、推察し、隣国まで不正が及んでいるのが発覚したのです。
公爵の顔がみるみるうちに青ざめていきます。
「なん、だと……」
「申し開きはあるか?」
「う、嘘だ!誰かが私を陥れようと!」
「ほう、私とエメリック公爵の共同捜査を疑うのか?」
「え、あ………」
「連れて行け。」
衛兵の方が公爵を連れて行きます。公爵は諦めたのか無抵抗でした。ズルズルと引きずられ、パーティーの会場から遠ざけられます。
公爵はその時に一言、ポツリと呟きました。
「何故……王妃の事もあと少しだったのに……」
”王妃”とは間違いなくリリアーナ王妃のことでしょう。呟きを聞いた人々がざわめきます。それは王太子殿下も同じです。
「待て、リリアーナ様がどうした?」
「…………」
公爵が答えることはありませんでした。
モヤモヤとした不安が収まることは無く、テレネシア公爵が会場を引きずられて行くのを見届けました。
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