電車で苦くて甘いヒミツの関係

水瀬かずか

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電車で苦くて甘いヒミツの関係

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 後ろから伸びてきた腕が私の腰に回されて、いつもの温もりに包まれる。
 もう片方の腕は私の胸元に回されて、コートの下のふくらみをやわやわと揉みしだく。撫でるように優しく、柔らかさを楽しむような動きの合間に、彼の親指が先端をかすめて。布越しの鈍い感触がじれったく刺激してくる。かすかにかすめて行く快感のもどかしさが、求める気持ちに過剰に反応して身体を熱くする。

 後ろの彼に容易く身を預けるようになったのはいつ頃からだっただろう。後ろから私を抱きしめるようにして触れてくる彼の身体にもたれかかり、彼の手の動きに耐えるべく、期待しながら覚悟を決める。私を抱きしめるように腰に回された手は腰をなぞり、腹部をなぞるようにカットソーの下に潜り込み、キャミソール越しに身体のラインをなで上げて行く。
 彼が腕をつっこんだためにめくれ上がったカットソーのせいで、少しお腹がすーすーする。
 人に見られてしまいそうで恥ずかしい。でも、服の中に入ってきている彼の手を止めることが出来ない。その手が、ブラジャーの上部をずり下ろし、胸の先端に刺激を与えてくれると分かっているから。

 ダメなのに、止めなきゃいけないのに。

 快感を期待して止められないいやらしい自分が暴かれていくような羞恥。もし誰かがちょっとのぞき込んだらばれてしまうこのぎりぎりの状況で耐える興奮。
 うつむいた私の目に飛び込んでくるのは、服越しに胸を揉みし抱く彼の手と、服の中でブラジャーを引き下ろす彼の手の動き。

 ぷくんと、ブラジャーから飛び出した乳首がカットソー越しに存在を主張する。
 服の上から胸を揉んでいた彼の手が、おもむろに動いて、主張する先端をゆるゆるとこすった。

「……っ」

 布越しだけれど、直接触れられるのと変わらない快感が走り思わず声が漏れそうになる。布越しだと、直接触られるより滑りが良いせいで、ものすごく感じてしまう。

「……ぁっ」

 服の下の彼の手がもう片方の先端をつまんだ。片方をこすられる快感をこらえるのに必死になっていた私は、突然来た強い刺激に、思わず声を上げそうになる。
 小さなつぶやきをとっさに飲み込み、全身に力を入れて、何とか耐えるけれど、両方の胸の先端へ同時に与えられる快感は、気持ちがよすぎて何でもない振りしてこらえるのが辛い。

 きもちいい……っ

 触られているのは胸の先端なのに、下半身が疼いて耐えられない。
 息が荒くならないように気をつけながら、彼の胸に身体を預け、身体全身に力を込めながら快感に耐えるのは甘い甘い拷問のようだった。
 耳元で彼の吐息が漏れた。

「舐めたい」

 囁かれてびくんと震える。

「ここ、唇で挟んで、舐めて、吸って、悶える君を見たい」

 服の下の手に先端をつまみ上げられて、まるで舐めるように先端をこすり上げられ、そして吸うようにきゅっと引っ張られて……。

 やぁぁ……気持ちいいよぉ……。

 気持ちよさに震えながら目を閉じた私は、課長が私のおっぱいに口を付けて私の様子を眺めながら乳首を下でいたぶっている姿を瞬時に思い浮かべてしまっていた。

 課長ぉ……。

 課長だけど彼でもある、そんな妄想に、私の身体は興奮する。

「……想像、した、ね?」

 笑いを含んだ声に、私ははっとして小さく首を横に振る。何で彼にはばれてしまうんだろう。エッチな自分をすぐに見抜かれてしまう。

「嘘つき」

 笑った彼の手がすぐさま動いて、既に濡れていた秘所へと指を滑らせる。

「君は嘘つきだから、嘘をつけない下のお口で答えてもらおうか?」

 スカートをめくり上げ、指がショーツの上をなぞっている。布越しにぬるりと撫でられた快感に身体をこわばらせて耐える。
 胸の先端をいじられただけで、ショーツを軽く撫でるだけでも分かってしまうぐらい濡れている。
 いつもの事だけど、それを知られる瞬間は、未だに恥ずかしい。
 でも、ぬるぬると触られている内にそんな羞恥心はすぐに忘れて、こすられる気持ちよさと取って代わる。
 指は濡れた布を避けるようにして内側へと簡単に進入する。
 その刺激に息を飲む。
 聞こえるわけがないのに、くちゅんと、音が聞こえたような気がした。
 直接彼の指が、私の秘された場所を暴いていく。

 あ、そこ……っ

 入り口を撫でるように動かされる指先の感触に、腰を落としてなすりつけたい衝動に耐える。つぷんと入り込んできた彼の骨張って大きい指は、欲しかった圧迫感を与えてくれて、はふっと満足の溜息をつく。中に入る快感は、あまりじらされてなかったり大きい波が来てなかったりしたときは、変な満足感のような気持ちよさがある。うっとりとゆだねるように、中をゆったりと混ぜる快感に身をまかせる。
 そうして力を抜いた瞬間だった。胸元を触れていた指先が、乳首をきゅっとつまんだ。

「……!」

 それは足の指先から頭まで突き抜けるような刺激となって身体をこわばらせる。電車の中じゃなかったら、絶対に叫んでいた。そのままくりくりとこねられて彼の指を銜え込んだ下半身がキュウキュウと反応する。乳首を刺激される度に締まる膣の反応に、入っている指の形が分かるぐらい締め付けて、その圧迫感が中の気持ちよさを増す。

「気持ちいい?」

 たずねられて、耳をくすぐられる刺激と、恥ずかしさとで、更に中は締まる。
 うつむいたまま耐える私に、

「やっぱり、こっちの口は素直だね」

 と、楽しげに囁かれて。
 反応しすぎてしまう自分の身体が恥ずかしすぎて、それを指摘して羞恥をわざと煽ってくる彼が憎らしい。でも、それが余計に私の身体を敏感にさせる。
 胸元の手にくりくりと先端をいじられて、埋められた指はきつく締め付けている膣内をゆるゆるとかき混ぜて。
 おかしくなりそうっ
 このまま中を大きく突き上げられたい。腰を落としてゆらして「もっと」ってねだりたい。
 でも、それは出来ないこの状態で耐えるしかないのはやはり拷問のようだった。

「ここも、舐めてみたいな。ひくついてるここを舐めて、蜜をすすって、舌ねじ込んで」

 ぐりぐりと気持ちの良い一点を押されて、身体がぶるっと震える。

 そこ、いいっ

「それからここもたっぷり舐めて潰してあげないとね」

 中に入っている指とは違う指が濡れたクリトリスをゆるゆると優しくこすった後、きゅっと潰すように動く。
 ヒッと息を吸って、そのまま飲み込む。
 足の間に差し込まれた指先が言葉の通り舌の代わりとなって動く度に、私の身体はキュウキュウと彼の指を締め付けて、それが欲しいと訴える。

 きもちいい……っ

 快感に飲まれながら、彼の言葉に促されるように私はまた彼に舐められる想像していた。
 立った状態で触られているせいもあるだろう。あろう事か、私は課長がひざまずいて、立っている私の秘所に口を付けているのを想像してしまったのだ。

 そんなの、ダメ、恥ずかしすぎる。無理、出来ない。

 でも、一度浮かんでしまった妄想を振り切ろうとするが、一度思い浮かべたその妄想が頭から離れない。ひざまずいた課長に奉仕されるのを耐えるという羞恥と背徳感がゾクゾクと快感を煽る。そんな想像をしてしまった罪悪感も同時に込み上げて、ひどく私を興奮させた。

 課長、そんなとこ、舐めちゃ、ダメです……。でも、気持ちいい…。

 想像に興奮が増しているときだった。

「やっぱり、こっちが正直だ。……想像、したね?」

 ゆるゆると中で指を動かして、締め付けている膣内を自覚させる。
 その指摘に頭が沸騰しそうな羞恥心となって、かっと耳まで赤くなる。
 恥ずかしさに耐えきれず首を横に振るが、そんな嘘を彼は見抜いている。

「嘘つきには、おしおきだね?」



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