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第三章 第一異世界人発見
二話 決着
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『ギャンギャンギャン』
狼擬きとの戦闘は、思いもかけないほど呆気なくけりがつく。
襲いかかる狼擬きに対して、体を斜めにずらし攻撃を躱して、拾った小枝で脳天へと一撃を喰らわせたのである。
しかしこれは、完結な文章にとしただけのものであり、その時の状況が、まるで圧倒的強者が、弱者を駆逐しただけのような表現に聞こえてしまう。
では、現実はどうであったのか?
主人公佐伯義弘は、武術の達人かなにかで弱者の魔物を圧倒できたのか?
いや、実際の現実は、運動など全く無縁なアラフォー無職のおっさんが、向かってきた相手を避けた、その弾みの勢いから手に持っていた拾いあげた小枝が、たまたま相手の頭を直撃しただけで、本人にすれば???何故、頭の中はクエッションだらけなのである。
では本当に、たまたま起きた幸運だったのか?
初異世界デビューのルーキーが、このように簡単にC級魔物でもあったフォレスト・ウルフに対処できるものなのか?
それは、これまでの話からも判るように、主人公佐伯義弘に特別に備わったスキルの力があったに他ならない。
ほんのたまたま得た偶然の幸運。
そしてその反面の異世界デビューへときっかけになる悲運。
『人生は、あざなえる縄の如し』を実地に体現する義弘である。
今回、義弘に発動したスキルは、体術スキル。
持ち得る運動能力を向上させ、最大限の力を発揮させる。
悲運に始まった異世界生活ではあるが、与えられた恩恵?いや、食し、奪い取ったそのスキルが、義弘の知らないところで、異世界の冒険を容易にしていくのである。
『俺が強くなったのか?それとも狼擬きが弱かったのか?』
まだまだ、この異世界の情報は足らない。
義弘は、これまでより、更に警戒を強めて、先にあろう筈の水場に向かって歩き始めるのだった。
「確かに、こちらから水のニオイが…」
「…ニオイ?水のニオイって…」
フォレストウルフとの闘いから僅か。義弘はそれまでとは違う感覚に戸惑っていた。
運動とは無縁の怠惰な生活を続けてきた自分は、間違いのないメタボである。
そんな自分が、華麗に舞う(本人談)ように魔物を撃退。そう、まるでラノベの主人公。
段々と向上する体力を始め、五感全てがそれまでとは、比にならない程にするどくなるのが判った。
いや、それは五感だけの話ではなかった。人にあると言われている第六間。感じる力が明らかに表に現れてきたのである。
「もしかしたら、渡界の恩恵か何か?それとも神様からのプレゼントだったりして……まさか、俺って、勇者かも……いやいや、流石に魔王なんかとは関わりたくないよな…」
愚痴る義弘の目の耳に、小さいながらも水の流れる音がはいる。
さいしょの目的地は、あと僅かである。
狼擬きとの戦闘は、思いもかけないほど呆気なくけりがつく。
襲いかかる狼擬きに対して、体を斜めにずらし攻撃を躱して、拾った小枝で脳天へと一撃を喰らわせたのである。
しかしこれは、完結な文章にとしただけのものであり、その時の状況が、まるで圧倒的強者が、弱者を駆逐しただけのような表現に聞こえてしまう。
では、現実はどうであったのか?
主人公佐伯義弘は、武術の達人かなにかで弱者の魔物を圧倒できたのか?
いや、実際の現実は、運動など全く無縁なアラフォー無職のおっさんが、向かってきた相手を避けた、その弾みの勢いから手に持っていた拾いあげた小枝が、たまたま相手の頭を直撃しただけで、本人にすれば???何故、頭の中はクエッションだらけなのである。
では本当に、たまたま起きた幸運だったのか?
初異世界デビューのルーキーが、このように簡単にC級魔物でもあったフォレスト・ウルフに対処できるものなのか?
それは、これまでの話からも判るように、主人公佐伯義弘に特別に備わったスキルの力があったに他ならない。
ほんのたまたま得た偶然の幸運。
そしてその反面の異世界デビューへときっかけになる悲運。
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今回、義弘に発動したスキルは、体術スキル。
持ち得る運動能力を向上させ、最大限の力を発揮させる。
悲運に始まった異世界生活ではあるが、与えられた恩恵?いや、食し、奪い取ったそのスキルが、義弘の知らないところで、異世界の冒険を容易にしていくのである。
『俺が強くなったのか?それとも狼擬きが弱かったのか?』
まだまだ、この異世界の情報は足らない。
義弘は、これまでより、更に警戒を強めて、先にあろう筈の水場に向かって歩き始めるのだった。
「確かに、こちらから水のニオイが…」
「…ニオイ?水のニオイって…」
フォレストウルフとの闘いから僅か。義弘はそれまでとは違う感覚に戸惑っていた。
運動とは無縁の怠惰な生活を続けてきた自分は、間違いのないメタボである。
そんな自分が、華麗に舞う(本人談)ように魔物を撃退。そう、まるでラノベの主人公。
段々と向上する体力を始め、五感全てがそれまでとは、比にならない程にするどくなるのが判った。
いや、それは五感だけの話ではなかった。人にあると言われている第六間。感じる力が明らかに表に現れてきたのである。
「もしかしたら、渡界の恩恵か何か?それとも神様からのプレゼントだったりして……まさか、俺って、勇者かも……いやいや、流石に魔王なんかとは関わりたくないよな…」
愚痴る義弘の目の耳に、小さいながらも水の流れる音がはいる。
さいしょの目的地は、あと僅かである。
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