22 / 41
9-2
しおりを挟む
寝つかれなかったら浜島の部屋に行こうと、この日の尚澄は決めていた。今日は特に寂しい気持ちが強かったからだ。
人肌を感じたかった。
病み上がりのあの一夜からこっち、彼はずっと「気のいい友人」のような立ち位置をとり続けている。もしかすると再び身体を求められることもあるのではないか、と、尚澄はある種の覚悟を抱いていたのだが、その後一度もそういうことはなかった。
浜島はセックスに持ち込むことはおろか、性的な雰囲気になることにさえも細心の注意を払っているようにすら思えた。
尚澄もそれに甘え、気さくな話し相手として彼に接してきた。
けれど本質的には、尚澄と浜島は、行きずりの、行きがかり上の関係でしかない。
それならこっちから誘ったって別にかまわないはずだ。尚澄は半ばいいわけのように、自分に云い聞かせていた。
──キスなんか、好きな相手とじゃなきゃするようなもんじゃないだろ。行きずりの相手とはしないほうがいい。
あの夜に聞いたそんな云い回しが、頭をかすめる。
浜島があれから尚澄を誘わないのは、単純な話で、尚澄が彼の好みに合わないからではないか。好きでもない相手に何度も手を出して、面倒な火種を抱えたくないからではないのか。尚澄はそう考えていた。
当たり前だが、同性愛者だって男なら誰でもいい、わけではないのだ。
あの日浜島が好みではない尚澄を抱いたのは、本当に身体が限界だったからか、尚澄の面子を潰さないためか、そんなところではないのか。あの晩の感想をふたりは互いに言葉にしなかったが、尚澄に関して云えば、そうした邪推がないでもなかった。
それでも。そうだとしたら。
尚澄から誘えば浜島は、また寝てくれるのではないか。
打算だ。
耳が痛くなるほど静まりかえった夜、落雪や雪折れの音を聞きながら寝つかれないでいるのが、今日は特につらかったのだ。もうすぐ離れなくてはいけないこの家の環境を惜しむのも、勇斗との過去を無為に思い返すのも、うんざりだった。
自分勝手な理由だが、それを紛らわせるために、浜島にすがりつきたかった。少なくとも尚澄は、自分がそういう気持ちでいると思っていた。
断られるかもしれないが、時間をかけて風呂に入り、身体も準備した。もしすとんと眠りに落ちればそれでよかった。けれど……。
「浜島さん」
逡巡を断ち切るように、尚澄は襖の前から小さな声で呼びかける。
本でも読んでいるのかページをめくるような音がしていたが、それがはたと止まった。
「……霜澤さん? どうしたの」
返事は、意外そうな呼びかけとしてすぐ帰ってきた。慌てたように立ち上がる衣擦れの音があってすぐ襖が引かれると、例によって寝間着代わりにスウェットを着た浜島が、眠たげな目をわずかに丸くしていた。
「まだ寝てなかったんだ。どうしたの、こんな時間に……、いや、まずこっち入ってよ、寒いだろ?」と浜島に部屋の中に促されて、尚澄の断ち切れない迷いが再び首をもたげた。
古びた蛍光灯の黄みがかった光が、ぼんやりした雪明かりに慣れた目にまぶしく感じられる。尚澄が寝ているのと大差ない煎餅布団の上に、農業関係らしい本が投げ出されていた。
「あ……」
彼の寝床に妙に狼狽して、尚澄は浜島とその部屋から目を逸らす。
この人柄のいい誠実な男に、抱いてくれなどと打算で頼もうとしていた自分の浅ましさに、今更ながら行き当たった心持ちだった。
「あの、……ごめん……、ごめん、なんでもない」
逃げるように身を引いた尚澄の手を、しかし、温かい感触が包む。
求めていた人肌の温度だ、と思った。
「待ってよ。そんな、なんでもないことないだろ? とりあえず入ってよ。手も冷たいよ」
骨張って大きく、温かな浜島の手に引かれ、尚澄は泣きたいような気持ちになりながら、彼の部屋の敷居をまたいだ。
座卓の前に敷かれていた座布団を「ぺらぺらでごめんね」と勧めながら自らは布団の上に腰を下ろし、浜島は尚澄と向かい合う。彼はしばし黙って尚澄が口を開くのを待ってくれていたが、その口がためらっているのを見て取ると、ふと微苦笑を浮かべた。
「霜澤さん、大事そうなことはあんまり喋ってくれないんだよなぁ。……でも俺、なんとなく判るよ。あんまり静かで、寂しくなったんじゃない?」
そのものずばりを指摘され、尚澄はおずおずと浜島の表情を伺う。特に軽蔑するでもなく嘲るでもない、いつもの彼の顔だった。
「あのね、俺もよくあるんだよ。前も云ったかも知れないけどさ、ここってあんまり人と関わらないから。いや、昼間は爺さん婆さんと喋ってばっかりなんだけど、夜になるとまあ、ずいぶん静かだろ? 急に『ひとりになったな』って感じがして、妙に寒さが身にしみて、寂しくなっちゃうんだよね。なんだか自分がひとりぼっちだって痛感しちゃうというか」
そう云いながら、浜島はわずかに視線をさまよわせて沈黙し、ためらいがちに尚澄の手に自らの手のひらを重ねてくる。座布団の上で正座して所在なく縮こまっていた尚澄は、その硬くて温かい手のひらに、はっと目を上げた。
「あんたもそうなんじゃないかと思って。違う? まあ霜澤さんはここの人じゃないし、都会に戻れば友達なり家族なりがいるのかも知れないけど、……逆に考えたらさ、慣れない田舎で足止めされてて、夜、寒くてこたえちゃうこともあるんじゃない?」
優しげな声音に、尚澄はとうとう頷く。
寂しい、という言葉を口に出すことは、しかし難しかった。
浜島の暮らしを想像してしまったからだ。
今は尚澄に向かって「おはよう」「おやすみ」と挨拶をしてくれるし、一緒にいればいろいろと話もできる。けれどこれまでの冬、浜島はひとりで寝起きし、ひとりで食事を摂り、日のあるうちはよその家の手伝いや農具の手入れをして、それが終わればひとりで絵を描いてきたのだ。
そして、ひとりで寝つかれない夜を過ごしてきた。
尚澄も長いことひとりだった。ずっと薄い膜で外界と遮断されているような心地がしていた。けれど、浜島の孤独はおそらく、それよりもっと即物的で現実的なものだ。そんな彼に向かって、自分が「寂しい」と云うことが、尚澄にははばかられた。
「ひとりでいると、なんか……雪の音が、耳について」
寂しい、の代替を探して、やっと出てきたのはそんな曖昧な言葉だったが、浜島は「判るよ」と微笑んでくれた。
「俺もここに住み始めた頃はそうだった。小さい頃この家に遊びに来てたときは、むしろ賑やかな感じだったんだよね。じいさんもばあさんも住んでたし、そもそも家族四人で来てたわけだし。だからこの家を俺が継ぐって云い出したときには、冬、ここでひとりで過ごすってことを、よく考えてなかったんだ。それがどれくらいしんどいのかをさ」
最近はさすがに慣れてきたけどね、と浜島は首をすくめた。
浜島の孤独を垣間見たような気がした。
それでも快活さを崩さない彼の態度にしなやかな強さを見て、尚澄は畏敬の念にも近い感情を覚えた。
彼は尚澄の感慨には気づかず、そうだなぁ、と考えを巡らせて腕を組む。温かな手のひらが離れていったことに、尚澄は今までのものとは別種の寂しさを感じる。
「霜澤さん、もし嫌じゃなきゃ今日はここで寝なよ。布団は下から持ってくるから。単純だけど、やっぱ寂しいときは人といるのが一番だからさ。別に俺、その、手出さないから」
どう? といたずらっぽい顔で問われて、尚澄は咄嗟に身を乗り出し、あぐらをかいた浜島の太腿に、自らの手をそっと乗せた。浜島は一瞬のことに、びくりと身を固くして、驚いたように尚澄を見やる。
分厚い布越しにも浜島の体温を感じて、求めていた温度だ、と尚澄は再び思った。
「……手、出して欲しいと思って、来たんだ」
尚澄が囁くと、浜島は困惑したように「え……」と息を呑む。
「おれ、どうしても、寂しくって……。あんたが嫌じゃなかったら、……し、したいなと思って。その……準備も、してある」
おれとするの面白くないかも知れないけど、と自虐的な言葉を続けながら、尚澄は自分の意識の微細な変化を認識しかけていた。
この部屋に来たのだってそもそも浜島と寝ようとしていたからだが、今はなんとなく、心持ちが違う。
違った上で、それでも浜島に抱かれたいと思っていた。
まだ寂しくはあって、けれど、彼の云うように同じ部屋で布団を並べて眠れば、解消できるだろうという予感もある。
でもそれよりも、許されるなら、彼の体温とひとつになって、抱き合って眠りたかった。
浜島はさっきまでの穏やかな表情が嘘のように、難しい、困ったような、あるいは苦しげな顔をしていたが、やがて「据え膳じゃ無視できないな」と吐き出したかと思うと、
「あんたがしてもいいって云ってくれるなら、俺もしたいよ。面白くないなんてことない。でも……ほんとに、いいの? 霜澤さん」
と、太腿の上の尚澄の手のひらを、また包み込むように握りしめてくれた。
「うん……、悪いけど、寄りかからせて欲しいんだ。ごめん」
尚澄の返答に浜島はゆるくかぶりを振り、更に手のひらに力を込めてくる。
さっき手を引いてくれたときよりも、そのあと手を重ねてくれたときよりも、彼の手のひらは熱を増していた。
人肌を感じたかった。
病み上がりのあの一夜からこっち、彼はずっと「気のいい友人」のような立ち位置をとり続けている。もしかすると再び身体を求められることもあるのではないか、と、尚澄はある種の覚悟を抱いていたのだが、その後一度もそういうことはなかった。
浜島はセックスに持ち込むことはおろか、性的な雰囲気になることにさえも細心の注意を払っているようにすら思えた。
尚澄もそれに甘え、気さくな話し相手として彼に接してきた。
けれど本質的には、尚澄と浜島は、行きずりの、行きがかり上の関係でしかない。
それならこっちから誘ったって別にかまわないはずだ。尚澄は半ばいいわけのように、自分に云い聞かせていた。
──キスなんか、好きな相手とじゃなきゃするようなもんじゃないだろ。行きずりの相手とはしないほうがいい。
あの夜に聞いたそんな云い回しが、頭をかすめる。
浜島があれから尚澄を誘わないのは、単純な話で、尚澄が彼の好みに合わないからではないか。好きでもない相手に何度も手を出して、面倒な火種を抱えたくないからではないのか。尚澄はそう考えていた。
当たり前だが、同性愛者だって男なら誰でもいい、わけではないのだ。
あの日浜島が好みではない尚澄を抱いたのは、本当に身体が限界だったからか、尚澄の面子を潰さないためか、そんなところではないのか。あの晩の感想をふたりは互いに言葉にしなかったが、尚澄に関して云えば、そうした邪推がないでもなかった。
それでも。そうだとしたら。
尚澄から誘えば浜島は、また寝てくれるのではないか。
打算だ。
耳が痛くなるほど静まりかえった夜、落雪や雪折れの音を聞きながら寝つかれないでいるのが、今日は特につらかったのだ。もうすぐ離れなくてはいけないこの家の環境を惜しむのも、勇斗との過去を無為に思い返すのも、うんざりだった。
自分勝手な理由だが、それを紛らわせるために、浜島にすがりつきたかった。少なくとも尚澄は、自分がそういう気持ちでいると思っていた。
断られるかもしれないが、時間をかけて風呂に入り、身体も準備した。もしすとんと眠りに落ちればそれでよかった。けれど……。
「浜島さん」
逡巡を断ち切るように、尚澄は襖の前から小さな声で呼びかける。
本でも読んでいるのかページをめくるような音がしていたが、それがはたと止まった。
「……霜澤さん? どうしたの」
返事は、意外そうな呼びかけとしてすぐ帰ってきた。慌てたように立ち上がる衣擦れの音があってすぐ襖が引かれると、例によって寝間着代わりにスウェットを着た浜島が、眠たげな目をわずかに丸くしていた。
「まだ寝てなかったんだ。どうしたの、こんな時間に……、いや、まずこっち入ってよ、寒いだろ?」と浜島に部屋の中に促されて、尚澄の断ち切れない迷いが再び首をもたげた。
古びた蛍光灯の黄みがかった光が、ぼんやりした雪明かりに慣れた目にまぶしく感じられる。尚澄が寝ているのと大差ない煎餅布団の上に、農業関係らしい本が投げ出されていた。
「あ……」
彼の寝床に妙に狼狽して、尚澄は浜島とその部屋から目を逸らす。
この人柄のいい誠実な男に、抱いてくれなどと打算で頼もうとしていた自分の浅ましさに、今更ながら行き当たった心持ちだった。
「あの、……ごめん……、ごめん、なんでもない」
逃げるように身を引いた尚澄の手を、しかし、温かい感触が包む。
求めていた人肌の温度だ、と思った。
「待ってよ。そんな、なんでもないことないだろ? とりあえず入ってよ。手も冷たいよ」
骨張って大きく、温かな浜島の手に引かれ、尚澄は泣きたいような気持ちになりながら、彼の部屋の敷居をまたいだ。
座卓の前に敷かれていた座布団を「ぺらぺらでごめんね」と勧めながら自らは布団の上に腰を下ろし、浜島は尚澄と向かい合う。彼はしばし黙って尚澄が口を開くのを待ってくれていたが、その口がためらっているのを見て取ると、ふと微苦笑を浮かべた。
「霜澤さん、大事そうなことはあんまり喋ってくれないんだよなぁ。……でも俺、なんとなく判るよ。あんまり静かで、寂しくなったんじゃない?」
そのものずばりを指摘され、尚澄はおずおずと浜島の表情を伺う。特に軽蔑するでもなく嘲るでもない、いつもの彼の顔だった。
「あのね、俺もよくあるんだよ。前も云ったかも知れないけどさ、ここってあんまり人と関わらないから。いや、昼間は爺さん婆さんと喋ってばっかりなんだけど、夜になるとまあ、ずいぶん静かだろ? 急に『ひとりになったな』って感じがして、妙に寒さが身にしみて、寂しくなっちゃうんだよね。なんだか自分がひとりぼっちだって痛感しちゃうというか」
そう云いながら、浜島はわずかに視線をさまよわせて沈黙し、ためらいがちに尚澄の手に自らの手のひらを重ねてくる。座布団の上で正座して所在なく縮こまっていた尚澄は、その硬くて温かい手のひらに、はっと目を上げた。
「あんたもそうなんじゃないかと思って。違う? まあ霜澤さんはここの人じゃないし、都会に戻れば友達なり家族なりがいるのかも知れないけど、……逆に考えたらさ、慣れない田舎で足止めされてて、夜、寒くてこたえちゃうこともあるんじゃない?」
優しげな声音に、尚澄はとうとう頷く。
寂しい、という言葉を口に出すことは、しかし難しかった。
浜島の暮らしを想像してしまったからだ。
今は尚澄に向かって「おはよう」「おやすみ」と挨拶をしてくれるし、一緒にいればいろいろと話もできる。けれどこれまでの冬、浜島はひとりで寝起きし、ひとりで食事を摂り、日のあるうちはよその家の手伝いや農具の手入れをして、それが終わればひとりで絵を描いてきたのだ。
そして、ひとりで寝つかれない夜を過ごしてきた。
尚澄も長いことひとりだった。ずっと薄い膜で外界と遮断されているような心地がしていた。けれど、浜島の孤独はおそらく、それよりもっと即物的で現実的なものだ。そんな彼に向かって、自分が「寂しい」と云うことが、尚澄にははばかられた。
「ひとりでいると、なんか……雪の音が、耳について」
寂しい、の代替を探して、やっと出てきたのはそんな曖昧な言葉だったが、浜島は「判るよ」と微笑んでくれた。
「俺もここに住み始めた頃はそうだった。小さい頃この家に遊びに来てたときは、むしろ賑やかな感じだったんだよね。じいさんもばあさんも住んでたし、そもそも家族四人で来てたわけだし。だからこの家を俺が継ぐって云い出したときには、冬、ここでひとりで過ごすってことを、よく考えてなかったんだ。それがどれくらいしんどいのかをさ」
最近はさすがに慣れてきたけどね、と浜島は首をすくめた。
浜島の孤独を垣間見たような気がした。
それでも快活さを崩さない彼の態度にしなやかな強さを見て、尚澄は畏敬の念にも近い感情を覚えた。
彼は尚澄の感慨には気づかず、そうだなぁ、と考えを巡らせて腕を組む。温かな手のひらが離れていったことに、尚澄は今までのものとは別種の寂しさを感じる。
「霜澤さん、もし嫌じゃなきゃ今日はここで寝なよ。布団は下から持ってくるから。単純だけど、やっぱ寂しいときは人といるのが一番だからさ。別に俺、その、手出さないから」
どう? といたずらっぽい顔で問われて、尚澄は咄嗟に身を乗り出し、あぐらをかいた浜島の太腿に、自らの手をそっと乗せた。浜島は一瞬のことに、びくりと身を固くして、驚いたように尚澄を見やる。
分厚い布越しにも浜島の体温を感じて、求めていた温度だ、と尚澄は再び思った。
「……手、出して欲しいと思って、来たんだ」
尚澄が囁くと、浜島は困惑したように「え……」と息を呑む。
「おれ、どうしても、寂しくって……。あんたが嫌じゃなかったら、……し、したいなと思って。その……準備も、してある」
おれとするの面白くないかも知れないけど、と自虐的な言葉を続けながら、尚澄は自分の意識の微細な変化を認識しかけていた。
この部屋に来たのだってそもそも浜島と寝ようとしていたからだが、今はなんとなく、心持ちが違う。
違った上で、それでも浜島に抱かれたいと思っていた。
まだ寂しくはあって、けれど、彼の云うように同じ部屋で布団を並べて眠れば、解消できるだろうという予感もある。
でもそれよりも、許されるなら、彼の体温とひとつになって、抱き合って眠りたかった。
浜島はさっきまでの穏やかな表情が嘘のように、難しい、困ったような、あるいは苦しげな顔をしていたが、やがて「据え膳じゃ無視できないな」と吐き出したかと思うと、
「あんたがしてもいいって云ってくれるなら、俺もしたいよ。面白くないなんてことない。でも……ほんとに、いいの? 霜澤さん」
と、太腿の上の尚澄の手のひらを、また包み込むように握りしめてくれた。
「うん……、悪いけど、寄りかからせて欲しいんだ。ごめん」
尚澄の返答に浜島はゆるくかぶりを振り、更に手のひらに力を込めてくる。
さっき手を引いてくれたときよりも、そのあと手を重ねてくれたときよりも、彼の手のひらは熱を増していた。
0
あなたにおすすめの小説
鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
冤罪で堕とされた最強騎士、狂信的な男たちに包囲される
マンスーン
BL
王国最強の聖騎士団長から一転、冤罪で生存率0%の懲罰部隊へと叩き落とされたレオン。
泥にまみれてもなお気高く、圧倒的な強さを振るう彼に、狂った執着を抱く男たちが集結する。
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
[BL]憧れだった初恋相手と偶然再会したら、速攻で抱かれてしまった
ざびえる
BL
エリートリーマン×平凡リーマン
モデル事務所で
メンズモデルのマネージャーをしている牧野 亮(まきの りょう) 25才
中学時代の初恋相手
高瀬 優璃 (たかせ ゆうり)が
突然現れ、再会した初日に強引に抱かれてしまう。
昔、優璃に嫌われていたとばかり思っていた亮は優璃の本当の気持ちに気付いていき…
夏にピッタリな青春ラブストーリー💕
入社1ヶ月のワンコ系男子が、知らずのうちに射止めたのはイケメン社長!?
monteri
BL
CM制作会社の新入社員、藤白純太は入社1ヶ月で教育係の先輩が過労で倒れたため、特別なクライアントの担当を引き継ぐことになる。
そのクライアントは、女子禁制ミーハー厳禁の芸能事務所だった。
主人公の無知で純なところに、翻弄されたり、骨抜きにされるイケメン社長と、何も知らない純太がドキドキするお話です。
※今回の表紙はAI生成です
※小説家になろうにも公開してます
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる