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1.側近ってなんでしたっけ?
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「だからぁ、この子たちは僕の側近なんだ」
「はぁ?」
目の前で得意げに語るエラルドに頭は大丈夫なのかと言いたくなる。
右側には子爵令嬢のエルマ様がもたれかかるように座り、
左側には伯爵令嬢のラーラ様が寄り添ってエラルドの太ももに手を乗せている。
長椅子に座ったエラルドの後ろからは抱き着くように伯爵令嬢のジャンナ様。
三人ともエラルドの幼馴染だ。
昔からずっと一緒にいるから、という理由ではもう納得できない。
どう見ても健全なお茶会には見えない。
話している間も、エラルドは三人の令嬢をまとわりつけたまま。
少しは人目を気にしてほしいという要望はそれほどおかしなものだろうか?
というよりもここが学園の中庭で学生会室から見えているからこそ、
こうして注意をしに来なくてはいけなくなったのだけれど。
私だって注意をしたくてしているわけではない。
できればこの四人には関わりたくないと思っている。
だが、そういうわけにもいかないのは、エラルドは私の婚約者だからだ。
ブリアヌ侯爵家三男のエラルドは、
卒業したらカファロ侯爵家嫡子の私のところに婿入りすることになっている。
だから、そろそろ令嬢たちの将来のことも考えて、
エラルドから離れたほうがいいのでは、と言ったのだ。
それなのに、側近とは?
「この三人は僕が侯爵になる時に側近として領地に連れて行く。
だから、こうしてそばにいても問題ないだろう?」
「……問題しかないけど」
どこから説明しなくてはいけないのかと、
頭を抱えそうになりながらも言い返したが、
それを聞いた令嬢三人から悲鳴のように抗議される。
「ひどいですわ!ディアナ様はエラルド様に冷たいです!」
「そうよ、ディアナ様がエラルドを支えないから、
私たちがこうして支えているのに!」
「ディアナ様はもう少し私たちに感謝すべきですわ!」
三人の声が重なる。
そう、何か言えばこうして三倍になって返ってくる。
……あぁ、もう。常識が通用しない相手に、何を言えばいいの?
この四人は同じ学年ではあるが、教室が違う。
いつもべったりとエラルドにくっついて歩いているので、
婚約者として注意しなくてはならないのだが、
何度言っても変える気はないようだ。
入学当初に紹介されてからずっと、
会うたびにそれなりに注意してきたつもりなのだが。
何一つわかってもらえないどころか、悪いのは私らしい。
三人の令嬢がしていることは、
本来は私がするべきことなんだと。
……少なくとも、他の令嬢たちに聞いてみたけれど、
婚約者相手にこんなふうにべたべたするなんてありえないと言っていた。
何を言っても通じないとわかり、できる限り関わらないようにはしていた。
学生会に入ったこともあって、それなりに忙しい。
エラルドのことは結婚した後で教育し直せばいいかくらいに思っていた。
だが、もう学園も最終学年になり、
そろそろ令嬢たちと遊ぶのもやめてほしいと言ったところ、
三人を側近にするとの答えだった。
……側近って、仕事をする人だってこと、
理解できていないのかしら。
馬鹿にしたいわけではないけれど、
エラルドとこの令嬢三人に侯爵家の領地を任せることはできない。
「三人を領地に連れて行くのは認めないわ」
「なんでだよ!」
「横暴だわ!」
「そうよ!どうして、ディアナ様が決めるのよ!」
「侯爵になるエラルドに従うべきでしょう!?」
あぁ、やっぱりわかっていなかったんだ。
そうかなとは思っていたけれど、もうはっきりするべきだと思う。
「侯爵になるのは私だからよ」
「「「「え?」」」」
「だから、あなたたちは必要ないの!
というか、もうすでに側近は決まっていて、領地で働いてるから!」
「「「「はぁぁぁ?」」」」
もう、婚約者を捨ててもいいんじゃないかしら、お父様?
ここまできたら、あきらめたほうがいいと思うの。
「はぁ?」
目の前で得意げに語るエラルドに頭は大丈夫なのかと言いたくなる。
右側には子爵令嬢のエルマ様がもたれかかるように座り、
左側には伯爵令嬢のラーラ様が寄り添ってエラルドの太ももに手を乗せている。
長椅子に座ったエラルドの後ろからは抱き着くように伯爵令嬢のジャンナ様。
三人ともエラルドの幼馴染だ。
昔からずっと一緒にいるから、という理由ではもう納得できない。
どう見ても健全なお茶会には見えない。
話している間も、エラルドは三人の令嬢をまとわりつけたまま。
少しは人目を気にしてほしいという要望はそれほどおかしなものだろうか?
というよりもここが学園の中庭で学生会室から見えているからこそ、
こうして注意をしに来なくてはいけなくなったのだけれど。
私だって注意をしたくてしているわけではない。
できればこの四人には関わりたくないと思っている。
だが、そういうわけにもいかないのは、エラルドは私の婚約者だからだ。
ブリアヌ侯爵家三男のエラルドは、
卒業したらカファロ侯爵家嫡子の私のところに婿入りすることになっている。
だから、そろそろ令嬢たちの将来のことも考えて、
エラルドから離れたほうがいいのでは、と言ったのだ。
それなのに、側近とは?
「この三人は僕が侯爵になる時に側近として領地に連れて行く。
だから、こうしてそばにいても問題ないだろう?」
「……問題しかないけど」
どこから説明しなくてはいけないのかと、
頭を抱えそうになりながらも言い返したが、
それを聞いた令嬢三人から悲鳴のように抗議される。
「ひどいですわ!ディアナ様はエラルド様に冷たいです!」
「そうよ、ディアナ様がエラルドを支えないから、
私たちがこうして支えているのに!」
「ディアナ様はもう少し私たちに感謝すべきですわ!」
三人の声が重なる。
そう、何か言えばこうして三倍になって返ってくる。
……あぁ、もう。常識が通用しない相手に、何を言えばいいの?
この四人は同じ学年ではあるが、教室が違う。
いつもべったりとエラルドにくっついて歩いているので、
婚約者として注意しなくてはならないのだが、
何度言っても変える気はないようだ。
入学当初に紹介されてからずっと、
会うたびにそれなりに注意してきたつもりなのだが。
何一つわかってもらえないどころか、悪いのは私らしい。
三人の令嬢がしていることは、
本来は私がするべきことなんだと。
……少なくとも、他の令嬢たちに聞いてみたけれど、
婚約者相手にこんなふうにべたべたするなんてありえないと言っていた。
何を言っても通じないとわかり、できる限り関わらないようにはしていた。
学生会に入ったこともあって、それなりに忙しい。
エラルドのことは結婚した後で教育し直せばいいかくらいに思っていた。
だが、もう学園も最終学年になり、
そろそろ令嬢たちと遊ぶのもやめてほしいと言ったところ、
三人を側近にするとの答えだった。
……側近って、仕事をする人だってこと、
理解できていないのかしら。
馬鹿にしたいわけではないけれど、
エラルドとこの令嬢三人に侯爵家の領地を任せることはできない。
「三人を領地に連れて行くのは認めないわ」
「なんでだよ!」
「横暴だわ!」
「そうよ!どうして、ディアナ様が決めるのよ!」
「侯爵になるエラルドに従うべきでしょう!?」
あぁ、やっぱりわかっていなかったんだ。
そうかなとは思っていたけれど、もうはっきりするべきだと思う。
「侯爵になるのは私だからよ」
「「「「え?」」」」
「だから、あなたたちは必要ないの!
というか、もうすでに側近は決まっていて、領地で働いてるから!」
「「「「はぁぁぁ?」」」」
もう、婚約者を捨ててもいいんじゃないかしら、お父様?
ここまできたら、あきらめたほうがいいと思うの。
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