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2.夜会の噂
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翌朝、屋敷の食事室に向かうと誰もいなかった。
お父様はいつも仕事で屋敷にいないので気にしていないが、
学園がある日なのにジネットはまだ寝ているらしい。
私は王家の馬車が送り迎えしてくれるので遅刻したことはないが、
ジネットは朝が弱いのかよく遅刻している。
まだ入学して半年なのに学園から注意を受けたそうだけど、
同じ馬車で通っていたら間違いなく私も遅刻させられていただろう。
食事が終わって部屋に戻ろうとしたら、お義母様が食事室へと入って来る。
よほど私のことが嫌いなのか、じろりとにらまれる。
私が挨拶をすると、お義母様は何も返さずに席についた。
「ジネットはどうしたの?」
「わかりません。まだ起きていないのでは?」
「まぁ!妹が遅刻するかもしれないというのに、
声をかけることもしないの!?」
「……」
「異母妹だからといって、こんな仕打ちをするなんて。
どれだけ性格が曲がっているのかしら」
以前、遅刻しそうだと思ってジネットに声をかけに行ったら、
具合が悪い人間を無理に起こすだなんてあり得ないと怒っていたのはお義母様だ。
ジネットも役立たずの私に世話される必要はないと怒っていたのに。
「……そろそろ迎えが来ますので」
「まぁ、王族の婚約者だと自慢したいのかしら」
そんなつもりはないけれど、言い返しても無駄だと思い部屋に戻った。
用意をして学園に向かうと高位貴族用の教室に入る。
離れた席にロドルフ様とレベッカ様がいるのが見えたが、
学園内で会っても挨拶はしなくていいと言われている。
自分の席に座って授業の準備をしていると、教室内の雰囲気がいつもとは違う気がした。
試験の結果が出たからと思ったがそれだけではなかった。
「もう準備は終わった?」
「まだなの。もう少しでドレスが縫いあがるって連絡が来たわ」
「じゃあ、あとは調整するだけね。
ああ、夜会までは食事制限しなきゃいけないかしら」
「あなたなら大丈夫よ、あの方じゃないんだから」
少し離れた場所に座る令嬢たちがこっそり私を見て笑っている。
ドレスの準備と聞いて、夜会が再来週にあるのを思い出した。
収穫祭の夜会だから美味しい食事が用意されるだろうけど、
人前で食事をするのは苦手だった。
私はそれほど食べているわけでもなく、どちらかと言えば小食なのに、
なぜか身体は年々太っていく気がする。
ぽっちゃりだと思っていたけれど、
これはもう完全に太っているというのかもしれない。
一応は第二王子の婚約者として出席しなくてはいけないので、
王子妃教育の合間に採寸をして、ドレスの準備はされている。
来週あたり試着することになると思うけど、また太っていたらどうしよう。
ため息をついてしまったら、レベッカ様に聞こえてしまったらしい。
こちらを見たと思ったら、ロドルフ様に甘えているのが聞こえる。
「ねぇ、夜会の間はずっと一緒にいてね」
「ああ、だが入場だけはごめんな」
「……やっぱりだめなの?」
「それだけはだめだって父上が」
「じゃあ、ファーストダンスも?」
「それはする気はないよ。
挨拶が終わったらレベッカのところに行くから」
「それならいいわ。許してあげる」
王族は最初に婚約者と踊ることになっているが、今回は踊らないつもりらしい。
それは陛下が許可を出したってことなのか。
陛下もそろそろこの婚約は無理だと理解したのかもしれない。
私とロドルフ様を結婚させたとしても誰も幸せになれない。
王族を増やしたいのであればなおさら、相手はレベッカ様のほうがいい。
私が相手だと初夜も行われない気がする。
授業が始まっても教室内はざわついたままだったけれど、
友人がいない私は誰と話すこともなく授業にだけ集中する。
魔術演習以外の成績は発表されないが、
他の筆記試験はすべて私が一位をとっていた。
周りに知られることはないけれど、できることはしたかった。
そう思って試験は手を抜かないでいた。
おかげで先生たちからの視線は厳しくない。
学生たちにはロドルフ様とレベッカ様を邪魔していると嫌われていても、
先生たちは公平な立場で私を守ってくれている。
屋敷に帰ったら離れに行く前に不機嫌そうな顔のジネットに捕まった。
もしかして今日は休んだのかもしれない。
お義母様もだけど、金髪青目のジネットはレベッカ様に似ている。
従姉妹だから似ていてもおかしくないけれど、
どうしても苦手に思ってしまうのは仕方ない。
「……ねえ、もうドレスはできたの?」
「おそらくできていると思うけど、どうして?」
「見せてよ」
「ここにはないわよ。当日、王宮で着替えることになっているもの」
「……つまんないの」
私のドレスなんて初めて聞かれた気がする。
見てどうするつもりだったのだろう。
考えてみればジネットは初めての夜会になる。
私が夜会用のドレスを着たところは見たことがない。
だから気になったのだろうか。
王宮で用意される夜会用のドレスはいつも青だった。
ロドルフ様の婚約者だから青なのだと思うけど、
レベッカ様もいつも青のドレスを着ていた。
レベッカ様は青い目だから青のドレスを着ていてもおかしくない。
そして青を基調とした王族服を着たロドルフ様と並ぶと、
最初からおそろいで作ったのとしか思えない状況になる。
背が低くて太っている私と、ほっそりして背も高いレベッカ様。
どうしたってレベッカ様の方が優れているのがわかっているから、
ロドルフ様のそばにレベッカ様が来たら、私はすぐに控室へと逃げ込んでいた。
私の役目は王家の入場からファーストダンスが終わるまで。
ああ、今度からは入場だけが私の仕事になる。
完全に王子の婚約者としての仕事が終わるのは、きっともうすぐ。
急がないと、あと半年で学園を卒業してしまう。
そうなれば結婚準備に入ることになる。
一昨年学園を卒業した第一王子のマルセル様と、
ルグラン公爵家のアナイス様は春先に結婚している。
卒業してから丸一年たった時期の結婚。
私たちも婚約解消しなければ、そうなる可能性が高い。
どうか穏便に婚約解消してほしい。
だけど、この家はジネットが継ぐことが決まってしまっている。
お父様がお義母様と再婚する時の契約がそうなっているらしい。
性別を問わず、お義母様が産んだ子を跡取りとする、と。
ロドルフ様との結婚がなくなれば、私の嫁ぎ先はなくなる。
嫁ぎ先はなくなっても、屋敷にいることはできない。
通常、令嬢が働けるとしたら王宮女官か王宮魔術師。
だけど、そのどちらも魔力があることが前提になる。
家庭教師は既婚者に限られるので、未婚の私ではつくことができない。
もう完全にどうしていいかわからない。
それでも日々しなくてはいけないことは押し寄せて来る。
王子妃教育は週に三度。
学園の授業が終わった後、そのまま王宮に向かう。
お父様はいつも仕事で屋敷にいないので気にしていないが、
学園がある日なのにジネットはまだ寝ているらしい。
私は王家の馬車が送り迎えしてくれるので遅刻したことはないが、
ジネットは朝が弱いのかよく遅刻している。
まだ入学して半年なのに学園から注意を受けたそうだけど、
同じ馬車で通っていたら間違いなく私も遅刻させられていただろう。
食事が終わって部屋に戻ろうとしたら、お義母様が食事室へと入って来る。
よほど私のことが嫌いなのか、じろりとにらまれる。
私が挨拶をすると、お義母様は何も返さずに席についた。
「ジネットはどうしたの?」
「わかりません。まだ起きていないのでは?」
「まぁ!妹が遅刻するかもしれないというのに、
声をかけることもしないの!?」
「……」
「異母妹だからといって、こんな仕打ちをするなんて。
どれだけ性格が曲がっているのかしら」
以前、遅刻しそうだと思ってジネットに声をかけに行ったら、
具合が悪い人間を無理に起こすだなんてあり得ないと怒っていたのはお義母様だ。
ジネットも役立たずの私に世話される必要はないと怒っていたのに。
「……そろそろ迎えが来ますので」
「まぁ、王族の婚約者だと自慢したいのかしら」
そんなつもりはないけれど、言い返しても無駄だと思い部屋に戻った。
用意をして学園に向かうと高位貴族用の教室に入る。
離れた席にロドルフ様とレベッカ様がいるのが見えたが、
学園内で会っても挨拶はしなくていいと言われている。
自分の席に座って授業の準備をしていると、教室内の雰囲気がいつもとは違う気がした。
試験の結果が出たからと思ったがそれだけではなかった。
「もう準備は終わった?」
「まだなの。もう少しでドレスが縫いあがるって連絡が来たわ」
「じゃあ、あとは調整するだけね。
ああ、夜会までは食事制限しなきゃいけないかしら」
「あなたなら大丈夫よ、あの方じゃないんだから」
少し離れた場所に座る令嬢たちがこっそり私を見て笑っている。
ドレスの準備と聞いて、夜会が再来週にあるのを思い出した。
収穫祭の夜会だから美味しい食事が用意されるだろうけど、
人前で食事をするのは苦手だった。
私はそれほど食べているわけでもなく、どちらかと言えば小食なのに、
なぜか身体は年々太っていく気がする。
ぽっちゃりだと思っていたけれど、
これはもう完全に太っているというのかもしれない。
一応は第二王子の婚約者として出席しなくてはいけないので、
王子妃教育の合間に採寸をして、ドレスの準備はされている。
来週あたり試着することになると思うけど、また太っていたらどうしよう。
ため息をついてしまったら、レベッカ様に聞こえてしまったらしい。
こちらを見たと思ったら、ロドルフ様に甘えているのが聞こえる。
「ねぇ、夜会の間はずっと一緒にいてね」
「ああ、だが入場だけはごめんな」
「……やっぱりだめなの?」
「それだけはだめだって父上が」
「じゃあ、ファーストダンスも?」
「それはする気はないよ。
挨拶が終わったらレベッカのところに行くから」
「それならいいわ。許してあげる」
王族は最初に婚約者と踊ることになっているが、今回は踊らないつもりらしい。
それは陛下が許可を出したってことなのか。
陛下もそろそろこの婚約は無理だと理解したのかもしれない。
私とロドルフ様を結婚させたとしても誰も幸せになれない。
王族を増やしたいのであればなおさら、相手はレベッカ様のほうがいい。
私が相手だと初夜も行われない気がする。
授業が始まっても教室内はざわついたままだったけれど、
友人がいない私は誰と話すこともなく授業にだけ集中する。
魔術演習以外の成績は発表されないが、
他の筆記試験はすべて私が一位をとっていた。
周りに知られることはないけれど、できることはしたかった。
そう思って試験は手を抜かないでいた。
おかげで先生たちからの視線は厳しくない。
学生たちにはロドルフ様とレベッカ様を邪魔していると嫌われていても、
先生たちは公平な立場で私を守ってくれている。
屋敷に帰ったら離れに行く前に不機嫌そうな顔のジネットに捕まった。
もしかして今日は休んだのかもしれない。
お義母様もだけど、金髪青目のジネットはレベッカ様に似ている。
従姉妹だから似ていてもおかしくないけれど、
どうしても苦手に思ってしまうのは仕方ない。
「……ねえ、もうドレスはできたの?」
「おそらくできていると思うけど、どうして?」
「見せてよ」
「ここにはないわよ。当日、王宮で着替えることになっているもの」
「……つまんないの」
私のドレスなんて初めて聞かれた気がする。
見てどうするつもりだったのだろう。
考えてみればジネットは初めての夜会になる。
私が夜会用のドレスを着たところは見たことがない。
だから気になったのだろうか。
王宮で用意される夜会用のドレスはいつも青だった。
ロドルフ様の婚約者だから青なのだと思うけど、
レベッカ様もいつも青のドレスを着ていた。
レベッカ様は青い目だから青のドレスを着ていてもおかしくない。
そして青を基調とした王族服を着たロドルフ様と並ぶと、
最初からおそろいで作ったのとしか思えない状況になる。
背が低くて太っている私と、ほっそりして背も高いレベッカ様。
どうしたってレベッカ様の方が優れているのがわかっているから、
ロドルフ様のそばにレベッカ様が来たら、私はすぐに控室へと逃げ込んでいた。
私の役目は王家の入場からファーストダンスが終わるまで。
ああ、今度からは入場だけが私の仕事になる。
完全に王子の婚約者としての仕事が終わるのは、きっともうすぐ。
急がないと、あと半年で学園を卒業してしまう。
そうなれば結婚準備に入ることになる。
一昨年学園を卒業した第一王子のマルセル様と、
ルグラン公爵家のアナイス様は春先に結婚している。
卒業してから丸一年たった時期の結婚。
私たちも婚約解消しなければ、そうなる可能性が高い。
どうか穏便に婚約解消してほしい。
だけど、この家はジネットが継ぐことが決まってしまっている。
お父様がお義母様と再婚する時の契約がそうなっているらしい。
性別を問わず、お義母様が産んだ子を跡取りとする、と。
ロドルフ様との結婚がなくなれば、私の嫁ぎ先はなくなる。
嫁ぎ先はなくなっても、屋敷にいることはできない。
通常、令嬢が働けるとしたら王宮女官か王宮魔術師。
だけど、そのどちらも魔力があることが前提になる。
家庭教師は既婚者に限られるので、未婚の私ではつくことができない。
もう完全にどうしていいかわからない。
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学園の授業が終わった後、そのまま王宮に向かう。
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