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4章 深まる2人の絆
1,皇妃を廃位に
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ガオー王国から帰国した翌日。
レイン様は緊急帝国会議に出席する。
会場は帝国一の歴史を誇る議員会館で、すべての窓にはステンドグラスがはめこまれていた。
青銅色の建造物は素晴らしかったが、会場はレイン様への敵意でいっぱいのようだ。
「確かにガオー王国で襲撃されたのは、私にスキがあったからかもしれない。
だが結果的には今回の訪問は成功したと考えている。
シザー王から謝罪の印として、ガオー王国鉱山の採掘権を認めさせたのだから」
皇帝陛下専用の椅子に腰をおろしたレイン様は唇を引き結んで、対峙して座る議員達に厳しい表情をむけた。
「皇帝陛下ってハードワークもいいとこね。
レインと一緒になる前は、皇帝陛下は皆にチヤホヤされて呑気に暮らしていると思ってたのに。
あーあ。レインをしっかりと休ませてあげたいな」
ポショットの中から顔半分をのぞかせて、レイン様を追い詰める議員達に「べー」
と舌をだした。
レイン様の言う通り、ガオー王国の訪問で得た収穫は多い。
今までどこの国とも友好関係にないガオー王国が、バルバド帝国と正式な国交を樹立したのだから。
資源大国であるガオー王国だ。帝国に莫大な利益をもたらす可能性は高い。
「許せ。実はバルバド帝国との国交を視野にいれていて、皇帝であるお前を試したんだ」
これが魔獣にレイン様を襲わせたシザー王の真意だったのだ。
「皇帝陛下のおっしゃることはその通りだと思います」
議長に使命されたエドワルドプリント公爵は立ち上がると、きっぱりと断言した。
良かった。やっと一人味方が現れたようだ。
ホッと胸をなでおろす。
「私はレイン皇帝陛下には一つも落ち度があったとは思いません。
魔獣に襲われた時の陛下の態度がご立派だったので、国交樹立も実現できたのだ。
しかし……」
公爵はそこでいったん言葉を切ると、陛下のポショットの中から顔をのぞかせている
私に視線を投げた。
そして一瞬口角を上げる。
なんとなく嫌な予感がした。
「しかし」の続きの言葉を早く聞きたいような、聞きたくないような複雑な心境におちいる。
「しかしバルバド帝国科学研究所所長としての苦言をお許し下さいませ」
「許す」
レイン様は短く答えた。
「そもそも今回シザー王が魔獣を放ったのは、レイン皇帝陛下に違和感を抱いたからではないでしょうか。初めて国交を開こうとした国のトップが気になる事は致し方ない事です。
では、なぜシザー王は皇帝陛下に不信感を抱いたのか?
それはあのポショットが答えです」
所長の発言と同時に皆の視線が私に集まる。
ひえー。どうしましょう。
今、ここで首をひっこめれば大騒ぎになるだろうし。
「「「「確かにそうだ! ぬいぐるみを抱いて公務に出席する皇帝陛下など前代未聞だ!」」」」
あちこちから賛同の声と拍手がおこる。
よく考えればエドワルドプリント所長の言う事は正しい。
でもムカムカした。
「そこで皇帝陛下にお願いがあります」
「それはなんだ?」
「これからはぬいぐるみを持ち歩くのはおやめ下さい」
「それはできない」
レイン様の即答に所長は我が意を得たりだったのだろう。
非常に満足そうな顔をする。
「幼い子供でもない、誇り高い陛下がなぜそこまでこのぬいぐるみに執着するのでしょうか。
それはこのぬいぐるみに呪いがかけられているからですぞ。
皆さん。覚えておられますか。
かつて男に狂い闇落ちした聖女のことを。
当時の皇帝陛下はその聖女に厳しい罰を与えましたが、なんとその聖女は皇妃のご先祖だったのです!」
声を荒げた所長はつくった拳でバンと机を叩いた。
「その事を逆恨みした者達が皇妃を使って仕返しをしようとしている、という事か!?」
お腹がつきでたタヌキのような男が目を見開いて質問する。
「その通りです。以前劣勢遺伝子の話をいたしましたが、それよりも呪詛説の方が
信憑性が高い事がわかったのです。
なので、一刻もはやく皇妃とぬいぐるみを皇帝陛下からひき離さねければなりません!」
エドワルドプリント所長が張り上げた声が部屋の隅々まで響きわたった。
とたんに周囲からは、
「キャンディ皇妃の廃位を求めます」
「ぬいぐるみは串刺しにして火あぶりにすべきだ!」
等という物騒な声が多数わきおこる。
「プリント所長はどう考えても怪しいわ。
私の遺伝子にケチをつけたかと思えば、今度は呪いだなんて……。
なんとしてでも私を追い払いたいようだけど、一体どうしてなの?
プリント所長は清廉潔白な科学者のはずなのに」
もちろん問題の聖女はウサギ族の黒歴史だ。
けれどウサギ村には皇帝陛下への恨みつらみを口にするものは誰もいなかった。
「もう我慢できないわ。私も本気で戦うから。
ああやっていい気になってられるのも今のうちよ」
フンと鼻をならした時だった。
それまで押し黙っていたレイン様がガタンと大きな音をたてて、皇帝の椅子から立ち上がったのは。
「黙れ!
プリント所長の言っている事は間違っている。
このぬいぐるに宿っているのはウサギ族の呪いではない。
俺を守ろうとする皇妃の愛だ。
ガオー王国から無事帰還できたのがその証と言えばわかるだろう。
だから俺はぬいぐるみを手放さない」
落雷のような怒声だ。
レイン様は会議のような公的の場では、いつも自分の事を私と呼ぶようにしていた。
なのに今は俺を繰り返している。
体面すら投げ出して、全力で私を庇おうとしてくれているのね。
感動で泣きそうになる私の耳にいけ好かない男の声が届く。
「なるほど。
そこまでおっしゃられるなら、もう一度その証拠を見せていただけませんか」
「望むなら、何度でも見せてやる」
レイン様はエドワルドプリント所長に鋭い視線をなげる。
「昨日の深夜。
キリン村に魔獣が出没して暴れているという報告がありました。
それで……」
「俺にキリン村へ行って、魔獣を退治しろってわけだな」
胸の前で両手を組んだレイン様は話の途中で口をはさんだ。
「さすが皇帝陛下。物分かりがよろしいようで。
危険な任務ですが、陛下は皇妃様の愛で守護されているらしいので1ミリも心配はいたしておりません」
「私が村民を救い無事帰還したなら、二度と皇妃の廃位を口にしないと誓えるか?」
「当然でございます。
しかし、もし失敗されれば私達の意見に従っていただきたい」
「わかった。
皇妃を廃位。ぬいぐるみを串刺しだな?」
「それともう一つ。
皇妃としてルーカス様を娶っていただきたい」
所長は不敵な笑みを浮かべる。
「なに! ルーカスを?
エドワルド、まさかお前は皇太后派に寝返ったのか?
それとも真摯に帝国の安定を望んでいるだけのか?
俺はお前を信じたい」
レイン様は低い驚きの声を上げると、額に人差し指をあてて悩んでいた。
けれどすぐに
「よし。了解だ。
そうと決まればただちに出発する」
と力強い声をだす。
「皇帝陛下って孤独ね」
颯爽と会議室を後にするレイン様のポショットの中で、私はしんみりする。
レイン様は緊急帝国会議に出席する。
会場は帝国一の歴史を誇る議員会館で、すべての窓にはステンドグラスがはめこまれていた。
青銅色の建造物は素晴らしかったが、会場はレイン様への敵意でいっぱいのようだ。
「確かにガオー王国で襲撃されたのは、私にスキがあったからかもしれない。
だが結果的には今回の訪問は成功したと考えている。
シザー王から謝罪の印として、ガオー王国鉱山の採掘権を認めさせたのだから」
皇帝陛下専用の椅子に腰をおろしたレイン様は唇を引き結んで、対峙して座る議員達に厳しい表情をむけた。
「皇帝陛下ってハードワークもいいとこね。
レインと一緒になる前は、皇帝陛下は皆にチヤホヤされて呑気に暮らしていると思ってたのに。
あーあ。レインをしっかりと休ませてあげたいな」
ポショットの中から顔半分をのぞかせて、レイン様を追い詰める議員達に「べー」
と舌をだした。
レイン様の言う通り、ガオー王国の訪問で得た収穫は多い。
今までどこの国とも友好関係にないガオー王国が、バルバド帝国と正式な国交を樹立したのだから。
資源大国であるガオー王国だ。帝国に莫大な利益をもたらす可能性は高い。
「許せ。実はバルバド帝国との国交を視野にいれていて、皇帝であるお前を試したんだ」
これが魔獣にレイン様を襲わせたシザー王の真意だったのだ。
「皇帝陛下のおっしゃることはその通りだと思います」
議長に使命されたエドワルドプリント公爵は立ち上がると、きっぱりと断言した。
良かった。やっと一人味方が現れたようだ。
ホッと胸をなでおろす。
「私はレイン皇帝陛下には一つも落ち度があったとは思いません。
魔獣に襲われた時の陛下の態度がご立派だったので、国交樹立も実現できたのだ。
しかし……」
公爵はそこでいったん言葉を切ると、陛下のポショットの中から顔をのぞかせている
私に視線を投げた。
そして一瞬口角を上げる。
なんとなく嫌な予感がした。
「しかし」の続きの言葉を早く聞きたいような、聞きたくないような複雑な心境におちいる。
「しかしバルバド帝国科学研究所所長としての苦言をお許し下さいませ」
「許す」
レイン様は短く答えた。
「そもそも今回シザー王が魔獣を放ったのは、レイン皇帝陛下に違和感を抱いたからではないでしょうか。初めて国交を開こうとした国のトップが気になる事は致し方ない事です。
では、なぜシザー王は皇帝陛下に不信感を抱いたのか?
それはあのポショットが答えです」
所長の発言と同時に皆の視線が私に集まる。
ひえー。どうしましょう。
今、ここで首をひっこめれば大騒ぎになるだろうし。
「「「「確かにそうだ! ぬいぐるみを抱いて公務に出席する皇帝陛下など前代未聞だ!」」」」
あちこちから賛同の声と拍手がおこる。
よく考えればエドワルドプリント所長の言う事は正しい。
でもムカムカした。
「そこで皇帝陛下にお願いがあります」
「それはなんだ?」
「これからはぬいぐるみを持ち歩くのはおやめ下さい」
「それはできない」
レイン様の即答に所長は我が意を得たりだったのだろう。
非常に満足そうな顔をする。
「幼い子供でもない、誇り高い陛下がなぜそこまでこのぬいぐるみに執着するのでしょうか。
それはこのぬいぐるみに呪いがかけられているからですぞ。
皆さん。覚えておられますか。
かつて男に狂い闇落ちした聖女のことを。
当時の皇帝陛下はその聖女に厳しい罰を与えましたが、なんとその聖女は皇妃のご先祖だったのです!」
声を荒げた所長はつくった拳でバンと机を叩いた。
「その事を逆恨みした者達が皇妃を使って仕返しをしようとしている、という事か!?」
お腹がつきでたタヌキのような男が目を見開いて質問する。
「その通りです。以前劣勢遺伝子の話をいたしましたが、それよりも呪詛説の方が
信憑性が高い事がわかったのです。
なので、一刻もはやく皇妃とぬいぐるみを皇帝陛下からひき離さねければなりません!」
エドワルドプリント所長が張り上げた声が部屋の隅々まで響きわたった。
とたんに周囲からは、
「キャンディ皇妃の廃位を求めます」
「ぬいぐるみは串刺しにして火あぶりにすべきだ!」
等という物騒な声が多数わきおこる。
「プリント所長はどう考えても怪しいわ。
私の遺伝子にケチをつけたかと思えば、今度は呪いだなんて……。
なんとしてでも私を追い払いたいようだけど、一体どうしてなの?
プリント所長は清廉潔白な科学者のはずなのに」
もちろん問題の聖女はウサギ族の黒歴史だ。
けれどウサギ村には皇帝陛下への恨みつらみを口にするものは誰もいなかった。
「もう我慢できないわ。私も本気で戦うから。
ああやっていい気になってられるのも今のうちよ」
フンと鼻をならした時だった。
それまで押し黙っていたレイン様がガタンと大きな音をたてて、皇帝の椅子から立ち上がったのは。
「黙れ!
プリント所長の言っている事は間違っている。
このぬいぐるに宿っているのはウサギ族の呪いではない。
俺を守ろうとする皇妃の愛だ。
ガオー王国から無事帰還できたのがその証と言えばわかるだろう。
だから俺はぬいぐるみを手放さない」
落雷のような怒声だ。
レイン様は会議のような公的の場では、いつも自分の事を私と呼ぶようにしていた。
なのに今は俺を繰り返している。
体面すら投げ出して、全力で私を庇おうとしてくれているのね。
感動で泣きそうになる私の耳にいけ好かない男の声が届く。
「なるほど。
そこまでおっしゃられるなら、もう一度その証拠を見せていただけませんか」
「望むなら、何度でも見せてやる」
レイン様はエドワルドプリント所長に鋭い視線をなげる。
「昨日の深夜。
キリン村に魔獣が出没して暴れているという報告がありました。
それで……」
「俺にキリン村へ行って、魔獣を退治しろってわけだな」
胸の前で両手を組んだレイン様は話の途中で口をはさんだ。
「さすが皇帝陛下。物分かりがよろしいようで。
危険な任務ですが、陛下は皇妃様の愛で守護されているらしいので1ミリも心配はいたしておりません」
「私が村民を救い無事帰還したなら、二度と皇妃の廃位を口にしないと誓えるか?」
「当然でございます。
しかし、もし失敗されれば私達の意見に従っていただきたい」
「わかった。
皇妃を廃位。ぬいぐるみを串刺しだな?」
「それともう一つ。
皇妃としてルーカス様を娶っていただきたい」
所長は不敵な笑みを浮かべる。
「なに! ルーカスを?
エドワルド、まさかお前は皇太后派に寝返ったのか?
それとも真摯に帝国の安定を望んでいるだけのか?
俺はお前を信じたい」
レイン様は低い驚きの声を上げると、額に人差し指をあてて悩んでいた。
けれどすぐに
「よし。了解だ。
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