44 / 62
5章 忘れられた国
44話 深い仲
しおりを挟む
遠征のメンバーが決まるなり、マルケンはすぐさま出発の指示を出した。
彼等が連れて来たのは三頭のジビナガシープ。隊の進行速度を統一する為には、二頭のジビナガシープにそれぞれ二人乗りをするしかない。そこでサミュエルはシリル、クローイはアレクシアの後ろに乗る運びとなった。
流れゆく景色はどこか懐かしい。あの村と出会う前に進んだ道を、今は引き返している。あの頃とは心持がまるで正反対である。当時は奪う為に進んでいた。今は取り戻す為に歩いている。
その事実に気付いた瞬間、サミュエルの肩はどっと重くなった。村長奪還作戦への同行を認められたのはサミュエルとクローイ、たった二人だけ。留守を任された他三人の期待を一身に背負っている。
重い。とにかく。恐ろしく。
取り返さなければあの村に未来はない。村長がいなければ村の運営は行き止まり、これ以上の発展は望めない。オンボロ小屋をたった二つ、それから簡素な物置場、数面の畑。たったそれだけで村を支えて行かなければならないのだ。
必ず成し遂げなければ。命に代えても。必ず取り戻さなければ。村長と、滅びの道を進む同郷の少年を。
■ ■
ジビナガシープを駆っただけあって、昼頃には城壁が遠くに確認できるようになった。あれこそがサミュエルの故郷、一一七番植民地である。
一度動物を止め、木陰に入る。さっと地面に降り立ったアレクシアは茶混じりの金色を揺らして、望遠鏡を掲げた。
「ひえぇ、でっかいなぁ。うちの二倍はあるんじゃない?」
「見張りは?」
片足を鐙《あぶみ》に、片足をぐるりと回して、マルケンは慎重にジビナガシープから降りる。ジビナガシープは主にキャラバン隊に伴う動物ではあるが、その男は騎乗に慣れていないらしい。マルケンの顔は少し強張っていた。
「こっちの面にはいなそうだよ、村長。城壁の上にもなし。ま、木モサモサしてるし、死角にいるかもだから、油断は禁物だけどね」
「分かった。……サミュエル君、道中で侵入経路に心当たりがあると言っていたね? それについて教えてもらえる?」
サミュエルは頷く。幼い頃――まだ城壁の中で暮らしていた頃のことを思い出す。薄れかけていた記憶に色を差し、朧を明確へと近付ける。
「下水道……街の地下には大きな下水管が敷かれていて、そこからなら街の中に出られる筈。大雨が降ると水が溜まり易い地形らしくて、排水にも気を遣っていたらしい」
「排水口か。マンホールみたいな形だと嬉しいんだけどな。そこへはどこから入る?」
「川に面した崖。そこと、確か繋がってた」
「よし、案内してくれ」
幼い記憶と現実に、齟齬は殆どなかった。城壁から南西へ数百メートル進むと、大きな川が流れていた。草地とほぼ同じ高さを、緩やかに進んでいる。
「大きな川だね。村の近くにある川の何倍あるんだろう」
クローイは目を細める。
サミュエルが所属する村近辺にも川がある。村の西側に位置しており、井戸が整備される前はアランがたびたび通っているのを目にしていた。
おそらく、位置から推測するに、目前の川と源流を共にするのだろう。
流れに従い、川沿いを歩いていると、やがて川は城壁から離れる。ぐちゃりと湾曲し、川岸に幅を持ち始める。足場には小石が目立ち始め、次第に草地と高さを違えるようになった。
草原から見ればここは谷――下水管を通し、かつ隠すにはちょうど良い立地であろう。
「下水道ってどんなの? 小さい感じ?」
アレクシアが問うてくる。サミュエルは一つ首を振ると、
「人が……大人が入れるくらいには大きかった気がする」
「下水道って言ってるんだから当然だろう」
サミュエルの言葉にシリルが付け加える。それがアレクシアの癇《かん》に障ったようで、彼女は赤い舌を突き出した。
「訊いてみただけですー! そのくらい知ってまーす!」
「どうだか」
肩を竦め、嘲笑を露わにするその様に、アレクシアはさらに苛立ちを露わにする。二人のやり取りを見ていると、脳裏にあの少年が思い起こされた。
サミュエルとイアン。二人は同郷の出であり、仲もそこそこよかった。同じ寝具の中で眠れるくらいには。もはや兄弟と称しても過言ではない間柄ではあったが、それでも感情を持つ人間同士である。すれ違いや諍いも発生した。
大半はサミュエルの「心無い」言葉にイアンが食って掛かり、そこから次第にエスカレートして喧嘩に発展する。丁度、目前の二人のように。
「お二人共、仲がいいんですね」
傍らのクローイがくすくすと笑う。それにシリルが跳ね上がり、真っ赤に染まった顔を振った。
「お、同じ時期に入植したというだけで、と、特にそんな……深い仲では……」
「深い仲でしょぉ? 一緒に汗水垂らしたじゃないか」
「ちょっと黙ってくれ!」
シリルとアレクシアは再び言い争いを始めそうな勢いだった。目的などそっち退けで。
「はいはい、そこまで。さっさと下水道見つけるぞー」
マルケンの一言に、村人はすぐさま口を噤む。面持ちが変わった。よく訓練された動物のようなに素早い転換である。あのちっぽけな村では、到底成し得ない芸当だ。
圧倒されると同時に、サミュエルは薄ら寒さを覚えた。
彼等が連れて来たのは三頭のジビナガシープ。隊の進行速度を統一する為には、二頭のジビナガシープにそれぞれ二人乗りをするしかない。そこでサミュエルはシリル、クローイはアレクシアの後ろに乗る運びとなった。
流れゆく景色はどこか懐かしい。あの村と出会う前に進んだ道を、今は引き返している。あの頃とは心持がまるで正反対である。当時は奪う為に進んでいた。今は取り戻す為に歩いている。
その事実に気付いた瞬間、サミュエルの肩はどっと重くなった。村長奪還作戦への同行を認められたのはサミュエルとクローイ、たった二人だけ。留守を任された他三人の期待を一身に背負っている。
重い。とにかく。恐ろしく。
取り返さなければあの村に未来はない。村長がいなければ村の運営は行き止まり、これ以上の発展は望めない。オンボロ小屋をたった二つ、それから簡素な物置場、数面の畑。たったそれだけで村を支えて行かなければならないのだ。
必ず成し遂げなければ。命に代えても。必ず取り戻さなければ。村長と、滅びの道を進む同郷の少年を。
■ ■
ジビナガシープを駆っただけあって、昼頃には城壁が遠くに確認できるようになった。あれこそがサミュエルの故郷、一一七番植民地である。
一度動物を止め、木陰に入る。さっと地面に降り立ったアレクシアは茶混じりの金色を揺らして、望遠鏡を掲げた。
「ひえぇ、でっかいなぁ。うちの二倍はあるんじゃない?」
「見張りは?」
片足を鐙《あぶみ》に、片足をぐるりと回して、マルケンは慎重にジビナガシープから降りる。ジビナガシープは主にキャラバン隊に伴う動物ではあるが、その男は騎乗に慣れていないらしい。マルケンの顔は少し強張っていた。
「こっちの面にはいなそうだよ、村長。城壁の上にもなし。ま、木モサモサしてるし、死角にいるかもだから、油断は禁物だけどね」
「分かった。……サミュエル君、道中で侵入経路に心当たりがあると言っていたね? それについて教えてもらえる?」
サミュエルは頷く。幼い頃――まだ城壁の中で暮らしていた頃のことを思い出す。薄れかけていた記憶に色を差し、朧を明確へと近付ける。
「下水道……街の地下には大きな下水管が敷かれていて、そこからなら街の中に出られる筈。大雨が降ると水が溜まり易い地形らしくて、排水にも気を遣っていたらしい」
「排水口か。マンホールみたいな形だと嬉しいんだけどな。そこへはどこから入る?」
「川に面した崖。そこと、確か繋がってた」
「よし、案内してくれ」
幼い記憶と現実に、齟齬は殆どなかった。城壁から南西へ数百メートル進むと、大きな川が流れていた。草地とほぼ同じ高さを、緩やかに進んでいる。
「大きな川だね。村の近くにある川の何倍あるんだろう」
クローイは目を細める。
サミュエルが所属する村近辺にも川がある。村の西側に位置しており、井戸が整備される前はアランがたびたび通っているのを目にしていた。
おそらく、位置から推測するに、目前の川と源流を共にするのだろう。
流れに従い、川沿いを歩いていると、やがて川は城壁から離れる。ぐちゃりと湾曲し、川岸に幅を持ち始める。足場には小石が目立ち始め、次第に草地と高さを違えるようになった。
草原から見ればここは谷――下水管を通し、かつ隠すにはちょうど良い立地であろう。
「下水道ってどんなの? 小さい感じ?」
アレクシアが問うてくる。サミュエルは一つ首を振ると、
「人が……大人が入れるくらいには大きかった気がする」
「下水道って言ってるんだから当然だろう」
サミュエルの言葉にシリルが付け加える。それがアレクシアの癇《かん》に障ったようで、彼女は赤い舌を突き出した。
「訊いてみただけですー! そのくらい知ってまーす!」
「どうだか」
肩を竦め、嘲笑を露わにするその様に、アレクシアはさらに苛立ちを露わにする。二人のやり取りを見ていると、脳裏にあの少年が思い起こされた。
サミュエルとイアン。二人は同郷の出であり、仲もそこそこよかった。同じ寝具の中で眠れるくらいには。もはや兄弟と称しても過言ではない間柄ではあったが、それでも感情を持つ人間同士である。すれ違いや諍いも発生した。
大半はサミュエルの「心無い」言葉にイアンが食って掛かり、そこから次第にエスカレートして喧嘩に発展する。丁度、目前の二人のように。
「お二人共、仲がいいんですね」
傍らのクローイがくすくすと笑う。それにシリルが跳ね上がり、真っ赤に染まった顔を振った。
「お、同じ時期に入植したというだけで、と、特にそんな……深い仲では……」
「深い仲でしょぉ? 一緒に汗水垂らしたじゃないか」
「ちょっと黙ってくれ!」
シリルとアレクシアは再び言い争いを始めそうな勢いだった。目的などそっち退けで。
「はいはい、そこまで。さっさと下水道見つけるぞー」
マルケンの一言に、村人はすぐさま口を噤む。面持ちが変わった。よく訓練された動物のようなに素早い転換である。あのちっぽけな村では、到底成し得ない芸当だ。
圧倒されると同時に、サミュエルは薄ら寒さを覚えた。
0
あなたにおすすめの小説
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
連載時、HOT 1位ありがとうございました!
その他、多数投稿しています。
こちらもよろしくお願いします!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
追放令嬢と【神の農地】スキル持ちの俺、辺境の痩せ地を世界一の穀倉地帯に変えたら、いつの間にか建国してました。
黒崎隼人
ファンタジー
日本の農学研究者だった俺は、過労死の末、剣と魔法の異世界へ転生した。貧しい農家の三男アキトとして目覚めた俺には、前世の知識と、触れた土地を瞬時に世界一肥沃にするチートスキル【神の農地】が与えられていた!
「この力があれば、家族を、この村を救える!」
俺が奇跡の作物を育て始めた矢先、村に一人の少女がやってくる。彼女は王太子に婚約破棄され、「悪役令嬢」の汚名を着せられて追放された公爵令嬢セレスティーナ。全てを失い、絶望の淵に立つ彼女だったが、その瞳にはまだ気高い光が宿っていた。
「俺が、この土地を生まれ変わらせてみせます。あなたと共に」
孤独な元・悪役令嬢と、最強スキルを持つ転生農民。
二人の出会いが、辺境の痩せた土地を黄金の穀倉地帯へと変え、やがて一つの国を産み落とす奇跡の物語。
優しくて壮大な、逆転建国ファンタジー、ここに開幕!
【完結】うだつが上がらない底辺冒険者だったオッサンは命を燃やして強くなる
邪代夜叉(ヤシロヤシャ)
ファンタジー
まだ遅くない。
オッサンにだって、未来がある。
底辺から這い上がる冒険譚?!
辺鄙の小さな村に生まれた少年トーマは、幼い頃にゴブリン退治で村に訪れていた冒険者に憧れ、いつか自らも偉大な冒険者となることを誓い、十五歳で村を飛び出した。
しかし現実は厳しかった。
十数年の時は流れてオッサンとなり、その間、大きな成果を残せず“とんまのトーマ”と不名誉なあだ名を陰で囁かれ、やがて採取や配達といった雑用依頼ばかりこなす、うだつの上がらない底辺冒険者生活を続けていた。
そんなある日、荷車の護衛の依頼を受けたトーマは――
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
無能と追放された鑑定士、実は物の情報を書き換える神スキル【神の万年筆】の持ち主だったので、辺境で楽園国家を創ります!
黒崎隼人
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――勇者パーティーの【鑑定士】リアムは、戦闘能力の低さを理由に、仲間と婚約者から無一文で追放された。全てを失い、流れ着いたのは寂れた辺境の村。そこで彼は自らのスキルの真価に気づく。物の情報を見るだけの【鑑定】は、実は万物の情報を書き換える神のスキル【神の万年筆】だったのだ!
「ただの石」を「最高品質のパン」に、「痩せた土地」を「豊穣な大地」に。奇跡の力で村を豊かにし、心優しい少女リーシャとの絆を育むリアム。やがて彼の村は一つの国家として世界に名を轟かせる。一方、リアムを失った勇者パーティーは転落の一途をたどっていた。今さら戻ってこいと泣きついても、もう遅い! 無能と蔑まれた青年が、世界を創り変える伝説の王となる、痛快成り上がりファンタジー、ここに開幕!
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】
【一次選考通過作品】
---
とある剣と魔法の世界で、
ある男女の間に赤ん坊が生まれた。
名をアスフィ・シーネット。
才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。
だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。
攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。
彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。
---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる