281 / 342
第5章 完成!究極の超次元殺法!!
第281話 久方ぶりの対決
しおりを挟む
「また、あたしに負けに来たんだ?懲りないね、アンタは。」
相変わらずの減らず口を叩く。あの頃からコイツはちっとも変わっていない。良くも悪くも。
「なんで、お前が勝つ前提なってるんだ?勝つのは俺だ。」
「一度も勝ったことがないのに?」
そう、俺は十年前からコイツには一度も勝っていない。勝ちそうになったこともあるが、ギリギリで負けた。とはいえ、忙しくなった近年はコイツとの鍛錬は行っていない。それまでの間に俺が腕を磨いていたことをコイツは知らない。
「今日が記念すべき一度目になる。」
手に真・風刃剣を出現させる。これが開戦の合図だ。初めから近距離戦を挑むつもりだ。
「一度目?無理ね。おとなしく負けて、ウチらの結婚を祝福しなさい。」
一切忖度無しの攻撃、戦槌が振り下ろされた。とはいえこれを躱すのは容易い。これはある意味、殺す気で行くという意思表示だ。躱せなければ、砕けた闘技場の床材のようになるだろう。
「次々行くよ!」
ジュリアは振り下ろした戦槌の先を地面に付けたままで、それを軸に回し蹴りを放ってきた。
「ケッ、相変わらずクセの悪い足を持ってやがる。」
若い頃は戦槌一辺倒な戦い方だったが、徐々に格闘術も取り入れた戦い方をするようになっていった。特に六光の騎士になる前後からそれが顕著になり始めた。そうなってからは対決をしていないが、立場上共闘することも多かったからどんな戦法を取るのかは良く知っていた。
「だが、それ以上に俺の手癖が悪くなっていることを思い知らせてやる!」
回し蹴りを躱した後、瞬時に剣を突き出した。もちろん、そのまま当たれば致命傷になりかねない攻撃だ。相手も本気なのだから手加減する必要も無い。
「やるじゃない!でも、まだまだ甘いよ!」
何事もなかったかのように、蹴りの体勢から戻り、戦槌で剣を受け流す。身のこなしが早い。
「近距離ならパワーがある方が有利だからね!」
俺の剣を受け流し、そのまま戦槌を横一文字に押しつけてきた。俺はそのまま力押しされる形になり、体勢を崩した。このままでは転倒する。
「もらったぁ!」
ジュリアがその隙を逃すはずはなかった。容赦なく戦槌が振り下ろされる。これを躱せないと確実に死ぬ。
「そう、思い通りに事が運ぶと思うなよ!」
不利な体勢のまま、俺は空いている方の手を地面に突き出し、軽く風魔法を放った。その反動で起き上がり、戦槌をやり過ごすように横へ避ける。
「俺が魔術師ってことを忘れてないか?」
今は逆にアイツが無防備だ。遠慮無くその横っ面をたたき切る!
「こんのぉ!」
ジュリアは俺の攻撃を身を逸らして躱そうとした。だが、避けきれず、腕に切り傷を負った。
「チッ!」
「やってくれたわね。乙女を傷付けるなんて酷いじゃない?」
「バカ言え。それぐらい魔法ですぐ治るだろ。」
言ってる間に傷は一瞬で治る。さすがに服は治らないので破れたままだ。
「じゃあ、このお礼に面白い物を見せたげる!ダーリン!」
ロアの野郎と戦っているガンツに声をかけた。丁度、ロアと間合いが空いて一呼吸ついているように見えた。
「ダーリン、アレをやるよ!」
「ああ、あれか!随分と早いお披露目になってしまったな。」
ジュリアの元へガンツが駆け寄ってくる。アレとは何だ?何をするつもりだ?
相変わらずの減らず口を叩く。あの頃からコイツはちっとも変わっていない。良くも悪くも。
「なんで、お前が勝つ前提なってるんだ?勝つのは俺だ。」
「一度も勝ったことがないのに?」
そう、俺は十年前からコイツには一度も勝っていない。勝ちそうになったこともあるが、ギリギリで負けた。とはいえ、忙しくなった近年はコイツとの鍛錬は行っていない。それまでの間に俺が腕を磨いていたことをコイツは知らない。
「今日が記念すべき一度目になる。」
手に真・風刃剣を出現させる。これが開戦の合図だ。初めから近距離戦を挑むつもりだ。
「一度目?無理ね。おとなしく負けて、ウチらの結婚を祝福しなさい。」
一切忖度無しの攻撃、戦槌が振り下ろされた。とはいえこれを躱すのは容易い。これはある意味、殺す気で行くという意思表示だ。躱せなければ、砕けた闘技場の床材のようになるだろう。
「次々行くよ!」
ジュリアは振り下ろした戦槌の先を地面に付けたままで、それを軸に回し蹴りを放ってきた。
「ケッ、相変わらずクセの悪い足を持ってやがる。」
若い頃は戦槌一辺倒な戦い方だったが、徐々に格闘術も取り入れた戦い方をするようになっていった。特に六光の騎士になる前後からそれが顕著になり始めた。そうなってからは対決をしていないが、立場上共闘することも多かったからどんな戦法を取るのかは良く知っていた。
「だが、それ以上に俺の手癖が悪くなっていることを思い知らせてやる!」
回し蹴りを躱した後、瞬時に剣を突き出した。もちろん、そのまま当たれば致命傷になりかねない攻撃だ。相手も本気なのだから手加減する必要も無い。
「やるじゃない!でも、まだまだ甘いよ!」
何事もなかったかのように、蹴りの体勢から戻り、戦槌で剣を受け流す。身のこなしが早い。
「近距離ならパワーがある方が有利だからね!」
俺の剣を受け流し、そのまま戦槌を横一文字に押しつけてきた。俺はそのまま力押しされる形になり、体勢を崩した。このままでは転倒する。
「もらったぁ!」
ジュリアがその隙を逃すはずはなかった。容赦なく戦槌が振り下ろされる。これを躱せないと確実に死ぬ。
「そう、思い通りに事が運ぶと思うなよ!」
不利な体勢のまま、俺は空いている方の手を地面に突き出し、軽く風魔法を放った。その反動で起き上がり、戦槌をやり過ごすように横へ避ける。
「俺が魔術師ってことを忘れてないか?」
今は逆にアイツが無防備だ。遠慮無くその横っ面をたたき切る!
「こんのぉ!」
ジュリアは俺の攻撃を身を逸らして躱そうとした。だが、避けきれず、腕に切り傷を負った。
「チッ!」
「やってくれたわね。乙女を傷付けるなんて酷いじゃない?」
「バカ言え。それぐらい魔法ですぐ治るだろ。」
言ってる間に傷は一瞬で治る。さすがに服は治らないので破れたままだ。
「じゃあ、このお礼に面白い物を見せたげる!ダーリン!」
ロアの野郎と戦っているガンツに声をかけた。丁度、ロアと間合いが空いて一呼吸ついているように見えた。
「ダーリン、アレをやるよ!」
「ああ、あれか!随分と早いお披露目になってしまったな。」
ジュリアの元へガンツが駆け寄ってくる。アレとは何だ?何をするつもりだ?
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
24
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる