氷の森で苺摘み〜女装して継母のおつかいに出た少年が王子に愛される話〜

おりたかほ

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第十九章 地下牢

7 夜更けの奔走(侍従視点)

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7 夜更けの奔走(侍従視点)




 フアナの話を聞いて厨房を飛び出した俺は、まずジュンの屋敷に向かった。

 屋敷の前には、数人の近衛兵たちがいた。胸に薔薇の花なんかさして、見張りにしては妙ないでたちだ。

「トーマ様、隊長に何か御用ですか」

 顔見知りの近衛兵が俺に尋ねた。

「ああ、ちょっと聞きたいことがあってな」

 俺が屋敷の門をくぐろうとすると、近衛兵たちが寄ってきて、なぜか通そうとしない。

「こんな時間に、ですか」
「そうだよ。急ぎなんだ、通してくれ」
「随分と着飾ってらっしゃいますね」

 俺は出張から直接来たからだと答えた。近衛兵たちは疑いの目で俺を睨んでくる。

「なんなのお前ら。怖いんだけど」

 よく見れば、騎士たちの中に諸侯の従者まで混じっている。彼らはそれとなく顔を隠した。

「トーマ様も、噂を聞いていらっしゃったので?」
「何の噂だよ」

 近衛たちは無言で目を見交わし、答えようとしない。

「いえ、ご存知ないならいいのです」
「なになに、何の噂よ」
「何でもございません」
「あ、もしかしてオトのこと?」

 俺がオトの名前を口にすると、男たちはさっと顔を赤くした。どうも呼び捨てが気に入らなかったらしい。彼との間柄をしつこく聞いてくる。

 ニケから話は聞いていたが、ここまでガチの崇拝者がいるとは驚いた。

「あんたら、夜な夜なオトを覗きに来てるわけ」
「覗きではありません。見守りですよ」
「やめたげなよ。オトが怖がるよ?」
「そんなことはありません! 昼だって我々に声をかけてくださいました」
「そうですよ。見てください。あの清らかな手が、この傷を手当てしてくれたんですよ」

 何やら包帯だらけの近衛兵が恍惚として言うと、一同はありがたがってため息をついた。

 ちょっとからかってやりたい気もするが、今はそれどころじゃない。俺はマリアを探してるんだ。

「それより、今日の午後、近衛がメイドを捕らえたって本当?」
「我々が、メイドを?」

 近衛たちはきょとんとしたように顔を見合わせた。

「いや、存じません」
「使用人の処罰は刑吏の仕事ですが……」
「ふーん。まあ、そうだよな」

 彼らがとぼけているようには見えなかった。やはり彼女に何があったのかはジュンに直接聞き出すしかなさそうだ。

「じゃ、まあ、頑張って」

 男たちを押し分けて庭に入る。騎士たちの羨望の声を尻目に呼び鈴を鳴らした。

「まあ、こんばんは。トーマ様」

 マリアの母のマーサが出てきた。

「こんばんは。ジュンに話があるんだ。ちょっと入れてくれる」

 背後の視線が煩いので、僕はマーサの返事も待たずに中に入ると、扉を閉めてしまった。

「ねえ、毎晩あんななの?」

 俺が外を指差すと、マーサは苦笑して頷いた。

「トーマ様、ジュン殿はあいにくお留守なんですよ」
「えっ、そうなの?」
「観劇会においでになりました」 

 今夜は小劇場で諸侯をもてなすオペラが上演されているはずだった。俺としたことがすっかり忘れていた。

「急ぎのご用事ですか」

 俺はチラとマーサの顔を見た。マリアが兵に連れられたと知ったら、マーサはひどく心配するに違いない。

「何、たいしたことじゃないんだ」

 小劇場に向かうと行き違いになりそうな時間だったので、ここで待たせてもらうことにした。

 応接間に通されるのを断って、俺はマーサさんと一緒に厨房に入った。水を一口もらい、額の汗を拭った。

「最近どう。マリアとは会ってるの」
「ええ、マリアはつい昨夜もお仕事でここへ」
「ここへ?」
「そうですよ。小姓さんの服を仕立てたとか申しておりました」

 昨日の夜、マリアはジュンの屋敷に来ていたのか。なんか面白くなかった。こんなことを言ったら、マリアはまた怒るだろうけど。

「マリアはよく来るの」
「時々ですよ。ありがたいことに最近はあちこちでお仕立ての仕事も増えて、忙しそうにしております」

 マーサはいつも、特別な宝物をそっと身につけるような顔でマリアの話をする。

 マーサには六人の子供がいるが、末のマリアは、唯一の女の子。器量もよく頭も良くて、マーサ自慢の娘なのだ。

 彼女のことは、出会う以前からマーサの話に聞いていた。

 つい二年前、その大事なお嬢さんがメイドになんかなったと言うから俺は心配で、厨房に様子を見に通うようになった。

 そして気がついたら、抜き差しならぬくらい好きになっていた。

「昨日、マリアの様子に変わったことはなかった?」
「変わった様子ですか?」

 気を遣わないでいいと言うのに、茶菓を出してくれながらマーサは首を傾げた。

「少し痩せましたかね……でも仕事は楽しいと言っていました」
「そう」
「娘は皆さんとうまくやっていますでしょうか」
「仲良くやってるよ」

 侍女のローザ以外とは。

「王妃にも気にいられてるし」

 ただし王妃にも俺にも気に入られすぎて侍女の嫉妬を買っているなんて、とてもじゃないけどマーサには言えなかった。

「二年であれなら、次の女中頭はマリアじゃないかな」
「そうですか」

 マーサは舞い上がったりはしないけれど、母の顔になって目を細めた。

「女中たちとの仲が気になる?」
「あの無愛想で、ちゃんとやれているのかしら」
「確かに、もうちょっと俺を見習ったほうがいいかもな」

 マーサは笑った。

「あの子ったら、近況を聞いたってトーマ様の半分も話してくれないんですよ。それで時々、いきなり驚かすようなことを頼んで来るんだから」
「例えば?」

 マーサは席を立つと、厨房の奥の戸棚から、布包を取り出してきた。

「突然、こんなものを預かってくれなんて言うのですよ」

 そういうと、テーブルの上で布包を開いた。中からは上等なドレスが出てきた。

「何これ」
「いただいたんですって」
「だ、誰から」

 声が上擦ってしまった。まさか男だろうか。どこぞの浮かれ貴族に言い寄られているのだろうか。

コカブ夫人おくさまからですって」
「えっ……コカブ夫人おばうえが?」

 ここで叔母上の名前が出てくるとは思いもよらなかった。

「お仕立ての褒美にくださったそうなんですが、置き場に困るから持っていてくれと」
「いつのこと」
「昨日ですよ。その前日にお屋敷に伺ったそうです」

 叔母上の屋敷は郊外の湖の城だ。一昨日マリアの姿がなかったのは、コカブの屋敷に泊まったからなのだと合点がいった。

「女中部屋に持ち帰ったりしたら皆に騒がれると言って、ここに置いて行ったんですよ」

 マーサは躊躇いがちに俺を手招いた。俺が顔を寄せると、マーサは耳元に囁いた。

「奥様直々に、養子にしたいと言われたとかで」

 俺は目が点になった。

「はあああああ?!」
「しーっ!」

 マーサは慌てて俺の口を塞いだ。

「養子って、つまりジュンの妹になるってことであってる?」
「あらやだ、もちろんお戯れで仰ったんですよ。それくらいお仕立てを気に入ってくださったということで……」

 マーサは呑気なことを言う。

「でもそれさ、娘になれってことだろ?」

 叔母上がマリアを娘にしたいなら、養子縁組なんかより、もっと手っ取り早い方法がある。

「ジュンの嫁になれってことじゃないの?」
「まさか!」

 マーサは手を振って笑った。

「身分が違いすぎますでしょう」

 俺は複雑な気持ちで頷く。俺は身分などどうだっていいと思ってるけれど。

「で、マリアは承諾したの」
「ふふ、まさか。奥様も、本気で仰ったわけではないでしょう」

 いや、叔母上は人に気をもたすような冗談を言う人じゃない。

 叔母上の意向を、ジュンは知っているのだろうか。聞くことがさらに増えてしまった。

「ジュンのやつ遅いな」
 
 その時、厨房の勝手口を叩く者があった。マーサが応対に出る。

「隊長はいらっしゃいますか?」

 聞き覚えのある声に、俺はひょいとドアの方を覗いた。

「あれ、ニケじゃん」
「と、トーマ様!」

 ニケは俺の顔を見るなり、嬉しそうに叫んだ。

「何だよ、可愛いやつだな。そんなに俺に会いたかった?」

 初の護衛を俺のためにふいにしたり、こんな可愛く頬を上気させたり。ニケは俺に気があるのかもしれない。

「マリアのことでお話があるんす!」

 俺はハッとする。思い出した。俺は出掛けにマリアの様子を見てほしいと彼に頼んだのだった。

「ニケ! お前ってやつは……」

 マリアのこともろくに説明しなかったのに、ちゃんと義理を果たしてくれるなんて。やっぱり俺に気があるんだ。俺はニケに抱きついて、よしよしと頭を撫でた。

「や、やめてください。感謝されるようなことはなにも」

 ニケは顔を曇らせた。耳元で俺が「捕えられたのか」と聞けば、驚いたように頷いた。

「娘に何かあったのですか?」

 マーサが尋ねた。俺は手でニケの口を塞いだ。マーサを不安がらせてはならない。

「何でもないよ。ジュンが帰ったらすぐに俺のところに来るように言って」
「へ、たいちょうは、おるふでふか」

 ニケは俺に口を塞がれたままふがふが言った。

「観劇会だ」
「げきじょうにはいらっひゃいまへんれひた」
「ちょっとごめん、また来るよマーサ」

 勝手口から裏庭に出ると、俺はニケを離した。

 そして、マリアの身に起きた一連の出来事について知るところとなった。フアナの言っていた若い近衛とは、ニケのことに他ならなかった。

「マーサ!」

 俺は勝手口に駆け寄り、中にいるマーサに声をかけた。

「はい、何でしょう?」
「ジュンのやつが帰ったらすぐに叙勲の間に来いと伝えて! 今すぐにって!」
「じょ、叙勲の間ですね。かしこまりました。でも一体……」

 マーサの返事をみなまで聞くことなく、俺は走り出していた。


***************


「あれ、何だろ?」

 叙勲の間の地下階段を降りてすぐ、ニケはつぶやいた。じめじめした薄暗い廊下の奥に、オレンジ色の灯りが漏れている。

「さっきと様子が違うっす」

 ニケはおそるおそる廊下を進んだ。俺はそのあとをついていく。

「な、なんだこれ?!」

 驚いたように立ち尽くすニケの前には、この場に不似合いなド派手な扉があった。

「お菓子の家みたいだな」

 オモチャのような装飾に彩られて、キラキラと光の粉が吹き出すようだった。半開きのその扉に、ドアノブはなかった。

「こんなドア無かったんすよ。変だな。場所を間違ったかな?」

 廊下をうろうろするニケに先立って足を踏み入れると、暖かな空気が凍えた体を包んだ。薪のはぜる音と、複数のかすかな寝息が聞こえる。

「ちょ?! 何やこれ……」

 ニケが後ろで驚いた声を上げた。

「しっ……」

 部屋の奥に暖炉があり、その前に白い毛むくじゃらの犬が寝そべっていた。その傍に並ぶ人影に胸が高鳴る。俺はニケに向かって人差し指を立てると、そっと近寄った。

 そこではオトとマリアが、犬のお腹を枕に、身を寄せ合うようにして眠っていた。

 俺は静かに膝をついて、深い深い安堵のため息をついた。そしてしばらく二人の安らかな寝顔を見つめた。

「ぐっすりっすね」

 ニケが俺の横からマリアたちの寝顔を見て言った。

「無事でよかった……」

 俺はそっとマリアの頬に触れた。マリアは毛むくじゃらの犬の腹に顔をうずめたまま、身じろぎした。

 その時犬が目を覚まし、俺と目が合った。

 犬の尾がパタリと床を打った。その瞬間、暖炉の火もランプの灯りも消え、辺りは暗闇に包まれた。

「えっ?!なになになに?」

 ニケが狼狽して声をあげた。暗くてよく見えないが、部屋の空気が一気に冷めていく。

「トーマ」
 
 マリアが目を覚まして、こちらを見ていた。

「マリア……」

 安堵のため息と共に名前を呼んだ。月明かりに濡れた黒い瞳に、俺の姿が映る。驚いたように、マリアの唇が丸く開いた。

 無言で抱き合い、そのまましばらくじっとしていた。

 顔を上げると、どういうわけか、辺りは殺風景な牢屋だった。むく犬の姿もない。

 壁で暖かな火を燃やしていた暖炉は、鉄の乙女に姿を変えていた。

 オトも目を覚ましていて、俺たちを見て微笑んでいた。柄にもなく涙ぐんでいる自分に気付き、何だか恥ずかしくなった。

「オト、後ろ気をつけろよ」

 俺が言うとオトは振り返って、ギョッとしたように鉄の乙女から後ずさった。












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