42 / 159
7章 それは、偽りの存在~『エル』の想い出、そして~(5)
しおりを挟む
「ご安心ください。『審査の回廊』にて、当工場側で、各参加者様のレベルを測定させて頂き、必ずクリア出来るフェアなゲーム設定を行わせて頂いております。――但し、当ゲームに参加するにあたっては、参加者様の持ち物の中から一番大事だと思う物を、ゲームのスタート時に隠させて頂きますので、ご了承下さい」
「待ってくれ。つまり、このゲームに参加する為には、今僕らが持っている物の中から、一つ、工場側に預けなければならないということかな?」
スウェンが、あまり宜しくないというように眉を顰め、腰に手を当てて質問した。
「預かるのではなく、会場内に隠させて頂くのです。こちらから提供させて頂く商品については、形があれば限りがありません。手に入れて頂くというゲームの中で、隠されてしまった所持品も同時に探して頂くイベントを盛り込む事で、フェアになるよう設定させて頂いております」
スウェンが、チラリと一同に目配せした。ゲームのルールについての理解度を確認していると気付いて、エルは、遠慮がちに手を上げて少年に訊いた。
「あの、ゲームをクリアするまでに、大切な物も探し出さなければいけないって事だけど、この建物全部が会場だとすると、すごく難易度が上がる気がするんだけど……」
そんなエルの心配とは裏腹に、少年が「ご安心下さい」とニコリと愛想良く微笑んだ。先程の作った大人びた笑顔に比べると、若干人間味の出た自然な表情だった。
「参加者様のレベルに応じて、それぞれ会場を設けさせて頂きますので、広範囲からお探し頂く事はございません。お客様がきちんとクリア出来るよう、ゴールまでは道案内、またはヒントを置かせて頂いておりますし、参加者様のレベルによっては、隠された所持品もお探しできるようヒントもございます。時間制限は、特に設けておりません」
少年は一度言葉を切ると、一同の視線を確認して、説明を先へと進めた。
「ゲームがクリア出来ない場合は、『隠された所持品』は、工場長のコレクションとして収納されます。基本的に『守りたい』と思った対象が、今現在所持されている持ち物の中で一番大切な物であると、当社では認識しております」
「成程。つまり『守りたい』という気持ちを感知されると、それが『隠される』対象となる訳だね?」
スウェンが慎重に呟いたが、少年は笑んだまま、それについては答えずに先を続けた。
「ゲームを始める前に、『審査の回廊』で少しお時間を頂きます。四人で話し合って頂いても結構ですが、その間にも回廊で審査は進んでおりますので、考えや話し合いは、慎重にお願い致します」
少年がそう言い、一同の後方にある例のハート形の扉を指し示した。すっと伸ばされた彼の手は、作り物のような皺一つない真っ白な幼い手をしていた。
「心構えが出来ましたら、あちらの扉からどうぞ」
促された四人は、お互い目を合わせた。
スウェンが吐息をこぼし、歩き出した。彼の後に続くように一同は扉へと向かうと、ログがスウェンに目配せをして、金のドアノブを握った。
扉は、カチリと小さな音を立てて、亡霊が廊下を過ぎゆくような滑らかさで開いた。扉の向こうには、赤と金の色が入った絨毯が敷かれた長い廊下が続いており、同じ色と柄をした壁には、蝋燭の光りが揺れていた。
蝋燭だけで照らし出された廊下は薄暗く、見通しが悪かった。天井も床と同じ色で、歪んだダイヤ形の模様をした金と赤は、見ているだけで眩暈を覚えた。
扉の向こうをしばらく眺めていたスウェンが、愛想笑いも浮かべずに少年を振り返った。
「君は、僕たちが何を目的としてここへ来たのか、本当は知っているんじゃないのかい?」
「さあ、僕はただの案内係りですから」
少年は作り笑いで応えた。
スウェンが「ふうん」とぼやき、ふと苦笑を浮かべた。
「――君を見ていると、どうも違和感が抜けなくてね。君は僕の知っているエキストラや駒とも違う、少し特殊な位置にいる配役なのではないかと、そう思ったんだけれど」
話すスウェンの意図はまるで分からなかったが、エルは黙って見守っていた。セイジとログも考えている事があるのか、探るような眼差しで少年を見つめていた。
不意に、少年が小さな唇に、大きな弧を描いた。
「何の事だか分かりかねます。僕は与えられたルールの中で、自分の役割をこなすだけの『利用案内人』ですから」
「ふうん。僕には、まるで『工場長』を壊して欲しいようにも聞こえたんだけど。まぁ、何も知らないなら、それでいいや」
スウェンは踵を返す間際、思い出したように「ああ、そうだ」と、もう一度だけ少年に目を向けた。
「『利用案内人』君。君が受け持った案内客は、僕らで一体何人目になるのかな?」
「初めに申し上げましたでしょう。妙な名前だと言われたのは、あなた方が初めてです、と」
少年は含むような声色でそう告げて、ダンスを申し込む貴族のように深々と頭を下げた。
「ゲームは時として残酷なものです。フェアなルールに基づいて、案内させて頂くのが『僕』の役割――決して迷わないよう、お客様達がちりばめられたヒントに気付く事が出来るよう、幸運を祈っております」
スウェンが頭をかきながら、諦めたように廊下へと一歩を踏み出した。ログ、セイジ、エルが後に続き、全員が入ったところで、扉が一人でに閉められた。
「なんだか、嘘ばかりでよく分からないなぁ……」
扉がきちんと閉まった事を確認したスウェンが、一旦足を止めて、一同に少年の顔について訊いた。
ログが「あいつ、顔が少し霞んでいたな」と違和感を認め、セイジも「曇って見えなかった」と明かした。エルは一体何の事だろうかと首を捻ってしまった。
「見えなかったの? 俺には、顔がハッキリと見えたけど……どういう事だろう?」
「さぁね。大人である僕ら三人の目にだけ、うまく映らなかった可能性もあるけれど。――僕はね、あの少年の姿が『歪んで』、うまく認識出来なかったんだよ」
とうとう最後まで顔が見えなかったのだと、スウェンは懸念をこぼした。
※※※
四人の客人を見送った後、利用案内人である少年は、しばらくそこに佇んでいた。
一つの物音さえ響かない空間には、もはや時間の流れがあるのかさえも怪しい。
その時、不意に一組の足音が響いて、少年は訝しげに思って振り返った。そこにいたのは、胡散臭い顔をした燕尾服と蝶ネクタイをした男で、それは、少年が予想してもいなかった新たな客だった。
長身のその男は、ホテルの社員のような正装を決め込み、作り物の愛想笑いを貼りつかせたまま困ってもいない顔で、辺りを見回した。
「すっかり置いていかれてしまいました」
男は、シクシクシクシク、と口で効果音の演出を入れた。ご丁寧に蝶の刺繍の入った白いハンカチで目頭を押さえ、悲劇の主人公を楽しむように天まで仰いで見せた。
少年は急ぎ、『自分の世界の記録』を探った。
この工場の入り口に立っていたはずの、受付嬢役の女の姿が見当たらなかった。『夢』世界では、エキストラの数は決まっているので、この世界に少年が知らない役者がいるはずがない。
どうやらこの侵入者は、『役者』の一人が消失した直後に現れた不自然な男であるらしい。
その事に気付いて、少年は彼を警戒した。
「招待客の中に、あなたは含まれていませんよ。ホテルの従業員さん」
「あなたの方こそ、お客様への接客がまるでなっていませんねぇ」
男はハンカチを丁寧に折ると、皺を伸ばし、上品な手つきで胸ポケットに入れた。少年を正面から見るなり「おやおや」とわざとらしく片眉をつり上げる。
「なるほど。外部からの強制命令が届く前に『核』を奪還し、ここへ隠れたという訳ですか。そうすれば、貴方の『案内役』としての権限だけは守れる」
途端に、少年は男から距離を取って身構えた。
「――お前は、何だ?」
問いかけると、ふざけた顔を持った男が「ほほほほほ」と妙な笑い声を上げ、皮肉な顔で少年を見降ろした。
「君は完成されている『夢守』であったのに、勿体無い事ですねぇ。あの人間は、孵化する前に『宿主』から芽を引きずり出してしまった。この世界は既に、君の存在すら維持出来ないほど崩れ始めている」
「『理』を知っているということは――貴方も『夢人』なんですね?」
少年は、ようやく合点がいったという顔で、男を睨み付けた。
「貴方も、僕と同じように誰かの『夢守』であれば、少しは分かるでしょう。死した『宿主』の夢が崩壊してゆく様を最後まで見届け、決して戻っては来られない境界線上の向こうまで、彼の心を送り届けなければならない、僕の気持ちが」
「『気持ち』ですって……?」
男は両肩を震わせたかと思うと、途端に、堪え切れないといわんばかりに腹を折り「うふふふふ」と気味の悪い声で嗤い始めた。唐突に、大きな口を開いたかと思うと、空気が割れるような声で狂ったように笑った。
「待ってくれ。つまり、このゲームに参加する為には、今僕らが持っている物の中から、一つ、工場側に預けなければならないということかな?」
スウェンが、あまり宜しくないというように眉を顰め、腰に手を当てて質問した。
「預かるのではなく、会場内に隠させて頂くのです。こちらから提供させて頂く商品については、形があれば限りがありません。手に入れて頂くというゲームの中で、隠されてしまった所持品も同時に探して頂くイベントを盛り込む事で、フェアになるよう設定させて頂いております」
スウェンが、チラリと一同に目配せした。ゲームのルールについての理解度を確認していると気付いて、エルは、遠慮がちに手を上げて少年に訊いた。
「あの、ゲームをクリアするまでに、大切な物も探し出さなければいけないって事だけど、この建物全部が会場だとすると、すごく難易度が上がる気がするんだけど……」
そんなエルの心配とは裏腹に、少年が「ご安心下さい」とニコリと愛想良く微笑んだ。先程の作った大人びた笑顔に比べると、若干人間味の出た自然な表情だった。
「参加者様のレベルに応じて、それぞれ会場を設けさせて頂きますので、広範囲からお探し頂く事はございません。お客様がきちんとクリア出来るよう、ゴールまでは道案内、またはヒントを置かせて頂いておりますし、参加者様のレベルによっては、隠された所持品もお探しできるようヒントもございます。時間制限は、特に設けておりません」
少年は一度言葉を切ると、一同の視線を確認して、説明を先へと進めた。
「ゲームがクリア出来ない場合は、『隠された所持品』は、工場長のコレクションとして収納されます。基本的に『守りたい』と思った対象が、今現在所持されている持ち物の中で一番大切な物であると、当社では認識しております」
「成程。つまり『守りたい』という気持ちを感知されると、それが『隠される』対象となる訳だね?」
スウェンが慎重に呟いたが、少年は笑んだまま、それについては答えずに先を続けた。
「ゲームを始める前に、『審査の回廊』で少しお時間を頂きます。四人で話し合って頂いても結構ですが、その間にも回廊で審査は進んでおりますので、考えや話し合いは、慎重にお願い致します」
少年がそう言い、一同の後方にある例のハート形の扉を指し示した。すっと伸ばされた彼の手は、作り物のような皺一つない真っ白な幼い手をしていた。
「心構えが出来ましたら、あちらの扉からどうぞ」
促された四人は、お互い目を合わせた。
スウェンが吐息をこぼし、歩き出した。彼の後に続くように一同は扉へと向かうと、ログがスウェンに目配せをして、金のドアノブを握った。
扉は、カチリと小さな音を立てて、亡霊が廊下を過ぎゆくような滑らかさで開いた。扉の向こうには、赤と金の色が入った絨毯が敷かれた長い廊下が続いており、同じ色と柄をした壁には、蝋燭の光りが揺れていた。
蝋燭だけで照らし出された廊下は薄暗く、見通しが悪かった。天井も床と同じ色で、歪んだダイヤ形の模様をした金と赤は、見ているだけで眩暈を覚えた。
扉の向こうをしばらく眺めていたスウェンが、愛想笑いも浮かべずに少年を振り返った。
「君は、僕たちが何を目的としてここへ来たのか、本当は知っているんじゃないのかい?」
「さあ、僕はただの案内係りですから」
少年は作り笑いで応えた。
スウェンが「ふうん」とぼやき、ふと苦笑を浮かべた。
「――君を見ていると、どうも違和感が抜けなくてね。君は僕の知っているエキストラや駒とも違う、少し特殊な位置にいる配役なのではないかと、そう思ったんだけれど」
話すスウェンの意図はまるで分からなかったが、エルは黙って見守っていた。セイジとログも考えている事があるのか、探るような眼差しで少年を見つめていた。
不意に、少年が小さな唇に、大きな弧を描いた。
「何の事だか分かりかねます。僕は与えられたルールの中で、自分の役割をこなすだけの『利用案内人』ですから」
「ふうん。僕には、まるで『工場長』を壊して欲しいようにも聞こえたんだけど。まぁ、何も知らないなら、それでいいや」
スウェンは踵を返す間際、思い出したように「ああ、そうだ」と、もう一度だけ少年に目を向けた。
「『利用案内人』君。君が受け持った案内客は、僕らで一体何人目になるのかな?」
「初めに申し上げましたでしょう。妙な名前だと言われたのは、あなた方が初めてです、と」
少年は含むような声色でそう告げて、ダンスを申し込む貴族のように深々と頭を下げた。
「ゲームは時として残酷なものです。フェアなルールに基づいて、案内させて頂くのが『僕』の役割――決して迷わないよう、お客様達がちりばめられたヒントに気付く事が出来るよう、幸運を祈っております」
スウェンが頭をかきながら、諦めたように廊下へと一歩を踏み出した。ログ、セイジ、エルが後に続き、全員が入ったところで、扉が一人でに閉められた。
「なんだか、嘘ばかりでよく分からないなぁ……」
扉がきちんと閉まった事を確認したスウェンが、一旦足を止めて、一同に少年の顔について訊いた。
ログが「あいつ、顔が少し霞んでいたな」と違和感を認め、セイジも「曇って見えなかった」と明かした。エルは一体何の事だろうかと首を捻ってしまった。
「見えなかったの? 俺には、顔がハッキリと見えたけど……どういう事だろう?」
「さぁね。大人である僕ら三人の目にだけ、うまく映らなかった可能性もあるけれど。――僕はね、あの少年の姿が『歪んで』、うまく認識出来なかったんだよ」
とうとう最後まで顔が見えなかったのだと、スウェンは懸念をこぼした。
※※※
四人の客人を見送った後、利用案内人である少年は、しばらくそこに佇んでいた。
一つの物音さえ響かない空間には、もはや時間の流れがあるのかさえも怪しい。
その時、不意に一組の足音が響いて、少年は訝しげに思って振り返った。そこにいたのは、胡散臭い顔をした燕尾服と蝶ネクタイをした男で、それは、少年が予想してもいなかった新たな客だった。
長身のその男は、ホテルの社員のような正装を決め込み、作り物の愛想笑いを貼りつかせたまま困ってもいない顔で、辺りを見回した。
「すっかり置いていかれてしまいました」
男は、シクシクシクシク、と口で効果音の演出を入れた。ご丁寧に蝶の刺繍の入った白いハンカチで目頭を押さえ、悲劇の主人公を楽しむように天まで仰いで見せた。
少年は急ぎ、『自分の世界の記録』を探った。
この工場の入り口に立っていたはずの、受付嬢役の女の姿が見当たらなかった。『夢』世界では、エキストラの数は決まっているので、この世界に少年が知らない役者がいるはずがない。
どうやらこの侵入者は、『役者』の一人が消失した直後に現れた不自然な男であるらしい。
その事に気付いて、少年は彼を警戒した。
「招待客の中に、あなたは含まれていませんよ。ホテルの従業員さん」
「あなたの方こそ、お客様への接客がまるでなっていませんねぇ」
男はハンカチを丁寧に折ると、皺を伸ばし、上品な手つきで胸ポケットに入れた。少年を正面から見るなり「おやおや」とわざとらしく片眉をつり上げる。
「なるほど。外部からの強制命令が届く前に『核』を奪還し、ここへ隠れたという訳ですか。そうすれば、貴方の『案内役』としての権限だけは守れる」
途端に、少年は男から距離を取って身構えた。
「――お前は、何だ?」
問いかけると、ふざけた顔を持った男が「ほほほほほ」と妙な笑い声を上げ、皮肉な顔で少年を見降ろした。
「君は完成されている『夢守』であったのに、勿体無い事ですねぇ。あの人間は、孵化する前に『宿主』から芽を引きずり出してしまった。この世界は既に、君の存在すら維持出来ないほど崩れ始めている」
「『理』を知っているということは――貴方も『夢人』なんですね?」
少年は、ようやく合点がいったという顔で、男を睨み付けた。
「貴方も、僕と同じように誰かの『夢守』であれば、少しは分かるでしょう。死した『宿主』の夢が崩壊してゆく様を最後まで見届け、決して戻っては来られない境界線上の向こうまで、彼の心を送り届けなければならない、僕の気持ちが」
「『気持ち』ですって……?」
男は両肩を震わせたかと思うと、途端に、堪え切れないといわんばかりに腹を折り「うふふふふ」と気味の悪い声で嗤い始めた。唐突に、大きな口を開いたかと思うと、空気が割れるような声で狂ったように笑った。
0
あなたにおすすめの小説
断罪まであと5秒、今すぐ逆転始めます
山河 枝
ファンタジー
聖女が魔物と戦う乙女ゲーム。その聖女につかみかかったせいで処刑される令嬢アナベルに、転生してしまった。
でも私は知っている。実は、アナベルこそが本物の聖女。
それを証明すれば断罪回避できるはず。
幸い、処刑人が味方になりそうだし。モフモフ精霊たちも慕ってくれる。
チート魔法で魔物たちを一掃して、本物アピールしないと。
処刑5秒前だから、今すぐに!
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
無魔力の令嬢、婚約者に裏切られた瞬間、契約竜が激怒して王宮を吹き飛ばしたんですが……
タマ マコト
ファンタジー
王宮の祝賀会で、無魔力と蔑まれてきた伯爵令嬢エリーナは、王太子アレクシオンから突然「婚約破棄」を宣告される。侍女上がりの聖女セレスが“新たな妃”として選ばれ、貴族たちの嘲笑がエリーナを包む。絶望に胸が沈んだ瞬間、彼女の奥底で眠っていた“竜との契約”が目を覚まし、空から白銀竜アークヴァンが降臨。彼はエリーナの涙に激怒し、王宮を半壊させるほどの力で彼女を守る。王国は震え、エリーナは自分が竜の真の主であるという運命に巻き込まれていく。
お兄様、冷血貴公子じゃなかったんですか?~7歳から始める第二の聖女人生~
みつまめ つぼみ
ファンタジー
17歳で偽りの聖女として処刑された記憶を持つ7歳の女の子が、今度こそ世界を救うためにエルメーテ公爵家に引き取られて人生をやり直します。
記憶では冷血貴公子と呼ばれていた公爵令息は、義妹である主人公一筋。
そんな義兄に戸惑いながらも甘える日々。
「お兄様? シスコンもほどほどにしてくださいね?」
恋愛ポンコツと冷血貴公子の、コミカルでシリアスな救世物語開幕!
オネエ伯爵、幼女を拾う。~実はこの子、逃げてきた聖女らしい~
雪丸
ファンタジー
アタシ、アドルディ・レッドフォード伯爵。
突然だけど今の状況を説明するわ。幼女を拾ったの。
多分年齢は6~8歳くらいの子。屋敷の前にボロ雑巾が落ちてると思ったらびっくり!人だったの。
死んでる?と思ってその辺りに落ちている木で突いたら、息をしていたから屋敷に運んで手当てをしたのよ。
「道端で倒れていた私を助け、手当を施したその所業。賞賛に値します。(盛大なキャラ作り中)」
んま~~~尊大だし図々しいし可愛くないわ~~~!!
でも聖女様だから変な扱いもできないわ~~~!!
これからアタシ、どうなっちゃうのかしら…。
な、ラブコメ&ファンタジーです。恋の進展はスローペースです。
小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。(敬称略)
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
公爵家の秘密の愛娘
ゆきむらさり
恋愛
〔あらすじ〕📝グラント公爵家は王家に仕える名門の家柄。
過去の事情により、今だに独身の当主ダリウス。国王から懇願され、ようやく伯爵未亡人との婚姻を決める。
そんな時、グラント公爵ダリウスの元へと現れたのは1人の少女アンジェラ。
「パパ……私はあなたの娘です」
名乗り出るアンジェラ。
◇
アンジェラが現れたことにより、グラント公爵家は一変。伯爵未亡人との再婚もあやふや。しかも、アンジェラが道中に出逢った人物はまさかの王族。
この時からアンジェラの世界も一変。華やかに色付き出す。
初めはよそよそしいグラント公爵ダリウス(パパ)だが、次第に娘アンジェラを気に掛けるように……。
母娘2代のハッピーライフ&淑女達と貴公子達の恋模様💞
🔶設定などは独自の世界観でご都合主義となります。ハピエン💞
🔶稚拙ながらもHOTランキング(最高20位)に入れて頂き(2025.5.9)、ありがとうございます🙇♀️
【完結】奇跡のおくすり~追放された薬師、実は王家の隠し子でした~
いっぺいちゃん
ファンタジー
薬草と静かな生活をこよなく愛する少女、レイナ=リーフィア。
地味で目立たぬ薬師だった彼女は、ある日貴族の陰謀で“冤罪”を着せられ、王都の冒険者ギルドを追放されてしまう。
「――もう、草とだけ暮らせればいい」
絶望の果てにたどり着いた辺境の村で、レイナはひっそりと薬を作り始める。だが、彼女の薬はどんな難病さえ癒す“奇跡の薬”だった。
やがて重病の王子を治したことで、彼女の正体が王家の“隠し子”だと判明し、王都からの使者が訪れる――
「あなたの薬に、国を救ってほしい」
導かれるように再び王都へと向かうレイナ。
医療改革を志し、“薬師局”を創設して仲間たちと共に奔走する日々が始まる。
薬草にしか心を開けなかった少女が、やがて王国の未来を変える――
これは、一人の“草オタク”薬師が紡ぐ、やさしくてまっすぐな奇跡の物語。
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる