94 / 122
十話 血肉の晩餐《焼肉屋》
(5)
しおりを挟む
――
マリルから出された、次の選択肢。
それは『肉の脂』『肉の味』『全て』のどれを味わうかという質問であった。
「さっきマリルは『肉の部位』と『味付け』を選ぶと言ったな。それと関係があるという事か」
メニュー表を見ながら、マリルの提示した選択肢の意味を確かめようとするルーティアに、マリルはうんうん、と頷いた。
「具体的に説明するわ。米……ライスと一緒に肉を楽しむというのであれば、次はどの肉を選んでいくかを決めていくの。一つずつ説明していくわね」
マリルの指が、メニュー表の上をゆっくりと走っていった。
「『カルビ』。牛の肋骨付近の『バラ肉』よ。肉質はやや固めなのだけれど、脂身……『サシ』が入っているから、口に入れると柔らかく感じるの。舌にじゅわっ、と溢れるような旨みを感じるのが特徴ね。焼肉といえばカルビ!という層が多くいる程、人気の部位よ」
「あー、これね。……わ、ホントだ。赤身の中に白い筋がいっぱい……!これがサシね」
リーシャは、マリルが指さす部位を関心するように眺める。
「『ロース』。肩から腰にかけての背肉の事よ。厳密には『肩ロース』『リブロース』『サーロイン』に分かれているのだけれど、総称してロースというメニュー表記になっている店も多くてココも例外ではないわね。背中の引き締まった肉の部分だから、噛み応えのある食感と肉肉しい味が特徴。カルビに比べると脂身はかなり少なくて、ヘルシーなのも良い所だわ」
「確かに、赤く輝くような肉質だな。これは……焼けばかなり美味そうだ」
ルーティアはマリルの指先にあるロースの写真を見て口元を拭った。
「『ハラミ』。牛の横隔膜の肉よ。ほどよい脂と弾力がある肉質で、硬さと柔らかさも中間くらい。カルビに比べれば脂身は少なく、甘味も感じられる部位だわ。一見するとカルビやロースと同じ肉に見えるけれど、実は分類としては内臓なのよ。だから牛一頭から採れる量もそこまで多くないし、希少な部位と言えるかもね。牛ならではの味を楽しめると思うわ」
「「 ううーん…… 」」
そこまで聞いて、騎士二人は悩み苦しむ声が口から溢れる。
メニュー表にはその他にも『タン』『ハツ』『ミノ』『ハチノス』など聞いた事のない肉の部位の名称が並んでいる。その説明を全て聞いてどれを頼むか悩んでいる間にも、ルーティアの空腹は増していくばかりだ。
「な、なあマリル……。いっそそれらを全部頼む、というのは駄目なのか?もう私は腹が……」
ルーティアのその言葉に、マリルの眼鏡がキラリと光った。
「ルーちゃんのお腹も限界のようね。その言葉を待っていたわ……あとはこのアタシに任せてもらっていいかしら?」
「え……。あ、是非お願いしたいのだが……」
もはや何が何だか分からないルーティアは、その提案に頷く事しか出来なかった。
マリルは素早く近くを歩いていた店員を手を上げて呼び止め、メニュー表を片手にはっきりした声で注文をした。
「この『ファミリー盛』を二つ。一つはタレで、一つは塩でお願いします。それから、シーザーサラダと塩トマト。大ライスを二つに……生ビール大を一つ!追加で注文するかもしれないからメニューはこのまま置いておいてください。ルーちゃんとリッちゃん、飲み物は?」
「い、いや、私は水で……」
「あー、じゃあわたしウーロン茶のアイス……」
テキパキと注文をしていくマリルに圧倒されつつ、二人はその様子を見守る事しかできなかった。
注文を繰り返して確認し、店員はにこやかに微笑むと一礼をして厨房の方へと歩いていった。その後で、ルーティアとリーシャはマリルの注文した『ファミリー盛』を確認すべく、メニュー表に顔を近づけた。
「カルビ、ロース、ハラミ……さっき説明していた部位の肉が全て一皿に入っている!」
「野菜も写真に載っているわね。これも一緒に鉄板で焼くってこと?」
二人でメニュー表を左右で持ちながら顔を上げて質問するルーティアとリーシャに、マリルは親指を上に立てて応答した。
「イエース。通常が三~四人前なんだけど、ルーちゃんなら楽勝で食べられるでしょ。だからタレと塩のダブルで注文したのよ。ここの盛り合わせは全部国産のお肉を使っているからクオリティが高くてお得だからね。是非二つの味で堪能すべきだわ」
「タレ?塩?」
「基本的に焼肉屋では肉を頼む時、『タレ』か『塩』か選択するの。『タレ』は特製のソースを使って肉に既に味のついたものが提供されるから、頼んだものを焼いてそのまま食べられるの。お店の個性も出るのだけど、何よりご飯と絡めて食べるのが最高なのよね……!」
「おお、なんだか……聞いているだけで美味そうだ」
ルーティアは、ソースのたっぷりかかった肉が焼けていく様を妄想した。
「一方の『塩』は名前の通り、塩でのみ味付けをして提供されるスタイルよ。肉の味を楽しみたい人にオススメで、これも店によって特徴があったりするわ。レモン汁と一緒に食べる事や、岩塩やこだわりの塩を使っているお店も珍しくないわね。そしてなにより……」
「ビールと合う、でしょ」
「あはははー。アタシは両方イケるんだけど、やっぱ一口目は塩と生ビールでいきたいのよねー」
リーシャに見透かされたマリルは、照れ隠しに笑った。
「……とにかく、後は注文したものがくるのを待つのみよ。店員さんが鉄板に火をつけていってくれたし……あとは肉がきて、焼く。そして頬張る。……至福の時間はすぐそこだわ」
「ううう……。ここから更に肉を焼く時間も待たないといけないわけか……」
ルーティアの腹がぐうう、と悲鳴をあげている。しかしマリルはチッチッ、と指を横に振った。
「焼肉の味わいの一つ……。それは『耐えて、耐えて、そして喰らう』事よ。ライスかお酒かで悩み、肉の部位で悩み、ようやく注文をして更に肉が焼けるまで耐える……。その時に爆発する圧倒的な食欲と開放感は他の飲食店ではまず味わえない体験なの……。耐えて、ルーちゃん」
「……なんか修行みたいな事してるわね、ご飯食べにきてるだけなのに」
テーブルに突っ伏して空腹に耐えるルーティアを、なんだか可哀想に思ってきたリーシャであった。
――
そして、数分後――。
テーブルの上には、黒い大皿が、二つ。
同じ肉が同じ量並んでいるが、片方の肉には茶褐色のタレがかかっており、香ばしい香りを漂わせていた。一方は赤く照明に照らされる美しい肉ではあるが、薄くかかった雪のような塩がその美しさを際立たせていた。
ゴクリ。
三人は、それらを見比べながら、高まった食欲を抑えきれずにいる。
「それじゃあ……いいわね。自分の食べたいお肉を鉄板の上に乗せて、焼けたら食べましょう。生のお肉を掴む時は必ずトングを使って、食べるお箸で間違って掴まないように。いいわね、ルーちゃん、リッちゃん」
こく、こく。
もはや返事をする事すらままならず頷くだけのルーティアは、トングを使って自分が食べたい……『カルビ』を三枚ほど鉄板に乗せる。マリルはロースを、リーシャはハラミをそれぞれ円形の鉄板に自分のスペースを作り、数枚乗せていった。
炎が、肉を炙る。
赤い肉が激しい音を立てて脂を跳ねさせて焼けていく様。そして立ちこめる煙と香り。トングでひっくり返せば、こんがりと焼けた肉と程よい焦げ。それを口に放り込みたい欲求をぐっ、と我慢して……。
ルーティアは、三枚のタレカルビが焼けていく様をジッ、と見つめる。
マリルとリーシャの肉も焼け…… いよいよ、宴が始まる。
「それじゃあ…… 始めるわよっ! かんぱーいっ!!」
「「 かんぱーーーい!!」
生ビールと、ウーロン茶と、水のグラスが重なり、音を鳴らす。
いよいよ、血肉の晩餐が開始された。
――
マリルから出された、次の選択肢。
それは『肉の脂』『肉の味』『全て』のどれを味わうかという質問であった。
「さっきマリルは『肉の部位』と『味付け』を選ぶと言ったな。それと関係があるという事か」
メニュー表を見ながら、マリルの提示した選択肢の意味を確かめようとするルーティアに、マリルはうんうん、と頷いた。
「具体的に説明するわ。米……ライスと一緒に肉を楽しむというのであれば、次はどの肉を選んでいくかを決めていくの。一つずつ説明していくわね」
マリルの指が、メニュー表の上をゆっくりと走っていった。
「『カルビ』。牛の肋骨付近の『バラ肉』よ。肉質はやや固めなのだけれど、脂身……『サシ』が入っているから、口に入れると柔らかく感じるの。舌にじゅわっ、と溢れるような旨みを感じるのが特徴ね。焼肉といえばカルビ!という層が多くいる程、人気の部位よ」
「あー、これね。……わ、ホントだ。赤身の中に白い筋がいっぱい……!これがサシね」
リーシャは、マリルが指さす部位を関心するように眺める。
「『ロース』。肩から腰にかけての背肉の事よ。厳密には『肩ロース』『リブロース』『サーロイン』に分かれているのだけれど、総称してロースというメニュー表記になっている店も多くてココも例外ではないわね。背中の引き締まった肉の部分だから、噛み応えのある食感と肉肉しい味が特徴。カルビに比べると脂身はかなり少なくて、ヘルシーなのも良い所だわ」
「確かに、赤く輝くような肉質だな。これは……焼けばかなり美味そうだ」
ルーティアはマリルの指先にあるロースの写真を見て口元を拭った。
「『ハラミ』。牛の横隔膜の肉よ。ほどよい脂と弾力がある肉質で、硬さと柔らかさも中間くらい。カルビに比べれば脂身は少なく、甘味も感じられる部位だわ。一見するとカルビやロースと同じ肉に見えるけれど、実は分類としては内臓なのよ。だから牛一頭から採れる量もそこまで多くないし、希少な部位と言えるかもね。牛ならではの味を楽しめると思うわ」
「「 ううーん…… 」」
そこまで聞いて、騎士二人は悩み苦しむ声が口から溢れる。
メニュー表にはその他にも『タン』『ハツ』『ミノ』『ハチノス』など聞いた事のない肉の部位の名称が並んでいる。その説明を全て聞いてどれを頼むか悩んでいる間にも、ルーティアの空腹は増していくばかりだ。
「な、なあマリル……。いっそそれらを全部頼む、というのは駄目なのか?もう私は腹が……」
ルーティアのその言葉に、マリルの眼鏡がキラリと光った。
「ルーちゃんのお腹も限界のようね。その言葉を待っていたわ……あとはこのアタシに任せてもらっていいかしら?」
「え……。あ、是非お願いしたいのだが……」
もはや何が何だか分からないルーティアは、その提案に頷く事しか出来なかった。
マリルは素早く近くを歩いていた店員を手を上げて呼び止め、メニュー表を片手にはっきりした声で注文をした。
「この『ファミリー盛』を二つ。一つはタレで、一つは塩でお願いします。それから、シーザーサラダと塩トマト。大ライスを二つに……生ビール大を一つ!追加で注文するかもしれないからメニューはこのまま置いておいてください。ルーちゃんとリッちゃん、飲み物は?」
「い、いや、私は水で……」
「あー、じゃあわたしウーロン茶のアイス……」
テキパキと注文をしていくマリルに圧倒されつつ、二人はその様子を見守る事しかできなかった。
注文を繰り返して確認し、店員はにこやかに微笑むと一礼をして厨房の方へと歩いていった。その後で、ルーティアとリーシャはマリルの注文した『ファミリー盛』を確認すべく、メニュー表に顔を近づけた。
「カルビ、ロース、ハラミ……さっき説明していた部位の肉が全て一皿に入っている!」
「野菜も写真に載っているわね。これも一緒に鉄板で焼くってこと?」
二人でメニュー表を左右で持ちながら顔を上げて質問するルーティアとリーシャに、マリルは親指を上に立てて応答した。
「イエース。通常が三~四人前なんだけど、ルーちゃんなら楽勝で食べられるでしょ。だからタレと塩のダブルで注文したのよ。ここの盛り合わせは全部国産のお肉を使っているからクオリティが高くてお得だからね。是非二つの味で堪能すべきだわ」
「タレ?塩?」
「基本的に焼肉屋では肉を頼む時、『タレ』か『塩』か選択するの。『タレ』は特製のソースを使って肉に既に味のついたものが提供されるから、頼んだものを焼いてそのまま食べられるの。お店の個性も出るのだけど、何よりご飯と絡めて食べるのが最高なのよね……!」
「おお、なんだか……聞いているだけで美味そうだ」
ルーティアは、ソースのたっぷりかかった肉が焼けていく様を妄想した。
「一方の『塩』は名前の通り、塩でのみ味付けをして提供されるスタイルよ。肉の味を楽しみたい人にオススメで、これも店によって特徴があったりするわ。レモン汁と一緒に食べる事や、岩塩やこだわりの塩を使っているお店も珍しくないわね。そしてなにより……」
「ビールと合う、でしょ」
「あはははー。アタシは両方イケるんだけど、やっぱ一口目は塩と生ビールでいきたいのよねー」
リーシャに見透かされたマリルは、照れ隠しに笑った。
「……とにかく、後は注文したものがくるのを待つのみよ。店員さんが鉄板に火をつけていってくれたし……あとは肉がきて、焼く。そして頬張る。……至福の時間はすぐそこだわ」
「ううう……。ここから更に肉を焼く時間も待たないといけないわけか……」
ルーティアの腹がぐうう、と悲鳴をあげている。しかしマリルはチッチッ、と指を横に振った。
「焼肉の味わいの一つ……。それは『耐えて、耐えて、そして喰らう』事よ。ライスかお酒かで悩み、肉の部位で悩み、ようやく注文をして更に肉が焼けるまで耐える……。その時に爆発する圧倒的な食欲と開放感は他の飲食店ではまず味わえない体験なの……。耐えて、ルーちゃん」
「……なんか修行みたいな事してるわね、ご飯食べにきてるだけなのに」
テーブルに突っ伏して空腹に耐えるルーティアを、なんだか可哀想に思ってきたリーシャであった。
――
そして、数分後――。
テーブルの上には、黒い大皿が、二つ。
同じ肉が同じ量並んでいるが、片方の肉には茶褐色のタレがかかっており、香ばしい香りを漂わせていた。一方は赤く照明に照らされる美しい肉ではあるが、薄くかかった雪のような塩がその美しさを際立たせていた。
ゴクリ。
三人は、それらを見比べながら、高まった食欲を抑えきれずにいる。
「それじゃあ……いいわね。自分の食べたいお肉を鉄板の上に乗せて、焼けたら食べましょう。生のお肉を掴む時は必ずトングを使って、食べるお箸で間違って掴まないように。いいわね、ルーちゃん、リッちゃん」
こく、こく。
もはや返事をする事すらままならず頷くだけのルーティアは、トングを使って自分が食べたい……『カルビ』を三枚ほど鉄板に乗せる。マリルはロースを、リーシャはハラミをそれぞれ円形の鉄板に自分のスペースを作り、数枚乗せていった。
炎が、肉を炙る。
赤い肉が激しい音を立てて脂を跳ねさせて焼けていく様。そして立ちこめる煙と香り。トングでひっくり返せば、こんがりと焼けた肉と程よい焦げ。それを口に放り込みたい欲求をぐっ、と我慢して……。
ルーティアは、三枚のタレカルビが焼けていく様をジッ、と見つめる。
マリルとリーシャの肉も焼け…… いよいよ、宴が始まる。
「それじゃあ…… 始めるわよっ! かんぱーいっ!!」
「「 かんぱーーーい!!」
生ビールと、ウーロン茶と、水のグラスが重なり、音を鳴らす。
いよいよ、血肉の晩餐が開始された。
――
0
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
異世界転生したおっさんが普通に生きる
カジキカジキ
ファンタジー
第18回 ファンタジー小説大賞 読者投票93位
応援頂きありがとうございました!
異世界転生したおっさんが唯一のチートだけで生き抜く世界
主人公のゴウは異世界転生した元冒険者
引退して狩をして過ごしていたが、ある日、ギルドで雇った子どもに出会い思い出す。
知識チートで町の食と環境を改善します!! ユルくのんびり過ごしたいのに、何故にこんなに忙しい!?
現代知識と木魔法で辺境貴族が成り上がる! ~もふもふ相棒と最強開拓スローライフ~
はぶさん
ファンタジー
木造建築の設計士だった主人公は、不慮の事故で異世界のド貧乏男爵家の次男アークに転生する。「自然と共生する持続可能な生活圏を自らの手で築きたい」という前世の夢を胸に、彼は規格外の「木魔法」と現代知識を駆使して、貧しい村の開拓を始める。
病に倒れた最愛の母を救うため、彼は建築・農業の知識で生活環境を改善し、やがて森で出会ったもふもふの相棒ウルと共に、村を、そして辺境を豊かにしていく。
これは、温かい家族と仲間に支えられ、無自覚なチート能力で無理解な世界を見返していく、一人の青年の最強開拓物語である。
別作品も掲載してます!よかったら応援してください。
おっさん転生、相棒はもふもふ白熊。100均キャンプでスローライフはじめました。
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
草食系ヴァンパイアはどうしていいのか分からない!!
アキナヌカ
ファンタジー
ある時、ある場所、ある瞬間に、何故だか文字通りの草食系ヴァンパイアが誕生した。
思いつくのは草刈りとか、森林を枯らして開拓とか、それが実は俺の天職なのか!?
生まれてしまったものは仕方がない、俺が何をすればいいのかは分からない!
なってしまった草食系とはいえヴァンパイア人生、楽しくいろいろやってみようか!!
◇以前に別名で連載していた『草食系ヴァンパイアは何をしていいのかわからない!!』の再連載となります。この度、完結いたしました!!ありがとうございます!!評価・感想などまだまだおまちしています。ピクシブ、カクヨム、小説家になろうにも投稿しています◇
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
連載時、HOT 1位ありがとうございました!
その他、多数投稿しています。
こちらもよろしくお願いします!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
オバちゃんだからこそ ~45歳の異世界珍道中~
鉄 主水
ファンタジー
子育ても一段落した40過ぎの訳あり主婦、里子。
そんなオバちゃん主人公が、突然……異世界へ――。
そこで里子を待ち構えていたのは……今まで見たことのない奇抜な珍獣であった。
「何がどうして、なぜこうなった! でも……せっかくの異世界だ! 思いっ切り楽しんじゃうぞ!」
オバちゃんパワーとオタクパワーを武器に、オバちゃんは我が道を行く!
ラブはないけど……笑いあり、涙ありの異世界ドタバタ珍道中。
いざ……はじまり、はじまり……。
※この作品は、エブリスタ様、小説家になろう様でも投稿しています。
貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ
凜
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます!
貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。
前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる