Destiny epic

ミヤビ

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第5話 「邪眼」

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ジーク「邪眼イーヴィル・アイ!!」
ジークがそう叫ぶと、時が止まった。
世の中の物理法則に反し、ヒトも、悪魔も、植物も、世界の何もかもが動きを止めているのをみてジークは確信するーー。
ーこの力は、呪われている、と。ー
ジークは抜刀し、悪魔たちを切り刻む。切り終わっているのに未だに刀身の赤い残光、軌跡が残る。
ジークが刀を納刀するとーー。

時は動き出す。そうすると、邪悪な眼に縛られていた世界が解放されていくように、慌ただしく元の状態に戻る。
周りの木はなぎ倒れ、悪魔達は粉々に切り刻まれていた。

ギルバート「ーーえっ?」
その静寂はギルバートの声でかき消えた。
ギルバート「な...にが起きた...今の...!?

ジーク「どうやら、これが俺の能力らしいな...グッ!?」
ギルバート「おい、ジーク!大丈夫か!?」
ジーク「なんだ...?これは...体力を...著しく消耗している...」
ジーク「ーやっぱ代償はあるか...」

ジークは、あの時のことを思い出していた。仮面の男の言う"眼の力"。それが一体どう言うものなのか。ずっと探していた答えだった。
ーそれが、世界を縛り付け、拘束し、そして全てが動きを止めてしまう。そんな能力だったとは。

ジーク「やはり、この能力は時を止めることができるらしい。だが、ずっと長く止めることはできない。できても数秒...これ以上いくと、恐らく...死んでしまう気がする。」
ジークはこのことを感覚で理解していた。
ギルバート「おいおい!そんなあぶねえやつなのか!?ジークの仇の奴からもらった眼の力って言うのは...!?」
ジーク「もう少し、能力について検証する必要があるな...」

ジーク達は森を抜け、隣町の空港に着いた。そして、飛行機で約数時間。ギルバートの故国へと到着した。
ギルバート「んーっ!!やっぱり変わらねえな。ここも。」
ギルバート「んじゃまあ、行くとするか。例の"研究所"に。」
ジーク達は動き始めた。研究所に眠る"サイボーグ"の元へ。



...
『博士、これが例の?』
『ああ、これが私のプロジェクト。』
『機械仕掛けの神...とでも言おうか。私の血の繋がった子供達を用いて、ある実験を行うんだよ。』
『そんな事って...許されるのですか?』
『世界を救うためだ。少なからず犠牲は必要だ...。』


...
『どういう事ですか博士!!他の子供達が...みんな...!』
『こんなはずじゃ...私の考えが間違っていたのか!?』
『...致し方ない...残るは...私の"甥"にあたる君だけだ。』



...
『フフ...いいぞ。その調子だ。まさか、君だったとはな...』
『ーーーー君。」

to be continued...
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