文字の大きさ
大
中
小
1 / 1
呪いの婚約破棄
「婚約を破棄させてもらう。理由は……君といても、俺の未来に何の価値もないからだ」
それは、朝の陽が窓辺に差し込む、何の変哲もない穏やかな午前のことだった。
アラン・フーバー。帝都の名門侯爵家の嫡男で、わたしの婚約者であったその男は、涼しい顔でそう言った。
彼の金の髪が陽光に透け、目を細めてこちらを見る仕草は、まるで貴族らしい品格に満ちているようにさえ見えた。
けれど、わたしにはもう、そんな幻惑は効かない。
「まあ……では、貴方様は、わたしの何を御覧になってそうお思いになられたのかしら?」
わたしは微笑みを絶やさずに尋ねた。まるで舞踏会で気取った会話でもしているかのような、気品ある声音で。
「全部だよ。出自、教養、顔、家柄……田舎娘にしてはよくやったとは思うが、所詮その程度だ。俺には、もっとふさわしい女がいる」
その瞬間、胸の奥に、氷のような怒りが静かに染み込んでいくのを感じた。
けれどわたしは、微笑んだまま黙って頷いた。
(……これで、すべてが始まるわ)
わたしはかつて、この裏切りの可能性を、ほんのわずかでも考えなかったわけではない。
だからこそ、手は打ってあった。
――“婚約を破棄されたその瞬間、相手に呪いが発動する”という術式を。
* * *
この国の西の果て、山深い村の外れに、ひっそりと住む呪術師がいた。
男の名はマティス。妙に整った顔立ちをしていて、色の薄い瞳がどこか影を帯びていた。
「君の願いは“呪い”かい? 本当にそれでいいの?」
「いいえ、“呪いこそ”がいいのです」
わたしはそう答えた。
誰かを呪うことに、後ろめたさなどない。それは、正義の延長であり、わたしの矜持にかけた報復だった。
「言葉の一つを契機に発動する術にしよう。君の婚約者が、“破棄”を口にした瞬間、彼の心と体に呪いが刻まれる」
「ええ、それでよくってよ。……ふふ、楽しみですわね」
彼の喉に異物が湧き、夜毎に悪夢に魘され、皮膚に黒い痣が広がる。
そんな姿を想像して、わたしは小さく笑った。
けれど。
それから一週間経っても、アランには何の変化も見られなかった。
「おかしい……」
噂では、彼はすこぶる健康で、舞踏会でも軽やかに踊り、しかも傍らには新たな女性の影があった。
「……誰かしら、あの女」
社交界に詳しいメイドの話によれば、彼女は“癒術師”の令嬢マキ・ランゼット。
癒術の家系に生まれた彼女は、帝都でも名の知れた“自癒の才”を持つとされている。
つまり、アランが呪いを受けなかった理由は――
「彼女が、わたしの呪いを無効化したのですわね」
指先が震える。けれど、それは恐れではなく、怒り。
わたしの“正当な怒り”が、あの女によって掻き消された。
* * *
「なるほどね。癒術師の介入があったか……。まあ、想定内だ」
再び訪ねたマティスの小屋で、彼はそんなふうに笑った。
「でもね、そう簡単には終わらせないよ。君のような強い感情があるなら、もっと“深い呪い”が使える」
彼が棚の奥から持ち出したのは、手のひらほどの布人形――ドールだった。
「これは“対象の一部”があればリンクできる。たとえば、髪の毛とかね。それを縛って、夜ごとに鉄釘を打つ。痛みだけじゃない。“本当の不幸”を呼び込むことができるよ」
「不幸……?」
「恋人に裏切られる、病に冒される、名声を失う。そういう“流れ”がね、じわじわと崩れていくんだ」
「ええ……それこそ、ふさわしい報いですわ」
舞踏会の日。
わたしは、アランの隣に寄り添うマキに近づいた。
その髪飾りに絡む、細い銀糸のような髪。
「まあ、素敵な髪飾り。少し、曲がっていましてよ?」
「え? あ、ありがとうございます……」
言葉巧みに、彼女の髪の毛を一本、そっと指に絡めるように取った。
そしてその夜、わたしはドールにその毛を結びつけ、鉄の釘を一打、打ち込んだ。
トン。トン。トン。
「さあ……始めましょう。あなたに相応しい“運命”を」
* * *
その翌日。
「マキ、大丈夫か? 顔色が悪い」
「少々、胸のあたりが……でも、大丈夫です。癒しますから……」
アランがマキを支え、彼女が震える手で自分の胸に癒術をかけている場面を、わたしは遠くから見ていた。
痛みは癒せる。だが、これは始まりにすぎない。
本当に恐ろしいのは、“不幸の連鎖”。
この先、彼女の人生は、じわじわと――音もなく崩れ落ちていくのだから。
あれから数日。
街には妙な噂が流れ始めていた。
――マキ・ランゼットは呪われている。
――最近の彼女には、妙な“運の悪さ”がつきまとっている、と。
「お父様の書斎が火事に……!?」
「護衛の少年が……貴女の服に、剣の油をかけたそうですわね」
「婚約話も、破談に……?」
それらはすべて、偶然ではない。
わたしが夜な夜な、マキの髪を結んだドールに釘を打ち続けているから。
激痛の呪いはあくまで前座。本命は、“不幸を引き寄せる呪い”。
癒せるものではありませんわ。精神も、運命も、ゆっくりと壊していくのだから。
「アラン様……わたくし……もう、どうすれば……」
「……マキ、お前、最近おかしいぞ。何か隠してることがあるんじゃないのか?」
「ち、違います、そんな……!」
そう言いながら、マキは目に見えてやつれていった。いつも整っていた髪は乱れ、衣装もほつれたまま。
その瞳に光はなく、ただ怯えたように周囲を見渡していた。
(ふふ……どうなさったのかしら? 癒術師様?)
わたしは冷たい紅茶を飲み干し、満足げにため息をついた。
やがて、マキはすべてを放棄した。
邸を去り、実家に戻ることもなく、貴族社会からも、帝都からも姿を消した。
そして――
「……エレイナか。こんなとこに来て、何の用だよ」
数日後、荒れ果てた館に足を踏み入れたわたしを迎えたのは、見る影もなく疲れ切ったアランだった。
床には酒瓶、カーテンも埃をかぶっている。もはや貴族の屋敷とは思えない有様だった。
「ご機嫌よう、アラン様。お久しぶりですわね」
「……お前がやったのか、マキのことも、俺の家の不幸も……」
「まあ、心当たりがないとも言いませんけれど」
微笑みながら、わたしは扇子を取り出して口元を隠した。
「さて、参りましょうか。本日わたしが参上したのは、取り立てのためですの」
「取り立て、だと?」
「呪いによる死を選ぶのか、それとも――慰謝料という形で誠意を見せるのか。ええ、どちらでも構いませんわ」
「……た、頼む。死にたくねぇ……! 払うよ、金なら、いくらでも払う……!!」
アランは膝をついて、わたしのスカートの裾を掴んだ。
あの傲慢だった男が、情けなく泣き崩れている。すでに屋敷には召使いすらおらず、彼は完全に一人だった。
「まあ……まさか、そこまで落ちぶれるとは。予想以上ですわね」
わたしは優雅に立ち上がり、足元の男を見下ろす。
「では、慰謝料の額面については、後日書面にて。……お身体にお気をつけあそばせ、アラン様」
* * *
呪術師・マティスのもとを訪れると、彼はいつものように静かな瞳でわたしを出迎えた。
「……やっぱり君は、見事だね。心がまっすぐで、美しい。呪いにすら、迷いがない」
「お褒めに預かり光栄ですわ」
「僕はね、最初はただの依頼人として接していた。でも今は……君と共に並び立ちたいと思っている。もし君さえよければ――」
そう言って、マティスはわたしの手をそっと取った。
温かい掌だった。けれど、その中に潜むものは、誰よりも“闇”に近かった。
だからこそ、共に歩ける。
「……ええ。あなたとなら、悪くない未来が描けそうですわね」
わたしは微笑んで、手を握り返した。
――呪いを跳ね返されても、わたしは負けなかった。
失恋しても、泣き崩れることなどなかった。
不幸を味わったのは、わたしではない。彼らの方だった。
だから、これは――
「わたしの勝利、ですわ」
(了)
それは、朝の陽が窓辺に差し込む、何の変哲もない穏やかな午前のことだった。
アラン・フーバー。帝都の名門侯爵家の嫡男で、わたしの婚約者であったその男は、涼しい顔でそう言った。
彼の金の髪が陽光に透け、目を細めてこちらを見る仕草は、まるで貴族らしい品格に満ちているようにさえ見えた。
けれど、わたしにはもう、そんな幻惑は効かない。
「まあ……では、貴方様は、わたしの何を御覧になってそうお思いになられたのかしら?」
わたしは微笑みを絶やさずに尋ねた。まるで舞踏会で気取った会話でもしているかのような、気品ある声音で。
「全部だよ。出自、教養、顔、家柄……田舎娘にしてはよくやったとは思うが、所詮その程度だ。俺には、もっとふさわしい女がいる」
その瞬間、胸の奥に、氷のような怒りが静かに染み込んでいくのを感じた。
けれどわたしは、微笑んだまま黙って頷いた。
(……これで、すべてが始まるわ)
わたしはかつて、この裏切りの可能性を、ほんのわずかでも考えなかったわけではない。
だからこそ、手は打ってあった。
――“婚約を破棄されたその瞬間、相手に呪いが発動する”という術式を。
* * *
この国の西の果て、山深い村の外れに、ひっそりと住む呪術師がいた。
男の名はマティス。妙に整った顔立ちをしていて、色の薄い瞳がどこか影を帯びていた。
「君の願いは“呪い”かい? 本当にそれでいいの?」
「いいえ、“呪いこそ”がいいのです」
わたしはそう答えた。
誰かを呪うことに、後ろめたさなどない。それは、正義の延長であり、わたしの矜持にかけた報復だった。
「言葉の一つを契機に発動する術にしよう。君の婚約者が、“破棄”を口にした瞬間、彼の心と体に呪いが刻まれる」
「ええ、それでよくってよ。……ふふ、楽しみですわね」
彼の喉に異物が湧き、夜毎に悪夢に魘され、皮膚に黒い痣が広がる。
そんな姿を想像して、わたしは小さく笑った。
けれど。
それから一週間経っても、アランには何の変化も見られなかった。
「おかしい……」
噂では、彼はすこぶる健康で、舞踏会でも軽やかに踊り、しかも傍らには新たな女性の影があった。
「……誰かしら、あの女」
社交界に詳しいメイドの話によれば、彼女は“癒術師”の令嬢マキ・ランゼット。
癒術の家系に生まれた彼女は、帝都でも名の知れた“自癒の才”を持つとされている。
つまり、アランが呪いを受けなかった理由は――
「彼女が、わたしの呪いを無効化したのですわね」
指先が震える。けれど、それは恐れではなく、怒り。
わたしの“正当な怒り”が、あの女によって掻き消された。
* * *
「なるほどね。癒術師の介入があったか……。まあ、想定内だ」
再び訪ねたマティスの小屋で、彼はそんなふうに笑った。
「でもね、そう簡単には終わらせないよ。君のような強い感情があるなら、もっと“深い呪い”が使える」
彼が棚の奥から持ち出したのは、手のひらほどの布人形――ドールだった。
「これは“対象の一部”があればリンクできる。たとえば、髪の毛とかね。それを縛って、夜ごとに鉄釘を打つ。痛みだけじゃない。“本当の不幸”を呼び込むことができるよ」
「不幸……?」
「恋人に裏切られる、病に冒される、名声を失う。そういう“流れ”がね、じわじわと崩れていくんだ」
「ええ……それこそ、ふさわしい報いですわ」
舞踏会の日。
わたしは、アランの隣に寄り添うマキに近づいた。
その髪飾りに絡む、細い銀糸のような髪。
「まあ、素敵な髪飾り。少し、曲がっていましてよ?」
「え? あ、ありがとうございます……」
言葉巧みに、彼女の髪の毛を一本、そっと指に絡めるように取った。
そしてその夜、わたしはドールにその毛を結びつけ、鉄の釘を一打、打ち込んだ。
トン。トン。トン。
「さあ……始めましょう。あなたに相応しい“運命”を」
* * *
その翌日。
「マキ、大丈夫か? 顔色が悪い」
「少々、胸のあたりが……でも、大丈夫です。癒しますから……」
アランがマキを支え、彼女が震える手で自分の胸に癒術をかけている場面を、わたしは遠くから見ていた。
痛みは癒せる。だが、これは始まりにすぎない。
本当に恐ろしいのは、“不幸の連鎖”。
この先、彼女の人生は、じわじわと――音もなく崩れ落ちていくのだから。
あれから数日。
街には妙な噂が流れ始めていた。
――マキ・ランゼットは呪われている。
――最近の彼女には、妙な“運の悪さ”がつきまとっている、と。
「お父様の書斎が火事に……!?」
「護衛の少年が……貴女の服に、剣の油をかけたそうですわね」
「婚約話も、破談に……?」
それらはすべて、偶然ではない。
わたしが夜な夜な、マキの髪を結んだドールに釘を打ち続けているから。
激痛の呪いはあくまで前座。本命は、“不幸を引き寄せる呪い”。
癒せるものではありませんわ。精神も、運命も、ゆっくりと壊していくのだから。
「アラン様……わたくし……もう、どうすれば……」
「……マキ、お前、最近おかしいぞ。何か隠してることがあるんじゃないのか?」
「ち、違います、そんな……!」
そう言いながら、マキは目に見えてやつれていった。いつも整っていた髪は乱れ、衣装もほつれたまま。
その瞳に光はなく、ただ怯えたように周囲を見渡していた。
(ふふ……どうなさったのかしら? 癒術師様?)
わたしは冷たい紅茶を飲み干し、満足げにため息をついた。
やがて、マキはすべてを放棄した。
邸を去り、実家に戻ることもなく、貴族社会からも、帝都からも姿を消した。
そして――
「……エレイナか。こんなとこに来て、何の用だよ」
数日後、荒れ果てた館に足を踏み入れたわたしを迎えたのは、見る影もなく疲れ切ったアランだった。
床には酒瓶、カーテンも埃をかぶっている。もはや貴族の屋敷とは思えない有様だった。
「ご機嫌よう、アラン様。お久しぶりですわね」
「……お前がやったのか、マキのことも、俺の家の不幸も……」
「まあ、心当たりがないとも言いませんけれど」
微笑みながら、わたしは扇子を取り出して口元を隠した。
「さて、参りましょうか。本日わたしが参上したのは、取り立てのためですの」
「取り立て、だと?」
「呪いによる死を選ぶのか、それとも――慰謝料という形で誠意を見せるのか。ええ、どちらでも構いませんわ」
「……た、頼む。死にたくねぇ……! 払うよ、金なら、いくらでも払う……!!」
アランは膝をついて、わたしのスカートの裾を掴んだ。
あの傲慢だった男が、情けなく泣き崩れている。すでに屋敷には召使いすらおらず、彼は完全に一人だった。
「まあ……まさか、そこまで落ちぶれるとは。予想以上ですわね」
わたしは優雅に立ち上がり、足元の男を見下ろす。
「では、慰謝料の額面については、後日書面にて。……お身体にお気をつけあそばせ、アラン様」
* * *
呪術師・マティスのもとを訪れると、彼はいつものように静かな瞳でわたしを出迎えた。
「……やっぱり君は、見事だね。心がまっすぐで、美しい。呪いにすら、迷いがない」
「お褒めに預かり光栄ですわ」
「僕はね、最初はただの依頼人として接していた。でも今は……君と共に並び立ちたいと思っている。もし君さえよければ――」
そう言って、マティスはわたしの手をそっと取った。
温かい掌だった。けれど、その中に潜むものは、誰よりも“闇”に近かった。
だからこそ、共に歩ける。
「……ええ。あなたとなら、悪くない未来が描けそうですわね」
わたしは微笑んで、手を握り返した。
――呪いを跳ね返されても、わたしは負けなかった。
失恋しても、泣き崩れることなどなかった。
不幸を味わったのは、わたしではない。彼らの方だった。
だから、これは――
「わたしの勝利、ですわ」
(了)
感想 0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
「君との婚約は時間の無駄だった」とエリート魔術師に捨てられた凡人令嬢ですが、彼が必死で探している『古代魔法の唯一の使い手』って、どうやら私
白桃魔力も才能もない「凡人令嬢」フィリア。婚約者の天才魔術師アルトは彼女を見下し、ついに「君は無駄だ」と婚約破棄。失意の中、フィリアは自分に古代魔法の力が宿っていることを知る。時を同じくして、アルトは国を救う鍵となる古代魔法の使い手が、自分が捨てたフィリアだったと気づき後悔に苛まれる。「彼女を見つけ出さねば…!」必死でフィリアを探す元婚約者。果たして彼は、彼女に許されるのか?
草を刈っただけで、精霊王に溺愛されていたらしい
卯崎瑛珠卒業パーティで王太子が「貴女との婚約を、破棄する!」と叫ぶところからはじめてみようと、
書いてみましたよ。
真実の愛ってなんでしょうね
-----------------------------
サクッと読める、ざまぁと溺愛です
悪役令嬢ルートを回避した聖女ですが、乙女ゲーム終了後に王太子の再婚相手になりました
morisaki【番外編 3話更新しました】
公爵令嬢イネスは、乙女ゲームの世界に転生していることを幼い頃に思い出した。
しかも自分は――王太子に初恋をこじらせ、闇落ちする未来確定の悪役令嬢。
全力回避を決めた彼女は、聖女として国の管理下に置かれ、社交界から距離をとる。
そして、王太子とヒロインの結婚という形で幕閉じる。
――これで、すべて終わったはずだった。
十年後。
ヒロインの死と、王太子の再婚話が告げられる。
幼い王子ルイを遺して。
再婚相手に選ばれたのは、かつての悪役令嬢――イネスだった。
「私は、ルイ王子の後見人でいい」
そう割り切った結婚のはずなのに、
完璧で冷静だった王太子は、どこかおかしい――。
それは、終わったはずの物語の“続き”だった。
婚約破棄されたら、国が滅びかけました
Nau「貴様には失望した!私は、シャルロッテ・グリースベルトと婚約破棄をする!そしてここにいる私の愛おしい、マリーネ・スルベリオと婚約をする!」
学園の卒業パーティーの日、婚約者の王子から突然婚約破棄された。目の前で繰り広げられている茶番に溜息を吐きつつ、無罪だと言うと王子の取り巻きで魔術師団の団長の次に実力があり天才と言われる男子生徒と騎士団長の息子にに攻撃されてしまう。絶体絶命の中、彼女を救ったのは…?
芋を剥いていたら、いきなり婚約破棄を言い渡されました
SINSIN家の厨房で芋を剥いていただけなのに、いきなり婚約破棄を言い渡されました。後ろで義理の妹が笑っています。はいはい、貴女の仕業でしたか。
貧乏人とでも結婚すれば?と言われたので、隣国の英雄と結婚しました
ゆっこ ――あの日、私は確かに笑われた。
「貧乏人とでも結婚すれば? 君にはそれくらいがお似合いだ」
王太子であるエドワード殿下の冷たい言葉が、まるで氷の刃のように胸に突き刺さった。
その場には取り巻きの貴族令嬢たちがいて、皆そろって私を見下ろし、くすくすと笑っていた。
――婚約破棄。
悪役令嬢ですが、今日は私が王国を救います――ただし婚約破棄の条件付きで
菊王太子から「婚約破棄」を言い渡された夜、伯爵令嬢エレナは全てを失った。
だがその直後、王国を守る結界が崩壊の危機に瀕し、唯一修復できるのは“婚約破棄を受けた令嬢”のみ――そんな古い伝承が明かされる。
屈辱を抱えたまま、彼女は誰よりも早く辺境へと旅立つ。
「悪役令嬢」と呼ばれた誇りを胸に、エレナは今日、王国を救う。
【完結】男装して会いに行ったら婚約破棄されていたので、近衛として地味に復讐したいと思います。
銀杏鹿次期皇后のアイリスは、婚約者である王に会うついでに驚かせようと、男に変装し近衛として近づく。
しかし、王が自分以外の者と結婚しようとしていると知り、怒りに震えた彼女は、男装を解かないまま、復讐しようと考える。
しかし、男装が完璧過ぎたのか、王の意中の相手やら、王弟殿下やら、その従者に目をつけられてしまい……
◆◆◆◆◆◆◆◆
作品の転載(スクショ含む)を禁止します。
無断の利用は商用、非営利目的を含め利用を禁止します。
作品の加工・再配布・二次創作を禁止します
問い合わせはプロフィールからTwitterのアカウントにDMをお願いします
◆◆◆◆◆◆◆◆