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11. 二人の理由
しおりを挟む深夜二時過ぎ。
日付は変わり、十二月二十五日。——クリスマス。
千晃はなぜか、自宅ではなく篤人の家にいた。
「君のことが心配だから。それにさ、怖い思いしたあとに、一人でいるの淋しいでしょ。俺もこのまま別れたら後悔しそう」
そんなことを言われて、断ることもなく、のこのことついてきてしまった。
深夜の病院から篤人の自宅までは、タクシーで二十分ほど。自宅の場所を聞いたことはなかったが、湾岸エリアのきれいな街並みにあった。
「はい、どうぞ」
「あ……りがとう、ございます」
通されたのは十畳ほどのリビングダイニングだった。ベッドなどの寝具は見当たらず、コンパクトなダイニングテーブルと、ソファの置かれたリビングスペースがある。閉じた引き戸があるから、その奥が寝室になっているのかもしれない。
そんなことを思いながら、白い壁を背にして置かれたグレーの三人掛けソファに座るように促され、千晃は所在なさげに端っこにちょこんと座っていた。
そこへ篤人がやってくる。差し出したのは、あたためたホットミルクだった。
柔らかな色味をしたブラウンカラーのマグカップに入れられたミルクを千晃は両手で受け取った。陶器越しに伝わる優しい温度が千晃の緊張を解していく。
あたたかな湯気が出るカップに、ふぅふぅと冷ましてから千晃が口をつけると、ほっとした篤人もソファへと腰を下ろす。端っこに座る千晃とは一人分には満たない程度の余白が空いていた。
篤人が持っているもう一つのマグカップからは、コーヒーの香ばしい香りが漂う。カフェで働く千晃にとっては、馴染みのある香りだ。
「この時間だからさ。コーヒーは千晃くんには良くないかなと思って」
よく眠れたほうがいいからね、と優しい眼差しで話す篤人に、千晃もこくりと頷いた。
体も心も疲れているが、事件に巻き込まれた余波で脳のどこかが興奮状態にある気はした。言われたとおり、ここでカフェインを摂れば、朝方まで眠れなくなってしまいそうではある。
篤人の気遣いに感謝しながら、もう一口ホットミルクを飲んで、千晃は小さく笑んだ。
「美味しいです」
「良かった」
悄然としていた千晃に、ほんの僅かにでもあたたかな色が戻って、篤人もようやく自分のマグカップに口をつけた。
「怪我、痛くない?」
「ちょっと、だけ……」
「ちょっと、か。まあ、だよな……痛いよな……」
病院で痛み止めも処方してもらったので、今は、ずっと顔を顰めてしまうほどの痛みはない。だから、いつもの千晃だったら「大丈夫、痛くない」と返していただろう。
けれど、痛いかと問われれば、痛みはある。そして今は……篤人の前だからか、変な強がりをする気が起きなかった。
ビル裏に倒れているところを目撃されたから。あるいは、救急車を呼んでくれた本人だから。病院まで付き添ってもらったから。
なんにせよ、痛くないと答えたところで、強がりなのは見え見えで……。ならば、いいかなと思ったのかもしれなかった。
言葉を探しながら、篤人は言葉を紡ぐ。
「俺がもっと早く、あそこを通っていればよかったんだけど」
「いえ……そんなこと。助けていただいただけで、もう……」
「千晃くん、どこか無防備な感じがあるからなぁ」
「それ、は…………」
篤人としては何気ない呟きだったのだろう。
けれど、彼の言葉にどうしてか千晃の涙が溢れた。
「あ! ごめん、ごめん。違うんだ。責めたいわけじゃなくてさ」
おろおろとする篤人に、千晃は「いいんです」と返した。責めたいわけではない、というのは、たしかにそうなのだろう。「無防備だから」と彼が自然に思って、ただの感想として呟いただけの言葉だ。
千晃だって、篤人に言われなくても、自分がこんなだからダメなのだと、わかってはいる。わかってはいるはずなのに、どうしてか涙が止まらない。
涙を流す千晃が危なっかしかったのか、中身の揺れるマグカップを篤人はそっと受け取って、ソファ横のサイドテーブルに自分のマグカップと一緒に置いた。
ブラウンカラーのカップと、ダークグレーのカップが二つ、仲良くテーブル上に並ぶ。
「僕……昔から、変な人に絡まれやすくて……」
気づけば、千晃は、胸の中に渦巻く思いを、ぽつぽつと吐露していた。
「お前が無防備でいるから、そんなのに巻き込まれるんだって……学生のときも、よく言われました。変なやつは、僕みたいなやつの隙をついて、狙ってくるんだぞ……って」
「千晃くん……」
「でも……僕がいったい、何をしたっていうんだろう。無防備って言われても……よくわからないし……」
無防備だとか、警戒心が薄いだとか、ぼーっとしすぎだとか。そういうことは学生の頃からよく言われてきた。
施設の大人からは自衛のために言い聞かせるつもりだったのだろうし、クラスメイトはただの感想だったのだとは思う。けれど、言われるたびに、千晃はどうしていいかわからなくなる。
「そこにいるだけで、ダメなのかな……」
もしかしたら、千晃が気づかない、何らかの落ち度はあるのかもしれない。
でも、自分としてはひっそりと生きているつもりなのだ。なるべく誰かに見とめられないように。誰かの機嫌を損ねないように。好きも、嫌いも——一切の感情を向けられないように。
誰かの心に留め置かれるというのは、それだけマイナスの感情の対象にもなり得るということだから。たとえば、母が愛した男が、永遠に母を愛さなかったように。ずっとプラスの感情のままというのは、難しい行為なのだ。
だから千晃は、一人で生きていけば、誰からも悪しき感情を向けられないだろうと。これまで以上の暴言や暴力を、もう受けることはだろうと。……そう思って生きてきた。
——こんな自分でも、世界の片隅にいることくらいは許されるのではないか。
なのに、どうしてか、いつも上手くいかない。
千晃がどんなに望まなくても、変なやつらに目をつけられるし、激しい感情を時として暴力とともにぶつけられたりする。
「ごめん。本当に、そういうつもりで言ったんじゃないんだ」
ぽろぽろとこぼれ落ちる涙を指の背で拭いながら、篤人はごめんと言い募る。
「無防備っていうのは、言葉が悪かったな。なんというか……君は、見目がいい反面、どこか儚いというか……ああ、悪い意味じゃなくてね」
「頼りなさそう、ですよね……」
「いや、頼りなさそうというのも違うかな。何というか、どうにも一部の男の嗜虐心をくすぐるというか……」
「嗜虐心?」
「うーん、上手い言葉が見当たらないな……」
篤人は困ったように首を傾げる。
無防備も、儚いも、頼りないも、おそらく決して良い意味ではないのだけれど。でも篤人が、千晃に対して傷つけてやろうだとか、貶してやろうだとか、そういう感情をもって使っているわけではないことは千晃にもよく伝わった。
「ともかく。君は悪くないけれど、変な虫が寄ってきやすい『危うさ』みたいのを持っていると思う。警戒心というものをあまり抱いていなさそうな感じが、そう誤解させるのかもしれないな」
「それって、やっぱり……」
警戒心とか、危うさとか。やっぱり千晃にはわからない。
ぼーっとしているつもりはないし、危ない場所に自ら突っ込んだりもしないのに、と……。どうしても、そう考えてしまうのは、おかしいのだろうか。
篤人の言葉には傷つかないけれど、自分の情けなさに気づかされると容易に千晃の心は傷ついていく。そんな千晃の様子に気づいた篤人は、「待って待って」と言葉を継いだ。
「待って、千晃くん。何度も言うけれど、それは『千晃くんに非がある』ってことじゃない。いい? 俺は、君を責めるつもりはないんだよ。それはわかってくれるね?」
「はい……」
必死で、かつ真摯に言葉を並べてくれる篤人に、千晃はすぐに沈みこもうとする自分の心をなんとか繋ぎ止めていた。
涙で濡れたぐしゃぐしゃだろう顔を、篤人はまっすぐに見つめてくる。濡れた視界での、その誠実さはしっかりと千晃へと届いていた。
「つまり、俺が言いたかったのはさ。今日……いや、もう昨日か。千晃くんが遅い時間に仕事が終わるって知っていれば、俺が駅まで送ることもできたのになって。それができなかった自分を悔やんでいただけなんだ。『無防備気味な千晃くんを怖い目に遭わせずに済んだのになぁ』って。そう思っての言葉だったんだよ」
「え……っ……」
思いがけない発言に、千晃ははっと息をのむ。
まるで篤人が後悔しているみたいな言い方に驚いたのだ。それが真に意味するところはわからない。けれど、千晃が篤人に対して、確実に言えることはあった。
悔しげに眉を寄せる篤人に、千晃は首を横に振った。
「でも……。篤人さんは、僕を助けてくれたじゃないですか」
「いいや。……いいや、全然だよ。助けるのが遅かった。俺が店へ迎えに行っていれば、こんな怪我をさせずに済んだ」
本当にごめん、と言う篤人に心が揺れる。
そんな『たられば』を話すなんて、篤人の想いはいったいどこにあるのか。千晃はゆっくりと、しかし確実に混乱し始めていた。
千晃と篤人は、ただのカフェ店員とお客だ。
ここ最近は篤人の来店はなかったけれど……ちょっと会話をかわす関係。それが、自分たちを客観的に見た関係だったはず。
「篤人さん……」
「ん?」
「どうして、そんなに……僕に優しく、してくれるんですか?」
涙を拭っていた篤人の手は、千晃の頬をそっと撫でる。その優しい指先からは、心の底から千晃のことを心配してくれている篤人の心が伝わってくる。
痛ましげに寄せられる眉も、眼鏡のレンズ越しに悲しい色を帯びる瞳も、形の良い爪が並ぶきれいな指先も。そのいずれにも、千晃を傷つけようとする悪心の欠片も滲んでいない。——そこにあったのは、今まで出会ったことのない、優しい灯火みたいな心だ。
「どうしてかな。……千晃くんは、どうしてだと思う?」
困ったような笑みを浮かべる篤人。
千晃に優しくしてくれる人は、今までにもいた。
雪の降る冬の夜、家から引っ張り出されて凍える千晃を助けてくれた近所の人や警察官。病院で手当てをしてくれた医師や看護師。千晃を預かってくれ、大人になるまで養育してくれた施設の人たち。
でも、そんな人たちから向けられてきたものとは違う感情が指先から流れ込んでくる気がした。
だから、話すつもりのなかったことが、なんとなく口をついて出てしまった。
「…………僕……男の人が、苦手で」
「え?」
「今日、僕を襲ってきた人みたいな……大人の男の人が、怖いんです。同じ男なのに変ですよね……」
自分だって男なのに、おかしいとは思う。
だいたい、女性だってそんな無闇矢鱈に男性を怖がったりしないのに。怒鳴られたって、せいぜい怯えるくらいで、千晃みたいに指先一本動かせないほどに固まったりしないはずだ。
「ご、ごめんっ」
「あ……」
弱音と本心を混ぜこぜにして呟くように話す千晃に、篤人は慌てたように手を引っ込めた。指先から僅かに伝わっていた温度が離れ、思わず小さく声が漏れる。
「知らなかったとはいえ、触られるのは嫌だったろう。俺も千晃くんから見れば、たぶん大人の男だろうし。全然気づかなくて、申し訳ない」
篤人は申し訳なさそうに眉を寄せた。
その謝罪の言葉も、サッと引かれた手も、寂しくて。
千晃は思わず、引かれた手を両手で握り締めていた。
「篤人さんのことは、怖くないです」
それは紛れもなく本心だった。
篤人のことは、最初からずっと怖くなんてなかった。
自分を助けてくれた人だから心を許しているだけでなく。いや、はじめは助けてくれたヒーローだったから惹かれてしまったのかもしれないけれど。
彼がいると周りにチカチカと光が飛んで、世界がきらきらと華やいで見える。
「千晃くん、無理はしないほうが……」
「無理なんかじゃありません。本当に……篤人さんは、怖くない」
戸惑う篤人の手を、千晃はもう一度強く握る。
千晃のほうが冷たかった手は、篤人の温もりに触れてじんわりと温まっていく。自分よりも冷たい手で握りこまれるなんて、篤人は嫌がるだろうかと……そんな考えが僅かに過ぎったけれど、千晃は手を離すことなどできなかった。
二人の手の温度は混じり合っていき、境界線は徐々に薄れ始めていた。
「僕が篤人さんを怖いと思わないのと、篤人さんが僕を助けてくれようと悔やんでくれているのが、同じ理由だったらいいのに」
千晃に世界を輝かせるような力なんてないけれど。
でも、もしかしたら、篤人が見ている世界の中で、千晃が少しでも何か影響を与えられているのだとしたら。そして、それが……千晃が篤人に感じている想いの正体と同じだとしたら——。
その想いを、お互いに伝えたら……何が起きるのか。
その未来については怖い気がした。でも千晃は生まれてはじめて、自分の気持ちから目を背けないでみようと、静かに思い始めていた。
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