こんなはずじゃなかった

B介

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眠れる獅子ども4

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俺はビーチの端っこで頭からフードを被り、体育座りで縮こまり中。

そんな落ち込んだ、俺の横で、わんわん泣いている森脇先輩。


「ごめんなさ~い!うぁぁぁん!ゆるじで~!!」

泣きたいのは俺だし!!
ううっ!今は1人してくれよ!

「ひっく!ごめん!!ごっぢ見でよ!うぁぁぁん!!」


だから!今恥ずかしくて死にそうなの!!

ほっといてよ~!!ぐすん…


「…ほら、優希。今は無理だ。後にしろ。」

見かねた豪が森脇先輩の背中を叩くが、一向に動こうとしない。


「やだ~!!ずいれんにぎらわれたくない~うぁぁぁん!!」

ひしっ!と、その場に蹲る森脇に、豪が面倒くさそうに引っ張る。

「いいから、1人にしてやれ!行くぞ!」


「やだ~!!ぞばにいる~!!ゆるじでぐれるまで、いるんだ~!」

号泣で溢れる涙、大量の鼻水、可愛い顔が台無しの森脇先輩。

「こいつ!!!いい加減にしろ!!…おい!ちょっと手伝ってくれ!!」

ガタイがいいはずの豪が引っ張ってもびくともしない森脇に、苛立つ豪は、他の奴らに声をかける。

ああ!もう!1人にして欲しいのに!!なんで集まってくるの!?


本当は今すぐ部屋に引き篭もりたいが、それじゃ、皆が気にすると思って、せめて落ち着くまで…って思ったのに!!

蹲り、亀になった森脇先輩を豪、安田、圭介が必死に引っ張る。

いやいや、力自慢3人に引っ張られて動かないって何事?森脇先輩凄すぎる!


だけど…今はどっか行って~!!


「いい加減はなれろよ!」

「やだ~!!ぞばにいる~!!」

イライライライライライラ!!


「まじ?どこにこんな力が?」

イライライライライライラ!!

「こいつ…マジで昔から変な時に馬鹿力発揮するんだよ!!くそっ!」

イライライライライライラ!!

「うわああああん!!」

プチッ!!


「もう、うるさーーーーーい!!いい加減にしろよ!ほっといてよ!森脇先輩が悪くないのはわかっているから!!でも、俺だって恥ずかしいんだよ!!お風呂とか、見せるつもりでならまだしも、こんな明るいとこで、俺だけ裸で、しかも寒くて1番縮こまって小…………!!」

苛ついて、ガーッ!!って叫んで、途中でハタッと気づいた。

な、何俺恥ずかしい事を!!

だってだっそうじゃん!!こんながたい良い奴らに囲まれて、若干2名のあそこのサイズ見たら巨根でしょ?通常でもデカいのよ??そんな中で、男の性質的に寒くて縮こまったナニを見られたんだよ??

男のメンツ的にも傷つくでしょ!!


俺の叫びに、皆固まり、呆然とこっちを見ている。

俺はもう恥ずかしさに、顔を真っ赤にした。

やばい……もう泣けてきた。

ぐすん…


ぽろっブルーグレーの瞳から涙がこぼれ落ちた。


泣いた睡蓮…可愛い…

ナニ見られたより、大きさ気にしてたんだ?可愛すぎるだろ。

真っ赤になって泣いてる…いじめたい。

頭の中で如何わしい想像する高校男子。

だが、睡蓮の涙がポロポロと量を増やした瞬間、ハッと我に帰る。

「睡蓮!ごめん!本当ごめん泣かないで!」

睡蓮が泣いた事で、森脇の涙が止まり、森脇は必死に謝る。

「睡蓮、大丈夫だ。俺達、そんなしっかり見てない。なぁ?」

「ああ!見てない!白くて、ピンクなんて見てない!!なあ?鵜山!」

「おう!やっぱり毛が薄いとか、ベビーピンクで可愛いとか思ってない!」

ドカッ!!

豪が安田と圭介を殴る。

「黙れ脳筋共!!」

「ううっ!やっぱり見たんじゃんか!!ひっく、可愛い、って言うな…ばかっううっ!」

真っ赤にしながら、涙ポロポロ砂を投げる睡蓮。


「馬鹿共どきなさい。」

白樺、二階堂、櫟原が現れた。

「睡蓮、泣き止んで…あんな馬鹿達は放っておきましょう。」

「ぐすん…副会長…。」

「誰だって寒ければ、男はそうなります。大きさなんて人それぞれですよ。」

「二階堂先輩…」

「だ、じょうぶ、…睡蓮、…普通」

「ひっく、櫟原先輩…本当?」

コクンと頷く櫟原に、睡蓮は少しパァァと目をキラキラさせた。

「じゃあ、…みんな、寒いと小さくなる?俺ぐらい??」


「……………柳、一郎、とかなるかも。」

「はあ?何故、私に話を振るんだ?私は少し大きめですので、通常の話は難しいです。二階堂ならわかるんじゃ?」

白樺はムッと櫟原を睨みつける。

「残念、私も通常より大きくてね、平均がわからないよ。そう言う櫟原がわかるんじゃ?」


「俺、ビッグ…」


「「「…………。」」」


「結局でかいんじゃないかよ!!俺だって、俺だって!ちゃんとしてれば!!」


ぼたぼた涙を流しながら3人を睨みつける。


「そうだよな、あそこまで小さくはなかったよな。」

「まあ、小ぶりだが平均サイズだろ。」

泣く睡蓮をフォローしようとして、西園寺と兵藤は口を挟んだ。



「………ほう…兵藤さん、どこで睡蓮の平均サイズのち○こを見たんだ?」

ゆらりと、ものすごい目つきで睨みつける圭介に、兵藤と西園寺はハッと気付いた。


「えー!それ俺も聞きたい~!!睡蓮ちゃんのどこで見たの?」

マリマリ先輩も口元はニコニコしているが、目は笑っていない。


「えー…、あっ!今日朝サーフィンしてシャワーの時に見ちまったんだよな?」

「あ、ああ。」

「へー。スイスイのあそこ見ても我慢出来たんだ?すごいね?」

ニコニコとラキが言ってくる。

「あんたらが、我慢出来るとは思わねえんだが?」

目が逝っちゃってる圭介が2人に詰め寄る。


なんか、話がややこしくなっている…

ぐすん…ぐすん…泣きながら、圭介の目の怖さに息をのむ。


すると、いきなり、森脇先輩は立ち上がった。

「睡蓮!!!これで許して!!」

へ?

ズバッと森脇先輩はズボンを下ろした。

睡蓮の目の前にはぶら下がるナニさんが……

びっくりして、涙が止まった。


し、しかも、俺よりでかい!?

小柄だからとおもっていたのに!
裏切られた気がした。

恥ずかしそうにしながらも仁王立ちの森脇先輩。

「い、意外とでかい…」

周りも同じ反応で、小倉が自分のと見比べていた。

「ははっ!よっしゃ!見たなら見せるか!よし!先輩見習うぜ!」

林も脱ぎ出した。

げっ安田も。

「おもしれえ!どのち○こが1番いいか、睡蓮に決めてもらおうぜ。」

「選ぶ基準は?」

上手いこと逃れたとばかりに兵藤と西園寺が話し出す。

「まず1番デカいのは見てわかるだろ?それ以外に睡蓮の好み。」

いやいや、ち○こに好みもねえから!!


ズバッと西園寺、兵藤も脱ぎ出す。

出た!!通常でもデカすぎる巨砲!!


なんちゅう事になったんだ!?




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