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2話 「ワンカラよ。2週間ずっと一緒に居てくれたのよ。 ミィリャちゃん随分仲良くなっちゃった。 ミィリャちゃんの義弟になるんだもの」

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 「来いミィリャ!!このいじめっ子聖女にお前が虐められていた証拠を見せてやれ!!」
 イツパウムがミィリャを呼ぶと床からミィリャが出てきました。
そんな所に居たんですね。
 「ぱんぱかぱーん、呼ばれたミィリャちゃん登場~。お姉様~お姉様は~ミィリャの事をずっとずっと毎日虐めてきたわね~。
その証拠にミィリャちゃんの体は傷だらけなのよ~」
 ミィリャが頭が痛くなるような甲高い声で叫びます。
 しかし、あんな床の下にいた必要性はあったのでしょうか。
 「イツパウム~、ミィリャこんな床の下に隠れてるの嫌だったのよ~辛かったのよ~怖かったのよ~寂しかったのよ~」
 どうやら嫌だったようです。
なら断ればいいのに。
 「煩い!!黙れ!!俺様の作戦に不満でもあるのか!!
お前が床の下に隠れているのはお前を救い俺様達が結婚するために必要だったんだ!!」
 必要ないと思います。
この馬鹿王太子が王国を治めたらおさまるものもおさまりません。
こんな馬鹿に何一つおさめられるわけがありません。
 「寂しかったのよ~2週間も2人でずっと」
 あら、誰か一緒に入っていたのでしょうか。
 「ん?誰と一緒に入っていたんだ?」
 それは私も気になります。
ミィリャと2週間も一緒に床の下に居てくれる人なんているわけがありません。
あら、2週間?
 「ワンカラよ。2週間ずっと一緒に居てくれたのよ。
ミィリャちゃん随分仲良くなっちゃった。
ミィリャちゃんの義弟になるんだもの。
私達きっと上手くやっていけるわよねワンカラ」
 ワンカラ?義弟になる?
という事は、イツパウムの弟という事よね。
それでワンカラ。ワンカラ。聞いた事のある名前なんですよね。
 何やらイツパウムが動揺しています。
動揺を怒りで誤魔化し始めました。
 「ミィリャ!!何を言っている!!お前気でも狂ったか!!
お前は2週間一人で床下に隠れていたのだろう!!」
 2週間というのがどうもひっかるるんですよね。
 「何言ってるのよイツパウム。寂しがりやのミィリャちゃんが一人で2週間も耐えられるわけないじゃないの~」
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