チートスキルが使えるから島民を守れって言われても俺は好きな女の子といちゃいちゃしていたい普通の中学生なんだよね。 だから好き勝手に生きる

甘いからあげ

文字の大きさ
2 / 8

俺は好きな少女とお喋りしにきたのに俺の護衛の方が少女と多く喋ってるんじゃないかって

しおりを挟む

「真姫ちゃん、ごめん」
真姫ちゃんに触れてみたいという感情もあるが、徹が何を言っても止められない
事に情けない気持ちもある。
 「いいよ、それにね、もしモンスターが暴れたら私達も民も手がつけられないもの」
 今までにも聞いた話だが、モンスターは水守一族より強いらしい。
 「何が民だ、何百年前の話を言っていやがるんだ。お前達が俺達より上だってか。
下だよお前等は外道のクズだ。生きてる価値もありゃしねぇよ。死んじまえクズ。
もうこの国は兵隊持ってる豪族が支配してるわけじゃねぇんだぞ」
 徹が恐れを超える怒りを感じて叫ぶ。
真姫ちゃん達は島民の事を民と言う。
徹の言うように豪族貴族が地域を支配していた時代の感覚のままなんだろう。
当然、俺や真姫ちゃんが生まれた頃にはもうこの島にもテレビも冷蔵庫もあって、選挙もあって
豪族貴族が支配してた時代の生まれじゃない。当たり前だ。
真姫ちゃんの事が好きだ。でも好きになる相手が欠点がなく倫理観が完璧
な人間でなければいけないという事はないはずだ。
本音だ。真姫ちゃんは島民の事を下に見ている。
この点で徹の言う事に口だしなどできるわけがない。
おかしいのは真姫ちゃんなのだから。
でもそれもそんな教育をされているとしたら、結界の向こうではそれが
正しいのだとしたら。俺は非難できない。
真姫ちゃんのパパさんも真姫ちゃんの兄弟も似たような事を言うし
価値観や倫理観も似ている一家だ。
結界の向こうで限られた人間で暮らしていれば、時代についていけないのも
仕方がないのかとも思ってしまう。
 「わりぃ大和。また邪魔したな」
 「いいよ、真姫ちゃんは島民の事を下に見てる。それは本当の事だ」
水守一族がその気にになれば俺達島民は殺されるだろう。
その後日本本土が現代兵器を持ち出してきてそれに勝てるかは分からないが。
 俺は少し今まで言ってなかったことを言おうと思っている。 
 「真姫ちゃん、もう水守一族が島を支配してた時代とは違うんだ。島民も水守一族の事を主君だなんて思っていない」
 「そうだよね。でも私は民の事を守りたいの」
 「モンスターを抑えているのも島の皆を守りたいっていうのは立派だと思うよ。でももう今はそれが真姫ちゃんの義務でも仕事でもない」
 「私は水守一族である事を誇らしく思ってるもん。水守一族として生きたい。水守一族が島の支配者だった頃がずっと続いていればいいとも思ってたの」
 「マジで頭いかれてやがんな」
徹が結界の向こうまで聞こえるように叫ぶわけではなく普通の声量で言う。
 「真姫ちゃんが、結界の向こうで現代の感覚とは違う育ち方や生き方をしてるのは本当だからね」
 俺も結界の向こうに聞こえるように叫ぶわけではなく徹に向けて言う。
 「しかし、あんなクズでも島民を守ろうとはしているみたいだ。本当かどうかは知らねぇがな。
お前があれぐらい島民を守る気概を見せてくれてもいいんだぜ。」
徹の怒りが少し静まったようだ。徹だって真姫ちゃんと話してきたんだ。嘘だという確信はできなくても
嘘を言ってるようには思えないだろう。
というか今日俺より徹のが真姫ちゃんと喋ってないか。いや、そんな事もよくある事なんだけど。


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

「魔道具の燃料でしかない」と言われた聖女が追い出されたので、結界は消えます

七辻ゆゆ
ファンタジー
聖女ミュゼの仕事は魔道具に力を注ぐだけだ。そうして国を覆う大結界が発動している。 「ルーチェは魔道具に力を注げる上、癒やしの力まで持っている、まさに聖女だ。燃料でしかない平民のおまえとは比べようもない」 そう言われて、ミュゼは城を追い出された。 しかし城から出たことのなかったミュゼが外の世界に恐怖した結果、自力で結界を張れるようになっていた。 そしてミュゼが力を注がなくなった大結界は力を失い……

ちゃんと忠告をしましたよ?

柚木ゆず
ファンタジー
 ある日の、放課後のことでした。王立リザエンドワール学院に籍を置く私フィーナは、生徒会長を務められているジュリアルス侯爵令嬢アゼット様に呼び出されました。 「生徒会の仲間である貴方様に、婚約祝いをお渡したくてこうしておりますの」  アゼット様はそのように仰られていますが、そちらは嘘ですよね? 私は最愛の方に護っていただいているので、貴方様に悪意があると気付けるのですよ。  アゼット様。まだ間に合います。  今なら、引き返せますよ? ※現在体調の影響により、感想欄を一時的に閉じさせていただいております。

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

(完)そんなに妹が大事なの?と彼に言おうとしたら・・・

青空一夏
恋愛
デートのたびに、病弱な妹を優先する彼に文句を言おうとしたけれど・・・

王子を身籠りました

青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。 王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。 再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。

聖女を追放した国は、私が祈らなくなった理由を最後まで知りませんでした

藤原遊
ファンタジー
この国では、人の悪意や欲望、嘘が積み重なると 土地を蝕む邪気となって現れる。 それを祈りによって浄化してきたのが、聖女である私だった。 派手な奇跡は起こらない。 けれど、私が祈るたびに国は荒廃を免れてきた。 ――その役目を、誰一人として理解しないまま。 奇跡が少なくなった。 役に立たない聖女はいらない。 そう言われ、私は静かに国を追放された。 もう、祈る理由はない。 邪気を生み出す原因に目を向けず、 後始末だけを押し付ける国を守る理由も。 聖女がいなくなった国で、 少しずつ異変が起こり始める。 けれど彼らは、最後まで気づかなかった。 私がなぜ祈らなくなったのかを。

処理中です...