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ジョゼット過去編  むしゃくしゃするので狩りに行きましょう。レイラでも連れていきましょう。 どうせレイラは働きもせず怠けているのでしょう。

私の心が完全に死なないように私は努力します。丁度いいのでタリオンス・ファステンハークを狩るとしましょう。 狩りはいいですよ。 貴族の嗜みです

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ジョゼット家来ヨランケ:「タリオンスが金を落とさなくなった」
 はぁ。前々から分かっていましたが、アルドワン男爵家領に来る上人タリオンス・ファステンハークがどうにも
お金を落とさないようです。
あの卑しい小銭持ちの商人が小銭も落とさないとなると、あの醜く卑しい小銭持ちの価値ってなんなのでしょう。
何もありませんよね。
別に、商人としてアルドワン男爵家領に来ているのですから、それは構わないといえば構わないんですが、
毎日毎日虐げられ、我慢我慢ずっと我慢。
これでは本当に心が死に尽くして完全な人形になってしまいます。
心が完全に壊れて完全な人形になれば楽かもしれません。
しかし、そんな事ではいけません。
私の心が完全に死なないように、私は努力します。
丁度いいので、タリオンス・ファステンハークを狩るとしましょう。
狩りはいいですよ。
貴族の嗜みです。
ジョゼット:「狩りに行くわよ。タリオンスはまだ領内にいるわよね」
ヨランケ:「ああ。今か行っても十分に間に合う。間に合うが、なんで?」
ジョゼット:「むしゃくしゃしてるから」
ヨランケ:「そうか。まったく理解できないがまぁ俺も同行する」
トリッツ:「俺も聞いててまったく理解できないしもう理解したくもないけど、俺も行くよ」
貴方が悪いんですよタリオンス・ファステンハーク。自業自得ですからね。
レイラでも連れていきましょう。
どうせレイラは働きもせず怠けているのでしょう。
せっかくなので使ってあげましょう。
まったく、レイラはアルドワン男爵家に不要な怠け者のクズですね。
まぁ、アルドワン男爵家領に必要なのは私だけなんですがね。
私を散々虐げてきたレイラ。
今も毎日私を虐げてきますよねレイラ。
いつまでも私が優しくしていると思ったら大間違いですよ。
いつか、殺してあげますからねレイラ。
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