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3話 「はぁー、何を勘違いしてるんんすかねぇ。『助けてもらった』ですかぁ。私は貴方を助けてなんかいないんですよ。黙っててくれるっすかぁ」

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 「はぁー、何を勘違いしてるんんすかねぇ。
『助けてもらった』ですかぁ。
私は貴方を助けてなんかいないんですよ。
黙っててくれるっすかぁ」
 はぁ、やはりただのゆめりあ遊園地の店員ではありませんね。
まぁソールズベリー王家に抗争しかけたいどこぞの誰かさんでしょう。
遊園地というのは、この手の者が多いのです。
遊園地の店員というのは世界中多種多様な貴族、軍隊、王国軍等色んな者がやっている事は普通すぎる事なのです。
舎弟弟分ましてや兵隊なぞ連れずに浮かれ気分で遊びに来てる王族貴族の首を取れればそれで良し。
負ければ負けたで難癖つけられてぼこされた等でまかせ言って抗争に持ちかけるのです。
はぁー。せっかく楽しみにしていたゆめりあ遊園地に来たのに、闘技に抗争。
男爵令嬢に生まれたからには仕方がないのでしょうか。
ずっと、ずっと、こうでした。
どこに行ってもこうやってどこぞの馬鹿が闘技だ抗争だとふっかけてくるのです。
負けるわけにはいきません。
勝った所で難癖つけられて今度は抗争戦争。
子供の頃からずっと、どこの遊園地にいってもこうでした。
男爵令嬢が遊園地に遊びに行ってただ遊園地を楽しめるわけがありません。
遊園地とは、火種を求めた馬鹿どもがひしめきあっている場所なのです。
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