1 / 7
地球の崩壊
しおりを挟む
「空が広い」なんて言葉、もう何年も聞いていない。
見上げると電柱の線が幾重にも重なり、工場の煙突からは絶えず黒い煙が空を染めていた。
それはそれで趣があり、自分はすきだったが。人間が作り出した産業物の賜物。
ものが製造されている感がして。
しかしそれも10年前までの話。
今は空を見上げると様々なものが空を泳いでいる。
昔は空を飛ぶものといえば、飛行機やヘリコプター、そして鳥。
彼らは自由に飛び続け、うらやましいと思うことは何度もあった。
そして、今はそれらのほかにもある、いや、いるというべきか。
ちょうどそれらが地面に着地し、目の前に降りてきた。
「や、相変わらず地面ばかり歩いているね、たまには一緒にどうだい」
そう目の前の者が話しかけてきた。
「…うっせーよ、余計なお世話だ」
やや冷たい返事かと思うだろうが、いつものことで、なんなら挨拶みたいなものだ。
それも目の前の者もわかっているかのように、ふふふと微笑み、楽しそうに背中に生えた羽をバサバサと羽ばたかせた。
「んもう、相変わらずレイは冷たいねえ」
「お前、仕事は?ルキ」
「ん、さっきまで休憩だったのさ、ちょうど仕事に行こうとしたところにレイが現れたんだ、話しかけるほかあるまい?」
「…俺のせいみたいに言われても…」
「レイも仕事中かい?重そうだねえ、それ」
横にある台車に乗ったペットボトルが12本入った段ボールが5つ。
それを運んでいる途中だった。
「…ルキが運んでくれるのか?」
そういうとルキは羽を広げ、宙に浮いた。
「まっさかー!そんな重いもの持ったら羽が千切れちゃうよ、ってことで頑張ってねー!」
彼(女)らの羽は丈夫なので、重い荷物を持った程度では千切れはしない。
体よく断るためのジョークだ。
一瞬の間に目の前から消え、遥か上空に飛んで行った。
…ほんとうにうらやましい限りだ。
「…っし、やるか」
額に垂れた汗を首に巻いたタオルで拭い、気合をいれ、この荷物を依頼主のところに運び始めた。
約20年前、突如この平凡な世界に亀裂が走った。
物理的に。
雲一つない青空だったことを覚えている。
突如、空が割れ、亀裂が発生し、「向こう側の世界」が初めて発見された。
俺はラノベなどを嗜むので、こういう展開を見て異世界人がやってきて、略奪のため戦争を起こし、世界大戦が起こるという予想をした。
だが、それはあくまで小説の中の話だった。「漫画と現実を一緒にしてはだめ」という言葉が身に染みた。
確かに異世界人が数百人とこの世界に降り立ち、一時は緊迫とした状況もあったようだが、異世界人がかなり友好的で向こうのお偉いさんが土下座をしたことによって、空気が一遍とした。トップに続きすべての異世界人が土下座をしたことによって、戦々恐々としていた地球人もさすがに目の前のよくわからないものが、一人残さずひれ伏したことにより、敵意はないと理解し、話し合いが行われた。
ことの経緯があちらの世界、我々は「announ wold」呼ぶことになったらしい。
「謎の世界」、まんまだ。
その「announ wold」が崩壊の危機に陥ったことがそもそもの始まりらしい。
あちらの世界はそもそも文明としては地球より遥かに進んでおり、車が空を飛ぶのは当たり前で、そして人も普通ではなかった。
最初は地球人と同じような容姿だったようだが、突然変異種が生まれ、徐々に異形の者が増え、それがいつしか普通となっていったらしい。
昔過ぎて記録にもないとのことだ。
そして、技術も発展し、なにも問題なく暮らしていたらしいのだが、突然「announ wold」で爆発が起こったそうだ。それもあちこちで。
後になって地球人が解読した内容によると核爆弾のようなものが起こり、それが誘発してしまったそうだ。大勢の犠牲が出て、このままでは文明が滅びると考えた異世界人は、古くから伝わる「異世界へ行く方法」を試した。過去に試したかどうかの記録は残っておらず、成功するかもわからない、失敗したら異空間を彷徨い、永遠に出られない可能背もあった。
それでも今いる者たちが生き残る軌跡を祈り、その方法を試した。
あとはご存じの通り、軌跡は起こり、存命する100余人は無事に地球へと降り立ったそうだ。
まあ、助けてほしいのに傲慢な態度でいるやつがいるわけがない。
命からがら逃げてきたのだ。
余談だが、全員無事に地球に来たと同時に亀裂は閉じ、最後に見えたあちらの世界の景色は地獄のようだったと聞く。
見た目で分かる通り、彼らはもともと様々な種族がおり、地球の人間の形とはかけ離れていた。
そんなものたちとどうやって意思疎通したのかというと、それを聞くとやはりい世界から来たものたちなのだと思い知らされた。
彼らの文化には「魔法」というものが存在し、生きていく中で不可欠なものらしい。
「共通言語」という魔法があるらしく、その場にいた異世界人全員にそれをかけ、
その場にいた者たちと会談を行った。
その様子はテレビでも中継され、瞬く間に世界へと広がった。
俺たちみたいに漫画など読まない人にとっては不気味な他ない。
しかし、さすがは人だ。「順応性」「適応能力」により、5年もたつ頃にはすっかりと異世界人と溶け込み、一緒に暮らしている。
異世界人は地球人と比べて寿命が長いという点以外、相違点はないらしい。
まあいってしまえば、繁殖能力もきちんとあり、種族繫栄していった。
10年もたてば、地球人と異世界人のハーフなんてざらに増え、普通の見た目なのに魔法が使える、なんて普通のことになってしまった。
まあ、てことで彼らのおかげで技術は発展し、様々な建築物が空高くそびえたち、空高く羽ばたくものたちが増えたわけだ。
うまく共存し、地球での通常が少し変化していったのだ。
そしてもう一つ、地球に問題点が出来たことといえば、それは「ガス」だ。よく、有毒ガスが規定値を越した場所は立ち入り禁止、などと昔はよく入っていたものだが、言ってしまえば地球すべてがその状況になってしまった。
異世界にて、爆発が起こり、異世界人がこちらに来た際に、微細ではあるがその影響が地球にも起こり、ガスマスクなしでは生活ができない日常となってしまった。
なんなら、故郷自体消滅してしまった彼らも被害者であり、だれが悪いということもない。
必死で逃げてきた彼らを責めるものなどいない、と本来ならいいたかった。
それも人間の悪い部分だ。
悪いことがったら、それを起こした「悪者」を見つけ、断罪するのが好きなのが人間だ。
彼らが来た当初、地球も滅亡の危機に襲われた「原因」と「犯人」をすべて「異世界人」が「こちらに来たせい」だと、追及する団体があった。
元々住みよい街だったのが、「異世界人」が来たせいでめちゃくちゃにされた、平穏な生活を返せ、というのが彼らの言い分だ。
まあ同じ地球人としてわからなくはない。突然平穏が脅かされたのだ。
むしろここで怒らないほうが、自分たちの住処を奪われた者たちとして、どうかと思う。
…というのが、表向きの考え。
…ぶっちゃけ、いうほど綺麗ではない。
発展途上国として知られている、ここ「日本」では、先進国として他の国よりも技術が発展しており、住みよい街、とされているが、それはあくまで他の国と比べたら、の話だ。
排気ガスをまき散らす鉄の車、室内を綺麗ににするために、外気にはお構いなく黒い有害な煙を吹き出す煙突。コンビニが普及したおかげで手軽にものが手に入るようになった代償に、気軽に道端に廃棄されるようになったゴミ、そしてそれらを焼却する際に発生する有害物質。住みよくするためになにかを犠牲にしつつ、進化する様は、人間の価値観からいうと素晴らしいが、自然破壊といってもおかしくはない、と本音では思っている。
まあ、暮らしが豊かになるためには、仕方ないとは思う。
だが、もう一度言う。
「綺麗」ではない。ぶっちゃけ今までの生活のままでは、異世界からきた有毒ガスがこなくとも人は減っていっていたと思う。
だが、自分たちの行ってきたことは棚にあげて、すべてを異世界人のせいにしてしまえばいい、みんな「敵」を作って、自分たちではないなにかを悪役にし、正義に味方気取りをしたいのだ。人間らしいといえば人間らしいが。
まあ、結論からいえば実質的にその集団はすでにいない。
個人で嫌うものたちはいるが、白い目で見られる。「今更なにを言っているんだ?」と。
その理由もまた異世界人だ。
あちら側の者たちにとっても、予想外のことで、申し訳ないという気持ちでいっぱいだったらしい。ガス自体をどうにかするには、まだ今の技術では難しいらしいが、今現在彼らのもつ技術を惜しみなく提供し、今よりももっと素晴らしい生活を約束することを提案した。
国のトップとしてはそれは断る理由もなく、喜んで受け入れた。
最初はまだ彼らを受け入れられなかった地球人も、魔法を使い、今までとは比べ物にならないほど住みやすい生活を手に入れたことにより、受け入れた。
共存共栄。
結果として、マスクは必須となったが、それ以外はまるで夢物語かのような街となっていった。
見上げると電柱の線が幾重にも重なり、工場の煙突からは絶えず黒い煙が空を染めていた。
それはそれで趣があり、自分はすきだったが。人間が作り出した産業物の賜物。
ものが製造されている感がして。
しかしそれも10年前までの話。
今は空を見上げると様々なものが空を泳いでいる。
昔は空を飛ぶものといえば、飛行機やヘリコプター、そして鳥。
彼らは自由に飛び続け、うらやましいと思うことは何度もあった。
そして、今はそれらのほかにもある、いや、いるというべきか。
ちょうどそれらが地面に着地し、目の前に降りてきた。
「や、相変わらず地面ばかり歩いているね、たまには一緒にどうだい」
そう目の前の者が話しかけてきた。
「…うっせーよ、余計なお世話だ」
やや冷たい返事かと思うだろうが、いつものことで、なんなら挨拶みたいなものだ。
それも目の前の者もわかっているかのように、ふふふと微笑み、楽しそうに背中に生えた羽をバサバサと羽ばたかせた。
「んもう、相変わらずレイは冷たいねえ」
「お前、仕事は?ルキ」
「ん、さっきまで休憩だったのさ、ちょうど仕事に行こうとしたところにレイが現れたんだ、話しかけるほかあるまい?」
「…俺のせいみたいに言われても…」
「レイも仕事中かい?重そうだねえ、それ」
横にある台車に乗ったペットボトルが12本入った段ボールが5つ。
それを運んでいる途中だった。
「…ルキが運んでくれるのか?」
そういうとルキは羽を広げ、宙に浮いた。
「まっさかー!そんな重いもの持ったら羽が千切れちゃうよ、ってことで頑張ってねー!」
彼(女)らの羽は丈夫なので、重い荷物を持った程度では千切れはしない。
体よく断るためのジョークだ。
一瞬の間に目の前から消え、遥か上空に飛んで行った。
…ほんとうにうらやましい限りだ。
「…っし、やるか」
額に垂れた汗を首に巻いたタオルで拭い、気合をいれ、この荷物を依頼主のところに運び始めた。
約20年前、突如この平凡な世界に亀裂が走った。
物理的に。
雲一つない青空だったことを覚えている。
突如、空が割れ、亀裂が発生し、「向こう側の世界」が初めて発見された。
俺はラノベなどを嗜むので、こういう展開を見て異世界人がやってきて、略奪のため戦争を起こし、世界大戦が起こるという予想をした。
だが、それはあくまで小説の中の話だった。「漫画と現実を一緒にしてはだめ」という言葉が身に染みた。
確かに異世界人が数百人とこの世界に降り立ち、一時は緊迫とした状況もあったようだが、異世界人がかなり友好的で向こうのお偉いさんが土下座をしたことによって、空気が一遍とした。トップに続きすべての異世界人が土下座をしたことによって、戦々恐々としていた地球人もさすがに目の前のよくわからないものが、一人残さずひれ伏したことにより、敵意はないと理解し、話し合いが行われた。
ことの経緯があちらの世界、我々は「announ wold」呼ぶことになったらしい。
「謎の世界」、まんまだ。
その「announ wold」が崩壊の危機に陥ったことがそもそもの始まりらしい。
あちらの世界はそもそも文明としては地球より遥かに進んでおり、車が空を飛ぶのは当たり前で、そして人も普通ではなかった。
最初は地球人と同じような容姿だったようだが、突然変異種が生まれ、徐々に異形の者が増え、それがいつしか普通となっていったらしい。
昔過ぎて記録にもないとのことだ。
そして、技術も発展し、なにも問題なく暮らしていたらしいのだが、突然「announ wold」で爆発が起こったそうだ。それもあちこちで。
後になって地球人が解読した内容によると核爆弾のようなものが起こり、それが誘発してしまったそうだ。大勢の犠牲が出て、このままでは文明が滅びると考えた異世界人は、古くから伝わる「異世界へ行く方法」を試した。過去に試したかどうかの記録は残っておらず、成功するかもわからない、失敗したら異空間を彷徨い、永遠に出られない可能背もあった。
それでも今いる者たちが生き残る軌跡を祈り、その方法を試した。
あとはご存じの通り、軌跡は起こり、存命する100余人は無事に地球へと降り立ったそうだ。
まあ、助けてほしいのに傲慢な態度でいるやつがいるわけがない。
命からがら逃げてきたのだ。
余談だが、全員無事に地球に来たと同時に亀裂は閉じ、最後に見えたあちらの世界の景色は地獄のようだったと聞く。
見た目で分かる通り、彼らはもともと様々な種族がおり、地球の人間の形とはかけ離れていた。
そんなものたちとどうやって意思疎通したのかというと、それを聞くとやはりい世界から来たものたちなのだと思い知らされた。
彼らの文化には「魔法」というものが存在し、生きていく中で不可欠なものらしい。
「共通言語」という魔法があるらしく、その場にいた異世界人全員にそれをかけ、
その場にいた者たちと会談を行った。
その様子はテレビでも中継され、瞬く間に世界へと広がった。
俺たちみたいに漫画など読まない人にとっては不気味な他ない。
しかし、さすがは人だ。「順応性」「適応能力」により、5年もたつ頃にはすっかりと異世界人と溶け込み、一緒に暮らしている。
異世界人は地球人と比べて寿命が長いという点以外、相違点はないらしい。
まあいってしまえば、繁殖能力もきちんとあり、種族繫栄していった。
10年もたてば、地球人と異世界人のハーフなんてざらに増え、普通の見た目なのに魔法が使える、なんて普通のことになってしまった。
まあ、てことで彼らのおかげで技術は発展し、様々な建築物が空高くそびえたち、空高く羽ばたくものたちが増えたわけだ。
うまく共存し、地球での通常が少し変化していったのだ。
そしてもう一つ、地球に問題点が出来たことといえば、それは「ガス」だ。よく、有毒ガスが規定値を越した場所は立ち入り禁止、などと昔はよく入っていたものだが、言ってしまえば地球すべてがその状況になってしまった。
異世界にて、爆発が起こり、異世界人がこちらに来た際に、微細ではあるがその影響が地球にも起こり、ガスマスクなしでは生活ができない日常となってしまった。
なんなら、故郷自体消滅してしまった彼らも被害者であり、だれが悪いということもない。
必死で逃げてきた彼らを責めるものなどいない、と本来ならいいたかった。
それも人間の悪い部分だ。
悪いことがったら、それを起こした「悪者」を見つけ、断罪するのが好きなのが人間だ。
彼らが来た当初、地球も滅亡の危機に襲われた「原因」と「犯人」をすべて「異世界人」が「こちらに来たせい」だと、追及する団体があった。
元々住みよい街だったのが、「異世界人」が来たせいでめちゃくちゃにされた、平穏な生活を返せ、というのが彼らの言い分だ。
まあ同じ地球人としてわからなくはない。突然平穏が脅かされたのだ。
むしろここで怒らないほうが、自分たちの住処を奪われた者たちとして、どうかと思う。
…というのが、表向きの考え。
…ぶっちゃけ、いうほど綺麗ではない。
発展途上国として知られている、ここ「日本」では、先進国として他の国よりも技術が発展しており、住みよい街、とされているが、それはあくまで他の国と比べたら、の話だ。
排気ガスをまき散らす鉄の車、室内を綺麗ににするために、外気にはお構いなく黒い有害な煙を吹き出す煙突。コンビニが普及したおかげで手軽にものが手に入るようになった代償に、気軽に道端に廃棄されるようになったゴミ、そしてそれらを焼却する際に発生する有害物質。住みよくするためになにかを犠牲にしつつ、進化する様は、人間の価値観からいうと素晴らしいが、自然破壊といってもおかしくはない、と本音では思っている。
まあ、暮らしが豊かになるためには、仕方ないとは思う。
だが、もう一度言う。
「綺麗」ではない。ぶっちゃけ今までの生活のままでは、異世界からきた有毒ガスがこなくとも人は減っていっていたと思う。
だが、自分たちの行ってきたことは棚にあげて、すべてを異世界人のせいにしてしまえばいい、みんな「敵」を作って、自分たちではないなにかを悪役にし、正義に味方気取りをしたいのだ。人間らしいといえば人間らしいが。
まあ、結論からいえば実質的にその集団はすでにいない。
個人で嫌うものたちはいるが、白い目で見られる。「今更なにを言っているんだ?」と。
その理由もまた異世界人だ。
あちら側の者たちにとっても、予想外のことで、申し訳ないという気持ちでいっぱいだったらしい。ガス自体をどうにかするには、まだ今の技術では難しいらしいが、今現在彼らのもつ技術を惜しみなく提供し、今よりももっと素晴らしい生活を約束することを提案した。
国のトップとしてはそれは断る理由もなく、喜んで受け入れた。
最初はまだ彼らを受け入れられなかった地球人も、魔法を使い、今までとは比べ物にならないほど住みやすい生活を手に入れたことにより、受け入れた。
共存共栄。
結果として、マスクは必須となったが、それ以外はまるで夢物語かのような街となっていった。
0
あなたにおすすめの小説
完結 そんなにその方が大切ならば身を引きます、さようなら。
音爽(ネソウ)
恋愛
相思相愛で結ばれたクリステルとジョルジュ。
だが、新婚初夜は泥酔してお預けに、その後も余所余所しい態度で一向に寝室に現れない。不審に思った彼女は眠れない日々を送る。
そして、ある晩に玄関ドアが開く音に気が付いた。使われていない離れに彼は通っていたのだ。
そこには匿われていた美少年が棲んでいて……
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
〖完結〗旦那様には出て行っていただきます。どうか平民の愛人とお幸せに·····
藍川みいな
恋愛
「セリアさん、単刀直入に言いますね。ルーカス様と別れてください。」
……これは一体、どういう事でしょう?
いきなり現れたルーカスの愛人に、別れて欲しいと言われたセリア。
ルーカスはセリアと結婚し、スペクター侯爵家に婿入りしたが、セリアとの結婚前から愛人がいて、その愛人と侯爵家を乗っ取るつもりだと愛人は話した……
設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
全6話で完結になります。
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
ボロ雑巾な伯爵夫人、やっと『家族』を手に入れました。~旦那様から棄てられて、ギブ&テイクでハートフルな共同生活を始めます2~
野菜ばたけ@既刊5冊📚好評発売中!
ファンタジー
第二夫人に最愛の旦那様も息子も奪われ、挙句の果てに家から追い出された伯爵夫人・フィーリアは、なけなしの餞別だけを持って大雨の中を歩き続けていたところ、とある男の子たちに出会う。
言葉汚く直情的で、だけど決してフィーリアを無視したりはしない、ディーダ。
喋り方こそ柔らかいが、その実どこか冷めた毒舌家である、ノイン。
12、3歳ほどに見える彼らとひょんな事から共同生活を始めた彼女は、人々の優しさに触れて少しずつ自身の居場所を確立していく。
====
●本作は「ボロ雑巾な伯爵夫人、旦那様から棄てられて、ギブ&テイクでハートフルな共同生活を始めます。」からの続き作品です。
前作では、二人との出会い~同居を描いています。
順番に読んでくださる方は、目次下にリンクを張っておりますので、そちらからお入りください。
※アプリで閲覧くださっている方は、タイトルで検索いただけますと表示されます。
つまらない妃と呼ばれた日
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。
舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。
さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。
リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。
――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。
三回目の人生も「君を愛することはない」と言われたので、今度は私も拒否します
冬野月子
恋愛
「君を愛することは、決してない」
結婚式を挙げたその夜、夫は私にそう告げた。
私には過去二回、別の人生を生きた記憶がある。
そうして毎回同じように言われてきた。
逃げた一回目、我慢した二回目。いずれも上手くいかなかった。
だから今回は。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる