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地球人と異世界人
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重い台車を持ち、そびえ立つビルの60階建ての59階の個人宅にたどり着いた。
ピンポーン
「・・・・・・・・・・」
ピンポーン
「・・・・・・・・・・」
誰も出ないので、不在票を入れ、エレベーターで半分くらい下ったところで電話がなった。
嫌な予感しかしないので出たくなかったが、出るしかないので、真顔で元気よくでた。
「はい、●●配達、鈴木ですー」
「あ、すいませーん、●●ですけどお、今お風呂入っててえ、出られませんでしたあ、もう一回来てもらえますう?」
「………かしこまりましたー、すぐに伺いますー」
限界まで愛想をよくした声で返事をし、ぶつっと電話が切れ、携帯を地面に叩きつけたいのを我慢し、先ほどの部屋に行き、お風呂上りのシャンプーの香りを漂わせ、今度はすんなり出てきた住人のサインをもらい、荷物を渡した
無言で荷物を受け取り、機嫌が悪そうに受け取り、ドアを閉めた。
ここがマンションでなければ叫び倒しているところだ。
次の荷物を持ち、30階にあるお宅へと向かい、チャイムを鳴らす。
すると、ぱたぱたと音を鳴らし、滑らかなタコ足を器用に使い、ドアを開けた。
「はいはーい」
ガチャ
「どうもー、配達ですー」
「あらあら、どうもねー熱い中大変だったでしょ、中で涼んでいって?」
「大変ありがたいんですが、すみません、まだ仕事が…」
とても魅力的なお誘いだが、残念だ。
「あらあら、大変ね…、あじゃあちょっと待ってて」
そういい、長い手(足?)を伸ばし、奥の冷蔵庫からコーラを取り、くれた。
「これ飲んで頑張って」
「ありがとうございます…!」
過去に重い思いをして運んだであろうコーラを片手に、軽くなった台車を押しエレベーターに乗り込もうとしたら、遠くのほうから「ありがとねー!」と叫び声が聞こえた。
先ほどまで芽生えていた殺意が一瞬で消えた。
単純化と思うだろう。しかし、配達員なんてこんなもんだ。
先ほどのような(ドアを開けた瞬間刺したくなるような)人間もいるし、女神のような人間よりも優しい異世界人もいる。
昨今異世界人と地球人が共存したことにより、人口は増加した。
それに伴い、様々な企業が働き方改革を行い、色んな職業が減ったり増えたりした。
その中で「配達」はおおまかに、陸、海、空の3つに分類されるようになった。
地上に住むもの、地上何百メートルの樹木にすむもの、海中にすむのも、など、
多種多様な住居が増え、そのニーズにあった配達方法も必要になったわけで。
まあ、ただの人間が空や海を駆け回れるわけがないわけで、
基本的に俺らみたいな普通の人間は狭くて飛べない区画や、地中に住むものたちを対象として物を運ぶ。
給料は昔と変わらず歩合制で、配達分がもらえるため、楽々と空を飛べたりできるやつらが有利かと思われるが実はそうではない。
まあその辺の話をしようとすると長くなるので、ここまでにしとこう。
とりあえず今言いたいのは、地球の技術が発達したからといって地球人の頭まで良くなるわけではないということだ。
客は金を払っているんだから配達してもらえるのが当然と思っていて、時間を指定してるのにその時間にいない、それだけでも意味がわからないのに、「指定した時間にいたのに配達がこなかった」などと意味不明なことをいう。同じ言葉を喋っているのに、理解ができない。
何度もチャイムを押したし、叫んだし、いないことは確認済みなのだ。
当初、異世界人は常識が違うという差別用語が飛び交っていたが、これが地球人の常識だというのなら、俺は今すぐにでも地球人をやめたい。
そんなことを思っていると、腰の子機がなり、配達の連絡がきたので、しかたなく仕事に戻る。
客の希望通りにしてクレームがくる仕事なんて今すぐ辞めたい、常々思っているが、そう簡単に仕事は手放せない。
技術が発展して、なんでも手に入る世の中になっても、それを運ぶという行為に進化はない。職がなくならないのはいいことだが、もう少し常識をあらためてほしい。
ピンポーン
「・・・・・・・・・・」
ピンポーン
「・・・・・・・・・・」
誰も出ないので、不在票を入れ、エレベーターで半分くらい下ったところで電話がなった。
嫌な予感しかしないので出たくなかったが、出るしかないので、真顔で元気よくでた。
「はい、●●配達、鈴木ですー」
「あ、すいませーん、●●ですけどお、今お風呂入っててえ、出られませんでしたあ、もう一回来てもらえますう?」
「………かしこまりましたー、すぐに伺いますー」
限界まで愛想をよくした声で返事をし、ぶつっと電話が切れ、携帯を地面に叩きつけたいのを我慢し、先ほどの部屋に行き、お風呂上りのシャンプーの香りを漂わせ、今度はすんなり出てきた住人のサインをもらい、荷物を渡した
無言で荷物を受け取り、機嫌が悪そうに受け取り、ドアを閉めた。
ここがマンションでなければ叫び倒しているところだ。
次の荷物を持ち、30階にあるお宅へと向かい、チャイムを鳴らす。
すると、ぱたぱたと音を鳴らし、滑らかなタコ足を器用に使い、ドアを開けた。
「はいはーい」
ガチャ
「どうもー、配達ですー」
「あらあら、どうもねー熱い中大変だったでしょ、中で涼んでいって?」
「大変ありがたいんですが、すみません、まだ仕事が…」
とても魅力的なお誘いだが、残念だ。
「あらあら、大変ね…、あじゃあちょっと待ってて」
そういい、長い手(足?)を伸ばし、奥の冷蔵庫からコーラを取り、くれた。
「これ飲んで頑張って」
「ありがとうございます…!」
過去に重い思いをして運んだであろうコーラを片手に、軽くなった台車を押しエレベーターに乗り込もうとしたら、遠くのほうから「ありがとねー!」と叫び声が聞こえた。
先ほどまで芽生えていた殺意が一瞬で消えた。
単純化と思うだろう。しかし、配達員なんてこんなもんだ。
先ほどのような(ドアを開けた瞬間刺したくなるような)人間もいるし、女神のような人間よりも優しい異世界人もいる。
昨今異世界人と地球人が共存したことにより、人口は増加した。
それに伴い、様々な企業が働き方改革を行い、色んな職業が減ったり増えたりした。
その中で「配達」はおおまかに、陸、海、空の3つに分類されるようになった。
地上に住むもの、地上何百メートルの樹木にすむもの、海中にすむのも、など、
多種多様な住居が増え、そのニーズにあった配達方法も必要になったわけで。
まあ、ただの人間が空や海を駆け回れるわけがないわけで、
基本的に俺らみたいな普通の人間は狭くて飛べない区画や、地中に住むものたちを対象として物を運ぶ。
給料は昔と変わらず歩合制で、配達分がもらえるため、楽々と空を飛べたりできるやつらが有利かと思われるが実はそうではない。
まあその辺の話をしようとすると長くなるので、ここまでにしとこう。
とりあえず今言いたいのは、地球の技術が発達したからといって地球人の頭まで良くなるわけではないということだ。
客は金を払っているんだから配達してもらえるのが当然と思っていて、時間を指定してるのにその時間にいない、それだけでも意味がわからないのに、「指定した時間にいたのに配達がこなかった」などと意味不明なことをいう。同じ言葉を喋っているのに、理解ができない。
何度もチャイムを押したし、叫んだし、いないことは確認済みなのだ。
当初、異世界人は常識が違うという差別用語が飛び交っていたが、これが地球人の常識だというのなら、俺は今すぐにでも地球人をやめたい。
そんなことを思っていると、腰の子機がなり、配達の連絡がきたので、しかたなく仕事に戻る。
客の希望通りにしてクレームがくる仕事なんて今すぐ辞めたい、常々思っているが、そう簡単に仕事は手放せない。
技術が発展して、なんでも手に入る世の中になっても、それを運ぶという行為に進化はない。職がなくならないのはいいことだが、もう少し常識をあらためてほしい。
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