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二面性
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いつも通り、不在をたくさん残し明日の仕事を憂鬱に感じながら、次の配達先に行こうとしていた。
すると、近くの家でちよちよさんが車を泊め、地図を睨めっこしながら配達するところだった。
慣れてしまえば住所をみればだいたいこの辺の家かな、というのはわかるが、新人の頃はそうはいかない。地図と照らし合わせて、名前と場所があっているかを確認しないといけない。
さらに大変なのが、区画整理だ。
家が増えれば、名前も変わるし、区画も変わる。それが多い地域だと尚更大変だ。
心の中で頑張れとつぶやき、去ろうとした瞬間、怒号が飛んできた。
「おい!どこに停めてんだよ!邪魔なんだよ!」
見ると菅田さんが通行人に絡まれていた。
恐らく、道が狭い為、一時停止している車が邪魔だったのだろう。
表向きは。
菅田さんに突っかかっているのは、ここから数百メートル離れたところに住んでいる異世界人で、クレーマー気質な人だ。
基本的に異世界人は穏やかな人が多いが、人と交わったことによって、悪い部分が反映されるらしい。元を辿れば地球人のせいだが、まあ明らかにこのおっさんが悪い。
なぜかと言うと、見るからにわかる通り、羽を生やし、いつでも空を羽ばたくことができる。(羽がなければ単なるチンピラにしか見えないが)
なのに、こんな狭い道に、それも配達のために停めているだけの車に突っかかるのは、単なるストレス解消だろう。
「あ…え、あの…」
「こんな所に停めてちゃ迷惑じゃねえか!ああ?停車違反だ、停車違反!駐禁代として5万よこしな」
「あ、あのここは大丈夫なはずで…」
「ああ?邪魔だっつってんだよ!あれか?警察呼んでもいいんだぞ?違反してんのはそっちなんだから」
明らかなるカツアゲだ。
たしかにここは「駐車禁止」の看板が建っている。しかし…てかそもそも駐禁の人以外からお金を催促される意味がわからない。チンピラは地球人だけにしてほしかったなとため息をつきながら助けに行こうとした瞬間、男と菅田さんの間に空から何かがものすごい勢いで降ってきた。
「⁈」「⁈」
さすがに両名とも驚いていた。
土煙が収まるとそこには、シュビルさんがいた。
「こんにちは、お客様、何かございましたか?」
営業スマイルだが目の奥が笑っていなかった。
「あ、ああ?テメーには関係ねえだろうがよ!しゃしゃり出てくんな!」
ドスを利かせ、睨んで凄みを出したかったんだろうが、シュビルさんは190センチでその男はそれ以下。
見上げる形になっており、威圧は失敗し、むしろシュビルさんに見下ろされる形になって、男はタジタジになっていた。
「私はこのエリアを統括している運送会社の物なので、何かありましたらお伺いしますよ?」
配達の物だとわかるや否や、強気を取り戻し、偉そうにことの経緯を話した。
「なるほど、つまりこの者が配達のために停車していた車が邪魔で、お客様が罰金を取ろうとした、そう言うことですか?」
「はっ、言い掛かりはよしてくれ、俺はその嬢ちゃんを助けてやったんだぜ?」
「…ほう?」
「おれもよく駐禁くらうからその辛さはわかるぜ?見つかったら点数も引かれるし、違反金も取られる。だから、その前に注意してやったんだ、勉強料だよ、勉強料。わかったか?」
ふむ、と少し考え、携帯を取り出し、何かをピッピッピっと打ち、その画面を男に見せた。
「確かに、ここは[駐車禁止]の標識がありますね、その為駐車は違反、と」
男は何を勘違いしたのか、ふんぞり返り正しいことをしてやったぜといわんばかりの顔をしていた。
「それがただの駐車でしたら、ね」
「?」
「ほら、よく見てください?この標識、斜めの線が入っているでしょう?」
「?それがどうしたよ、禁止には変わりねえだろ」
「いいえ、これは[駐車禁止]の標識なんです、[駐停車禁止]の標識ではないんです」
「だからどういうことだよ!どっちも変わんねえだろうがよ!ふざけた事抜かしてると警察呼ぶぞ!」
イライラしてきた男はシュビルさんの胸ぐらを掴み、怒鳴り始めた。
さすがに助けた方がいいと思い、行こうとした瞬間、彼女から静止の合図を出された。
「いいですよ?」
「は、はあ?困るのはそっちだろ?違反してんだぞ?」
「いいえ?この看板は[駐車禁止]と言いましたが、彼女が違反したとは言ってませんよ?」
「…?」
「いいですか、もう一度いいます、[駐車禁止]の標識は、ただの駐車は禁止です、しかし、彼女に限ってそうではないんですよ」
「……⁈は、はあ?そんなわけ…」
「あ、ちょうどいい所に…おまわりさーん!」
シュビルさんが叫ぶと同時に、空高くから、羽を生やしたハーピーの警察官がやってきた。
「おまわりさーん、助けてください、恐喝されてますー」
「…なっ…!」
慌てて手を離したが、無駄だった。
「そ、そんな事してねえよ、ただこいつらに教えてやってただけで…」
警察の手前、しどろもどろに説明をし始めようとしたが、無駄だった。
「鈴木くん、渡してあげてくれ」
急に名前を呼ばれて、彼らの視線がすべてこちらに集まり少しびびったのは内緒だ。
「…っす」
携帯を取り出し、シュビルさんに送ったデータを警察に見せた。
シュビルさんが、携帯を弄り、男に標識の写真を見せる直前、俺にメールを送っていたのだ、「動画をとれ」と。
こういったことは、よくある。
配達業車なんてそこらじゅうにいるから、ストレスの捌け口としては最高の相手だ。
ましてや、もたもたしており、見るからに新人のやつは格好の標的だ。
そういったことが起こった時の対処として、ドラレコか、もしくは動画で証拠を残しておく必要がある。
情報共有できるし、なによりこちらの無実を証明するためだ。
まあ、こちがが違反したら否応なくバレるのだが。
そして、そこにはこの一連の出来事の一部始終が動画で鮮明にうつっていたものだった。
それを見た男は逃げられないと悟ったか、罪を少しでも軽くしようと必死に弁明を始めた。
「だ、だってこいつら違反してたんだよ!停めちゃいけない場所に車停めやがってよ!通行人の邪魔だろ!」
動画の一部始終を見終えた警察は答えた。
「同じハーピーとして恥ずかしいね、まったく…では後学の為に教えておいてやろう、この標識は確かに停車禁止のものだ。だが、彼女は「配達員」だ。そして、見るからに彼女が行っているのは配達」
ふう、とため息をつき、男に問いた。
「ここまではわかるかな?」
「なにを…」
「あのね、[5分を超えない荷物の積み下ろしの為の停車は可]なんだよ」
「は、はあ⁈そんなわけねえだろ!よくワゴン車が駐禁切符貼られてるの見るじゃねえか!」
「あれは、恐らく5分以上の停車、もしくは駐停車禁止の場所には停めたからだろう。ま、駐禁を切る者の中にはそんなことお構いなしに、停まってる車を見ると何も考えずに、駐禁を切るものもいるが、あれはよろしくないよね、ほんと」
「………っくそがよ」
「と、言う事だ、彼を連れて行け」
共に来ていたもう一人に男を連行させ、事情聴取が行われた。
「あ、一応一人いれば大丈夫だけど、どうする?君たちも残る?」
本来なら残りの荷物を運ぶ為に一刻も早く去りたいが、協力した手前残るしかない。
「あ、はい、残りまs」
「お前は、残りの配達を済ませろ」
「え、でも」
残りの配達数は多くはないが、確かに事情聴取を受けた後ではキツイ量だった。
軽く感動した瞬間、それは間違いだった。
「あ、私の分もあるからよろしくな」
そういい、一瞬で自分の車から俺の車に荷物を運んできた。中々に数があり、そのどれもが大きい荷物で、配達するのに一苦労しそうだった。
感動を返せ、と言いたかった。
「…了解す」
「ん、菅田もあと残りの配達よろしくな」
「あ、は、はい!すみません、ありがとうございます!」
半べそ状態で、ぐすぐす言いながら、パタパタと走り去っていった。
「じゃあすんません、あとお願いします」
そういい、残りの配達を配達しに車で移動した。
シュビルさんが引き受けてくれたおかげで、無事配達は終わった。
なんなら、彼女から受け取った荷物はたくさんあり、大きかったが、配達先が全部同じだった為、特に時間はかからなかった。
少し、見直した。
別に嫌っていたわけではないが、勝手に苦手意識を抱いていただけに少し、後ろめたさがあった。次に会った時にはきちんとお礼を言おうと。そう誓った。
その日の配達が終わり、家の近くのコンビニで夜ご飯を調達して帰ろうとしたら、ちょうどシュビルさんも帰る途中なのか、出会った。
「お疲れ、今帰りか?」
「はい…あの、今日はほんとにありがとうございました。おれあーゆー時どうすればいいかわかんなかったんで、助かりました」
「はは、まあ私も慣れていたわけじゃないが、配達途中にあんなものを見れば、助けないわけにはいかないさ…それに、鈴木にも感謝してる、助かったよ」
「?俺なんもしてないっすよ?」
「ちゃんと、動画撮ってくれたろ?あれがないと、我々配達員は立場が途端に弱くやってしまうからな」
「………」
「もうちょっと感謝されてもいいと思うんだけどなあ、頑張って配達してるんだし、そう思うだろ?」
2人で話すことが少ないからか、こんなに喋るシュビルさんは初めてみた。
「まあ、そうっすね。ハーピーさん達空を飛べる種族はいいかも知んないっすけど、車って常に事故との隣り合わせじゃないっすか。眠くてウトウトなんてした日には気づいたら天国、なんてこともありえますし」
「あーそうだよな、ほんとにそれは思うわ。しかも、誰かが休んだら代わりがいる仕事と違って、それぞれエリアごとに担当がいるから、いなくなったらまじで困るんだよな」
すると、近くの家でちよちよさんが車を泊め、地図を睨めっこしながら配達するところだった。
慣れてしまえば住所をみればだいたいこの辺の家かな、というのはわかるが、新人の頃はそうはいかない。地図と照らし合わせて、名前と場所があっているかを確認しないといけない。
さらに大変なのが、区画整理だ。
家が増えれば、名前も変わるし、区画も変わる。それが多い地域だと尚更大変だ。
心の中で頑張れとつぶやき、去ろうとした瞬間、怒号が飛んできた。
「おい!どこに停めてんだよ!邪魔なんだよ!」
見ると菅田さんが通行人に絡まれていた。
恐らく、道が狭い為、一時停止している車が邪魔だったのだろう。
表向きは。
菅田さんに突っかかっているのは、ここから数百メートル離れたところに住んでいる異世界人で、クレーマー気質な人だ。
基本的に異世界人は穏やかな人が多いが、人と交わったことによって、悪い部分が反映されるらしい。元を辿れば地球人のせいだが、まあ明らかにこのおっさんが悪い。
なぜかと言うと、見るからにわかる通り、羽を生やし、いつでも空を羽ばたくことができる。(羽がなければ単なるチンピラにしか見えないが)
なのに、こんな狭い道に、それも配達のために停めているだけの車に突っかかるのは、単なるストレス解消だろう。
「あ…え、あの…」
「こんな所に停めてちゃ迷惑じゃねえか!ああ?停車違反だ、停車違反!駐禁代として5万よこしな」
「あ、あのここは大丈夫なはずで…」
「ああ?邪魔だっつってんだよ!あれか?警察呼んでもいいんだぞ?違反してんのはそっちなんだから」
明らかなるカツアゲだ。
たしかにここは「駐車禁止」の看板が建っている。しかし…てかそもそも駐禁の人以外からお金を催促される意味がわからない。チンピラは地球人だけにしてほしかったなとため息をつきながら助けに行こうとした瞬間、男と菅田さんの間に空から何かがものすごい勢いで降ってきた。
「⁈」「⁈」
さすがに両名とも驚いていた。
土煙が収まるとそこには、シュビルさんがいた。
「こんにちは、お客様、何かございましたか?」
営業スマイルだが目の奥が笑っていなかった。
「あ、ああ?テメーには関係ねえだろうがよ!しゃしゃり出てくんな!」
ドスを利かせ、睨んで凄みを出したかったんだろうが、シュビルさんは190センチでその男はそれ以下。
見上げる形になっており、威圧は失敗し、むしろシュビルさんに見下ろされる形になって、男はタジタジになっていた。
「私はこのエリアを統括している運送会社の物なので、何かありましたらお伺いしますよ?」
配達の物だとわかるや否や、強気を取り戻し、偉そうにことの経緯を話した。
「なるほど、つまりこの者が配達のために停車していた車が邪魔で、お客様が罰金を取ろうとした、そう言うことですか?」
「はっ、言い掛かりはよしてくれ、俺はその嬢ちゃんを助けてやったんだぜ?」
「…ほう?」
「おれもよく駐禁くらうからその辛さはわかるぜ?見つかったら点数も引かれるし、違反金も取られる。だから、その前に注意してやったんだ、勉強料だよ、勉強料。わかったか?」
ふむ、と少し考え、携帯を取り出し、何かをピッピッピっと打ち、その画面を男に見せた。
「確かに、ここは[駐車禁止]の標識がありますね、その為駐車は違反、と」
男は何を勘違いしたのか、ふんぞり返り正しいことをしてやったぜといわんばかりの顔をしていた。
「それがただの駐車でしたら、ね」
「?」
「ほら、よく見てください?この標識、斜めの線が入っているでしょう?」
「?それがどうしたよ、禁止には変わりねえだろ」
「いいえ、これは[駐車禁止]の標識なんです、[駐停車禁止]の標識ではないんです」
「だからどういうことだよ!どっちも変わんねえだろうがよ!ふざけた事抜かしてると警察呼ぶぞ!」
イライラしてきた男はシュビルさんの胸ぐらを掴み、怒鳴り始めた。
さすがに助けた方がいいと思い、行こうとした瞬間、彼女から静止の合図を出された。
「いいですよ?」
「は、はあ?困るのはそっちだろ?違反してんだぞ?」
「いいえ?この看板は[駐車禁止]と言いましたが、彼女が違反したとは言ってませんよ?」
「…?」
「いいですか、もう一度いいます、[駐車禁止]の標識は、ただの駐車は禁止です、しかし、彼女に限ってそうではないんですよ」
「……⁈は、はあ?そんなわけ…」
「あ、ちょうどいい所に…おまわりさーん!」
シュビルさんが叫ぶと同時に、空高くから、羽を生やしたハーピーの警察官がやってきた。
「おまわりさーん、助けてください、恐喝されてますー」
「…なっ…!」
慌てて手を離したが、無駄だった。
「そ、そんな事してねえよ、ただこいつらに教えてやってただけで…」
警察の手前、しどろもどろに説明をし始めようとしたが、無駄だった。
「鈴木くん、渡してあげてくれ」
急に名前を呼ばれて、彼らの視線がすべてこちらに集まり少しびびったのは内緒だ。
「…っす」
携帯を取り出し、シュビルさんに送ったデータを警察に見せた。
シュビルさんが、携帯を弄り、男に標識の写真を見せる直前、俺にメールを送っていたのだ、「動画をとれ」と。
こういったことは、よくある。
配達業車なんてそこらじゅうにいるから、ストレスの捌け口としては最高の相手だ。
ましてや、もたもたしており、見るからに新人のやつは格好の標的だ。
そういったことが起こった時の対処として、ドラレコか、もしくは動画で証拠を残しておく必要がある。
情報共有できるし、なによりこちらの無実を証明するためだ。
まあ、こちがが違反したら否応なくバレるのだが。
そして、そこにはこの一連の出来事の一部始終が動画で鮮明にうつっていたものだった。
それを見た男は逃げられないと悟ったか、罪を少しでも軽くしようと必死に弁明を始めた。
「だ、だってこいつら違反してたんだよ!停めちゃいけない場所に車停めやがってよ!通行人の邪魔だろ!」
動画の一部始終を見終えた警察は答えた。
「同じハーピーとして恥ずかしいね、まったく…では後学の為に教えておいてやろう、この標識は確かに停車禁止のものだ。だが、彼女は「配達員」だ。そして、見るからに彼女が行っているのは配達」
ふう、とため息をつき、男に問いた。
「ここまではわかるかな?」
「なにを…」
「あのね、[5分を超えない荷物の積み下ろしの為の停車は可]なんだよ」
「は、はあ⁈そんなわけねえだろ!よくワゴン車が駐禁切符貼られてるの見るじゃねえか!」
「あれは、恐らく5分以上の停車、もしくは駐停車禁止の場所には停めたからだろう。ま、駐禁を切る者の中にはそんなことお構いなしに、停まってる車を見ると何も考えずに、駐禁を切るものもいるが、あれはよろしくないよね、ほんと」
「………っくそがよ」
「と、言う事だ、彼を連れて行け」
共に来ていたもう一人に男を連行させ、事情聴取が行われた。
「あ、一応一人いれば大丈夫だけど、どうする?君たちも残る?」
本来なら残りの荷物を運ぶ為に一刻も早く去りたいが、協力した手前残るしかない。
「あ、はい、残りまs」
「お前は、残りの配達を済ませろ」
「え、でも」
残りの配達数は多くはないが、確かに事情聴取を受けた後ではキツイ量だった。
軽く感動した瞬間、それは間違いだった。
「あ、私の分もあるからよろしくな」
そういい、一瞬で自分の車から俺の車に荷物を運んできた。中々に数があり、そのどれもが大きい荷物で、配達するのに一苦労しそうだった。
感動を返せ、と言いたかった。
「…了解す」
「ん、菅田もあと残りの配達よろしくな」
「あ、は、はい!すみません、ありがとうございます!」
半べそ状態で、ぐすぐす言いながら、パタパタと走り去っていった。
「じゃあすんません、あとお願いします」
そういい、残りの配達を配達しに車で移動した。
シュビルさんが引き受けてくれたおかげで、無事配達は終わった。
なんなら、彼女から受け取った荷物はたくさんあり、大きかったが、配達先が全部同じだった為、特に時間はかからなかった。
少し、見直した。
別に嫌っていたわけではないが、勝手に苦手意識を抱いていただけに少し、後ろめたさがあった。次に会った時にはきちんとお礼を言おうと。そう誓った。
その日の配達が終わり、家の近くのコンビニで夜ご飯を調達して帰ろうとしたら、ちょうどシュビルさんも帰る途中なのか、出会った。
「お疲れ、今帰りか?」
「はい…あの、今日はほんとにありがとうございました。おれあーゆー時どうすればいいかわかんなかったんで、助かりました」
「はは、まあ私も慣れていたわけじゃないが、配達途中にあんなものを見れば、助けないわけにはいかないさ…それに、鈴木にも感謝してる、助かったよ」
「?俺なんもしてないっすよ?」
「ちゃんと、動画撮ってくれたろ?あれがないと、我々配達員は立場が途端に弱くやってしまうからな」
「………」
「もうちょっと感謝されてもいいと思うんだけどなあ、頑張って配達してるんだし、そう思うだろ?」
2人で話すことが少ないからか、こんなに喋るシュビルさんは初めてみた。
「まあ、そうっすね。ハーピーさん達空を飛べる種族はいいかも知んないっすけど、車って常に事故との隣り合わせじゃないっすか。眠くてウトウトなんてした日には気づいたら天国、なんてこともありえますし」
「あーそうだよな、ほんとにそれは思うわ。しかも、誰かが休んだら代わりがいる仕事と違って、それぞれエリアごとに担当がいるから、いなくなったらまじで困るんだよな」
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